日本版のEZコレクションは海外に比べて
後発な為か、日本独自のラインナップや
仕様変更が行われる事も多い。
このクロニクル版も素直にスタースクリームを
加えるのではなく、リペイントして
サンダークラッカーに仕立ててしまう辺り、
開発陣のファンを楽しませようとする
意図が窺えて好印象だ。
◆ 名前 : サンダークラッカー
◆グループ: デストロン
◆ 変形 : マクドネルダグラス・F-15 イーグル
◆シリーズ: トランスフォーマー クロニクル
◆ 発売 : 2011年7月16日
◆ 価格 : 500円
パッケージ
ビークルモード
20世紀最強の戦闘機との
異名を持つF-15は、
全長19.4m、 全幅13.0mという
巨大な機体の重量を軽減する為、
構造重量の内4分の1以上に
チタニウム合金を採用している。
リア
これに加え、大推力のF100エンジンと
相俟って高い機動性を発揮し、
空戦時の格闘戦能力も高い。
最高速度はマッハ2を超え、
航続距離も長く、高性能レーダーと
多彩な兵装を搭載可能な事等、
万能な機体として評価が高い。
このサンダークラッカーも
F-15として納得の出来映えである。
EZコレクションも年々完成度が
向上しており、ロボットモードに加え、
ビークルモードのスタイルもリアルな物が
増えている事は歓迎すべきだろう。
更にゴールドに塗装されたキャノピーや、
サンダークラッカーらしさが表れた
主翼の赤いライン、デストロンマークの
印刷も含め、塗装面も綺麗な仕上がり。
トランスフォーム!
ロボットモード
EZコレクションという
制約があるサイズにも拘わらず、
G1アニメ的なスタイルを
高いレベルで再現している事に驚く。
過去にもG1ジェットロンの
リメイクは幾つも存在したが、
武器まで組み替え無しで変形するタイプは
マスターピース以来の快挙だ。
リア
変形工程は全く新しい物だが、
機首の先端が後頭部に位置するスタイルは
G1初期のトイを彷彿とさせ、
古参のファンには嬉しくなる様なスタイルだ。
両肩と両膝はボールジョイントが
採用されており、自在に可動する。
首は僅かだが左右に動き、
股関節は前後に動かない弱点がある物の
左右に開く為、比較的ポージングの幅は広い。
手はコの字型になっており、
サイバーバースシリーズと同様に
3mm径の武器を持たせる事が出来る。
難点を挙げるとすれば、
腕部は黒くペイントされている為、
武器を持たせると塗装が剥げる
確率が高い事であろう。
ナルビーム
肩に装備されたレーザー砲は、
説明書によると『ナルビーム』の名称が
与えられており、サンダークラッカーの
武器としては違和感がある。
サンダークラッカーであるなら
本来『火炎放射砲』なのだが、
ナルビームの名で記載されている理由は、
当初はスタースクリームとして
発売予定だった物を
そのまま流用した為だろう。
後にスタースクリームが発売されれば、
再度流用可能というメリットもある。
EZコレクション・サンダークラッカーは、
元々は海外で先行して発売された
『TRANSFORMERS REVEAL THE SHIELD』の
レジェンドクラス・スタースクリームが原型。
表情がニヤリとした口元なのは、
スタースクリームの名残りである。
日本では半年ほど遅れて
『トランスフォーマー クロニクル』の
EZコレクションとして初登場したが、
セオリー通りのスタースクリームではなく
青いボディのサンダークラッカーとして
ラインナップされた事が驚きであった。
日本に於いてEZスタースクリームは、
EZサンダークラッカーより更に半年ほど
遅い2011年12月に漸く発売された。
TFクロニクル・EZコレクション第一弾で、
スタースクリームを差し置いて
サンダークラッカーが先行発売された事は
正に意表を突く物だったのだ。
このEZサンダークラッカーの
興味深い特徴として、
今までのジェットロンにはない
特殊な変形機構が挙げられる。
最小クラスのトイと言えども
妥協せずに、新たな変形パターンを
組み込んでいる意欲作である。
ジェット機のキャノピーと
ロボット時の胸部キャノピーは別物で、
双方が重なり合う事でロボットモードの
スタイルを向上させている。
キャノピーを二重に重ねる変形は、
マイクロン伝説のスラストが想起される。
ジェット機モードの底面を見ると分かり易いが、
ロボット時のキャノピーはダミーで、
ビークルモードでは機体底部に
ボディごと配置されている事が分かる。
即ち、ジェット機モードでは
上下両方にキャノピーがあるという
奇妙なデザインなのだ。
ジェットモードの上下面
又、ジェット機の上下面を見ると
各パーツの配置が分かり、
脚部は主翼下に収まり、
腕部はジェットノズルを構成、
ナルビームは機体天面を形成している。
この様な変形はG1ジェットロンとしては
初のタイプであり、面白味がある。
『サンダークラッカーは空を飛べない
地上の者全てを蔑視している。
本来の彼はデストロン軍団の主義に
全面的な賛同はしておらず、
仲間に説き伏せられて
納得した部分も往々にしてある。』
テックスペック
・体力 : 7
・知力 : 7
・速度 : 9
・耐久力: 7
・地位 : 5
・勇気 : 5
・火力 : 8
・技能 : 7
サンダークラッカーのキャラクター性については、
“事勿れ主義”や“仲裁役”と紹介される事が多い為、
軍事的側面が濃厚なデストロン軍団の中では
大人しいタイプだと誤解されているかもしれない。
しかしサンダークラッカーは、
決して大人しい訳でも気立てが良い
人格者である筈もない事は明白だ。
“事勿れ主義”ではなく、
戦闘以外に興味が無いだけなのだ。
デストロン兵士らしさ溢れる
好戦的な荒くれ者であり、
平穏に暮らしたいとか
他人を気遣う様な姿勢など
欠片も持ち合わせていない。
アニメ劇中では悪の兵士としての
描写が顕著に表れていた。
トイ設定にしても誤解されている節があり、
デストロン軍団の方針に反抗的な態度を
採る事もあるサンダークラッカーだが、
決して『善』の心を持っている訳ではないのだ。
上官であるスタースクリームは軽視しており、
メガトロンに対してすら意見したり
皮肉を言う等、自身の荒い性格を
隠す様な素振りは見せなかった。
又、戦闘に於いては率先して
サイバトロンに攻撃を仕掛け、
相手が誰であろうとも怯む事は無い
勇猛果敢な戦い振りを幾度も披露していた。
無論、戦況が不利と見るや
即撤退してしまうという、
デストロン軍団らしい側面も
持ち合わせている所が愉快だった。
サイズと価格を鑑みると、
EZコレクション・サンダークラッカーは
優れた変形機構と納得のスタイルにより
評価に値するトイと言える。
スタースクリームそのままの、
ほくそ笑んだ表情は御愛嬌だが、
これも同形異色のジェットロン故、許される。
今後、このサイズでのG1キャラクターが
増えていく事を期待したい。
◆参考にならない比較◆
⇒ トランスフォーマー ジェネレーションズ 限定品 サンダークラッカー
⇒ SCF ACT-4 G1 サンダークラッカー `
⇒ ロボットヒーローズ サンダークラッカー `
⇒ ビークール B-14 青のジェット機 サンダークラッカー `
⇒ KRE-O トランスフォーマー クレオン サンダークラッカー `
トランスフォーマー クロニクル
EZコレクション 01 セット
初公開日:2011/8/19(金)
次弾ではこの型が2種入っているみたいなので
恐らく早々に旧ジェットロンが揃えられそうなのが嬉しいですね
ユニバース2.0のエアリアル・ライバルズからラムジェットとスラストを拝借すれば
ほぼ新旧ジェットロンは揃ったも同然です(新ジェットロンがGFスタスクと同型になりますがね…)
あとはレジェンズクラスのダージさえあれば…ぐぬぬ
どうせならこの型でサンストームやアシッドストームも出して欲しい所ですが…
恐らく早々に旧ジェットロンが揃えられそうなのが嬉しいですね
ユニバース2.0のエアリアル・ライバルズからラムジェットとスラストを拝借すれば
ほぼ新旧ジェットロンは揃ったも同然です(新ジェットロンがGFスタスクと同型になりますがね…)
あとはレジェンズクラスのダージさえあれば…ぐぬぬ
どうせならこの型でサンストームやアシッドストームも出して欲しい所ですが…
2011/08/19(金) 23:54:14 | URL | さすりゅ~ | [ 編集 ]
変形の流れを見て・・あれ~?って思いましたが、まさかのダミーのキャノピーだったんですね。
定番ではない方法でほぼ完璧にこの姿に持ってこれるということに驚くばかりです。半分がエンジンになっている腕も変形後は気づきにくいですし、なにより武器の再現の仕方がすごいですね。
表情がきちんと造形されているのもグッド!
ジェットロンが3人揃ったとして・・全員ニンマリ顔(笑)?
定番ではない方法でほぼ完璧にこの姿に持ってこれるということに驚くばかりです。半分がエンジンになっている腕も変形後は気づきにくいですし、なにより武器の再現の仕方がすごいですね。
表情がきちんと造形されているのもグッド!
ジェットロンが3人揃ったとして・・全員ニンマリ顔(笑)?
2011/08/21(日) 02:59:08 | URL | チャックルベリー | [ 編集 ]
ジェットロンはやはり三体揃うと絵になりますからね、発売が待たれます。
アニメイテッドのクリアー版スタースクリーム軍団の様に
ジェットロン全員全て同じ型で並べたら壮観でしょうね。
アシッドストームあたりは出る見込みは無いので、自分で塗るしかないかも。
アニメイテッドのクリアー版スタースクリーム軍団の様に
ジェットロン全員全て同じ型で並べたら壮観でしょうね。
アシッドストームあたりは出る見込みは無いので、自分で塗るしかないかも。
私も手に取って見るまでロボットのキャノピーがダミーだと気付きませんでした。
変形方法も今までの物と全く違っていて、EZながら楽しめるトイでしたし、
肩のレーザー砲が機体の一部に変形するトコが非常に感心する変形だと思いました。
スタスクのニタリ顔は定番ですが、サンダークラッカーもスカイワープも
揃って”ニヤリ”というのも面白いですよね。
ガラが悪いというより、頭が悪そうなジェットロンチームになりそうですw
変形方法も今までの物と全く違っていて、EZながら楽しめるトイでしたし、
肩のレーザー砲が機体の一部に変形するトコが非常に感心する変形だと思いました。
スタスクのニタリ顔は定番ですが、サンダークラッカーもスカイワープも
揃って”ニヤリ”というのも面白いですよね。
ガラが悪いというより、頭が悪そうなジェットロンチームになりそうですw