個別授業の課題点を考えていたら、自分がやり遂げたいミッションが見えた。 - 精神年齢9歳講師のブログ

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個別授業の課題点を考えていたら、自分がやり遂げたいミッションが見えた。

「個別授業」という授業形態が最近特に人気だ。先生一人に、生徒が最大2~3名まで。ときには完全にマンツーマンで指導をすることもある。

 

生徒一人一人に合わせたカリキュラムの策定と、柔軟で密なケアが可能という点は確かに”顧客にとっては”魅力的なコンテンツに違いないと、僕も感じてはいる。

 

ただ、経営者的な目線で「個別授業」という形式を考えると、これはやはり、完全なるフロントエンド商品だろうと今は強く納得している。

 

端的に言えば、評判や集客に寄与する点は確かに大きいのだが、仕組み上どうしても人件費の割合が高くなり、特に1対1のマンツーマン指導ではそれがいわば最悪となる。

 

全国的に知名度がある大手塾が、1:1であることを前面に出しているが、何か裏に仕組みがあるのか、それとも利益を削って運営しているのか、それは不明だ。

 

こういうことを考え始めたら、これまた僕の癖なのだが、何かしらの結論が出るまで気持ち悪くて考え事を止められない。だからそれに任せてひたすら考えてみた。

 

―すると、その果てにあったのは、「これをやり切ったら、俺はもう退いてもいいな」というミッションの言語化であった。

 

今日はそんな「?」なお話をつらつらと書いていく。

 

 

個別授業がフロントエンドなら、一体何がバックエンドたりえるか。

 

個別授業にかかる人件費の主な内訳は、大学生といったアルバイト講師の起用である。となれば、固定給の社員にガンガン持たせれば、確かに人件費自体は浮く。

 

しかし、それを徹底しすぎると、逆に本末転倒だと思えてならない。社員には利益率が高いバックエンド商品の運用を重視させるべきで、そこにこそ役割があるためだ。

 

ちなみに、塾業界におけるバックエンド商品の定義自体は、すごく簡単だ。それは講師一人の稼働で、同時に多数を指導する形態である。例えば集団授業がわかりやすい。

 

しかし、それをそのまま手放しで運営するだけでは、今は全く集客に至らなくなっている。その背景には、教育改革の影響があると僕は捉えている。

 

学校の指導レベルが向上し、テストの難度が上がり、生徒の得意不得意がますます多様化している。教育全体が、「スタンダード」に反発する流れを示しつつあるだろう。

 

実際、フィンランドをはじめとする教育先進国では、生徒一人一人が自立して学習する形態が主流となっており、集団授業は既に時代遅れとさえ言われている。

 

こうした流れを踏まえれば、個別指導の需要が高まるのは必然だと言える。しかし、だからといって無工夫でそれを実施しても、大手塾との競争に勝つのは困難だ

 

利益率の低い商品に依存していては、安定的な経営は難しい。そのため、それにバックエンドの要素を取り入れる、もしくは新しい商品を開発する必要があるのだ

 

実際、個別指導に特化した塾の中には、家賃が実質ゼロであるなどの特殊な条件で運営していたり、指導以外の出版物といった収入源を持つ例も多く見られる。

 

そういった特殊な事情、異なった目的を理解することなく採用することは、非常に危険な話だ。背景を知り、その上でビジネスとしての仕組みを整えることが肝腎だろう

 

とはいえ、僕自身、この状況を打開するためには「新しい商品の開発が必要だ」ということしか、今は頭の中で描けていない

 

従来の「集団」「個別」といった区分に縛られず、ニーズはニーズとして承知したうえで、時代錯誤になってきている部分を再設計すること。

 

この難題に行き当たったとき、不思議と喜びを感じる自分に気が付いた。この課題を乗り越えた時、僕にとっての一つの区切りが訪れるだろう。そう直感した。

 

講師として「ここまでやった」と納得できるラインは、僕にとってはここにあるということなのだろう。ならば納得するまで、ここと闘い抜いてやる。

 

そんな熱いことを、ふと思った。では今日はこの辺で。

 

 

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