『りべらる』2巻3号(1947年9月号)を入手 [性社会史研究(性風俗雑誌)]
4月5日(金)
代表的なカストリ雑誌『りべらる』2巻3号(1947年9月号)を入手。
2巻2号が2月号、3号が9月号で、7カ月の空白があることが判明。
月刊が基本なのに2巻(1947年)は5号しか刊行されなかった。
(1巻・1946年は9号まで出ている)
理由は、深刻な紙(印刷用紙)不足と思われる。
この号、「日本の古本屋」にはなく、ヤフオクで見つけて落札した(1900円)。
『りべらる』の刊行冊数は、私の研究によると114冊だが、これで84冊(73.7%)集まった。
ちなみに、国立国会図書館は44冊収蔵。
【参照】「『りべらる』の刊行冊数の推定’(修正版)」(加筆修正済み)
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/archive/c2303442583-1
代表的なカストリ雑誌『りべらる』2巻3号(1947年9月号)を入手。
2巻2号が2月号、3号が9月号で、7カ月の空白があることが判明。
月刊が基本なのに2巻(1947年)は5号しか刊行されなかった。
(1巻・1946年は9号まで出ている)
理由は、深刻な紙(印刷用紙)不足と思われる。
この号、「日本の古本屋」にはなく、ヤフオクで見つけて落札した(1900円)。
『りべらる』の刊行冊数は、私の研究によると114冊だが、これで84冊(73.7%)集まった。
ちなみに、国立国会図書館は44冊収蔵。
【参照】「『りべらる』の刊行冊数の推定’(修正版)」(加筆修正済み)
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/archive/c2303442583-1
『りべらる』の刊行冊数の推定’(修正版) [性社会史研究(性風俗雑誌)]
3月6日(水)
戦後混乱期に出版された、俗に「カストリ雑誌」と呼ばれる性風俗雑誌の中でも代表格といえる『りべらる』(1946~55年)の書誌研究。
ようやく刊行冊数が推定できるところまで来た。
1巻(1946年)は、1月号が創刊号だが、9号が11月号で、10号(12月号)は未確認。9~10冊の可能性大。
2巻(1947年)は、4号が10月号、5号が12月号なので、5冊しか出ていない可能性大。
2号(2月号)と3号(9月号)の間に7カ月の空白がある。
3巻(1948年)は、刊行が安定し、月刊ペースで12冊。
4巻(1949年)も同様で、月刊ペースで12冊。
5巻(1950年)は、2号が2月号で、4号が3月号なので、この間に増刊が出ていると思われる。
13号が12月号なので、13冊の可能性大。
6巻(1951年)は、月刊ペースで12冊。
7巻(1952年)は、5号(5月号)までは月刊ペースだが、7号が6月号なので、この間に増刊が出ている。
また、8号が7月号で10号が8月号なので、この間にも増刊が出ている。
さらに、12号が10月号で、14号(未収集、国会図書館による)が11月号なので、この間にも増刊がある。
結局、15号が12月号なので、15冊出ている可能性大。
8巻(1953年)は、1号が1月号、3号が2月号なので、この間に増刊が出ている。
また、9号が10月号、11号が11月号なので、この間にも増なかったと思われる。
刊がある。
その一方で、4月号と6月号は余地がなく、刊行されていない月があり(4がない?)、確定できない12月号が未確認だが、11号が11月号なので、差し引き12冊の可能性大。
9巻(1954年)は、9号が増刊のようで。13号が12月号なので、13冊と思われる。
10巻(1955年)は、11号が9月号で『りべらる』としては終刊。
ただし、10号は後継の『漫画タイム』として出ているので、『りべらる』として10冊の可能性大。
結局、10?+5+12+12+13+12+15+12+13+10=114冊と推定できる。
『りべらる』は、国立国会図書館(44冊収蔵)より、私の方がずっと収蔵冊数(84冊)が多い。
それでも、全刊行冊数の73.7%。
古書市場に物が残っていないので、これ以上、集めるのは。ほとんど無理。
ここまで収集して、刊行冊数を推定するのに、10年近い歳月と、20万円近いお金がかかっている。
書誌研究というのは、そういうもの。
(左)4巻3号(1949年3月号)(右)8巻4号(1953年5月号)
戦後混乱期に出版された、俗に「カストリ雑誌」と呼ばれる性風俗雑誌の中でも代表格といえる『りべらる』(1946~55年)の書誌研究。
ようやく刊行冊数が推定できるところまで来た。
1巻(1946年)は、1月号が創刊号だが、9号が11月号で、10号(12月号)は未確認。9~10冊の可能性大。
2巻(1947年)は、4号が10月号、5号が12月号なので、5冊しか出ていない可能性大。
2号(2月号)と3号(9月号)の間に7カ月の空白がある。
3巻(1948年)は、刊行が安定し、月刊ペースで12冊。
4巻(1949年)も同様で、月刊ペースで12冊。
5巻(1950年)は、2号が2月号で、4号が3月号なので、この間に増刊が出ていると思われる。
13号が12月号なので、13冊の可能性大。
6巻(1951年)は、月刊ペースで12冊。
7巻(1952年)は、5号(5月号)までは月刊ペースだが、7号が6月号なので、この間に増刊が出ている。
また、8号が7月号で10号が8月号なので、この間にも増刊が出ている。
さらに、12号が10月号で、14号(未収集、国会図書館による)が11月号なので、この間にも増刊がある。
結局、15号が12月号なので、15冊出ている可能性大。
8巻(1953年)は、1号が1月号、3号が2月号なので、この間に増刊が出ている。
また、9号が10月号、11号が11月号なので、この間にも増なかったと思われる。
刊がある。
その一方で、4月号と6月号は余地がなく、刊行されていない月があり(4がない?)、確定できない12月号が未確認だが、11号が11月号なので、差し引き12冊の可能性大。
9巻(1954年)は、9号が増刊のようで。13号が12月号なので、13冊と思われる。
10巻(1955年)は、11号が9月号で『りべらる』としては終刊。
ただし、10号は後継の『漫画タイム』として出ているので、『りべらる』として10冊の可能性大。
結局、10?+5+12+12+13+12+15+12+13+10=114冊と推定できる。
『りべらる』は、国立国会図書館(44冊収蔵)より、私の方がずっと収蔵冊数(84冊)が多い。
それでも、全刊行冊数の73.7%。
古書市場に物が残っていないので、これ以上、集めるのは。ほとんど無理。
ここまで収集して、刊行冊数を推定するのに、10年近い歳月と、20万円近いお金がかかっている。
書誌研究というのは、そういうもの。
(左)4巻3号(1949年3月号)(右)8巻4号(1953年5月号)
9月29日(金)古書店から届いた『りべらる』の整理 [性社会史研究(性風俗雑誌)]
9月29日(金)
古書店に大量発注した『りべらる』が次々に届き(合計2冊冊)、その整理に追われる。
簡易補修した後、基本データをリストに入力。
古書店に大量発注した『りべらる』が次々に届き(合計2冊冊)、その整理に追われる。
簡易補修した後、基本データをリストに入力。
『りべらる』の刊行冊数(推定) [性社会史研究(性風俗雑誌)]
9月27日(水)
下記に修正版を掲載しましたので。そちらをご参照ください。
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2024-03-06-5?1709738540
下記に修正版を掲載しましたので。そちらをご参照ください。
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2024-03-06-5?1709738540
『りべらる』創刊号を入手。定価からわかるハイパー・インフレ [性社会史研究(性風俗雑誌)]
9月25日(月)
戦後混乱期に出版された性風俗雑誌『りべらる』の創刊号(1946年1月号)を入手。
B5版36頁の薄い雑誌で、定価は1円90銭。
それが、同年10月号(48頁)では、定価5円になる。
さらに、1948年2月号(36頁)では、定価25円になる。
つまり、1946年1月→10月の10ヵ月間で1.97倍(頁割り)になっている。
年間換算だと、2.37倍(237%)
また、1946年10月→1948年2月の16カ月間では、6.67倍(頁割り)になっている。
年間換算だと、なんと5.00倍(500%)。
物価が1年間で5倍になるということ。
現代の私たちがイメージできないハイパー・インフレーションの実態がよくわかる。
戦後混乱期に出版された性風俗雑誌『りべらる』の創刊号(1946年1月号)を入手。
B5版36頁の薄い雑誌で、定価は1円90銭。
それが、同年10月号(48頁)では、定価5円になる。
さらに、1948年2月号(36頁)では、定価25円になる。
つまり、1946年1月→10月の10ヵ月間で1.97倍(頁割り)になっている。
年間換算だと、2.37倍(237%)
また、1946年10月→1948年2月の16カ月間では、6.67倍(頁割り)になっている。
年間換算だと、なんと5.00倍(500%)。
物価が1年間で5倍になるということ。
現代の私たちがイメージできないハイパー・インフレーションの実態がよくわかる。
9月22日(金)6月に購入した『りべらる』の整理 [性社会史研究(性風俗雑誌)]
『デカメロン』5冊を追加購入 [性社会史研究(性風俗雑誌)]
2月9日(木)
昭和戦後混乱期、1947~1955年に刊行された性風俗雑誌『デカメロン』を5冊、追加購入。
これで、現在。古書市場(「日本の古本屋」)に存在するものは、すべて購入。
4号(1巻4号)1947年(昭和22)6月 A5版 64頁 25円 東京ロマンス社
10号(2巻3号)1948年(昭和23)4月 A5版 64頁 30円 東京ロマンス社
3巻12号 1949年(昭和24)12月号 A5版 136頁 75円 竹内書房
5巻4号 1951年(昭和26)4月号 B6版 226頁 70円 全日本出版社
(巻次逆行後)5巻5号 1955年(昭和30)4月号 B6版 318頁 90円 全日本出版社
従来、確認されていた最終は5巻4号(1955年3月号)だったが、それを1号更新。
この5冊だけでも、表紙の雰囲気が三遷していることがわかる。
初期は洋風の美人画、中期(1950年中頃)に漫画チックな絵になり、末期にまた美人画になる。
ちなみに「巻次逆行」というのは、7巻11号(1953年11月号)まで来たのに、次の12月号が突然「3巻7号」になってしまい、その後、8巻1号になるはずの1954年1月号が「4巻1号に」なってしまった「謎」現象のこと(たぶん、私が発見)。
昭和戦後混乱期、1947~1955年に刊行された性風俗雑誌『デカメロン』を5冊、追加購入。
これで、現在。古書市場(「日本の古本屋」)に存在するものは、すべて購入。
4号(1巻4号)1947年(昭和22)6月 A5版 64頁 25円 東京ロマンス社
10号(2巻3号)1948年(昭和23)4月 A5版 64頁 30円 東京ロマンス社
3巻12号 1949年(昭和24)12月号 A5版 136頁 75円 竹内書房
5巻4号 1951年(昭和26)4月号 B6版 226頁 70円 全日本出版社
(巻次逆行後)5巻5号 1955年(昭和30)4月号 B6版 318頁 90円 全日本出版社
従来、確認されていた最終は5巻4号(1955年3月号)だったが、それを1号更新。
この5冊だけでも、表紙の雰囲気が三遷していることがわかる。
初期は洋風の美人画、中期(1950年中頃)に漫画チックな絵になり、末期にまた美人画になる。
ちなみに「巻次逆行」というのは、7巻11号(1953年11月号)まで来たのに、次の12月号が突然「3巻7号」になってしまい、その後、8巻1号になるはずの1954年1月号が「4巻1号に」なってしまった「謎」現象のこと(たぶん、私が発見)。
「日本の古本屋」で性風俗雑誌の探求 [性社会史研究(性風俗雑誌)]
1月30日(月)
久しぶりに「日本の古本屋」で性風俗雑誌の探求。
探している物がなかなかない。
もう市場(この世)に存在しない可能性が大。
昭和戦前期の性風俗雑誌『夜の東京―大東京の裏面観察―』の未見の号(6巻10号、1930年10月号)を見つけたが、さすがに高くて、無理。
36頁の薄い雑誌が19800円。
なにかで気が大きくなっているときに、ポチするかも。
結局、1950年代の性風俗雑誌『でかめろん』の未収集号を5冊注文(1万円ちょっと)。
今まで、最終号は1955年3月号だったが、1955年4月号)が見つかった。
久しぶりに「日本の古本屋」で性風俗雑誌の探求。
探している物がなかなかない。
もう市場(この世)に存在しない可能性が大。
昭和戦前期の性風俗雑誌『夜の東京―大東京の裏面観察―』の未見の号(6巻10号、1930年10月号)を見つけたが、さすがに高くて、無理。
36頁の薄い雑誌が19800円。
なにかで気が大きくなっているときに、ポチするかも。
結局、1950年代の性風俗雑誌『でかめろん』の未収集号を5冊注文(1万円ちょっと)。
今まで、最終号は1955年3月号だったが、1955年4月号)が見つかった。
「社会文化史データベース ―性風俗稀少雑誌コレクション」 がリリース [性社会史研究(性風俗雑誌)]
6月23日(木)
丸善雄松堂から「社会文化史データベース ―性風俗稀少雑誌コレクション」 がリリースされました。
https://j-dac.jp/shakaibunka/
1950~60年代の性風俗雑誌29 誌 458 冊、約 8 万頁、4 万コマ、記事数 1 万点超のデータベースです。
リンク先から、解説・解題が読めます。
また、記事タイトルの検索もできます(いずれも無料)。
本文の閲覧(アクセス権)は有料になります。
私としては、苦労して集め、大切にしてきた雑誌が、こうした形でデーターベースになり、社会文化史の資料として広く国内外の研究者に利用していただくとともに、次の世代に伝え残すことができましたこと、たいへんうれしく、感慨深く思います。
浜松町の丸善雄松堂に、打ち合わせのために最初に赴いたのが2020年12月15日、それから1年7カ月でリリースになったのは、担当編集者のMさんの誠実かつ有能な仕事ぶりの成果で、心から御礼申し上げます。
また、ご仲介をいただきました藤野裕子さん(早稲田大学准教授)、推薦文をいただきました井上章一さん(国際日本文化研究センター所長)、加藤政洋さん(立命館大学教授)、ありがとうございました。
お蔭で冥途に旅立つ前に、1つ肩の荷を減らすことができました。
丸善雄松堂から「社会文化史データベース ―性風俗稀少雑誌コレクション」 がリリースされました。
https://j-dac.jp/shakaibunka/
1950~60年代の性風俗雑誌29 誌 458 冊、約 8 万頁、4 万コマ、記事数 1 万点超のデータベースです。
リンク先から、解説・解題が読めます。
また、記事タイトルの検索もできます(いずれも無料)。
本文の閲覧(アクセス権)は有料になります。
私としては、苦労して集め、大切にしてきた雑誌が、こうした形でデーターベースになり、社会文化史の資料として広く国内外の研究者に利用していただくとともに、次の世代に伝え残すことができましたこと、たいへんうれしく、感慨深く思います。
浜松町の丸善雄松堂に、打ち合わせのために最初に赴いたのが2020年12月15日、それから1年7カ月でリリースになったのは、担当編集者のMさんの誠実かつ有能な仕事ぶりの成果で、心から御礼申し上げます。
また、ご仲介をいただきました藤野裕子さん(早稲田大学准教授)、推薦文をいただきました井上章一さん(国際日本文化研究センター所長)、加藤政洋さん(立命館大学教授)、ありがとうございました。
お蔭で冥途に旅立つ前に、1つ肩の荷を減らすことができました。
「すべて当選いたしました」 [性社会史研究(性風俗雑誌)]
6月13日(月)
古書店「股旅堂」目録26号の抽選結果メールが届く。
「ご入札の商品(12点)、すべて当選いたしました」
うわ~~~~~っ!
低額商品(2000円前後)はともかく、競合する(抽選で外れる)と思われた高額商品(7000円~)まで・・・。
うれしいけど、どうしよう・・・、て、お支払いするしかない。
古書店「股旅堂」目録26号の抽選結果メールが届く。
「ご入札の商品(12点)、すべて当選いたしました」
うわ~~~~~っ!
低額商品(2000円前後)はともかく、競合する(抽選で外れる)と思われた高額商品(7000円~)まで・・・。
うれしいけど、どうしよう・・・、て、お支払いするしかない。