MAKE YOU FEEL COMFORTABLE ~まあおたいらに~Make Yoursef At Home - Haiku Blog of Muku Watanabe | 渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~ 2023年11月
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背伸びして滅びし世あり豆桜

Fallen soy leaves (豆落葉)

2023/11/29 Wed


A goat and a woman (山羊とご婦人)






豆落葉猫の跳ねたり潜つたり /むく

(mame-ochiba / neko no hanetari moguttari)

Fallen soy leaves;
here comes my petty cat, and
jumping and bathing




 §Soy garden (豆畑)§


 上の写真は、先日書いた大豆畑のオーナーさんの奥様。
 許可を得て掲載しています。

 大豆畑には思い出があります。
 初めて作った俳句が「豆畑」だったのです。
 小学校4年生の時で、国語の宿題でした。
      豆畑おちるはっぱに子猫はね
 その時に二つ作った俳句の一つです。
 担任の男の先生は、何の批評もしてくれませんでした。
 宿題を出して回収して、それっきり。
 がんばって作ったのに。
 とてもがっかりしたことを、いまでもよく覚えています。



Daurian redstart, female (ジョウビタキ:雌)




 A Light of Hope (希望の灯)



Ukrainian National Chernobyl Museum "Sadako’s Origami Crane Donation Ceremony"
(ウクライナ国立チェルノブイリ博物館『禎子の折り鶴寄贈式』): April 26, 2016
Attribution:
Nataliya Gudzie (ナターシャ・グジー)




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Mountain in autumn makeup (山粧う)

2023/11/28 Tue


Autumn colors (秋色)






来し方のあの辺が陰山粧ふ /むく

(kosikata no ano-hen ga kage / yama yoso'ou)

The shadows over there
reflect my days of no shine; the mountains
in autumn makeup




 §Difficult construction (難工事)§


 新東名高速道路(第二東名)は2027年に全区間開通するというのが現在の予定。
 全区間とは神奈川県海老名市の海老名南JCTから愛知県豊田市の豊田東JCTまでの253.2kmを結ぶ区間で、すでにその約90%は開通済。
 残っているのは新秦野IC~新御殿場IC間の約25kmの区間のみとなっています。
 2022年に、全線開通予定が2023年から2027年へと、4年遅れることがNEXCO中日本から発表されました。



Shin-Tōmei Highway construction map (新東名高速道路区間図)
Attribution: Wikipedia


 国道246号線を通っての秦野から山中湖への往き帰りに、工事遅れの最大の理由となっている難工事であるトンネル掘削を含む架橋工事現場の様子が見えます。
 最近二度ほど丹沢湖に足を伸ばしましたが、その途中に架橋工事現場の真下を潜る箇所があります。
 離れたところから見ても、架橋工事は壮観そのものです。



Shin-Tōmei Highway bridge construction (新東名高速道路の架橋建設工事)




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Sunken hearth opening (炉開き)

2023/11/27 Mon


Chrysanthemuums (茶寮の笊菊)






炉開きと気づかず山の茶寮過ぐ /むく

(ro-birahi to kizukazu / yama no saryō sugu)

Not knowing of the hearth opening
that I passed; the tea-ceremony hut
in the mountain




 §Sunken hearth opening (開炉)§


 茶道の11月は、風炉から炉に替わる炉開きの月。
 単なる夏冬の切り替わりではなく、炉開きは茶道の一年の始まりの行事。
 …という知識が身についていれば、その人はいささかなりとも茶道の心得のある人。
 11月の茶寮の前をただ素通りしてしまった私は、小習を紐解いたこともない茶道音痴です。

 炉開きに気づかせていただいたのは、ときどき拝見している茶道教室ブログ。
 長年、愛知県春日井市で茶道教室を開いていらっしゃる、宗華さんの『
表千家茶悠会』というブログです。

 木戸の内に大きな笊菊が飾られた、あの山の茶寮ではどんな炉開きが行われたのだろう…。
 後の祭りではありますが、ふとそう思ったのは、神奈川県立秦野戸川公園内にある『
茶室おおすみ山居』という茶寮。
 「今日は寄ろうね」とガンコちゃんと言い合わせていたのに、結局は時間に押されて素通り。
 庭内を流れる水の音と小気味よく鳴る筧の音に後ろ髪を引かれながら。

 炉開きは亥の日に行うのだそうです。
 来年は忘れないようにしよう。
 うりぼう饅頭の日、と覚えておこうかな。



Chrysanthemuum garden (笊菊園: 秦野市戸川公園)
※ 管理者の方のお話では、夏の異常な暑さなどのため今年は咲きぶりがあまり良くないそうです。




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Winterr readiness (冬構え)

2023/11/26 Sun


Winter treetops of larch (落葉松の枯れ梢: 山中湖)






押しつけは言ふまいされど冬構へ /むく

(oshitsuke wa iu-mai / saredo fuyu-gamae)

Nothing pushy I'd say;
but one thing - be sure of
winter readiness




 §Winter readiness (冬構え)§


 秦野の団地の公園で落葉掻きをしている人に出会いました。
 前に一度お話をしたことが。
 近所のいろいろな公共の場所の落葉を自発的に掻いておられる、現役時代は教職に就いていたという方。

 いろいろな樹木の落葉の話をしました。
 一年中、毎日のように落葉掻きをしていればこその発見のことなど。

 話は獣害のことなどにも。
 猪は町中でも目撃されることがあるそうですが、熊はよくよく丹沢の山麓でなければ出ないそうです。
 近くに、罠にかかった猪を解体している人がいるとお聞きしました。
 その方のお名前と住まいまで教えてくださいましたが、猪の解体作業の見学に行こうという気は起きません。
 やわな男です。

 近年、日本中のあちこちで獣害が増えているようです。
 農作物の被害、人命への危害など。
 原因はいろいろとあるのでしょう。

 聞いたことはありますが、熊は柿の実が好きだという話を、その方からもお聞きしました。
 確か、柿の木に登って実を捥ぐのではなかったかと思います。
 熊にも冬眠前の冬構えがあるのでしょうか。

 冬眠をしない「穴もたず熊」も増えているそうです。
 冬眠してくれる熊より危険なようです。

     より低く近くが老ゆる冬構 /むく(旧詠)




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Withered reeds (枯れ蘆)

2023/11/24 Fri


Shifting from autumn to winter: Lake Yamanaka (冬隣: 山中湖)






温さうな色を余して蘆枯るる /むく

(nukusō na iro wo amashite / ashi karuru)

A touch of warmth
seems still left in the color;
the withered reeds




 §On the lakeside (湖畔にて)§


 山中湖村は山国の山梨県下でも随一の寒冷地。
 十一月も残りあと一週間となったことが信じられないほど暖かかった一日。
 日中は、室内よりも戸外のほうが遥かに温かく感じられました。

 そのせいでもあるのでしょう。
 富士山絶景ポイントの一つ「きらら」には、この季節にしては結構な数の人が。
 木道の端で、犬を散歩させている三十代後半ぐらいのご夫婦とすれ違いました。
 もう仔犬ではないらしい、利口そうな顔をした犬。
 中型犬か大型犬か。
 犬の種類には詳しくありませんが、シェパードよりは小さく、柴犬とのミックスかなと思いました。

 「賢そうな顔、何という種類の犬ですか?」
 「雑種です」とご主人。
 雑種と聞いて、なんだか嬉しくなりました。
 自分が雑種人だから。
 「世の雑種諸君、誇りを持って生きようではないか」と叫びたいような。
 でも、そういうことを言う人間がいるから分断が起き、戦争が起きるのかもなぁ…。
 
 犬を連れた人には声を掛けやすい、といつも思います。
 散歩に連れて歩くペットと言えば大抵は犬で、猫を引いて散歩するという人は見かけませんが。

 先日、丹沢湖の橋のたもとで、二本足で立っている猿に餌を与えている人を見かけました。
 車で走行中にチラッと見ただけなので、“モンキー・チェイン”を着けていたかどうかは分かりませんでした。
 しかし、あれはペットなどではなく、近くの山から下りてきたれっきとした野生猿だったのではないか、と思います。
 歩行者がよく通る場所を知っていて、餌をねだりに来たのではないかと。
 二本足で立つのも餌を貰うために身に付けた芸だとしたら、敵もさるものですね。

 車を止めて猿を眺めたかったのですが、ガンコちゃんが猿嫌いなので敢えなく却下。
 なんでも昔、波勝崎で猿に嫌な目に遇わされて嫌いになったのだとか。
 猪が嫌いだという話をガンコちゃんから聞いたことはありませんが、以前の菜園でさんざんイモ畑を荒らされたので、嫌いかもしれません。

 その猪は「きらら」にも現れます。
 落葉の中で、4,5頭の猪が落ち胡桃を歯で割っているのを見たことがあります。
 カコン、カコンと大きな音を立てながら。

 スポーツ広場やイベント広場もある「きらら」には、子供たちも大勢やって来ます。
 猪が出没するのでは、やっぱり危険でしょう。
 以前このブログに書いたので、その後、村が対策したかもしれません。
 胡桃の木は全部伐採するだとかして。

 「きらら」で見たことはありませんが、湖畔には毎日のように鹿が水を飲みに現れます。
 鹿は薄暮動物です。
 夜明の青い靄やトワイライトブルーの汀で鹿の群が水を飲んでいるのは、幻想的な景色です。

 木道で、元気な壮年サイクリストに声を掛けられました。
 「何の写真撮ってるの?」
 「枯れた蘆を。」
 「……。」

 富士宮から来たという二人のサイクリスト。
 重そうな望遠レンズを着けたカメラで、しかも手持ちで枯れ蘆を撮るか?
 “凄い”カメラマンだと思ったでしょうなぁ。
 枯れ蘆の陰から百羽の鴨が飛び出して、富士山の方を指して飛び発つ眼福だってあるんです。
 写真には一度も撮れていませんが。

 木道を歩いていた二人連れの銀髪のご婦人に、スマホで記念写真を撮って差し上げました。
 「どちらから?」
 「オーストラリア、シドニーから。」
 「シドニー、何度か行きましたよ。」
 「あ、私たちはシドニーの郊外ね。
 農業をやっているの。」
 「葡萄園ですか?」と訊ねたのは、美味しかったオーストラリアワインを思い出したから。
 「いえ、酪農よ。」

 お二人は姉妹。
 「富士山を見に日本に来ることを計画してから三年余りになるの。
 Covid-19のせいで、待って待って、やっと来れたのよ。
 ここにもう一週間滞在しているの。
 サイコーに幸せ。」

 こうして誰とでもすぐ話をする私を、ガンコちゃんはいつも呆れて見ている…のだと思います。
 「大きな望遠レンズを装着したカメラを首に下げて歩いていると目立つからだよ」と、弁解しています。



Wooden path (木道: 山中湖)




 The footage below is introduced with the permission of the producer.
※ この動画は製作者「花紀行」さんの許可を得て紹介しています。



Starry night and dawn of Hakone and Mount Fuji (星空の箱根 紅色の富士)




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Warm winter day (冬温し)

2023/11/23 Thu


Most appropriate parking position: Lake Yamanaka (もっとも正しい駐輪位置: 山中湖)






銀輪の目映き湖畔冬温し /むく

(ginrin no mabayuki kohan / fuyu nukushi)

On the lakeside road
wheelers on the bicycle look shining;
a warm winter day




 §Four seasons in Yamanakako (山中湖の四季)§


 富士山が目の前に見える山の湖。
 標高およそ千メートルの山中湖村が
 春らしくなるのは、4月も終わる頃から。
 その頃には、瀝青(あぶらちゃん)が
 細枝に小さな黄色い花の列を並べ、
 辛夷(こぶし)が青空に白い花びらを靡かせ、
 落葉松がうすい緑の新芽を伸ばし始めています。

 五月連休の間には、桜にしては花の小さな
 富士桜が咲き出します。
 中ノ茶屋まで足を運んで、その群生が
 淡い春雨に夢まぼろしと煙るのを、
 義経と静御前になって観て歩くのもよし。
 村の小径を歩いて、落葉松林の中のあちこちに
 楚々と咲いている愛でるのもよし。
 花枝に黄鶲(きびたき)が止まって
 囀るのを待つもよし。
 
 森に劣らず 湖畔も夏こそ爽快。
 オリンピック競技のコースにもなった山中湖は
 サイクリング・ロードも充実。
 車に乗って巡るより、自分の脚を頼りに、
 ゆっくり巡る時間を大切にしたい季節。

 平地より一月ほど早く訪れ、そして短い山の秋。
 村のどの道を歩いてもそのまま絵になる季節。
 鮮やかな紅葉が、限りあるゆえに美しき命よ
 と語るので、誰もが詩人になってしまう季節。

 夏にはギョウギョウシ、ギョウギョウシと煩いほどに鳴く
 葭切(よしきり)の群が隠れていた蘆(あし)が枯れる頃は、
 富士山の新雪が次第に根雪に変わってゆく季節。
 蘆にも朝霜が宿り、浅い水辺には氷が張る季節。
 冬ざれに鎖される前の小春日がひとしお愛しい季節。

 厳冬は富士山がもっとも美しい季節。
 頂上から下に向かって次第に紅色を染めてゆく
 暁の富士山の荘厳な瞬間を、
 氷点下10度よりもっと寒くても、早起きして
 観たくなる季節。

 昼はいつも山巓に雪がしまき、
 自由に生きるのは大変なことだよ、と言う
 風の声が聞こえる季節。



Early-winter Mount Fuji (小雪富士: 山中湖)



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Dried reeds (枯れ蘆)

2023/11/23 Thu


Ducks in withered reeds (枯れ蘆と鴨)






荷の軽うなりてまつ直ぐ蘆枯るる /むく

(ni no karū narite massugu / ashi karuru)

Reducing the load
and thus standing straight;
dried up reeds




 §Ducks (鴨)§


 写真の鴨は丹沢湖にて。
 この日見られた鴨の種類は多くありませんでした。
 マガモ、コガモ、ホシハジロ、ヒドリガモ。
 先日見られたオシドリやトモエガモの姿は、この日は確認できませんでした。
 根気よく観察すれば現れたかと思いますが。



Mallard ducks (真鴨)



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Minor snow season (小雪)

2023/11/22 Wed


Towns of Hadano and Mount Fuji (秦野の街並と富士山)






小雪や明日は訪ねむ吾娘の庵 /むく

(shōsetsu ya / asu ha tazunen ako no io)

The minor-snow season;
I'm determined to see my doughter
at her hermitage




 §The minor-snow (小雪)§



Resort condo at Yamanakako (山中湖の仮寓)


 二十四節季では今日から小雪。
 各地からはすでに雪便りもちらほら。
 山中湖も降ったことだろう。

 四冬目に入った娘の山中湖暮らし。
 2ヶ月ほど訪ねていない。
 明日は顔を見に行くことに。

 …と娘を案じるより、自分の車を冬タイヤに履き替えていないことに気付く。
 平地暮らしに戻ると冬構えを忘れてしまうようです。



Autumn leaves upstream of Lake Tanzawa (丹沢湖上流の黄葉)



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Gentle early-winter day (小春の日)

2023/11/21 Tue


Lake Tanzawa (丹沢湖)





公魚竿閑人ゆるぶ小春の日 /むく

(wakasagi-zao / kanjin yurubu koharu no hi)

Smelt fishing rods;
men of leisure look even more relaxed
on a gentle early-winter day




 §Lake smelt fishing (小春のワカサギ釣り)§



Lake smelts (ワカサギ)



 11月21日。
 先日に続いて今日も丹沢湖へ。
 紅葉がどんどん進んでいました。
 オシドリ、ヤマセミ、ハヤブサと、どれにも遇えず終い。
 楽しく歩くことが第一の目的なので、それでも満足です。

 丹沢湖はダム湖なので、湖には幾つかの川が流れ込んでいます。
 それぞれの川に幾つかの橋があります。
 二つの川の計4つの橋を渡りました。
 そのどの橋にも、ワカサギ釣りの人の姿がありました。

 公魚釣りは春の季語ですが、漁期は晩秋に始まります。
 厚く張った湖の氷の上で行う穴釣りは冬の風物詩ですね。

 先日同様、ワカサギを釣っている人に訊ねました。
 「ヤマセミは見ませんでしたか?」
 釣り人は男性4人。
 誰もヤマセミは見なかったようです。
 「カワセミはたまに見るけどね。」

 一人の人がワカサギを釣り上げました。
 細い糸に着けた10個ほどの小さな針にワカサギが列になっています。
 1,2,3…数えると計8尾。
 釣果を容れるバケツの中を覗かせてもらいました。
 今日は豊漁のようです。

 「全部釣ってしまわないで、ヤマセミが食べる分も残しておいてくださいよ。」



Autumn leaves at Lake Tanzawa (丹沢湖の紅葉)



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DESPACITO - Ukraine version
※ 下記YOUTUBE源サイトをクリックすると、字幕→自動翻訳で日本語歌詞を表示できます。

YOUTUBE源サイト




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Winter cherry blossoms (冬桜)

2023/11/20 Mon


Winter cherry blossoms (冬桜)





一輪は仄かに紅を冬桜 /むく

(ichirin wa honoka ni beni wo / fuyu-zakura)

Of the many,
one blossom faintly keeps pink;
winter cherry




 §Winter cherry blossoms (冬桜)§


 冬桜は一般に十月頃に咲きはじめます。
 十月桜とも呼ばれる所以です。

 冬桜には、十月桜のほかにコバザクラ(小葉桜、木葉桜)の別称もあります。
 コバザクラの呼称は、ソメイヨシノなどの桜と比べると葉が明らかに小さいことによります。

 また冬桜は「冬に咲く桜」の総称でもあり、他にシキザクラ(四季桜)やコブクザクラ(子福桜)なども冬桜と呼ばれるそうです。
 以下、ここではコバザクラを冬桜(十月桜)としてご紹介します。

 冬桜は本州を原産とし、一般的にはヤマザクラまたはオオシマザクラとマメザクラが自然に交配して出来たものとされているようです。
 気候が温暖な伊豆半島と房総半島には自生も見られるとのことですが、私たちが一般的に目にするのは植樹されたものかと思います。

 東京など南関東の平地の場合、冬桜は花期が4月上旬前後と10月~12月頃の2回ある花、つまり二季咲きの花です。
 三浦一族を率いて源頼朝を助け、鎌倉幕府擁立に貢献した武将三浦大輔が悲運の最期を遂げた衣笠城址(三浦半島)に隣接した畑地で、高さが7メートルほどはある大きな木に、年が明けた1月に咲いている冬桜を見たことがあります。
 その畑を所有している農家の方が、「長く咲く花で、10月からずっと咲いているんだよ」と仰っておられたのを覚えています。
 ただし、長期間咲き続けているように見えるだけで、実際には咲く花芽が入れ替わっているのでは、とも考えられるので、鵜呑みにはなさいませんよう。

 冬桜は二季咲だと申しましたが、冬に向かって咲くのは木全体の花芽の3分の1程度で、3分の2は春に咲くのだそうです。
 春に咲く花の方がより大きくて、一輪としては見映えします。
 しかし春は新葉の成長と時期が重なって葉と同居して花が咲くので、花数の割には目立ちません。
 冬桜と呼ぶように、冬にかけて咲いた時のほうが圧倒的によく目立つかと思います。
 目立つとは言っても、春のソメイヨシノなどの咲きぶりとは全く異なるので、演歌口調で言えば「咲いて寂しい冬の花」といった風情です。

 冬桜は代表的には一重咲の花ですが、八重咲もあります。
 普通、咲き始めは花びらがピンクがかっていて、日が経つにつれて次第に白くなってゆくのだそうです。
 寒くなると花びらが萎れ、枝に張り付いて見えるようになります。

    落城の悲話に十月桜かな /むく(旧詠)



Winter cherry blossoms (冬桜)



 The footage below is introduced with the permission of the producer.
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Morning glory on Sagami Bay, Tanzawa Mountains, Mount Fuji and Enoshima Island
(丹沢から朝の景色 「相模湾 丹沢 富士山 江ノ島」)




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プロフィール

Muku Watanabe-渡邊むく

Author:Muku Watanabe-渡邊むく
英語通訳業はほぼ自主引退。愛妻と二人で神奈川県秦野市でスローライフしています。山中湖の別宅で野鳥観察三昧に耽ったり。俳句のことに限らず、お気軽にコメントをくださると励みになります。

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