徳島県三好市で日本三大秘境「祖谷」を中心に雄大な自然を訪ねるフォト映えデート
この記事では、徳島県三好市(みよしし)の絶景スポットを中心に巡る“映え”デートプランをご紹介します。作成にあたっては、三好市観光協会の上田ゆかりさんにご協力いただきました。
三好市は、日本三大秘境に数えられる祖谷(いや)エリアを中心に、大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)など圧倒されるような迫力のある景観が広がっています。
遊覧船や展望台、吊り橋など撮影にぴったりの場所が充実していて、天然温泉やご当地グルメなど癒やしのコンテンツも豊富なので、秘境の自然を満喫したいカップルにぴったりですよ。
徳島県三好市の映えスポット巡りおすすめルート
今回ご紹介するのは、大歩危・祖谷を中心に回る観光コースです。大歩危・祖谷のマストスポットを巡りながら、この地に伝わる平家一族の哀話の歴史も堪能できますよ。
三好市の写真映えスポットは山の中に点在しているため、車での移動がおすすめです。JR阿波池田駅まで列車で移動して、そこからレンタカーを手配するのも良いでしょう。
参考:三好市観光協会(レンタカー)
まず、祖谷街道に向かう途中には、廃校をリノベーションしたカフェ「ハレとケ珈琲本店」があります。子供時代を懐かしみ、美味しい珈琲を味わいつつ、秘境感あふれる祖谷街道をドライブしましょう。
少し行くと、絶景が広がる「祖谷渓・小便小僧・ひの字渓谷」のフォトスポットがあるので、記念撮影をしてから「祖谷のかずら橋」へ。スリリングな吊り橋を渡った後は、周辺の川岸や滝を散策するのがおすすめです。
▲天然素材でできた「祖谷のかずら橋」では、景色もスリルも楽しめる
そこから「大歩危」へ向かう道中にある「平家屋敷民俗資料館」では、タイムスリップしたかのような静かな時間を過ごせますよ。
次に訪れる「道の駅大歩危」では、ジビエを使ったハンバーガーがランチにぴったりです。大歩危峡を眺めながら食べられるテラス席の前には、写真映えも抜群の風景が広がります。
吉野川が岩を浸食してできた大歩危峡の景観を遊覧船で楽しんだ後は、小歩危峡を一望できる「小歩危展望台」へ。大自然をバックに撮影する風景は、とても写真映えしますよ。
▲「小歩危展望台」は隠れた絶景スポットの一つ
それでは次に、各スポットの詳細について、実際の写真を見ながら解説していきましょう。
おすすめ“映え”スポット1「祖谷渓・小便小僧・ひの字渓谷」
▲祖谷川が「ひ」の字のように蛇行する祖谷渓の景観
「祖谷渓(いやけい)」は、エメラルドグリーン色の祖谷川に沿って広がる渓谷です。
祖谷のエリアは「日本三大秘境」の範囲に含まれており、V字型に深く切り込んだ壮大な渓谷は見る者を魅了します。
また、蛇行する祖谷川が「ひ」の字に見えることから「ひの字渓谷」とも呼ばれています。
特に秋には山全体が紅葉するため、景勝地・フォトスポットとして多くの観光客が訪れます。
渓谷を眺めるように続く祖谷街道の途中には、渓谷に向かって岩が突き出たところがあり、可愛らしい小便小僧が立っています。ひの字渓谷もよく見えるポイントなので、撮影におすすめですよ。
▲小便小僧の立つ位置は、旅人や子どもたちの度胸試しにも使われたとか
祖谷渓・小便小僧・ひの字渓谷周辺の観光スポット
ここでは、祖谷の雰囲気をじっくりと味わいたい人に向けて、祖谷渓の周辺でおすすめのカフェや温泉付きホテルをご紹介します。
廃校の雰囲気を生かしてリノベーションしたカフェ「ハレとケ珈琲本店」
▲実験道具を使ったドリップ体験など、小学校を生かした雰囲気が人気
「ハレとケ珈琲本店」は廃校をリノベーションし、学校の雰囲気を残したカフェです。
実験道具を使ったコーヒーのドリップ体験ができたり、黒板や学校用品が多く残っていたりしていて、フォトスポットとしても人気があります。珍しい写真が撮れそうですよね。
ピザ、カヌレがメインのカフェなので、ぜひカップルでシェアして食べてみてください。珈琲はテイクアウトも可能なので、ドライブのお供にもぴったりです。
参考サイト:三好市観光協会(ハレとケ珈琲本店)
祖谷の絶景の中で露天風呂に入れる「和の宿ホテル祖谷温泉」
「和の宿ホテル祖谷温泉」は、雄大な祖谷の自然の中で源泉掛け流しの露天風呂を満喫できるホテルです。日帰り入浴にも対応していますよ。小便小僧からは歩いて5分と、すぐ近くにあります。
ケーブルカーで谷底まで降りて、祖谷川を眺めながら入る「絹泡夢想の湯」や、渓谷を見下ろしながら入る一面ガラス張りの「雲遊天空の湯」など、特別な温泉を堪能しましょう。
参考サイト:三好市観光協会(和の宿ホテル祖谷温泉)
祖谷渓・小便小僧・ひの字渓谷の基本情報(アクセス)
住所 | 徳島県三好市池田町松尾~西祖谷山村 |
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アクセス | 徳島自動車道「井川池田IC」より約45分 |
公式サイト | https://miyoshi-tourism.jp/spot/iyakei-peeingboy/ |
おすすめ“映え”スポット2「祖谷のかずら橋・琵琶の滝」
▲祖谷のかずら橋の周辺には、美しい自然と水の風景が広がる
「祖谷のかずら橋」は、祖谷川の水面から14メートルの高さに架かる、長さ45メートルの吊り橋です。
自生するシラクチカズラを約6トン使って作られており、国の重要有形民俗文化財に指定されています。天然素材のため、いまでも3年ごとに架け替えが必要だと言い、架け替えをする際に使用するカズラは他県から仕入れているそうです。
橋床には隙間があるため、谷底がよく見えます。吊り橋ならではの揺れもあるので、適度なスリルを感じることができるでしょう。
▲天然素材の吊り橋ならではの、雰囲気やスリルを味わえる
橋の上で撮影をする場合にはカメラや小物などを落とさないよう、くれぐれも気をつけてください。
すぐ近くにある、高さ約40メートルの「琵琶の滝」を眺めながら撮影したり、川岸に降りて祖谷のかずら橋をバックに撮影したりして、思い出を記録に残しましょう。
▲琵琶の滝など、川べりの風景を味わいながら散策してみたい
祖谷のかずら橋・琵琶の滝周辺の観光スポット
ここでは、祖谷のかずら橋の周辺でおすすめの飲食スポットや、宿泊施設をご紹介します。
「でこまわし」「祖谷そば」などの郷土料理を味わう
▲そば団子などを味噌だれで焼いた郷土料理「でこまわし」と、新鮮な川魚の塩焼き
祖谷のかずら橋付近には、露店や軽食を提供する飲食店がいくつかあります。
ごうしいも(※)やそば団子、豆腐、こんにゃくを串に刺し、味噌だれで焼き上げた「でこまわし」や、「あめご・あゆの塩焼き」といった郷土料理をぜひ味わいましょう。写真映えもバッチリですよ。
※ごうしいも(じゃがいも)は収穫できる時期が短く、また収穫量も少ない。そのため代わりにそば団子が用いられることがあるそう
また、橋から歩いて5分のところには大型観光施設「かずら橋夢舞台」があります。1,700種類ものお土産が並び、フードコートでは祖谷のソウルフード「祖谷そば」などを提供しています。
参考サイト:三好市観光協会(かずら橋夢舞台)
「ホテルかずら橋」の天空露天風呂から祖谷渓谷の絶景を望む
「ホテルかずら橋」は、祖谷のかずら橋から車で約2分の所にある、絶景の露天風呂が名物のホテルです。
専用のケーブルカーで登った先にある「天空露天風呂」からは、祖谷渓谷の絶景を望むことができますよ。湯上がり時に、茅葺き屋根の休憩所「半兵衛の家」でくつろぐパートナーの写真を撮れば、良い思い出になるでしょう。
参考サイト:三好市観光協会(ホテルかずら橋)
祖谷のかずら橋の基本情報(アクセス)
住所 | 徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2 |
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アクセス | 徳島自動車道「井川池田IC」から約1時間 |
営業時間 | 【4月~6月】8:00~18:00 【7月〜8月】7:30~18:30 【9月~3月】8:00~17:00 ※それぞれ終了時刻に橋の渡り口が閉まる |
定休日 | 年中無休 |
公式サイト | https://miyoshi-tourism.jp/spot/iyanokazurabashi/ |
おすすめ“映え”スポット3「平家屋敷民俗資料館」
▲伝統ある建物や展示を通して、平家の歴史にふれられる「平家屋敷民俗資料館」
「平家屋敷民俗資料館」は、平家の資料や遺品を展示する資料館です。江戸時代の民家を生かした館内に、鎧や旗、古文書、当時の生活の道具などが展示されています。
建物の母屋と蔵は慶応3年の建築で、三好市重要有形文化財に指定されています。タイムスリップしたかのような空間の中で、縁側に座って記念撮影をしてみてはいかがでしょうか。
平家屋敷民俗資料館の基本情報(アクセス)
住所 | 徳島県三好市西祖谷山村東西岡46 |
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電話番号 | 0883-84-1408 |
アクセス | 徳島自動車道「井川池田IC」から約40分 |
営業時間 | 【3月~11月】9:00~17:00 【12月~2月】9:00~16:00 |
定休日 | 無休 |
公式サイト | https://miyoshi-tourism.jp/spot/heikeyashikimuseum/ |
おすすめ“映え”スポット4「大歩危峡観光遊覧船」
▲貴重な大歩危エリアをゆったり30分かけて周遊する「大歩危峡観光遊覧船」
「大歩危峡観光遊覧船」は約30分かけて吉野川を運行し、大歩危峡の雄大な景観を満喫できる遊覧船です。
吉野川の流れに揺られつつ、その浸食でできた、大理石の彫刻にも似た結晶片岩を下から見上げることができるのは、この遊覧船だけです。
夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、変化する四季折々の景色を写真に収めましょう。
船上から見る風景はもちろん、乗り場へ降りる途中にある岩場は絶好の撮影スポットになっているので、記念撮影をするのにおすすめです。
大歩危峡観光遊覧船周辺のおすすすめ飲食スポット
大歩危峡観光遊覧船は、このエリアではメインとなる観光スポットの一つであるため、周辺には飲食店が充実しています。ここでは特におすすめのお店をご紹介します。
吉野川を眺めながらご当地グルメを味わえる「レストラン大歩危峡まんなか」
「レストラン大歩危峡まんなか」は、大歩危峡観光遊覧船の発着点にあるレストランです。吉野川を眺めながら、名物の「祖谷そば」や川魚の塩焼きを頂きましょう。
また、オリジナルの妖怪メニューとして「ひだるラーメン」や妖怪スイーツ「カッパーナ」(ソフトクリーム)も提供しています。
公式サイト:レストラン大歩危峡まんなか
「Cafe&ジビエ」で祖谷ジビエ100%のイノシカバーガーにかぶりつく
▲テラス席から大歩危峡を眺めつつ、絶品のジビエバーガーを味わえる
「Cafe&ジビエ」は、遊覧船の船着き場から車で1分のところにある「道の駅大歩危」に入っているカフェです。
地元の猪と鹿を使用した、祖谷ジビエ100%の「イノシカバーガー」は適度な野趣が感じられつつ、臭みがなくて食べやすいと評判ですよ。
大歩危峡を一望できるテラスで、この土地ならではの貴重なハンバーガーを味わってみてください。SNS映えもすると人気のようです。
またスイーツでは、バーガーのバンズを使ったフレンチトースト「キャラメル&ミックスベリー」がおすすめ。量が多いので、カップルでシェアをすると良いでしょう。
参考サイト:三好市観光協会(Cafe&ジビエ)
吉野川の景観と可愛いウォールアートが写真映えする「hanan coffee」
「hanan coffee」は、可愛いウォールアートがSNS映えする屋外カフェです。吉野川を眺められるロケーションの良さも魅力ですよ。
カップルにおすすめのメニューは「ラテアート」です。アートの絵や文字は好きなものを注文することができるので、ぜひ二人だけのラテアートを書いてもらって、写真に残しましょう。
参考サイト:三好市観光協会(hanan coffee)
大歩危峡観光遊覧船の基本情報(アクセス)
住所 | 徳島県三好市山城町西宇1520 |
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電話番号 | 0883-84-1211 |
アクセス | 徳島自動車道「井川池田IC」から約30分 |
営業時間 | 9:00~17:00(最終出航16:30) |
定休日 | 年中無休 ※強風・増水などの場合は欠航となる場合あり |
公式サイト | https://miyoshi-tourism.jp/spot/obokeyuransen/ |
おすすめ“映え”スポット5「小歩危展望台」
▲小歩危展望台では、絶景と共に後ろ姿を撮影するのがオシャレ
「小歩危展望台」は、その名の通り小歩危を一望できる展望台です。ちょうど吉野川と白川谷川が合流する地点にあるため、山と川の迫力ある景観が眼前に広がります。
駐車場側から展望台に向かって撮影する人が多く、特に小歩危峡を眺めている後ろ姿を撮影するとSNS映えしますよ。
また、タイミングが良ければ、JRの列車やラフティングの様子も写真に収めることができます。
▲展望台にいるパートナーの姿を撮影するのがおすすめ
▲花や紅葉、雪景色など四季折々の風景も魅力
小歩危エリアでランチにするなら絶景&地元料理の「とりの巣カフェ」へ
「とりの巣カフェ」は、三好市産の木がふんだんに使われた、木のぬくもりを感じられる隠れ家的なカフェです。小歩危展望台からは車で約15分のところにあります。
大きな一面ガラスの外には山の絶景が広がっており、特にテラス席では自然を肌で感じながらゆったりと過ごすせますよ。
郷土料理の「そば米」を使ったリゾットや、地元の採れたて野菜を使った日替わりランチなど、優しい田舎の味わいにこだわっており、利用者からは「安くて美味しい」と評判のようです。
参考サイト:三好市観光協会(とりの巣カフェ)
小歩危展望台の基本情報(アクセス)
住所 | 徳島県三好市山城町重実100-1 |
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アクセス | 徳島自動車道「井川池田IC」から約25分 |
公式サイト | https://miyoshi-tourism.jp/spot/kobokeview/ |
取材協力:三好市観光協会(https://miyoshi-tourism.jp/)