90年代のマイクロトランスフォーマー以来の
ミニサイズTFのマイクロンは、
小さいながらも数々のアイディアが
盛り込まれたアイテムだ。
単に小さいだけのTFでは無く、
大型TFとの合体で
ギミック発動のキーとしての機能を備え、
更にマイクロン同士の合体も
登場と同時に確立されていた事は
注目に値する物だった。
◆ 名前 : ストリートアクションマイクロン `
◆グループ: マイクロン `
◆ 役割 : 親善外交部隊 `
◆シリーズ: トランスフォーマー マイクロン伝説
◆ 発売日: 2002年12月27日 `
◆ 価格 : 980円 `
ビークルモード
バイクTFは数あれど、ウィーリーは
自転車に変形するという
驚きのモチーフだった。
動力が無い乗り物というのは、
TF全体を通して見ても
極めて希少な存在。
リア
マウンテンバイクらしく凹凸の付いた
オフロードタイヤを再現している。
細かいパーツにも拘らず、
後輪は二つに分割する変形に感心する。
ロボットモード
自転車は元々骨組みだけの様な構造の為、
ロボットモードは無理があると
言わざるを得ない。
それでも頭部、胴体、手足と認識出来る
スタイルは意欲的な物である。
リア
ウィーリーのトイはバランスが悪い体型の為か
アニメでのデザインは大幅に変更されている。
又、ストリートアクションマイクロンの中でも
ウィーリーは最も活躍の場を与えられていた。
地球で最初に目覚めたマイクロン。
目覚めさせた少年・ラッドをパートナーとし、
物語でもマイクロンの代表格として
全編を通してサイバトロン軍と
行動を共にした。
ビークルモード
こちらもモチーフとしては
非常に珍しいスケートボードに変形。
スケボーのTFは唯一無二である。
このモチーフは後にも先にも、
このバンクだけであろう。
リア
単なる板状のスケボーとは異なり
ジェトエンジンの様な装置を積んでいる。
流石に板一枚ではロボットに出来なかった為、
メカニカルなデザインを考案したのだろう。
劇中でもかなり大型のボードとして
描かれる事が多く、G.Ⅰ.ジョーの
フィギュアが概ねサイズが合う。
ロボットモード
スケボーからの変形ながら
3体の中では最もスタイルが良い。
しかしながら腕部、脚部共に横にしか
動かせない為、可動は望めない。
リア
ボードがウイングの様に広がった処理は
ヒーロー的なイメージが感じられる。
アニメでは全体的にディフォルメされ、
ウイングも小さめに描かれていた。
活発な少年・カルロスがパートナー。
マイクロンは普通、
大型TFのパートナーとなるが、
ストリートアクションマイクロンは
子供達が目覚めさせた為、人間をパートナー
としている稀なケースのマイクロンだった。
ビークルモード
バイクTFの中でも一際珍しい、
スクーターモチーフのTF。
スクーターへ変形するTFは
このアーシーのタイプのみ。
※2017年の実写映画
『トランスフォーマー 最後の騎士王』で、
15年振りにスクーター型TF
スクィークスが加わった。
リア
小さいながらハンドル、
ブレーキも造形されている。
アニメではキックボードをスキャンした筈が
間違ってスクーターになって
しまったかの様に描かれていた。
ロボットモード
アニメデザインのウィーリーとバンクは丸い目をしており、
アーシーのトイデザインが影響を与えた物と思われる。
丸い目を再現したアニメカラー版は、
後にシングルCDとセットで発売された。
リア
アーシーもトイとアニメ設定では大きく姿が異なる。
スクーターからの変形は簡単な物だが、
合体の為の変形機構が体内に収納されている為、
ロボットモードに皺寄せが起きてしまったのだろう。
子供達の紅一点・アレクサがパートナー。
アーシーの性別は特に語られていないが、
アレクサがアーシーの事を
“女の子”として扱っていた描写も見受けられた。
日本版の名前アーシーを考慮すると、
女性TFである可能性は高い。
ストリートアクションマイクロンは合体の為の
パーツ配分もあり、背丈やボリュームに差がある。
劇中では3人はほぼ同等の体格で描かれている。
テックスペック
・パワー :5.0
・知力 :9.0
・スピード :5.0
・耐久力 :6.0
・地位 :5.0
・勇気 :7.0
・火力 :3.0
・テクニック:6.0
エボリューション!
↓
マイクロンジョイントを備えたTFに合体可能。
マイクロン伝説のTFはマイクロンと合体する事で
火力が増したり新機能を発動する等、大幅にパワーアップする。
続くスーパーリンク以降は大型TFとマイクロンとの
関係は希薄になってしまった事が残念である。
ストリートアクションマイクロンのプレイバリューは、
3体合体が可能という事を加えると更に増す。
トランスフォーム!
ロボットモード
マイクロン初の合体ロボット。
しかも合体パーツの追加も無い所が秀逸。
過去の6体合体のマイクロマスターは
合体パーツを多用したタイプであった為、
このバンブルとは全く意味合いが異なる。
リア
身長は大きい物ではないが、
3体が合体している為、
ボリューム感があり情報量も多い。
頭部造形もしっかりとしているので、
単体のロボットとして見ても納得の出来映え。
『三位一体型のトランスフォーマー。
持ち前の素早さで敵を攪乱したり、体当たりで味方を
ピンチから救い出すチャンスメーカーだ。』
劇中でもデストロン兵士より遥かに小さいながら、
持てるスピード能力を生かして敵を翻弄する描写が見られた。
全体のキャラクター数が多人数のTF故、
バンブルの活躍が少なかった事が残念であった。
マイクロンを初見した時は、その見た目やサイズから
“安っぽい”との印象を受けたが、実際に手に取って見ると
様々なアイディアが盛り込まれており、
遊べるアイテムである事が分かった。
他のTFにも当て嵌まる事だが、TFは手に取って
初めて良い物だと分かる場合が多々見受けられる。
このストリートアクションマイクロンも
予想以上の満足感を得られる事は間違いないだろう。
◆参考にならない比較◆
トランスフォーマー マイクロン伝説
MM-01 ストリートアクションマイクロン
Transformers Armada
Battle for the Mini-Cons [DVD]