南城市への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「沖縄県南城市」での暮らしや移住情報をご紹介します。
南城市は沖縄本島の南部、県都の那覇市から車で約30分のロケーションにある人口約46,500人のまちです。市内は都市化が進んで便利に生活できる一方で、世界遺産の「斎場御嶽(セーファウタキ)」や絶景ビーチなどの沖縄らしい自然も豊富にあり、利便性と自然環境の両方を兼ね備えています。
さらに注目したい点が、「中学卒業まで医療費無料」「中高生を対象とした海外短期留学の費用を2/3程度補助(※1)」といった手厚い子育て・教育支援が整備されていること。自然に囲まれながらのびのびと子育てを楽しめる環境も魅力的で、実際に子育て世帯の移住者がぐんと増えてきています。
(※1)留学への参加可否は抽選にて決定
今回は南城市役所まちづくり推進課の主幹兼係長・中村さんと主任主事・仲村さんにお話を伺いながら、南城市での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
南城市の暮らしとは?主な3つの特徴をご紹介
南城市は、2006年に佐敷町・知念村・玉城村・大里村の合併によって誕生しました。地形がハート型であることから「ハートのまち」ともいわれており、市民同士が助け合って平和なくらしを目指す“ハートフル”なまちづくりが活発に行われています。
そんな南城市には、次のような特徴があります。
具体的にどのような魅力があるのか、以下で詳しく見ていきましょう!
特徴1:那覇市中心部まで車で約30分、那覇空港にも約40分の好立地
南城市は沖縄本島南部に位置し、南城市の中心部から那覇市の中心部までは車で約30分、自然豊かな東側からも40分程度でアクセスできます。また、那覇空港にも同じく40分ほどで到着でき、那覇市内でのショッピングやレジャー、県外への旅行などを手軽に楽しめる便利な環境です。
那覇市へのお出かけや通勤・通学がしやすいことから、那覇市のベッドタウンとしても急成長しています。
特徴2:豊かな自然に恵まれており、史跡や伝統行事も豊富
南城市においては、那覇市に近いメリットがありながら自然に恵まれていることも大きな魅力です。中城湾(なかぐすくわん)と太平洋に面していることから海の風景が身近にあり、“神の島”と称される離島・久高島には手つかずの植物群落による神秘的な光景が広がっています。
公式:久高のシマ時間
▲橋で繋がれた自然豊かな離島・奥武島(おうじま)も南城市に属しており、伝統行事の「ハーリー」等で有名です
また、市内には史跡も多く、なかでも国指定史跡のひとつであり世界遺産にも認定された「斎場御嶽(セーファウタキ)」は南城市のシンボル的スポットです。その他にも「知念城跡」や「玉城城跡」といった12の国指定文化財を有するほか、6の県指定文化財、56の市指定文化財を有し、日々の暮らしのなかで貴重な歴史・文化に触れられます。
▲“王朝最高位の聖地”と称される「斎場御嶽」は、まるで超常現象のような岩の配置が見られる神秘的な空間です。
※聖域保全のため、立ち入り制限があります
歴史や文化が身近にある南城市では年中行事も盛んで、胡蝶の舞や綱引き、獅子舞、エイサーといった伝統芸能が大切に受け継がれています。市民は地域のために、そして自身も楽しみながら積極的に参加しており、どの行事も大いに盛り上がりますよ。
▲花役を胡蝶役が追いかける「胡蝶の舞」は、ヌーバレー等の祭事の夜に演じられます
▲五穀豊穣や字の繁栄、住民の健康などを祈願して各地で行われる「綱引き」
▲玉城地区に伝わる「獅子舞」は、古くから集落の守り神として信仰されています
▲各地に伝わる「エイサー」は、勇壮な振り付けや掛け声が特徴的な踊りです
公式:南城市「伝統行事」
特徴3:子育て・教育支援が整った“子育てしやすいまち”
南城市はさまざまな子育て・教育支援制度を実施しており、地域の方からは「ゆとりを持って育児できる!」と評判です。具体的な支援内容については以下をご確認ください。
子ども医療費助成 | 中学校3年生までの医療費を全額助成 |
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小児インフルエンザ予防接種の助成 | 生後6か月児~中学3年生までの接種費用を1回につき1,500円助成 |
母子及び父子家庭等医療費助成 | 母子家庭や父子家庭の保護者と児童の医療費を一部助成 |
南城市ファミリーサポートセンター | 地域の中で助け合いながら子育てできる会員制の相互援助活動組織を運営 |
海外短期留学の補助 | 中高生を対象とした海外短期留学の費用を2/3程度助成 |
公式:南城市「子育て」
海外短期留学は夏休み中の約2週間、ホームステイをしながら現地の学校へ通って英語を学習するプログラムです。例年応募が殺到する大変人気の事業で、留学を機にますます英語が好きになり、英語関係の進学・就職を目指す子どもが多くみられますよ。
▲アメリカ合衆国ワシントン州立大学にて英語学習等が行われる「海外短期留学」
▲海外短期留学には、南城市・東村・北中城村・中城村から40数名の中高生が参加します
ちなみに、南城市には子どもの遊び場も多く整備されており、特に「グスクロード公園」や「大里城址公園」が家族連れに人気です。広々とした芝生広場や大型遊具があるほか、市役所隣の公共駐車場では週末にイベントも開催されることが多く、大いににぎわいます。
南城市の暮らしに関する情報
続いては、気候や病院、学校、交通など、南城市での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。
気候 | 1月:平均気温17.3℃ 7月:平均気温29.1℃ ※参考:気象庁ホームページ(南城市内には観測地点がないため、近隣の那覇市のデータを参照) |
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人口 | 約46,500人(2024年2月末日時点) |
病院・クリニック | 約35院 |
学校 | 保育施設:37園 小学校:8校 中学校:4校 小中学校併置校:1校 |
名所・観光 | 斎場御嶽、ニライカナイ橋、新原ビーチ(ミーバルビーチ)、おきなわワールド など |
行事・イベント | ハーリー、清明祭(シーミー)、豊年祭(ミーミンメー、綱引き、ヌーバレーなど)、鬼餅(ムーチー)、尚巴志ハーフマラソン など |
交通 | 【バス・乗合タクシー】 路線バス コミュニティバス(Nバス) 乗合タクシー「おでかけなんじい」 【道路】 国道331号 沖縄県道77号糸満与那原線 沖縄県道86号南風原知念線 沖縄県道17号線 沖縄県道48号線 沖縄県道137号佐敷玉城線 沖縄県道138号線 沖縄県道236号玉城那覇自転車道線(沖縄のみち自転車道) など |
近隣都市 | 島尻郡与那原町・南風原町・八重瀬町、那覇市 |
南城市の気候は高温・多湿で、降水量が多い傾向があります。夏の暑さは都会の猛暑よりは穏やかですが、紫外線が強いため、日焼け止めなどでしっかりと対策することが大切です。
また、南城市のみならず沖縄県全域にいえることですが、台風による被害を受けやすい点にも注意しましょう。基本的に那覇市から離れた地域ほど復旧に時間がかかりやすく、南城市においては2023年には3日ほど停電した地域もみられたことから、日頃から停電時への備えをしっかりとしておくことをおすすめします。
買い物の利便性は高く、大型ショッピングモールの「イオンタウン南城大里」をはじめ、「サンエーV21食品館」や「丸大」、「タウンプラザかねひで」、「JAスーパー」、「伊集スーパー」などのスーパーが市内に点在しています。医療機関の数も十分あり、どのエリアに住んでも車で30分程度でアクセスできますが、産婦人科に限っては近隣の南風原町や那覇市への移動が必要です。
公式:イオンタウン南城大里
公式:V21食品館 嶺井店
公式:丸大 佐敷店
公式:タウンプラザかねひで 佐敷店
公式:Aコープ玉城店
公式:多和田スーパー
公式:Aコープよりそいプラザ知念店
南城市ではバス路線が充実しており、南城市内の通勤・通学や買い物においては車がなくてもそれほど不便を感じることはありません。市外へのバスもありますが、市外へのお出かけ時にはマイカーの利用が便利です。
南城市ではプロサッカーチームのキャンプも行われています。予定については南城市ホームページの新着情報でお知らせしているので、ぜひご確認いただき応援にお越しください。
仕事情報:市内のみでも求人は比較的あるが、近隣エリアも含めると選択肢が広がる
大手求人サイトで南城市における正社員の求人を検索したところ、約700件がヒットしました。25km圏内に範囲を広げると20,000件ほどが見つかったため、近隣エリアも含めると希望に合った仕事を見つけやすいでしょう。
参考:南城市における正社員求人の一例
参考:南城市から25km圏内における正社員求人の一例
移住者の方は商業施設で勤務したり、野菜・マンゴー・さとうきびなどの農業や漁業、畜産業にチャレンジしたりするケースが多いです。また、起業してお店を開く方も一定数みられるほか、自宅でのリモートワークでIT関係の仕事をしている方もいらっしゃいますよ。
▲漁業ではトビイカ漁やモズク栽培、クルマエビ養殖などが盛んに行われています
▲南城市への移住を機に、牛や鶏等の畜産業に携わる方もみられます
なお、南城市における世帯年収の相場は約375万円です。南城市での生活に必要な年収の目安として、仕事探しの際にぜひ参考にしてみてください。
住まい情報:賃貸・売買ともに十分な数があり、住まい探しには困らない
大手不動産情報サイトにて南城市内の物件を検索してみると、間取りは1LDKや2LDK、家賃は5~6万円台の物件が多くみられました。売買住宅の場合は1,800~6,000万円と幅広い価格帯で、予算に合わせた物件探しがしやすい印象です。
参考:南城市における賃貸物件情報の一例
参考:南城市における売買物件情報の一例
自然に囲まれてのんびりと暮らしたい方には、東側の知念地域がおすすめです。一方、利便性を重視したい方には、那覇市に近い西側の大里地域や佐敷地域での暮らしが向いています。
ちなみに、知念地域へ移住する際には「南城市知念地域移住定住支援補助金」を利用できます。住まいの新築・改築・購入費用として50万円、あるいは引越し費用として10万円(県内からの移住なら5万円)を助成してもらえる大変うれしい制度なので、まずはぜひ概要を確認してみてください。
公式:南城市「【補助制度】知念地域 移住定住支援補助金について」
南城市へ移住した方の体験談
ここでは、南城市へ移住した方の声をいくつかご紹介します。
- 南城市の豊かな自然や気候の暖かさ、まちののんびりとした雰囲気に魅力を感じて移住を決めました。地域の方が優しく、いろいろな人が気軽に声をかけてくれるので、すぐに馴染めて嬉しかったです。
- 南城市は、困った時に助け合う文化が根付いているとても素敵なまちです。台風で数日間停電した際も、近隣の方や市役所の方からサポートしていただけて問題なく乗り切れました。
- 美しい自然が身近にありながらも生活の利便性が高く、おすすめの移住先です。また、手厚い子育て支援や地域の方の温かな見守りに支えられ、子育てのしやすさも実感しています。
沖縄ならではの美しい自然環境や、生活利便性の高さを評価する口コミがたくさん挙がっていました。また、地域の方のアットホームな雰囲気や子育てしやすい環境なども決め手となり、移住・定住される方も多い印象です。
南城市への移住ステップ
南城市への移住を検討している方は、まずは下記の「まちづくり推進課」に相談してみるとよいでしょう。また、もし南城市を訪れたことがない場合は一度現地へ足を運び、まちの雰囲気や交通事情、エリアによる生活利便性の違いなどを確認することをおすすめします。
南城市には自然や歴史、食などに多彩な魅力があります。まずはぜひ観光気分でお気軽に遊びに来てください。
南城市には地域の魅力や課題を知り、アイデアを形にしていくための手法やノウハウを学べる「なんじょう市民大学」があります。県内の他地域や県外から参加されて「人との繋がりがたくさんでき、移住の決心がついた」と喜ばれるケースも多いため、興味のある方はぜひ概要をチェックしてみてください。
公式:なんじょう市民大学
南城市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 南城市まちづくり推進課 |
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住所 | 〒901-1495 沖縄県南城市佐敷字新里1870番地 |
電話番号 | 098-917-5394 |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | ▼南城市公式サイト https://www.city.nanjo.okinawa.jp/top/ ▼移住・定住ポータルサイト https://www.kankou-nanjo.okinawa/lp/emigration/ |