登別市への移住情報「北海道の魅力満載だけど寒さは厳しくない」温暖な気候が魅力｜縁結び大学

この記事では、地方への移住を考えている人に向けて、北海道登別市での暮らしを紹介します。

北海道の南西部に位置する登別市は、北海道らしい雄大な自然がありつつ、有名な観光地「登別温泉」がある活気にあふれた街です。また、太平洋岸に位置している温暖な気候で、初めての北海道暮らしにもおすすめですよ。

今回は、そんな登別市で暮らす魅力・移住に役立つ情報・住まいや求人情報など、市役所の方に伺ったお話とあわせて詳しく解説していきます。

北海道登別市での暮らし、5つの特徴

登別市は北海道の太平洋沿いにあり、海沿いならではの温暖な気候・豊富な海の幸など、魅力にあふれています。また国内屈指の温泉リゾートとしても有名です。

そんな登別市での暮らしは、次のような方に向いています。

• 北海道に憧れがあるが、雪国暮らしへの不安がある
• とにかく温泉が好きで、日常的に温泉に入りたい
• アウトドアスポーツが好きで、特にスキーやスノボが好き
• 観光地でビジネスを始めたい

なぜこのような方に向いているのか、順番に解説していきますね。

特徴1：温暖で降雪量が少なく、雪かきは1シーズン数回程度

太平洋沿いに位置する登別市は、北海道の中でも気候が安定しており、真冬でもマイナス10度以下になることがほとんどありません。雪は積もりますが、札幌市が140cm積もるのに対して、登別市はその半分の70cmほど。そのため毎日雪かきする必要はなく、1シーズン数回程度の雪かきになることが多いようです。
参考：のぼりべつで楽住「のぼりべつの紹介」

この「雪は降るし積もるけどそれほど大変じゃない」点が注目され、道内の豪雪地帯からの移住者もたくさんいます。北海道の中では過ごしやすい気候なので、初めての北海道暮らしにピッタリの地域です。

特徴2：登別温泉＆カルルス温泉があり日常的に温泉めぐりが楽しめる

▲豊富な湧出量をほこる登別市の温泉は、源泉掛け流しの天然温泉ばかり

登別市といえば、国内屈指の温泉「登別温泉」「カルルス温泉」があり、観光地としても有名です。

登別市は「温泉のデパート」とも言われており、市内には銭湯感覚で利用できる日帰り温泉が11か所もあります。また9種類の泉質があり、さまざまな種類の温泉を楽しめることも魅力。

入浴料も450円〜と安く、日常的に利用しやすい価格です。それぞれの温泉施設に違った魅力があるので、いろいろな温泉をめぐってお気に入りを探すのも楽しいですね。

特徴3：一年中、様々なアウトドアが楽しめる

登別市は海も山もある地域なので、この地域で暮らせば、釣りやトレッキングなどのアウトドアを存分に楽しめます。

特にパークゴルフ場が多く、春から夏にかけては、パークゴルフを楽しむ方が多いようです。海も山もあるので、海釣りやトレッキングを楽しむのも良いでしょう。

そして秋から冬にかけては、雪国ならではの楽しみ、ウィンタースポーツを存分に満喫できます。市内ににあるスキー場では、スキーやスノボはもちろん、スノーモービルや雪上乗馬、馬に乗って山歩きをする乗馬トレッキングなんかもできますよ。市街地から車で1時間あればスキー場へ行けるので、毎週末、日帰りでウィンタースポーツを楽しむこともできます。

特徴4：公共交通機関が充実しており都市部へのアクセスが良い

登別市から北海道最大の都市・札幌までは車・電車ともに1時間半ほどで行くことができます。毎週末でも行ける距離なので、ショッピングやデートで札幌へ行く、ということも可能です。

また、新千歳空港までは鉄道・バス・車ともに約1時間でアクセスでき、首都圏などへもアクセスしやすいことも魅力。新千歳空港から各都市への所要時間は次のとおりです。

▼新千歳空港から各都市への所要時間

仙台	約1時間10分（仙台空港まで）
東京	約1時間40分（羽田空港まで）
名古屋	約2時間10分（名古屋空港まで）
大阪	約2時間05分（伊丹空港まで）
福岡	約2時間30分（福岡空港まで）

リモートワークができる仕事であれば、登別市を生活拠点にしつつ、月に数回出勤という働き方もできます。

特徴5：国内屈指の温泉リゾート！観光ビジネスにうってつけの環境

▲多くの観光客で賑わう温泉街

登別といえば、先にも紹介した温泉「登別温泉」「カルルス温泉」が有名で、年間約400万人※もの観光客が訪れます。国内屈指の温泉リゾートなので、観光地であることを活かした観光ビジネスにも適しており、実際、登別に移住して観光ビジネスを立ち上げた方もたくさんいるそうですよ。※コロナ感染症の拡大前

また、漁業や畜産業も盛んなので、さまざまなビジネスチャンスがあります。

登別市で起業する場合、建物や設備などの経費を補助する補助金や、空き家を活用するともらえる補助金などがあります。その他、市内にある専門学校「日本工学院北海道専門学校」が運営するレンタルオフィス・コワーキングスペース「サテライトオフィスen」もあるので、まずは小さく始めてみるということもできそうです。

▲おしゃれな雰囲気のレンタルオフィス

▲コワーキングスペースの内観。仕切りがあるスペースもあり集中しやすそう

登別市の暮らしに関する情報

ここからは、登別市での暮らしに関する情報について紹介します。

気候	北海道の他の地域と比べると温暖で降雪量が少ない。 冬でもマイナス2桁になることはほとんどなく、積雪量は70cm程度で札幌の半分。
人口	人口約4万5千人。全国と比べると20〜40代が少なく、60代以上は全国より多い傾向。
病院	市内に40か所の医療機関あり。（うち小児科は4院） 車で約30分の隣町・室蘭市には24時間体制の救急病院あり（小児救急もある）。
学校	保育所・幼稚園が9園、小学校8校、中学校5校があり、高校と中等教育学校が1校ずつある。私立の専門学校（日本工学院北海道専門学校）も1校ある。
文化・芸術	登別地獄まつり、登別漁港まつり、のぼりべつ夏祭りなど、祭りが多数開催されている。特に登別地獄まつりのシンボル「赤鬼みこし」や「エンマ山車」は迫力があり必見。
食べ物	太平洋に面しているため、鮭、ホッキ貝、毛蟹、タラコ、ボタンエビなど新鮮な旬の味が豊富。酪農業も盛んで濃厚で高品質なのぼりべつ牛乳が飲める。ご当地グルメは登別閻魔やきそば。
交通	電車・バスあり。高速道路のICが市内にある。駅周辺に住むなら車なしでも生活できるが、車があった方が便利。
娯楽	国内屈指の登別温泉あり。海も山もあるため、釣りやトレッキングができ、パークゴルフや乗馬もできる。市内にスキー場もあり、冬はスノースポーツ三昧。
近隣都市	室蘭市（車で25分、電車で50分） 苫小牧市（車で50分、電車で1時間） 札幌市（車・電車ともに1時間半）

▲地獄まつり夜の様子。多くの人で賑わっています。

▲日本工学院北海道専門学校を上空から見た様子。緑が多くて気持ちよさそう

登別市は車社会ではあるものの、駅周辺であれば車なしで生活することもできるので、初めての雪国暮らしで車の運転に不安がある場合でも無理なく暮らせそう。また、病院も学校もあるため、子育て世帯でも不便を感じることはなさそうです。

登別市のエリアごとの違い

登別市は、大きく4つのエリアに分かれています。ここでは、エリアごとに違いについてご紹介します。

登別温泉地区	温泉施設が豊富なエリア。日常的に温泉巡りができる。スキー場もある。
登別地区	JR登別駅が中心となる市街地。『登別マリンパークニクス』や登別漁港がある。漁港では毎週末、朝夕市が開催されている。
幌別地区	市民の4割が暮らす住宅街があるエリア。市役所や図書館、市民会館など公共施設が多い。
鷲別地区	室蘭市と隣接する商業地域で、室蘭のベッドタウン的な存在でもある。24時間営業の大型スーパーや飲食店が集中し、多くの住民が暮らすエリア。

温泉めぐりをしながらゆったりと“北海道らしい暮らし”をしたいなら、登別地区や登別温泉地区がおすすめです。登別温泉地区にはスキー場も温泉もあり、スキー帰りに温泉で癒されるなんてことが日常的にできてしまいます。

週末は登別ならではの魅力を堪能しつつ、平日は仕事と生活の両立に便利な暮らしがしたい・車なしで生活したいなら、幌別地区・鷲別地区での暮らしが便利です。

アパートなどがあるエリアから徒歩圏内にスーパーやドラッグストアがあるので、不便を感じずに生活できます。

▼それぞれのエリアの違いについて詳しくご覧いただけます
のぼりべつで楽住「のぼりべつのまち4つの地域」

仕事：近隣都市と合わせると4,000件以上の求人あり

移住する場合、「実際にそこで生活していけるのかどうか」の重要な決め手になるのが、仕事やお金の話です。そこで、登別市で暮らす人たちが、どのくらいの生活水準で暮らしているのか見てみました。

▼登別市の家計データ

平均世帯年収	416万円 ※全体の46.2％が年収300万円未満の世帯
平均年間支出額	単身世帯：157万円 2人以上の世帯：281万円

参考：LIFULL HOME'S住まいインデックス

データによると、年収・支出ともに全国平均を下回っているようです。年収300万円ほどになる仕事があれば生活できそうですね。

そこで、実際に登別市に移住し転職するとしたらどのくらいの仕事があるか見てみました。

登別市の正社員の求人を探してみると、2,000件以上とたくさんの求人情報が掲載されていました。そのほとんどが年収300万円未満の仕事ですが、400万円を超える仕事も300件ほど募集されています。

職種は専門的なものよりも、未経験者OKの仕事の方が多い印象なので、転職を機にまったく別の仕事に挑戦することもできそうです。

また、隣町の室蘭市は工業都市であるため、室蘭市まで足を伸ばせばさらに2,000件ほどの求人があります。登別市に移住して「仕事がなくて困る」「平均的な暮らしが保てない」ということはなさそうです。

住まい：賃貸物件が豊富！4〜5万円ほどで

賃貸の物件サイトで調べてみたところ、登別市内には600件以上の賃貸物件がありました。移住するならまずは賃貸物件を借りたいという人は多いでしょうが、物件の数が多いので、住まいに困ることはなさそうです。

賃貸物件の家賃相場と物件数を一覧表にしました。

1R	3.0万円(75件)
1K - 1DK	3.7万円(160件)
1LDK - 2DK	4.9万円(146件)
2LDK - 3DK	5.0万円(188件)
3LDK - 4DK	5.7万円(42件)
4LDK以上	5.5万円(11件)

一人暮らしであれば、4万円ほど、夫婦2人暮らし・子育て世帯なら5万円ほどで借りられます。交通機関やスーパーが充実しており、都市部へのアクセスが便利なことを考えると、かなり割安に感じる価格帯です。

また、物件の多くは駅の近くに集中しており、鷲別駅・幌別駅の近くには特にたくさんの物件があります。一人暮らしにちょうど良い1K・1LDKの物件であれば、駅から徒歩圏内でも3万円台です。

物件の種類や数はその時によって変わりますので、賃貸情報サイトで確認してみてくださいね。

登別市に移住した人の体験談

移住を考える上で気になるのが、実際に移住した人の感想ではないでしょうか？ここでは、実際に登別市に移住した方の体験談をもとに、移住を決めた理由や移住後の暮らしなどを紹介します。

ぜひ参考にしてください。

移住者の感想：東京から登別市へ家族で移住した加藤さん

東京から家族で登別市に移住した加藤さんは、震災がきっかけとなって奥さんの生まれ故郷である登別に移住することになりました。生後間もないお子さんを抱えての移住でしたが、産後間もない奥さんが安心できる環境が良いと感じ、移住を決意したそうです。

東京では競馬場で働いていた加藤さん。「これまでの経験を活かせる仕事はあるのか」という不安があったそうですが、「馬の育成に最適な高原地がある」と聞き、前職の経験を活かして家族ぐるみで「乗馬クラブ」を運営することになりました。

運営する上で様々な苦労があったようですが、今では各地からたくさんの乗馬客が来場するほどの賑わいを見せているそうです。

移住後の生活については、「自然あふれる環境で子育てができることが最大の喜び」とお話しされています。

登別市は観光地としても有名なので、移住をきっかけに起業する人も多いそうです。求人情報は比較的多く、仕事には困らない土地ではありますが、好きを仕事にしたいなら起業も1つの選択肢ですね。

>>移住体験談の全文はこちら

登別市への移住ステップ

ここまでの紹介で登別市に興味が出てきたら、次は実際に現地へ行って「登別市での暮らし」を体験してみませんか？

ここでは、登別市へ移住する流れを解説します。

ステップ1：まずは旅行気分でお試し！移住体験で数日暮らしてみる

まずは旅行気分で登別市へ行ってみましょう。登別市では、市街地エリアと温泉地区の両方で、お試し移住ができます。どちらも7泊8日で3万円〜5万円程度という料金で宿泊できるので、余裕があればどちらも体験してみて、それぞれの良さを実際に比べてみましょう。

移住体験中はレンタカーをお得に利用できたり、図書館で本を借りたりすることができます。また、食器や調理器具も無料で借りられるので、登別の美味しい食材をスーパーや市場で買って自炊を楽しむこともできますよ。

ちなみに、温泉地区の移住体験施設では、施設に併設している公衆温泉浴場「さぎり湯」の温泉に入り放題、という特典もつきます。

▲さぎり湯の外観＆浴場

登別市では、7泊8日のお試し移住のほか、数か月滞在する「ロングステイ」、好みの季節だけ移住する「シーズンステイ」なども可能です。さまざまな角度で登別を見て体験してみてください。

また希望者には、移住相談専門員が車で市内を案内してくれます。住むことになったら買い物はどこに行けば良いのか、病院の場所や公園など、生活する上で重要なスポットを教えてもらいましょう。

ステップ2：移住を決めたら住まいと仕事を探そう

移住体験やツアーに参加してみて、さらに移住への興味が出たら、次は住まいと仕事を探してみましょう。

自分で不動産情報サイト・求人情報サイトなどを見て調べるのも良いですが、住まい探しであれば、移住相談窓口への相談もおすすめです。移住相談窓口では、不動産会社だけでなく、地元の方から空き家情報を集めるなどして、住まい探しをサポートしてもらえます。

ステップ3：いざ移住！市内のイベントに参加して交流を深めよう

新しい土地での新しい生活、ここからは少しずつ知り合いを増やしていけるよう、積極的に地元の人たちと交流してみましょう。

お店に行ったら店員さんにおすすめ商品を聞いてみるなど、そんな些細なことからでも大丈夫です。

そして少し慣れてきたら、市民が参加しているスポーツ団体などの活動に参加してみるのも良いでしょう。登別市内には500ほどの市民活動団体があり、まちづくりやスポーツなどをテーマにした活動を行なっています。

移住相談窓口ではそのような活動や市内のイベント情報の紹介もしてもらえるので、ぜひ街の人たちとかかわってみてくださいね。

登別市の移住に関するお問い合わせ

「まずは旅行気分で登別市に宿泊してみよう」と思ったら、移住相談窓口に問い合わせてみましょう。

移住相談窓口では、担当者があなたの相談に親身になってくれます。移住を経験したからこそ分かるお話も聞けるので、ぜひ相談してみてください。

担当課	■登別市移住相談ワンストップ窓口 登別市役所・総務部企画調整グループ
住所	〒059-0012 北海道登別市中央町６丁目１１
電話番号	0143-85-1122 問い合わせフォームからの連絡もOK
対応時間	9:00～17:30 ※土・日曜日、祝日除
公式サイト	https://www.city.noboribetsu.lg.jp/categories/bunya/city_shokai/ijyu/