女性トランスフォーマーはG1期の頃から
存在したが、その数は圧倒的に少なく、
メインのキャラクターとなる事は稀である。
トランスフォーマーは男児玩具の為、
この様な傾向が顕著なのだが、
G1期と比べると女性TFも頻繁に
登場する様に変化してきた事が分かる。
TFプライムのアーシーも
レギュラーメンバーの一人として、
キャラクター性を掘り下げたストーリーが
数多く描かれている。
◆ 名前 : アーシー
◆グループ: オートボット
◆ 役割 : 偵察員
◆ 変形 : オートバイ
◆シリーズ: トランスフォーマー プライム
◆ 発売 : 2012年4月28日
◆ 価格 : 500円
パッケージ
ビークルモード
明確な実車モチーフは無い模様だが、
現実味のあるレーサーレプリカタイプの
オートバイに変形する。
サイド
前輪、後輪共に回転可能で、
EZコレクションという小サイズながら、
バイクとして破綻していないスタイルは見事。
リア
後輪付近に位置したロボットモードのつま先が
スタンドの役割を果たすので、
バイクモードでも自立可能。
黒く塗装された燃料タンクから
シートに掛けての部分が
変形後にロボットの腕部を構成する。
元々海外ではサイバーバース シリーズの
リージョンクラスのトイ故に、
手持ち武器が付属する。
カウル側面にジョイントが設けられており、
バイクモードでも武器を装備可能。
武器はリアカウルの
ジョイントにもセット出来る。
数が揃えば、各所のジョイントに
武器を装備して更なるパワーアップ形態を
作り出す事が可能で、遊び甲斐がある。
EZアーシーはオートバイのトイとしては
非常に小さい物だが、
ミニサイズの可動フィギュアなら
搭乗させる事が出来る。
『TFダークサイド・ムーン』シリーズの
ヒューマンアライアンスのフィギュアが、
概ねサイズが合っているので最適だろう。
アーシー、トランスフォーム!
カウルがウイングになる変形は、
アームズマイクロンシリーズの
デラックスクラス版と共通し、
前輪、後輪が共に脚部に
収納される変形工程は、
EZコレクション独自の物が
採用されている。
ロボットモード
小サイズのEZコレクションでは
難しいと思われたが、無理なく
すらりとした女性らしいスタイルを
再現している優れた造形。
前輪が右脚に、後輪が左脚に
収納される変形が秀逸で、
変形工程も楽しませてくれる。
1㎝にも満たない頭部は、
目まで青く塗り分けていたり、
特徴的なツノが付いたヘルメットや
顔側面のガードのモールドも
造り込まれており好印象。
リア
背部はオートバイを構成する
パーツが集中している。
背中に広がるウイングや、
脚部にタイヤが位置する構成は
アニメ設定を踏襲しており、
この様な変形を小サイズトイでも
実現した手腕は見事な物である。
サイド
腕部にはシートやリアカウルのパーツが
一体成形となっている為、腕が長く見える
マイナス要素があるが許容範囲だろう。
拳の先の尖ったカウル部分は、
アーシーがアニメ劇中で繰り出す
ブレードと見做す事も出来る。
CGアニメの様に各パーツが
縮小する事は不可能な為、
ウイングや脚部のタイヤ部が
一際大きく見えてしまう。
それでも足の部分はハイヒール風に
造形されている事は好感が持てる。
『素早く賢いアーシーは、
常に戦いへの準備が出来ている。
彼女のブラスターは、巨体を誇る
オートボットのパンチの威力に
適わないかもしれないが、
アーシーの驚くべき戦闘技術は
火力の弱さを補って余りある物である。』
テックスペック
・体力 : 4
・知力 : 7
・速度 : 8
・耐久力: 5
・地位 : 7
・勇気 : 9
・火力 : 4
・技能 : 8
ブラスター
3mmジョイントの
クリアピンク成形の武器が付属。
このダブルバレルの銃は、
同じくTFプライム シリーズの
EZコレクション・EZ-04 バンブルビーに
付属する物の流用品。
日本版では“武器”としか
記載されていない為、
ブラスターの名称は
海外版『CYBERVERSE』の
パッケージから引用した。
ブラスターは後部にも
ジョイントが設けられている為、
縦にして保持させる事も出来る。
又、TFプライム・EZコレクションの武器は、
武器同士でもジョイントを利用して
合体させる事が可能。
アニメ劇中でのアーシーは
男勝りのクールな女性戦士で、
戦闘でも他のメンバーに
引けを取らない活躍を見せる。
実働部隊であるアーシー、
バンブルビー、バルクヘッドの
3人の中ではリーダー格だ。
小柄な体格を活かした
素早い動きに特化しており、
射撃、格闘共に高い技能を誇る。
又、小型ビークルであるバイクの
機動性を発揮して、偵察や追跡、
潜入任務もこなす万能な戦士だ。
感情を激しく表す事は稀で、
普段は淡々とした態度を示す反面、
パートナーを組んでいたテイルゲイト
及びクリフジャンパーの死や、
過去の苦い経験からエアラクニッドに対し
深い遺恨を抱いている等、
内面には幾つもの苦悩を
秘めているという一面も併せ持つ。
一見すると完璧な戦士の
イメージが強いアーシーも
自分を見失いそうになる事もあり、
その様な際、オプティマスプライムや仲間達、
加えて人間の少年ジャックの存在に支えられ、
自我を取り戻す描写も見られた。
この様な奥深いキャラクター性を
活かしたストーリー構成は、
『トランスフォーマー プライム』の
見所の一つである。
トランスフォーマーはロボットと言えど
人間味溢れるキャラクター性が魅力であり、
人気を維持している理由の大きな割合を
占めている事は間違いないだろう。
EZコレクション・アーシーは
小さいながらも可動面も優れている。
首や腰は固定だが、肩と股関節が
ボールジョイントである事に加え、
膝関節や背中のウイングにも
可動軸がある為、ポーズの幅は広い。
手持ちの武器が付属する事も重要で、
アニメ劇中とは異なる形状だが
表情付けには重宝する。
EZコレクションも小サイズの
低価格トイだからといって手抜かりは無く、
独自のアレンジやパーツ構成、塗装面等、
高い精度で造られている事が確認出来る。
『トランスフォーマー プライム』のアーシーは、
ファーストエディション、アームズマイクロンシリーズ、
EZコレクションの3タイプが登場しているが、
同じキャラクターでもそれぞれに特徴がある
スタイルや変形工程を採用しており、
各アイテム毎に楽しませてくれる。
各キャラクターは大小異なるサイズの
数タイプが用意されている為、
各人の好みに合わせて
選択出来る事も嬉しい面である。
⇒ ◆参考にならない比較◆
⇒ M-11 アルク
トランスフォーマー プライム
ファーストエディション アーシー
初公開日:2012/6/1(金)