◆ 名前 : メガトロン
◆ 変形 : ドラゴン
◆ブランド: ハッピーミール
◆メーカー: マクドナルド
◆シリーズ: BEAST MACINES TRANSFORMERS
◆ 発売 : 2000年8月
◆ 価格 : 日本未発売
パッケージ
ロボットモード
円筒形のボディに頭部のみ露出している様な、
ロボットとして奇妙なシルエットを持つ。
集積回路を連想させる細かいモールドに加え、
左右非対称のデザインはCGアニメ設定を踏襲している。
リア
背部は変形後のパーツが露出しており、
ハッピーミール・トイらしさが見受けられる。
ハッピーミールBMメガトロンのロボットモードは、
見る方向を選ぶトイと言えるだろう。
ハッピーミール・トイ故に独自のアレンジを加えているのではなく、
CGアニメのビーストマシーンズ・メガトロンがこの様なデザインである。
BMメガトロンはセイバートロン星を掌握しており、
惑星のコンピュータと直結する為、被る様な形で
コントロールハーネスを接続したアーマーを装着している。
コントロール用アーマーはヘルメットと肩当て、
腕部マニピュレーターで構成され、ボディ部分は空洞で
集積回路の様なカーテン状のベールで覆われている。
ハッピーミール・メガトロンの円筒形のボディはこのベールを
踏襲した物で、実は劇中デザインを忠実に再現している。
サイド
安価なミールトイである為か、流石に腕部までは
別パーツで組み込めなかった様だ。
しかしボディにはしっかりと腕部のモールドがあり、
更に劇中同様に左右異なる形状の手という拘りに驚嘆する。
コントロール用アーマーを装着したビーストマシーンズ・メガトロンの
デザインを再現している立体物は、このハッピーミール版のみ。
ハズブロ/タカラの変形トイ版メガトロンでは、劇中デザインに
似せてはいるが完全に別物のデザインに変更されている。
ハッピーミール・メガトロンは、CGアニメ製作を
担当したメインフレーム社による、前衛的なデザインを
立体化した驚異のアイテムであり、唯一の物だ。
ミールトイと言えど侮れないマニアックさは、
一目置くべきであろう。
メガトロン、テラライズ!
ボディを開くだけではなく、ドラゴンの首を伸長させたり
ドラゴン頭部を回転させてロボット頭部を覆い隠す等、意外な変形を見せる。
ビーストモード
ボディを開くとロボットモードのイメージから一転、
赤いボディのドラゴンメガトロンに変形する。
見た目の変化が非常に大きく、簡単な変形ながら
『トランスフォーマー』の名に恥じない変形機構である。
リア
ロボットモードの円筒形のボディが開いて
そのままドラゴンの翼となるアイディアが秀逸で、
更にドラゴンとして違和感の無いシルエットを作り出している。
背中にはトゲのモールドもあり、細かい造り込みが確認出来る。
ドラゴンモードでは翼の開閉に加え、股関節も可動する。
首は変形用の可動を活かして上方に向ける事も出来る。
ドラゴンの翼は単なるペイントではなく、立体のモールドが
造り込まれているという、非常に凝った造形になっている。
リアルなドラゴンの頭部に加え、ボディはメカニカルな
ロボット要素が顕著な細かい造形が見事である。
一見すると腕部が無く、翼を腕部に見立てていると
捉える事も出来るが、肩付近には三本爪のモールドがあり、
こちらが本来の腕部であると思われる。
劇中のBMメガトロンは、常にコントロールアーマーを
装着した状態でビーコン軍団を指揮しており、
自らが戦場に赴いたりビーストモードに変形する事はほとんど無い。
しかしアーマーの中の本体は『ビーストウォーズメタルス』に於いて
登場したメタルスドラゴンメガトロンが真の姿である。
メガトロンは完全な統制が敷かれた機械化世界を目標としており、
自身の身体も含めた全ての有機体を忌み嫌っている。
しかし激昂してメガトロン本来の野獣の様な本性が
露呈した際には、ドラゴンモードの姿を現す事がある。
アニメ劇中同様の“変身”を、ハッピーミール・トイで
再現出来てしまう事は驚くべき仕様と言える。
更にハズブロ/タカラ版の変形トイよりも、アニメ劇中の
イメージを忠実に再現している所も優れている点である。
ハッピーミール・ビーストマシーンズ・メガトロンの特徴の一つに、
非常に多くの成形色が使用されている事が挙げられる。
頭部の青、首と脚部の赤、ウイング部のクリアブルー、
ボディはクリアパープルに赤い塗装が施されている。
更にボディの背中側はノーマルの紫、
腹部のスパーククリスタルはクリアレッドであり、
合計6色もの成形色を使用している驚くべき仕様なのだ。
ボディ前面がクリアパーツで纏められている事により、
本来はボディ脇部分やスパーククリスタルを光らせる
集光ギミックを搭載した仕様であった可能性が高い。
即ち背中のパーツもクリアパープルであったと推察される。
しかし背中のパーツはウイングを繋ぐヒンジも兼ねており、
これをクリアパーツにすると強度が低くなる為、
敢えてノーマルの紫に変更したのであろう。
低年齢層向けのミールトイには頑丈さが求められる為、
本来の集光ギミックがある仕様より壊れ難さを優先した結果、
この様な多くの成形色を有するトイになったと思われる。
ドラゴンモードの首を縮めドラゴン頭部を後ろ側に回すと、
ハズブロが発売した変形トイのビーストマシーンズ版メガトロン
(後のBWリターンズ・メガトロン)のロボットモードの様なシルエットとなる。
ボディや脚部はメカニカルなロボットらしさがある為、
この状態は第三形態と見立てても納得出来る姿である。
擬似的ながらトリプルチェンジを可能としている
ハッピーミール・BMメガトロンは、非常に優れたトイである。
アメリカでの玩具の安全基準は日本よりも厳しい事で知られるが、
マクドナルドが独自に設定している基準は更に上を行く様だ。
ハッピーミール・BMメガトロンも、本来企画されていた
集光ギミックを廃してまでも、安全性確保を優先している事が分かる。
真摯な姿勢でトイ開発に臨んでいる事は評価に値し、
この様なレベルの高いトイが世に送り出された事を嬉しく思う。
⇒ ◆参考にならない比較◆
⇒ D-1 メガトロン `
⇒ ビーストウォーズゆび人形 メガトロン
⇒ ハッピーミール タンカー `
⇒ ハッピーミール ジェットストーム `
⇒ ハッピーミール チーター `
トランスフォーマー
ビーストウォーズメタルス
D-47 メタルスドラゴンメガトロン