◆ 名前 : オートボット スワープ
◆グループ: ダイノボット
◆ 役割 : 爆撃戦士
◆ 変形 : プテラノドン
◆シリーズ: トランスフォーマー アニメイテッド
◆ 発売日: 2010年5月22日
◆ 価格 : 2300円
パッケージ
ビーストモード
メカニカルにアレンジされたプテラノドンに変形。
赤い鶏冠や青いボディ、各所のゴールド等、
G1期の初代スワープのアニメ版カラーを
下敷きにして特徴を取り入れている事が分かる。
リア
湾曲したラインが美しい翼は軟質素材ではなく、
硬質プラスティック製なので
独特の形状が変形する心配は無い。
前のめりの体型だが、つま先の爪が長い事で
バランスが取れており、難無く自立可能。
嘴は開閉可能で、内部には舌を思わせる
モールドもあり手抜かりは無い。
三角形の目の部分は空洞になっており、
ロボットモードの水色の目の位置に
覆い被さる様に設計されている見事な物だ。
頭部を起こし両脚を後ろに回せば、
飛行形態を取る事が出来る。
腕部は翼とジョイントで固定されるが、
翼と肩の二箇所が同時に動く構造の為、
羽ばたかせても無理の無い動きを実現している。
足の裏にはジョイントが設けられており、
付属するサーマルメイスの穴に刺し込み、
掴んだ様な状態を再現出来る。
ジョイントは両足に備わっている為、
左右どちらにでも保持させる事が可能。
スワープ!
一見単純に思える変形だが、脚や腰の回転や、
胸部や翼パーツの移動等、変形工程は意外に多い。
鶏冠の中にロボット頭部が収まっていたり、
胸部が開いてプテラノドンの嘴を挟む変形は、
G1スワープの物を受け継いでいる。
ロボットモード
『TFアニメイテッド』シリーズ随一のスリムな体型。
同シリーズのプロールやブラーを凌ぐスマートさは、
ボディだけではなく顔や手足の細さにも現れている。
リア
カートゥーン色溢れるアニメ設定のデザインを
イメージ通りに極限まで再現した手腕に感嘆する。
プテラノドンの翼は背中に位置し、
宛らマントの様であり纏まりが良い処理だ。
『翼竜型のスワープは、
オートボット側に味方する初の航空戦力として
大活躍が期待されるダイノボットの一員だ!
その大きな翼で大空を飛び回り、
口からは超音波を出す事も出来る。
ロボットモード時は鎖鉄球の
サーマルメイスを使いこなす。』
『オールスパークの神秘なる力で生み出された彼は、
原始のパワーを備え、炎のエネルギーを
宿した超ロボット生命体である。
大きな翼には太陽エネルギーを集める事が可能!』
テックスペック
・体力 : 6
・知力 : 5
・速度 : 10
・耐久力: 5
・地位 : 5
・勇気 : 8
・火力 : 5
・技能 : 6
サーマルメイス
『振り回して敵にぶつけるモーニングスター型の武器。
使用時には先端の鉄球が炎に包まれる。』
一つ一つが別パーツのプラスティック製の鎖と、
炎を模したクリアーオレンジのパーツにより、
TFとしては非常に手の込んだ武器となっている。
首を始め、手足の各所の関節はボールジョイントを採用。
首の根元と手首も可動し、肩と腰にはロールも設けられている。
ウイングも回転可能な為、任意の方向に動かす事が出来る。
アニメ設定を更にスタイリッシュにアレンジした造形の
パーツ形状により、動かし難い箇所がある事は否めない。
しかし自由度が高い可動を駆使すれば、
予想を超える様々なポージングが可能。
取り分け首が上方に向く事で、ロボット時も
飛行形態に出来る事が嬉しい仕様である。
日本版のTFアニメイテッド・トイの特徴として
全身各所にメタリック塗装が施されている。
嘴や頭部の金色、ボディの青に加え、
ウイング全体に水色のメタリック塗装が
採用されている事で美しさが引き立つ。
アニメ劇中での活躍は極僅かな物で、
チームダイノボットは“グリムロックとその他2名”
と言っても過言ではない扱いで、少々物足りなさを感じた。
スワープの単独での活躍シーンは、サリやワスプを
ダイノボットアイランドに連れ去った事ぐらいで、
大抵はグリムロックやスナールと
行動を共にする事がほとんどであった。
アニメでの露出には恵まれなかったスワープであるが、
トイは力の入った納得の出来栄えを誇る。
アニメ設定を更に突き進めたかの様なスタイルの良さも然る事ながら、
玩具では簡略化されがちなモーニングスターという武器も、
細かな造形とロボット、ビーストモード両方で保持出来る様に
工夫されている仕様も感心する物である。
極端なディフォルメを特徴とする
TFアニメイテッドのキャラクターデザインの中で、
スワープはスマートさに突出している。
無駄な肉が無い、筋骨逞しいアジア系の武闘家の様な
スタイルを変形トイで再現した手腕は、
素晴らしいの一語に尽きる。
キャラクター的には暴れん坊揃いのダイノボットの一員だが、
スワープは“影が薄い”とされても致し方ない存在と言えよう。
この様なキャラクターのトイは、
スルーされてしまう事が多いのかもしれない。
然れども、手に取って見れば、予想を覆す
造り込まれたトイ仕様に驚かされる事もしばしばある物なのだ。
スワープの様なマイナーなキャラクターも
堅実に造られている事は称賛に値し、
益々TFシリーズに魅せられてしまう要因でもあるのだ。
⇒ ◆参考にならない比較◆
⇒ ダイノボット アクティベイター グリムロック
⇒ ダイノボット TA-18 スナール `