シングルマザーになって辛い・しんどいと感じたこと、私が幸せになれた方法
3歳の息子と二人暮らしのシングルマザー、ナギサです。
離婚して数年たちますが、私はずっと「シングルマザーは自由にしてはいけない」という呪縛から逃れることができませんでした。
「この子を守れるのは私しかいない」そう思い、母として家事育児をし、父親の分まで働き、自分の人生を諦めていました。
けれど、今はとても幸せです。あれだけ辛かった毎日も楽しめるようになりました。
「私だってたまには自由が欲しい!」
「母親であると同時に女性としてまた恋愛がしたい!」
こんな気持ちと、シングルマザーだからと辛い気持ちを抱えているママたちに、私の経験談や考えをお話しできればと思います。
シンママを「辛い」から「楽しい」に変えた方法
私はずっと、子どもから離れて自分の時間を作ることに罪悪感を感じていました。
きっと「母親は育児を第一に考えるべき」という考えがあったからだと思います。これ、本当に多くて、世間一般でも度々話題に上がりますよね。
- 旦那に子どもを頼んで外出ってだめ?
- 子どもがいるのに彼氏を作るなんて母親としての自覚がない?
今となっては、当事者じゃない人に何がわかるのか、くらいに思いますが、世間一般の母親像から外れる言動をすると冷ややかな目で見られることが多かったです。
これから詳細を話していきますが、簡単にいうと様々な思い込みや我慢をやめました。
自由がない、辛い、大変、子供が第一、周りからの目、そういったこと全てが、辛いものだと思い込んでいたんです。
私がやめた思い込みをお話ししていきます。
シンママが辛くて大変なのは子どものせいではない
私たち母親にとって子どもは本当に大事な宝物です。
まっすぐな子に育てたい!ひとり親だからって悲しい思いはさせたくない!そのためなら何だってする!そう思ってこの数年間頑張ってきたけれど、なんだかむなしく感じる事も多い毎日を過ごしていたように思えます。
子どものために!子どもがいるから!
子どものために自分を犠牲にしていると、いつの間にか無意識に自分の中で「子どものせいで」という感情になってしまうことがあります。
もはや育児ノイローゼ一歩手前ですよね…。
事実、私もちょっとしたことで、子どもに怒鳴ってしまったり、時には「なんで言ってもわからないの!」なんて手を上げてしまったこともありました。
もしかしてこれは子どものためではなく、子どものせいにしている?
子どもを感情的に叱りつけ「私はダメな親だ」と毎回落ち込み、反省していました。自分の感情やストレスを他で解放できないことが子どもに悪い影響を与えていると気づいたのです。
当時の私はずっと「1人でもちゃんと子どもを育てたい!」「完璧な育児をしなくては」と自分で自分にプレッシャーをかけていました。
私は良い母でありたい、完璧な母でありたい、だから子どもも完璧であるべきだ。心のどこかでこんな風な思い込みをし、その気持ちが自分を追い込み、辛い原因になっていました。
でも、子どもは子ども。私は私。母の言うことをきくいい子であってほしいと押し付けるのは、子どもにとってもいい迷惑なのではないかと思うようになりました。
この状況を打開するためにどうしたら良いか考えた時、母親でいること以外で、自分を充実させることが大事なのではないかと思いました。
そうすることで、感情やストレスのはけ口を子ども以外に向けることができると考えたからです。
常にママじゃなくて良い「自分」を大切にする時間を作る
子どもにママのどんなところが好き?という質問をしたことはありますか?
うちの子どもは「ママが笑っているときが好き!」と答えます。
決して、仕事と育児でいっぱいいっぱいになって怒鳴っている私ではないんですよね。
もちろん、ダメなことはダメだと怒らないといけないことはあります。でも、きちんと理解してもらうために叱るのと、感情的に怒鳴って怒るのでは全く別物です。
いつも子どもが大好きといってくれるママでいたいと思うのは、きっと世のお母さんたち共通のはずです。
では、どうしたら私はいつも笑っていられるのかしら?そう考えるようになりました。
先ほども書いた通り、辛かったシンママ時代は子供と私は常にセットで、24時間365日、ママであり続けなくてはと思い込んでいました。
でも、子どもは子ども。私は私。と考えたとき、「ママ」ではなく「わたし」が好きなことをして楽しいと思えば、笑顔になって子供もうれしくなるんだということに気がついたんです。
ママだって自分の好きな洋服を着たり趣味を楽しめばいい
うちの子どもはやんちゃ盛りの男の子です。毎日走り回っているのを追いかけたり、食べこぼしや泥だらけになっているのを、抱っこしなくてはなりません。
私は元々アパレルの仕事をしていたのもあり、ファッションが好きでした。独身時代はピンヒールとタイトな洋服しか着なかったくらいです。
でも、シンママになってからは、体型も気になるし、やんちゃな子どもにあわせてジーパンとスニーカーしか履かなくなりました。
久しぶりに、全身が映る鏡で自分を見たとき、「あたし、こんなんだったっけ?」と、とても悲しい気持ちになりました。
でも、冷静に考えたのです。
子どもに合わせた格好を選んだのは私だと。
自分が子どものためにと考えてジーパンとスニーカーを選んだんです。
本当は自分が着たい服を着ればいいんです。若い頃の体型が戻らなくたって、今の自分に合うオシャレな可愛い洋服を着れば良いんです。
買い物に行く時間がなくても、たいしてお金がなくても、ネットで安くて可愛い服を買えばいいんですよね。
そう思い、久しぶりに、若い頃から好きだった少しフェミニンなシフォン地のワンピースと低めのヒールのパンプスを買いました。
たいしたところへ行くわけではないですが、子どもとおでかけする時に着ていきました。
子どもも「ママいつもより可愛いね!」と言ってくれました。
その日は嬉しくて笑顔で子どもと接することができました。
子どものためと思い込んで我慢した結果、辛くなり、誰も笑顔にならない悪循環になっていました。
ママだってたまには友達と飲みに行ってもいいんです
シングルマザーだから、飲みに行くなんてもってのほか?いや、シングルマザーだから、飲みに行くことができるのではないでしょうか。
もともと外にお酒を飲みにいくのが大好きだった私ですが、なんとなく世間の目が気になりなかなか飲みになんて行けませんでした。
でもよく考えたら、旦那がいない=結婚しているより自由なのですよね。
ストレスが溜まったな~と思ったら、子どももOKのアットホームな居酒屋へ一緒に行くようになりました。
短時間でも、外で飲む空気を味わえることは私にとってもリフレッシュになりますし、子どもにとっても「ママとお外でデート」の時間として素直に喜んでくれています。
子どもがいたら居酒屋に行ってはいけない、だなんて誰も強制していない。これも母親は飲みになんか行ってはいけないと、私が思い込んでいただけでした。
仕事の後も家事や育児で必死で髪の毛を振り乱している毎日でしたが、こういう時間をもつことは大事なのだと本当に思います。子どもと笑顔でその日の話をしたりする時間ができました。
ママだってたまには女性として扱われるほうがいいのです
前よりも少しオシャレをして、外に出て笑う機会が増えてきたので、以前よりも交友関係が広くなりました。
子育てだけにならずに、外での他人との交流があることにより、ママとしてだけではなく1人の女性として扱われることを思い出しました。
「素敵なママだね」なんて言われた時は息子も自慢げだし、私も「え?私って素敵だったの?」なんてとても幸せな気持ちになりました。
そしてもっと笑顔で素敵な女性でいたいなと思うようになりました。
思い込みと我慢をやめた結果、辛くなくなった
こんなふうに、辛いと思っていること、我慢していることを1つずつやめました。
そうして、子ども第一だった生活から、自分も大切するようになりました。
その結果、彼氏もできて今は幸せです。
シンママの恋愛事情は独身時代とは違い色々考えることもあり、大変ですが、今はシングルマザーを辛いとは思わなくなりました。
子どものこと以外に目を向けることで、恋愛することができました。恋愛することで、穏やかな気持ちで笑っていられる時間が増えました。
私の笑顔が増えたことで、子どもも「最近のママは、良く笑うから可愛い。大好き。」と言ってくれます。
可愛い、大好き、だなんて彼氏が二人いるみたいで、本当に楽しいですよ(笑)
子供は完璧な母親を望んでいたわけではないということを、子供に教わりました。
※シングルマザーの恋愛はそれはそれでハードルが多く大変でした。そのお話はまた別の記事でまとめているので、恋愛したい・恋愛中のシンママさんは是非読んでみてください。(私の記事一覧へ)
辛いなら思い込みと我慢をやめることが幸せへの第一歩
私が我慢することをやめたら、笑顔が増えて辛いことも減ったし、彼氏ができて寂しいこともなくなったよ。なんて実例でした。
日本人は特に、世間一般の母親像に縛り付けられていると思います。
「母親らしく」が本当に子どものためになっているのか、今一度自分で考えて自分で判断すべきだと思うんです。
「ダメなママだね」ってよく言ってしまっていました。でも、子供にとって良いママも悪いママもないんです。ママはママでしかありません。怒っていたら「怖いママ」だし、笑顔なら「可愛くて大好きなママ」です。
私の場合、我慢して無理することをやめたら、いいことがいっぱいありました。
- 着たい服を着たら、子どもが可愛いと褒めてくれた
- お酒が好きだから子どもと一緒に居酒屋に行ったら、ママとのお出かけと喜んでくれた
- その結果恋人が見つかり、3人でいる家族のような時間を得られた
- ストレスが減り、子どもに怒鳴ったり手をあげたりしなくなった
私と同じようにしてほしいとは言いません。
でも、過去の私のように悩んでいるならば、少しでも自分の中で自分を解放する時間を作り、自分の人生を楽しんでください。そうすることで、子どもにも良い影響があるはずです。
私はちゃんと自分の好きなことをして、自分の時間を作るようになったからこそ、見えたものがあります。子どものため=子どものせいにしていた自分が、「子どものおかげ」と思えるようになったのは、自分自身が外に目を向けたことが大きいと思っています。
私のように心のなかで様々な葛藤を繰り返して、自分を苦しめているシングルマザーの女性たちの心が少しでも楽になることを祈っています。最後まで、この記事を読んでくださってありがとうございます。