デストロン軍団のリーダー・メガトロンに付き従い、
任務も確実に遂行するサウンドウェーブは、
軍団内でも重要なポジションに
就いている有能な兵士だ。
メインメンバーの一人であるサウンドウェーブが
クレオンに起用される事は当然の成り行きと言え、
サウンドウェーブ専用のパーツが
造り起こされている事からも、
その人気の程が窺える。
デストロンの古参兵士の一人レーザーウェーブは、
セイバートロン星を防衛する任務に就いている為、
アニメに於ける登場回数は少なかったが、
無機質なイメージの単眼と
レーザーガンと化している左腕という
特殊なスタイルにより、
非常に印象的なTFであった。
一つ目のアンテナ付き頭部、
レーザーガンの左腕というデザインは
時代を超えて受け継がれ、
レーザーウェーブの各リメイク版に加え、
ブロックトイのクレオン・フィギュアでも
再現されている。
クレオン・フィギュアは単体販売されている物も
数多く存在するが、元々はクレオ・ブロックの
大型セットに付属するミニフィギュアであった。
それ故にセットでしか手に入らない
バージョンのクレオンも多く、
クレオン・フィギュアのバリエーションは
非常に豊富で奥が深い。
更にトランスフォーマーをモチーフにした
クレオンの他にも、兵士やパイロット等の人間、
更には『犬』までクレオンとして製作している
バラエティーに富んだ種類の多さが魅力である。
人間サイズの物から自動車、ジェット機、
巨大な空母や果ては惑星まで、
トランスフォーマーはあらゆる物に
変形する為、大きさも様々。
ダイナザウラーは『都市』から変形するという
常識外れのTFであり、移動要塞、
恐竜型ロボットの形態にも変形する
超巨大トランスフォーマーだ。
しかしブロックトイの『KRE-O』では
他のクレオン・フィギュアと同じく、
手の平サイズのミニフィギュアというスタイルで
造られている為、コンパクトな所が
ダイナザウラーとして目新しい要素だ。
クレオン・フィギュアに各種パーツを追加して、
組み替え変形機構を取り入れた発展型が
『マイクロチェンジャー』である。
元々変形を主軸にしたトイシリーズの
『トランスフォーマー』だけに、
大型のクレオ・ブロックでは組み替え変形が
標準仕様で備わっていたが、
ミニフィギュアのクレオンまで変形させてしまう
発想の豊かさは感心する物であった。
日本に於いては、約2年振りに登場した
クレオン・マイクロチェンジャーは、
ガチャガチャという販売形式によって、
ファンの収集欲を刺激するシリーズとなった。
バンブルはG1期の頃から人気が高い
キャラクターで、2007年の実写映画以降、
更に知名度と人気がアップした。
一般層にはムービー版バンブルビーの方が
認知されているが、目、鼻、口がある
G1アニメデザインのバンブルの方が
子供にとっては親しみ易い顔の
ロボットと言えるだろう。
しかしクレオン・バンブルは
G1版を基にしたデザインながらも、
可愛げの無い表情をしている事が特徴と
なっており、海外版ディフォルメトイらしさが
感じられるフィギュアであった。
ガチャ版クレオンのスタースクリームは、
G1期の初代スタースクリームを
モチーフにしていながらも、
それまでのイメージを覆す姿が目新しい。
基本的なカラーは受け継いでいる物の、
クリアレッドのヘルメットや
ジェットロンであるのに主翼パーツが無い等、
驚くべき要素が多い。
既存のイメージに囚われない柔軟な発想が、
面白味のあるアイテムを生み出している事が窺える。