岩手県久慈市「北侍浜野営場」で三陸の絶景と森林浴を楽しむカップルキャンプデート

この記事では、岩手県久慈市の「北侍浜(きたさむらいはま)野営場」で過ごす、三陸の魅力を満喫するキャンプデートについて紹介します。

北侍浜野営場は太平洋を望める絶景のキャンプ場で、近くには岩場をくり抜いた海水プールもあります。またキャンプサイトはアカマツ林の中にあるので、夏でも木陰で涼しく快適に過ごせます

施設の方へのインタビューを中心に、周辺のデートスポットも紹介していきますので、久慈市周辺でのアウトドアデートを考えているカップルの皆さまはぜひチェックしてみてください。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳以上
おすすめカップル:キャンプ初心者、キャンプ上級者、海水浴を楽しみたい、三陸の文化・グルメに興味がある
どんなデート?:キャンプ初心者から上級者まで楽しめる海沿いキャンプデート

概要:三陸の海と山の絶景を満喫するカップルキャンプデート

北侍浜野営場ではテント泊や日帰りでのキャンプを楽しむことができます。

今回はテント泊を中心に、久慈市周辺の魅力的なデートスポットを巡るプランをご紹介します。

今回訪れるデートスポット
北侍浜野営場(テント泊)
周辺のデートスポット
・久慈地下水族科学館もぐらんぴあ
・久慈琥珀博物館
・小袖海女センター
ランチにおすすめのお店
Café de la Place(カフェ・ド・ラ・プラス)

1日目の午後は「久慈地下水族科学館もぐらんぴあ」で、楽しい水族館デートを満喫します。

その後、「北侍浜野営場」に移動してテントを設営し、潮騒を聴きながら満天の星空を眺める静かな夜を過ごします。近くの展望台からは、太平洋に昇る美しい朝日を見ることができるので、早起きしてみるのもおすすめです。

2日目は「Café de la Place」で、洗練された三陸グルメを堪能しましょう。続いて道の駅でお土産を選びながら、「久慈琥珀博物館」や「小袖海女センター」といった地域の特色ある施設を訪れてみてください。

それでは、このプランの中心となる「北侍浜野営場」について、詳しくご紹介していきます。

三陸の魅力が詰まった「北侍浜野営場」の特徴

アカマツ林の中にある北侍浜野営場の管理棟

「北侍浜野営場」は、雄大な太平洋を見渡せる高台に位置するキャンプ場です。毎年7月1日から9月末まで開設しており、夏の新緑から秋の紅葉まで季節の移り変わりを楽しむことができます

テントサイトは南部アカマツの林に囲まれ、潮風を感じながら森林浴も楽しめる環境です。海と山の両方を楽しみたいカップルにぴったりのキャンプ場といえるでしょう。

周辺の魅力的なスポットとして、7月下旬から8月にかけて国内でも珍しい岩場をくりぬいた『侍浜海水プール』で水遊びを楽しめます。また、隣接する展望所からは素晴らしい景色を楽しむことができます。

さらに、海岸線のトレイルコースや水族館へのアクセスも便利なため、多様なデートプランを立てることが可能です。

これから「北侍浜野営場」の管理者である澤瀬さんに、このキャンプ場の魅力的なロケーションについて、そしてキャンプ初心者から上級者まで、それぞれにおすすめの過ごし方をお聞きしていきます。

トイレの心配なし!アカマツの木陰が涼しいテントサイト

アカマツ林の中にある北侍浜野営場のテントサイト

編集部

北侍浜野営場は海の見晴らしが素敵ですね。まずはテントサイト、また各種設備についてご紹介いただけますか?

澤瀬さん

テントサイトは35カ所あり、全体がアカマツ林の中に入っています。真夏でも涼しく、木々や虫のささやきを聞きながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

また炊事場が2棟あり、広々としたテーブルで調理することができます。トイレも3カ所設置しているので、混雑時でもお待ちいただく時間が短くて済みます。各設備は清潔に保たれており、快適にご利用いただけます。

北侍浜野営場のトイレ
▲トイレは「掃除が行き届いていてきれい」とのレビューが多数

編集部

アカマツの木陰は、暑い日でも心地良いのでしょうね。炊事場やトイレが充実しているので、カップルで快適なキャンプを楽しめそうです。

初心者におすすめ!気軽に楽しめるデイキャンププラン

アカマツ林の中にある北侍浜野営場のテントサイトでキャンプを楽しむ人たち

編集部

キャンプ初心者のカップルなら、北侍浜野営場でどのように過ごすのがおすすめでしょうか?

澤瀬さん

北侍浜野営場は日帰りでも利用できるので、デイキャンプがおすすめです。

午前中から夕方までキャンプ場で過ごし、夜は市街地へ向かって夕食・宿泊というプランなら、複雑な準備を必要とせずにキャンプ場の魅力を十分に味わえます。例えば、昼食をバーベキューで楽しんだり、海辺で散歩したりと、自然を満喫できますよ。

利用料金は「清掃協力金」として、大人1泊につき200円、日帰りは100円をいただいております。(※中学生以下は半額、乳幼児は無料)

編集部

かなり気軽に利用できる料金設定なんですね。キャンプ初心者のカップルにとって、日帰りのデイキャンプは無理のない範囲でキャンプの雰囲気を楽しめる絶好の機会になりそうです。

アウトドア派のカップルなら一泊二日の「みちのく潮風トレイル」で絶景を楽しもう

アカマツ林の中にある北侍浜野営場のテントサイト

編集部

ちなみにアウトドアが好きな、キャンプ上級者におすすめの過ごし方はありますか?

澤瀬さん

青森県八戸市から福島県相馬市にかけての約1,000キロメートルにわたり、「みちのく潮風トレイル」という日本最大のロングトレイルがあります。

北侍浜野営場は、そのトレイルコース上に位置しております。トレイルで雄大な断崖や奇岩が織りなす三陸の絶景をご堪能いただいた後、キャンプで自然を満喫する1日はいかがでしょうか。トレイルの一部を歩いてから、北侍浜野営場でゆっくりと過ごすことで、自然との一体感をより深く味わえます。

編集部

なるほど、それはかなりアクティブで魅力的な過ごし方ですね!

環境省の「みちのく潮風トレイル」紹介ページでは、久慈市周辺を一泊二日で歩くモデルコースなども掲載されています。北侍浜野営場の開設期間に合わせて計画を立てると、より充実した体験ができそうです。

>>環境省「みちのく潮風トレイル」(岩手県久慈市・洋野町ルート)

岩場をくり抜いた「侍浜海水プール」が隣接

北侍浜野営場に隣接する岩場をくり抜いて造られた侍浜海水プール

編集部

北侍浜野営場の周辺で体験できるアクティビティには、どのようなものがありますか?

澤瀬さん

7月中旬から8月末までは、隣接する侍浜海水プールをご利用いただけます。全国的にも珍しい、岩場をくり抜いた海水プールです。ダイナミックな岩場の景色の中で水泳や日光浴を楽しむことができますよ

また、夜には波の音や木々が揺れる音を聞きながら、大自然の中でゆったりとくつろいでいただけます。星空観察も素晴らしい体験になるでしょう。

さらに、お子様向けには昆虫採取、特にカブトムシ探しが人気です。自然の中で生き物と触れ合える貴重な機会となっています。

編集部

侍浜海水プールは、どうやってこんなに広い岩場を加工したのか不思議です!

昼も夜も三陸海岸ならではの雰囲気の中で、新鮮な体験ができそうですね。

>>久慈市「侍浜海水プール」

食事は事前調達がおすすめ!テーブルのある炊事場も使用可能

編集部

北侍浜野営場を訪れた方々は、どのように食事を準備されていますか?

澤瀬さん

多くの方が自分のテントの前で、持参したキャンプ用品を使って調理をされています。また、広いテーブルがある炊事場を利用される方も少なくありません。

北侍浜野営場に設置されている炊事場の様子
▲炊事場には広いテーブルや水道、かまどがあって自由に使える

北侍浜野営場には売店がなく、最寄りスーパーまで車で20分程度かかります。そのため、事前に食材を調達してからお越しいただくことをおすすめします。そうすることで、より落ち着いた時間を過ごせるでしょう。

編集部

炊事場にテーブルや水道があるのは、食事の準備がしやすそうですね。凝った料理も作りやすそうです。食材は保存方法に気をつけて、事前に準備していくのが賢明なようですね。

絶景スポット「横沼展望所」から望む三陸の朝日と紅葉

編集部

北侍浜野営場の見どころや撮影スポットについて、季節ごとの特徴もあわせて教えてください。

澤瀬さん

北侍浜野営場には「横沼展望所」があります。展望所からは雄大な太平洋を一望できて、特に海から昇る朝日は絶景です。また、間近に侍浜海岸の断崖や岩礁地帯を見ることができます

北侍浜野営場の横沼展望所から眺めた三陸海岸と太平洋
▲展望所からは、三陸海岸に特有の断崖や岩礁も見ることができる

北侍浜野営場は夏から初秋にかけて開設しているため、秋の紅葉をお楽しみいただくことも可能です。

編集部

せっかくカップルでキャンプに来たのなら、少し早起きして朝日を見るとリフレッシュできそうです。

気候の穏やかな紅葉シーズンのキャンプも魅力的ですね。

利用者の声:北侍浜野営場の魅力と高評価ポイント

北侍浜野営場の管理棟内にある受付の様子

編集部

北侍浜野営場を利用した方からは、どのような感想がありますか?

澤瀬さん

よく、以下のようなお声をいただいています。

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人工物がほとんどなく、本来の自然の景観が保たれています。美しい景色を楽しみながら、自然を存分に満喫できました。
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草刈りが行き届いているなど、施設内が丁寧に整備されていて快適に過ごせました。
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利用料金が手頃で、とてもありがたいです。

編集部

なるほど。自然本来の景観を大切に守りながらも、利用者が快適にキャンプを楽しめるよう細やかに整備されている様子がよくわかります。

利用者レビュー:親切なスタッフと快適な滞在環境

編集部でもネットで北侍浜野営場のレビューを調べたところ、「管理人さんたちが親切に対応してくれた」という声が多く見られました。利用者の多くが、豊かな自然を存分に楽しんでいる様子がうかがえます。

テントサイトについては、約3メートル四方の板が敷かれているようです。このため、「大きめのテントだと設営が難しい場合がある」という意見がありました。テントのサイズを事前に確認し、必要に応じて管理人さんに相談することをおすすめします。

北侍浜野営場スタッフからカップルへのメッセージ

北侍浜野営場の施設管理者を務める澤瀬さん

編集部

北侍浜野営場でのキャンプを検討しているカップルへ、最後にメッセージをお願いします。

澤瀬さん

北侍浜野営場は市街地から約20分とアクセスが良く、料金設定もお手ごろですので、キャンプ初心者の方でも安心してご利用いただけます。テントの設営や必要な道具などについても、事前にお問い合わせいただければ丁寧にご案内いたします。

また、キャンプ経験豊富な方には、キャンプ場周辺の「何もない」環境を活かし、これまで培ってきた知恵と経験を存分に発揮する機会として楽しんでいただけると思います。自然の中で創意工夫を凝らすことで、より深い非日常感を味わえるでしょう。

ぜひ北侍浜野営場で、海あり山ありの大自然に囲まれたロケーションを満喫してください。四季折々の景色や星空観察など、豊かな自然体験ができます。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

「北侍浜野営場」の基本情報

住所 岩手県久慈市侍浜町向町
利用期間 7月〜9月末
電話番号 0194-58-3855
※オフシーズン(10月〜6月)は久慈市商工観光課:0194-52-2123
駐車場 駐車場2カ所
※キャンプ場内への車での乗り入れ不可
宿泊料 清掃協力金として1泊につき
大人200円、中学生以下100円
日帰り利用料 清掃協力金として
大人100円、中学生以下50円
立地環境 敷地内一帯は、三陸復興国立公園
サイトタイプ テントサイトのみ35カ所
共有施設 炊事場(2カ所)
※水道、流し台、かまどあり
トイレ(3カ所)
※多目的トイレあり
予約 可能
近隣施設 海、侍浜海水プール
チェックイン
チェックアウト
予約受付時に確認
ペットの宿泊 不可
公式サイト https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=1749

※最新の情報は公式ホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

北侍浜野営場周辺で楽しむ三陸の観光スポットとグルメ

北侍浜野営場の周辺には、岩手県の魅力を感じられるデートスポットが充実しています。

今回は北侍浜野営場から車で30分程度で行ける、カップル向けの施設をご紹介します。自然豊かな環境で過ごした後は、周辺の観光スポットでさらに思い出を作りましょう。

周辺のおすすめデートスポット

三陸の海を感じられる「久慈地下水族科学館もぐらんぴあ」 

「久慈地下水族科学館もぐらんぴあ」は、岩手県内で唯一の水族館です。三陸の海を再現した大型水槽があり、10種類以上のクラゲを展示するコーナーは幻想的な雰囲気でデートにぴったりです

さらに、土日祝日限定で「海女の素潜り」や「南部もぐり」実演を見学できます。これらは地域の伝統的な漁法で、珍しい体験ができるでしょう。2020年公開の映画『星屑の町』では、主人公のデートスポットとして登場し話題になりました。

三陸の自然や文化を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごしたいカップルにおすすめの施設です。

公式URL:久慈地下水族科学館もぐらんぴあ

アクセサリーづくりも体験できる「久慈琥珀博物館」

「久慈琥珀博物館」は日本で唯一の琥珀専門博物館で、世界各地の琥珀を収蔵しています。古くから琥珀の産地として知られる久慈地方にある施設で、自然科学と人文科学の両面から貴重な琥珀資料を展示しています。

約1時間で体験できる魅力的なメニューが豊富に用意されており、実際の琥珀採掘体験や古代の装飾品である勾玉づくり、オリジナルのアクセサリーづくりなどが楽しめます。

ヨーロッパでは琥珀が幸福をもたらすと古くから信じられており、結婚10周年には夫から妻へ琥珀のギフトを贈る伝統があるそうです。このような文化的背景もあり、カップルのデートスポットとして最適な博物館といえるでしょう。

公式URL:久慈琥珀博物館

海産物や特産品の販売もある「小袖海女センター」

「小袖海女センター」は、日本の最北端で活動する海女たちの素潜り実演を見ることのできる観光施設です。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のメインロケ地として知られる小袖海岸に位置しています。

施設内では「北限の海女」に関する資料を展示しており、久慈市無形文化財に指定されている「久慈の海女漁の技術」について詳しく学ぶことができます。さらに、地元漁師おすすめの新鮮な海産物や特産品も販売しており、お土産選びも楽しめます。

毎年7月から9月の土日祝日には、「北限の海女素潜り実演」が行われます。この実演では、ウニを網いっぱいに抱えて海面から上がってくる海女の姿を間近で見ることができ、迫力ある光景を楽しむことができます。

公式URL:久慈市(小袖海女センター)

「Café de la Place」で地元食材のパスタを頂く

「Café de la Place(カフェ・ド・ラ・プラス)」は、道の駅くじ(やませ土風館)の2階にある魅力的なカフェです。ランチメニューには、パスタなどの定番料理に加え、三陸の新鮮な海の幸や地元特産の短角牛といった岩手県の豊かな食材が使われています。地元の味覚を楽しめる絶好の機会です。

カフェでの食事の前後に、道の駅でのお買い物も一緒に楽しめるので、カップルのデートコースに最適です。地元の特産品や季節の商品をチェックしながら、二人の思い出作りにぴったりの場所となるでしょう。

公式URL:Café de la Place

まとめ:北侍浜野営場で過ごす三陸の自然と文化を満喫するカップルデート

この記事では「北侍浜野営場」でのキャンプをメインに、三陸海岸の魅力をたっぷり味わえるデートプランを紹介しました。自然豊かな環境で、二人の絆を深める特別な時間を過ごせること間違いありません。

夏のキャンプシーズンには、珍しい岩場の海水プールで遊ぶこともできます。海水の冷たさと岩場の独特な雰囲気を楽しみながら、思い出に残る体験ができるでしょう。さらに久慈市には、水族館や博物館、また地元の新鮮な海鮮を味わえるカフェなどが充実しており、三陸の特色を存分に感じられます。

東北地方で海を中心にリフレッシュしたいカップルは、ぜひ北侍浜野営場を訪れてみてください。豊かな自然と地域の魅力に触れることで、きっと二人の関係がより深まることでしょう。