◆ 名前 : ジップダイバー `
◆ 機能 : 雷撃潜水マシン `
◆グループ: ジップロットマシン
◆シリーズ: ビーストサーガ
◆ 発売日: 2013年4月27日`
◆ 価格 : 1500円 `
ジップロットモード
『ジップロットとは、ビースト達が持つ携帯圧縮キューブ。
普段は手の平サイズの小型キューブだが、イザという時には
マシンや基地に巨大化変形する便利なアイテムだ。』
リア
立方体が基本形態であり、これはビーストサーガの
主軸となる遊びがサイコロを使用する事に由来する。
『ビーストサーガ』では各ビーストのサイコロットや、
神秘の力を宿したゴッドロット、このジップロット等、
正六面体のキューブが各設定やデザインに組み込まれている。
正面 、背面
中央に円形のモールドが施されており、
背面にも同様に円形が配置されている。
四隅に変形後のメカパーツが備わっている事も
正面、背面共に同じで、意図的に類似した
デザインに纏めている事が分かる。
右側面 、左側面
側面は機械要素が顕著に見られ、
折り畳まれたクローが収まっている事が見て取れる。
又、変形に際し機能するスプリングや金属シャフトが
見える事で、メカニカルな印象が増している。
天面 、底面
円形の赤いパーツが自動変形を発動させるスイッチ。
ボタンの赤いパーツがある事で見映えする為か、
商品状態では天面を正面に向けてパッケージされている。
底面にはメタリックグレーのパーツでハッチが設置されている。
自動変形!
ジップロットマシン最大のギミックは、ゼンマイと
スプリングによる自動変形機構を搭載している事だ。
キューブ天面の赤いスイッチを押すとロックが解除され、
ゼンマイで四隅の角柱パーツが開いていく。
続いてフロント部分がスプリングにより一瞬で展開し、
同時にコックピット上部の潜望鏡が起き上がる。
角柱パーツを元の位置に戻す事でゼンマイが巻かれる仕組みで、
何度でも手軽に自動変形を楽しむ事が出来る。
ビークルモード
海中を航行可能な潜水艦に変形する。
全体像は未来的なビークルとなっているが、
コックピットは潜水服のヘルメットの形をしており、
レトロな雰囲気も付加されている面白味のあるデザインだ。
リア
『ビーストサーガ』の三つの勢力に分かれている世界観に合わせて、
ジップロットマシンも陸・海・空の物がラインナップされている。
ジップダイバーは海専用のマシンで、アニメ劇中でも
海に属するビーストが乗り込み、主にデスハート団が運用していた。
陸のマシンにはタイヤを、空の場合は翼を付ければ
相応のビークルにする事が出来るが、海の船タイプの
ビークルは立方体からの変形は難しかったのかもしれない。
ジップダイバーは海上の船ではなく、
海中の潜水艦とした所が巧い。
潜水服の様なコックピットと、その上部に設置された潜望鏡により、
海のビークルである事を分かり易く表現しているアイディアが見事だ。
又、リア部には4機のスクリューが設置されており、
潜水艦として説得力のあるデザインが与えられている。
サイドに展開した四本の四角柱の先端には
発射口と思われる丸い穴が二つずつ設けられている。
恐らく魚雷の発射口と思われ、武装を強化した
ジップロットマシンである事が分かる。
ミニビースト
ジップロットシリーズには、それぞれ3体の
ミニビーストというフィギュアが付属している。
海のジップロットマシン・ジップダイバーには、
デスハート団のキャラクターから3体が選ばれている。
↓
ミニビーストの大きさは全高約2.5cmほどの極小サイズ。
体格が小柄なピラゾンに至っては約2cmとなっており、
通常版フィギュアと比べると如何に小さいかが見て取れる。
ジップロットマシンのトイも然程大きくはないので、
ミニビーストが付属する事でビークルとして説得力が増している。
ジップロットマシンとミニビーストを組み合わせると、
ジップロットマシンの巨大感が際立って見える。
手の平サイズのトイながら、基地的な遊びも再現可能。
自動変形以外の様々な遊び方が実現出来る事は評価に値する。
コックピット
ハッチは開閉可能で、内部はミニビーストを搭乗させるスペースが設けられている。
基本的には一人乗り専用だが、サイズの小さいピラゾンとなら二体収容可能。
ビークルトイとしてフィギュアが乗り込める事は重要なポイントである。
クロー
船体前方に設置された二つのクローは開く事が出来、
ミニビーストを挟み込む事が可能となっている。
パッケージには「クローで敵ビーストをつかまえろ!」と記載されており、
別売りアイテムのミニビーストとの遊びが推奨されている。
船体底面には格納庫が設置されており、
船底のスペースも無駄にしない密度の高い設計が秀逸。
車輪は無い為、転がし走行の遊びは出来ないが、
車輪の代わりに格納庫を付け加えるアイディアは見事だ。
メタリックグレーのパーツで成形されたハッチは開閉可能。
格納庫の扉は単なるモールドではなく開閉出来る構造が嬉しい面だ。
小サイズトイながらプレイバリューは非常に高い。
格納庫
キューブ状態でも格納庫として機能する。
扉は実際の潜水艦に見られるハンドルが付いた
水密扉の形に造形している等、芸が細かい。
こちらもパッケージでは「敵ビーストを格納庫にとじこめろ!」
と記載されており、牢獄のイメージが濃厚な設備である。
トイの発売順と同様に、ジップダイバーは
アニメでも最後に登場したジップロットマシンとなった。
グロリア王国の首都プログレスにデスハート団が侵攻した際、
強奪した炎のゴッドロット・ヘッドパーツの輸送に使用された。
ジップダイバーは一隻のみではなく複数存在する。
ビルソードやアゴール兵達がデスハート団の
本拠地デッドロックに帰還した時は、4隻の
ジップダイバーが並んで格納されていた。
水のゴッドロットをデッドロックから回収し、南海公国に輸送する際にも
ジップダイバーを使用しているシーンが見受けられたが、
デスハート団が壊滅した後に没収した物なのか、
元々海の各国で運用していたのかは明かされなかった。
ジップダイバーは高い完成度により楽しめる要素も多く、
ファンの手元に無事届いた事が、今となっては重要な側面となった。
不景気な世相を反映する様に、『ビーストサーガ』のトイは
2013年5月以降の新商品発売はことごとくキャンセルされていた。
陸、空に続き海のジップダイバーは最後発の
ジップロットマシンとなったが、キャンセルされずに発売され、
陸・海・空のマシンが出揃った事は幸運だったと言えよう。
◆参考にならない比較◆
⇒ BS-02 キラーシャーク `
⇒ BS-03 バーストコレクション キラーシャークバースト
⇒ BS-02 ピラゾン `
⇒ BS-07 ビルソード `
⇒ BS-03 バーストコレクション ビルソード バースト `