【大阪府太子町への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報|縁結び大学

この記事では地方への移住を検討している方に向けて、大阪府南河内郡太子町(たいしちょう)で生活する魅力をお伝えします。

大阪府の東南部に位置する太子町は、複数の市町村と山々に囲まれた歴史情緒あふれる地域です。太子町はとくに子育て支援に力を入れており、医療費や住宅に関する補助金も設けられています。

伝統的な行事が豊富で、住民の目が届きやすいコンパクトなまちなので、人とのつながりを求めている子育て世帯の方にもぴったりの移住先ですよ。

今回は太子町役場の担当者に教えていただいた情報をもとに、太子町の特徴や魅力をご紹介します。

住居や仕事を含めた生活に役立つ情報を幅広くお届けしますので、ご自身が移住先に求めるポイントと照らし合わせてみてくださいね。

太子町役場の担当者の方

太子町での暮らし・4つの特徴

大阪府太子町のイメージ画像

奈良県にほど近い位置にある太子町には、日本のルーツともいえる飛鳥時代の天皇・皇族たちの足跡が残されています。1956年に当時の磯長村と山田村が合併し、聖徳太子にちなんで「太子町」と名付けられたそうですよ。
参考:叡福寺「聖徳太子について」

そんな太子町への移住は、以下のような方々に向いています。

  • 自然豊かな地域で、のびのびと子どもを育てたい
  • 住民の目が届きやすい環境で子育てをしたい
  • 日本のルーツや歴史に興味がある
  • 地域行事や祭りが好き

なぜ、上記の方に向いているといえるのかを、太子町の特徴を踏まえて解説します。

特徴1:親子で利用できる生涯学習センターあり!充実した子育て支援

太子町は子育て支援に力を入れており、子育て世帯にうれしい施設や補助金といったサポートが充実しています。太子町内には「太子・和みの広場」と呼ばれる大きな公園があり、休日に家族で訪れてボール遊びやバドミントンなどをするのも盛り上がりそうですね。

2022年7月には生涯学習センター「太子の森」が開館しました。

太子町にある複合施設「生涯学習センター」の外観
▲2022年にオープンしたばかりの生涯学習センター「太子の森」には、地域の子どもたちも集う

太子町にある複合施設「生涯学習センター」の内観
▲生涯学習センター「太子の森」内にある図書館は、親子の憩いの場としても利用できる

スペースが広く、絵本や児童書もそろっているので、散歩の休憩スポットとして親子で立ち寄るのも楽しそうです。天候に左右されないので、雨の日や猛暑日などの気分転換にもぴったりの施設ですよ。

さらに太子町では、18歳まで医療費の助成があります

太子町には、その他にもたくさんの子育て支援があります。妊娠から出産、子育ての支援情報をまとめた「子育てガイドブック」も公式サイトから閲覧できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

>>太子町「子育てガイドブック」はこちらから

特徴2:子どもに目が届きやすいコンパクトシティ

少し目を離したすきに、子どもが危険なことをしていてひやっとした経験がある方は多いのではないでしょうか。たとえ気をつけていたとしても、親の目だけで子どもを100%見守るのは難しいです。

大きな町だとどうしても住民同士の顔が見えづらく、孤独を感じやすい面もありますよね。太子町はそれほど広くない地域のため、住民たちの目が比較的届きやすいんです。

担当者さん

太子町は全体的に素直な子どもが多く、治安がいい地域なので、のびのびと子育てができると思います!

太子町では2022年度から幼小中一貫教育も進めており、先生同士の交流も行われているそうです。町内では学校でも地域でも、子どもに目が届きやすい環境です。

特徴3:四季折々の伝統行事は思い出づくりにぴったり

太子町のシンボルともいえる二上山の景観
▲太子町からは堂々とそびえたつ二上山が見える

自然豊かな環境とともに日本のルーツが点在しているのは、太子町の大きな特徴です。例えば太子町のシンボルである「二上山(にじょうざん)」の麓には、推古天皇が整備したとされる竹内街道(たけのうちかいどう)が残されています。

日本最古の官道・竹内街道
▲日本最古の官道、竹内街道を歩きながら、飛鳥時代の雰囲気を味わうのもおすすめ♪

遣隋使として名高い小野妹子は、この大道(竹内街道)を通って中国大陸を目指したといわれているんですよ。

太子町内にある大道・旧山本家の住宅跡地
▲小野妹子が通ったとされる大道の脇には、旧山本家の住宅が残されている

太子町内には、町名の由来となった聖徳太子のほか、小野妹子の墓も残されています。町内のいたるところに飛鳥時代の面影が残されているので、太子町内を散策して、博物館や書籍とはまた違った方法でリアルな歴史の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。

もちろん歴史豊かな太子町では、地域ならではの伝統行事も多く開催されています。

4月に開催される「太子聖燈会(たいししょうとうえ)」は、太子町内にある叡福寺と西方院、なごみの広場の3会場で、その年の干支や「和」の文字などがろうそくで点灯されます。

太子町で開催される聖橙会の様子
▲オレンジと赤の灯りが煌々と、聖徳太子が提唱した「和の精神」を表す

小野妹子が祀られている科長神社で行われる夏祭りは、大きな船だんじりが特徴的です。

太子町の科長神社で行われる夏祭りの様子
▲大勢の住民で曳行(えいこう)する船だんじり

このように飛鳥時代の歴史が残る太子町は、伝統的な行事が充実しています。お子さんのいる家庭なら、伝統行事をきっかけにして親子で聖徳太子や小野妹子の足跡を調べてみるのも楽しそうですね。

特徴4:サッカー前田大然選手がPR大使

太子町のPRに就任した前田大然選手

2022年から太子町出身の前田大然選手が太子町のPR大使を務めています。前田選手は2022年に行われたサッカーワールドカップのクロアチア戦でシュートを決めるなど、目覚ましい活躍をされています。

前田選手が卒業した「太子町立中学校」は、太子町で唯一の公立中学校です。つまり、太子町に移住して子どもを公立の中学校に通わせたら、前田選手の後輩になれるんです!
参考:大阪府太子町「サッカー日本代表 前田大然選手がPR大使に就任!!」
参考:大阪府太子町「太子町立小・中学校のホームページ」

両手を腰にあてて立つ前田大然選手
▲粘り強いプレーが話題の前田大然選手

子どもにとっても、有名なサッカー選手と故郷が同じということは1つの誇りになるでしょう。サッカーが好きなお子さんにとっては、練習のモチベーションアップにもつながりそうですね。

太子町の暮らしに関する情報

太子町で栽培されているみかん
▲上の太子観光みかん園からの眺望は抜群

地方への移住を考える上で気になるのは、学校や病院、商業施設といった暮らしに直結する情報ではないでしょうか。

ここからは、太子町で暮らす際に役立つ知識をまとめて紹介します。まずは、太子町のデータをまとめた下の表をご覧ください。

気候 8月:平均気温29.1℃
1月:平均気温5.5℃
※参考:気象庁ホームページ ※太子町内に観測地点が無いため、八尾地点の情報を参照
人口 人口:12,963人(男性:6,349人、女性:6,614人)
世帯数:5,611世帯
(2022年12月1日時点)
病院 病院・クリニック:3か所
歯科:3か所
学校 保育園:2園
認定こども園:1園
幼稚園:1園
小学校:2校
中学校:1校
高等学校:1校
歴史 ・敏達天皇陵
・用明天皇陵
・推古天皇陵
・孝徳天皇陵
・聖徳太子廟
※上記5つを総称して「梅鉢御陵(うめばちごりょう)」と呼ぶ
・小野妹子廟
・二子塚古墳
・太子町立竹内街道歴史資料館
・科長神社
・西方院
・叡福寺
祭り・イベント 叡福寺大乗会式(4月)
太子聖燈会(4月)
からかわ・ほたる観賞会の夕べ(6月)
科長神社夏祭り(7月)
地蔵盆(8月)
道の駅「近つ飛鳥の里・太子」ぶどう祭(8月)
富田林商工会太子町夏祭り(8月)
竹内街道灯路祭り(10月)
ふれあいTAISHI&マルシェdeたいし(11月)
二上山初登り(1月)
食べ物 みかん
ぶどう
太子最中
太子ロール
交通 【車】
高速道路「太子IC」

【鉄道】
最寄り駅:近鉄長野線「喜志駅」、近鉄南大阪線「上ノ太子駅」

【バス】
・金剛バス
・たいしのってこバス(太子町コミュニティバス)
都市部からのアクセス 【車】
大阪市内から南阪奈道路「羽曳野IC」まで:約30分

【新幹線】
新大阪駅から上ノ太子駅まで:約50分

【空港】
伊丹空港から上ノ太子駅まで:約1時間
関西国際空港から上ノ太子駅まで:約1時間
娯楽 上の太子観光みかん園
太子町立竹内街道歴史資料館
府立近つ飛鳥博物館
太子町立総合スポーツ公園
大道旧山本家住宅
太子・和みの広場
葉室歴史公園
道の駅「近つ飛鳥の里・太子」
太子カントリークラブ
太子温泉
近隣都市 【大阪府】
・羽曳野市
・富田林市
・南河内郡河南町
【奈良県】
・香芝市
・葛城市

町内にはスーパーやホームセンター、コンビニが点在しており、病院やクリニック、歯科もあるので、普段の買い物や通院なら町内で済ませられます。

太子町は総合病院のある富田林市、羽曳野市と隣接しているほか、峠を越えると車で約15分で奈良県に行けます。香芝市にあるショッピングモールやホームセンターなどを利用することもできます。

民間のバスやコミュニティバスが通っていますが、本数はそれほど多くないので、太子町で快適に生活をしたい方には自動車の利用がおすすめです。

太子町内には南阪奈道路の「太子IC」があるため、高速道路を使うと大阪市内まで車で約30分で移動できます。

大阪府太子町を上空から撮影した様子
▲町内を走る高速道路の「太子IC」は、出張や旅行にも便利

例えば、あべのハルカスや天王寺動物園などがある大阪市阿倍野区までは、車で30分ほどの距離です。車があれば、休日のレジャーや旅行などにも対応できそうですね。

太子町内に駅は設けられていないため、電車に乗る場合は隣接の羽曳野市にある「上ノ太子駅」、富田林市にある「喜志駅」を利用します。太子町の中央あたりに位置する「太子・和みの広場」から上ノ太子駅までは車で約5分ですが、歩くと25分ほどかかります。

仕事:町内に正社員の求人数がたくさん♪リモートワーク可能な企業あり

大手の求人情報サイトで太子町の正社員求人を検索したところ、約1,200件(在宅勤務や勤務地を町内に限定しない求人も含む)がヒットしました。
参考:大手求人情報サイト ※2023年1月現在

事務職から製造スタッフ、エンジニア、介護職、農業まで職種も豊富なので、経験やライフスタイルに合わせて仕事探しができると思いますよ。

なかにはリモートワークに対応している企業もあったので、在宅での仕事を希望している方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

住まい:賃貸アパート・戸建物件あり!マイホームの購入も選択肢に

太子町の賃貸アパート・戸建の数を、大手物件情報サイトで調べてみると、50件ほどが見つかりました。
参考:大手物件情報サイト

築年数が約30年の物件だと、ワンルームで2万円台、3DKでも4万円〜5万円ほどの家賃でした。アパートから戸建まであるので、家族の人数や好みに合わせた物件選びができそうです。

太子町の生活に慣れるまでは賃貸のアパートに住み、しばらくしてからマイホームを購入するという方法もありますよ。

太子町に移住した人の感想

大阪府太子町のイメージ画像

太子町に移住した方々からは、どのような感想が寄せられているのでしょうか。移住の先輩ともいえる移住者の感想を紹介します。

  • 自然豊かな環境ながら、大きな都市にも比較的アクセスしやすい
  • 太子町の高齢者は農作業をしていて元気な人が多い
  • 聖徳太子にまつわる史跡はもちろん、温泉施設もあって住みやすい
  • 話したことのない小中学生が「おはよう」とあいさつをしてくれ、びっくりしたけれど嬉しかった

移住した方々の感想からも、歴史と自然が豊かで、大きな都市にも出かけやすい、太子町の住み心地のよさがうかがえます。さらに、地域の人に自分からあいさつをする子どもたちの姿からは、太子町のアットホームな雰囲気も伝わってきますね。

太子町の移住支援と問い合わせ先をチェック

太子町の特徴や暮らしに関する情報を知り、さらに移住への興味を強めた人もいるのではないでしょうか。ここからは、太子町が行う移住支援と疑問や悩みを相談できる窓口をまとめて紹介します。

親との同居・町内の近居で利用できる住宅支援

太子町に1年以上住んでいる親と同居・近居予定の子育て世帯は、条件を満たすと住宅の購入やリフォームにかかる費用の一部(※)を太子町から補助してもらうことが可能です。
(※)かかった費用の1/10を補助(一戸あたり最大で50万円)

太子町内には新しい宅地が増えてきているそうなので、マイホームを建てたい子育て世帯も要チェックですよ。

もちろん、これから子どもが誕生するご夫婦も例外ではありません。母子手帳などで証明する必要はありますが、出産予定の胎児がいる世帯も住宅支援の対象に含まれます。

詳しい条件は公式サイトで確認できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

>>「太子町三世代同居・近居支援補助」の詳細はこちらから

太子町への移住に関するお問い合わせ

太子町役場

太子町への移住に関する疑問や悩みを含めた問い合わせには、太子町役場で対応してもらえます。少しでも太子町に興味がある方は、ぜひ移住についての詳しいお話を聞いてみてくださいね。

担当課 太子町役場 政策総務部 秘書政策課
住所 〒583-8580
大阪府南河内郡太子町大字山田88
電話番号 0721-98-5531
対応時間 09:00〜17:30(土日、祝日を除く)
公式サイト(HP) https://www.town.taishi.osaka.jp/riyousha/iju/index.html