◆ 名前 : ハウリンガー
◆グループ: サイバトロン
◆ 役割 : 戦士
◆ 変形 : シンリンオオカミ
◆シリーズ: トランスフォーマー ビーストウォーズ
◆ 発売 : 1997年12月下旬
◆ 価格 : 1500円
パッケージ
ビーストモード
シンリンオオカミはタイリクオオカミの
亜種で、オオカミの中で
最も大きく頑丈な体を有している。
カナダ北西部の森林に生息し、
ノウサギ等の小動物の他にも
自分より大型の植物食動物のシカ類、
イノシシ、野生のウシ類を獲物とする。
リア
ハウリンガーのビーストモードは、
左右の脚の形状が異なり、
歩いているかの様なポーズで
造形されている珍しい例だ。
ほとんどのBWトイは左右対称となっており、
この様なポーズが付いたタイプは他に
『ビーストウォーズネオ』のバズーカがある。
一見グレー一色に見えるハウリンガーだが、
実際には口から喉に掛けての部分と
尾の下側、四肢のつま先は淡いグレーで
グラデーション塗装が施されている。
細かい箇所の拘りがトイの完成度を
上げる事に一役買っている。
ハウリンガー、変身!
ロボットモード
張り出した大胸筋や太い大腿部等、
全体的に筋肉質でワイルドな
イメージのスタイル。
胸部の中心に背骨状の
モールドがある事も特徴の一つ。
リア
狼の胴体である、いわゆる“ガワパーツ”の
収納位置の巧さは特筆に値し、
狼の頭部と前脚が肩に位置して
ショルダーガードとなっている事や、
狼の胴体側面部を二重に重ねて
腰部アーマーにしている処理等が見事だ。
腰アーマーには肉抜きも兼ねた
骨状のモールドがある事も見所である。
『狼としての本能を活かし、
神出鬼没に出現する偵察活動に優れた戦士。
視覚、嗅覚、地理感ともにコンピューターの
サポートを必要としない程、潜在能力が高い。
偵察活動の妨げにならない様、
超軽量に開発したフル装備で身を固める。』
テックスペック
・パワー : 8
・知能 : 5
・スピード : 9
・耐久力 : 5
・階級 : 5
・勇気 : 9
・火力 : 6
・テクニック: 8
クロスボウ・ミサイル
狼の尻尾にはグリップが仕込まれており、
これを起こして保持させる。
ボディに差し込まれていたアンカー型の
ミサイルをセットし、銃の上部にある
スイッチを押すとスプリングにより発射される。
ハイパー・シールド
ビーストモードの背部は大型の盾となる。
可動式のグリップが備えられた
中央の四角い箇所が反転、
ロボットモードの手に持たせる事が出来る。
生身の狼の背中の内側が、
シルバー塗装が施されたメカニカルな
シールドというアイディアが秀逸。
ハウリンガーを始め、ビーストウォーズの
トイにはオフィシャル設定があるにも拘わらず、
玩具付属のカードやパッケージには、
これ等の設定は掲載されなかった。
上記のキャラクター設定や武器名称は、
当時タカラが発売したトレーディングカードに
記載された情報から抜粋した。
ミサイルは2本付属し、
ボディの背中から突き刺す事で収納出来る。
ミサイルはそのまま背骨の様に見え、
ロボット腹部からはミサイルの末端が突き出て
スパイクを備えた様なシルエットとなる。
この様にミサイルがデザインの
一部となっている事も見事な処理だ。
ミサイルはボディを貫通している為、
外すと腹部に穴が空き、
空洞となる特殊な設計となっている。
更にこの空洞部分を挟み込む様に、
変形に使用する伸縮するバーが
内蔵されている事も驚く構造である。
ハウリンガーの背面には
背骨と肩甲骨がモールドされており、
特殊なデザインが目を引く。
ボディの各所に骨のモールドが
造り込まれているが、
不気味さは然程感じられず、
巧く纏められた優れたデザインである。
CG版ビーストウォーズのアニメ製作を
担当したメインフレーム社の原案では、
コンボイ率いるサイバトロンのメンバーに
ハウリンガーが加わる予定だった。
しかしスポンサーのハズブロの判断により、
ハウリンガーのポジションには
タイガトロンが採用された。
海外版タイガトロンのトイ設定には、
CGアニメで見られる孤独を好む
性格設定は記載されていない。
CGアニメでのタイガトロンは、
チームと距離を置いた一匹狼的な
キャラクターとして描かれており、
この事はハウリンガーの“狼”という
設定を引き継いだ為だと思われる。
ビーストマスク
頭部に設置されたバイザーを下ろす事で、
ビーストマスクにチェンジする。
このバイザーの名称はサイバー・バイザーで、
『暗闇の中でも昼間の明るさになる暗視鏡。』
という設定が与えられている。
ハウリンガーの顔は、顎の位置で
90°折れ曲がっている特殊な物だが、
これはバイザーを下ろして
ビーストマスクにチェンジした際に、
動物の様な顔となり、バイザーは上顎、
ロボットの顎は下顎を構成する為である。
下顎に当たる部分には、
牙の様なモールドも造形されている。
海外名:ウルファング
バイザーを下ろしたビーストマスクの
デザインから連想されるのは、
X-MENの代表キャラクター、
ウルヴァリンだ。
目を覆う様にして両サイドに伸びた
バイザーの形状は、ウルヴァリンの
マスクと共通点が認められる。
ウルヴァリンとはネーミングとマスクの
類似性が有名なウルファングだが、
これは偶然ではなく
完全に意図したデザインである。
ウルファングの脇腹にある
三本の鋭角なモールドも、
ウルヴァリンのコスチュームデザインを
踏襲しており、意識した事は明らかだ。
しかしながら、ビーストウォーズ独自の
アレンジにより、この脇腹のモールドも
肋骨を思わせる物になっており、
個性的なデザインに
仕上げている事は流石である。
ビーストウォーズ以降、
海外版と日本版で成形色や塗装等に
明確な差異が付けられる様になるが、
ビーストウォーズ展開時は
発売時期やキャラクターによっては、
海外版と同等の仕様であった。
ハウリンガーは後者のタイプで、
海外版との違いは無い。
ハウリンガーを基にしたリデコTFは、
海外版『ビーストウォーズ』のK-9と
日本版シリーズ『ビーストウォーズⅡ』の
マックスビーが存在する。
しかし双方共ほとんどのパーツは
新規で造り起こされており、
ハウリンガーとの共通点として全体的な
スタイルや変形工程が引き継がれてはいる物の、
両者は新作トイと言っても過言ではない。
純粋なリペイント版は、
『BWテレもちゃ』シリーズの
ボルファングのみである。
アニメ作品には未登場となった為、
ハウリンガーは地味な
イメージのキャラクターではあるが、
トイは数々の注目すべきアイディアが
盛り込まれた傑作である。
この優れたトイ仕様からも分かる様に、
ほとんど新造形のK-9やマックスビーでも、
ハウリンガーの構造やギミックが
踏襲された事も頷ける。
この様な優良なアイテムは、
年月を重ねても色褪せる事は無い。
⇒ ◆参考にならない比較◆
トランスフォーマー
ビーストウォーズ
C-9 ハウリンガー
ヴィンテージ ビーストウォーズ
ウルファング ウォルマート限定販売
Transformers Vintage Beast Wars
Maximal WOLFANG
Walmart Exclusive
おおー!羨ましい~!
ボルファングを持っているのですが、これは本当に傑作トイですよね!
武器が豊富で、かつ不自然な余剰も出ず、マスクギミックもありで
ビースト戦士で一番好きな型かもしれません。本当贅沢な出来ですよね。
カラーリング含め、このハウリンガーが一番カッコいいと思います!
>ウルヴァリン
そうだったのですか!言われるまで以外に気付きにくいものですね。
しかしTFってたまにこういうモロなデザインを持ってくるから面白いです!
ぱっと見、K-9とソックリなのにパーツの大きさとか全然違ったりするんですよね。別物。
開発の時間的制約から変形ギミックのパーツ配置のみ流用してるのかも?とか思っちゃいます
ボルファングを持っているのですが、これは本当に傑作トイですよね!
武器が豊富で、かつ不自然な余剰も出ず、マスクギミックもありで
ビースト戦士で一番好きな型かもしれません。本当贅沢な出来ですよね。
カラーリング含め、このハウリンガーが一番カッコいいと思います!
>ウルヴァリン
そうだったのですか!言われるまで以外に気付きにくいものですね。
しかしTFってたまにこういうモロなデザインを持ってくるから面白いです!
ぱっと見、K-9とソックリなのにパーツの大きさとか全然違ったりするんですよね。別物。
開発の時間的制約から変形ギミックのパーツ配置のみ流用してるのかも?とか思っちゃいます
これは見どころの多いトイですね!
他の同時期の(少しずつ集まってます)と比べても確かにパーツ配置が秀逸で武装具合がカッコいいです。ポーズがすごくキマリますねー。
ビーストマスクも活かされているのが嬉しいところです。
ウルヴァリンの意匠、脇腹の部分にまで及ぶとは驚きました。
そしてマックスビーの方も拝見しましたが、こっちはウェポンXみたいで二度ビックリです(笑)。
他の同時期の(少しずつ集まってます)と比べても確かにパーツ配置が秀逸で武装具合がカッコいいです。ポーズがすごくキマリますねー。
ビーストマスクも活かされているのが嬉しいところです。
ウルヴァリンの意匠、脇腹の部分にまで及ぶとは驚きました。
そしてマックスビーの方も拝見しましたが、こっちはウェポンXみたいで二度ビックリです(笑)。
2011/12/09(金) 21:41:51 | URL | チャックルベリー | [ 編集 ]
ボルファングは10年を経て登場したリペイントTFだけに驚きました。
このハウリンガー型は遊べる要素満載で、当時感心した物です。今でもそれは変わりませんねー。
銃と盾が同時に構えられる所が気に入ってます。^^
このデザインで”ウルファング”でしたから直球でしたねw
日本名の”ハウリンガー”だとピンと来ないかもしれません。
ウルヴァリンも大好きなので、個人的には嬉しいTFです。
変形ギミック流用って数タイプありますよね、
SLナイトスクリームとかGFサンダークラッカーとか。
やはり開発には頭を悩ませているのかもしれませんね。
このハウリンガー型は遊べる要素満載で、当時感心した物です。今でもそれは変わりませんねー。
銃と盾が同時に構えられる所が気に入ってます。^^
このデザインで”ウルファング”でしたから直球でしたねw
日本名の”ハウリンガー”だとピンと来ないかもしれません。
ウルヴァリンも大好きなので、個人的には嬉しいTFです。
変形ギミック流用って数タイプありますよね、
SLナイトスクリームとかGFサンダークラッカーとか。
やはり開発には頭を悩ませているのかもしれませんね。
ハウリンガーは色々と凝ってる所もあって、ギミックも多いので遊び甲斐がありますねー。
盾があるとポーズ付けに重宝するのでお気に入りポイントです。
あまり目立たないキャラでも良い物は多いなぁ、と再確認しました。
>ウェポンX
これは思い付かなかった発想ですね、流石です!
なるほどマックスビーはメカメカしてる上サイボーグですしね、
メット被せられて機材やコードに包まれたローガンとイメージが重なりますねー。
過去記事も見て頂き嬉しいです!(^▽^/
盾があるとポーズ付けに重宝するのでお気に入りポイントです。
あまり目立たないキャラでも良い物は多いなぁ、と再確認しました。
>ウェポンX
これは思い付かなかった発想ですね、流石です!
なるほどマックスビーはメカメカしてる上サイボーグですしね、
メット被せられて機材やコードに包まれたローガンとイメージが重なりますねー。
過去記事も見て頂き嬉しいです!(^▽^/