和泉市への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「大阪府和泉市」での暮らしや移住情報をご紹介します。
大阪府の南西部に位置する和泉市は、豊かな自然と歴史が調和した魅力あふれるまちです。なんばや天王寺、新大阪、京都といった主要都市部へ乗り換えなしでアクセスできる利便性も兼ね備えており、都会と田舎が融合した“トカイナカ”なまちとして近年人気を集めています。
また、「こども医療費助成」「学校内で調理された出来立て給食の提供」など、子育て・教育環境が魅力的であることも注目したいポイント。子育て世帯の移住者が増えており、「支援が充実していて子どもを育てやすい!」などと評判です。
今回は和泉市市長公室 広報・協働推進室 いずみアピール担当の伹馬さんにお話を伺いながら、和泉市での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
和泉市の暮らしとは?主な3つの特徴をご紹介
大阪府の中心部から約25km、泉北地域に属する和泉市は、山や川などの自然環境に恵まれています。その一方で、大型商業施設が充実していたり、おしゃれな街並みが広がっていたりと都市化されている場所もあり、昔懐かしい里山風景と現代的な雰囲気をあわせ持つ魅力的なエリアです。
そんな和泉市には、次のような特徴があります。
具体的にどのような魅力があるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
特徴1:都会と田舎が融合した“ちょうどいい”生活環境
和泉市の北側には湿地や草地が残る信太山丘陵、南側には美しいブナ林や渓谷を有する和泉山脈が広がっているなど、美しい自然の風景を堪能できます。また、槇尾山にはハイキングコースやグランピング施設等も整備されていることから、アウトドアレジャーも手軽に楽しめるエリアです。
そういった自然環境に恵まれながらも、和泉市は都会的な魅力にもあふれています。たとえば南大阪エリア最大規模のショッピングモール「ららぽーと和泉」や、大人気の会員制大型スーパー「コストコ和泉倉庫店」、スーパーのイズミヤを中心に多彩な専門店が揃う「エコール・いずみ」などの大規模な商業施設を数多く有しており、各施設で多彩なショッピングやアミューズメントも日常的に満喫できます。
公式:ららぽーと和泉
公式:コストコ和泉倉庫店
公式:エコール・いずみ
和泉市には全国屈指の弥生時代の大環濠集落である「池上曽根遺跡」といった貴重な歴史スポットも点在しており、日々の暮らしの中で歴史的な魅力にも触れていただけますよ。
特徴2:大阪市内まで約30分!交通アクセスに恵まれている
交通利便性が高く、大阪市内へのアクセスがしやすいことも和泉市で暮らすメリットです。市内にはJR阪和線と泉北高速鉄道の2路線が走っており、たとえば天王寺駅までは約20分、なんば駅までは約30分で到着できます。
また、特急電車を利用すれば新大阪駅にも約30分で移動できるほか、京都駅にも60分程度で直行可能です。
和泉市内から関西国際空港までも30分ほどと好アクセスで、仕事や旅行等で府外へ行くことが多い方にも利便性の高いまちです。
特徴3:結婚・子育て支援が充実&教育環境が魅力的
和泉市はさまざまな結婚・子育て支援制度を実施しており、手厚いサポート体制に惹かれて移住を決める方も多くみられます。主な支援内容については以下をご確認ください。
結婚新生活支援補助金 | 新婚世帯に対して住居費等の一部を最大30万円~60万円補助 |
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こども医療費助成 | 18歳までの通院及び入院医療費を助成(一部自己負担金が必要) |
いずまる応援ギフト | 妊娠届出の面談時と赤ちゃん訪問時に、それぞれ5万円分のギフトカードを支給 |
幼児用自転車ヘルメット購入助成 | 市内在住の4か月児健診対象者を対象に、「和泉市幼児用自転車ヘルメット購入助成券」を配布 |
公式:和泉市「子育て支援室」
公式:和泉市「いずまる応援ギフト」
公式:和泉市幼児用自転車ヘルメット購入助成について
また、和泉市は教育環境にもたくさんの魅力があり、そのひとつとして挙げられるのが小中一貫教育です。市内唯一の義務教育学校である「南松尾はつが野学園」では、1年生から9年生(中学3年生)までが一緒に学校生活を送っており、小・中学校間で大幅に環境が変わる"中一ギャップ”が少ない点や幅広い年齢間で関わり合いながら成長できる環境が特長です。
2025年4月には、市内2校目となる義務教育学校「(仮称)槇尾学園」が開校予定です。
▲「地域に誇りをもち、心豊かでたくましく、自ら学ぶ子どもの育成」を教育目標に掲げる南松尾はつが野学園
▲図書館並みの蔵書数を誇る図書室。前期課程(1~6年生)と後期課程(7~9年生)でスペースが分かれています
▲図書室には広々とした読書スペースも設けられています
▲ランチルームは全面がガラス張りになっており、開放的な雰囲気を楽しめます
公式:南松尾はつが野学園
▲(仮称)槇尾学園では、低学年を中心に自然体験を取り入れた教育活動が行われる予定です
▲昇降口は広々とした開放的な雰囲気
▲校舎内はオープンな空間が広がり、のびのびと学校生活を楽しめます
なお、和泉市では食育の一環で「学校給食」にも力をいれており、すべての市立小中学校において給食を学校内で調理していることも魅力のひとつです。子どもたちは毎日出来立ての給食を食べられるほか、季節に応じて地場産物を使用し、栄養たっぷりなメニューを味わえる点も評判を呼んでいます。
さらに、和泉市には校外での学習支援事業として、学ぶ意欲があり、学習塾(英会話・家庭教師を含む)に通っていない子どもをサポートする「いずみ希望塾」があることも大きな特色です。学校で使用する1人1台の学習用端末を活用し、AIドリル教材「Qubena(キュビナ)」を用いて学習を行っており、選考に通れば無料で利用できます。
公式:和泉市「いずみ希望塾」
和泉市の暮らしに関する情報
続いては、気候や病院、学校、交通など、和泉市での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。
気候 | 1月:平均気温6.2℃ 8月:平均気温29.0℃ ※参考:気象庁ホームページ(和泉市内には観測地点がないため、近隣の大阪市のデータを参照) |
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人口 | 約183,000人(2024年1月末時点) |
病院・クリニック | 約227院 |
学校 | 幼稚園・保育施設:41園 小学校:20校 義務教育学校:1校 中学校:9校 高校:3校 大学:1校 |
名所・観光 | 和泉市久保惣記念美術館、池上曽根遺跡、施福寺、黒鳥山公園、大阪府立弥生文化博物館 |
行事 ・イベント |
だんじり祭り、商工フェスタ、農林業祭など |
交通 | 【鉄道】 JR阪和線「北信太駅」「信太山駅」「和泉府中駅」 泉北高速鉄道線「和泉中央駅」 【バス】 南海バス 南海ウイングバス 【道路】 阪和自動車道「岸和田和泉インターチェンジ」 国道26号 国道170号 国道480号 など |
近隣都市 | 【大阪府】 堺市(西区・南区) 岸和田市 河内長野市 高石市 泉大津市 泉北郡忠岡町 【和歌山県】 伊都郡かつらぎ町 |
和泉市には学校や病院、駅、スーパーといった生活に必要な各種施設が充実しており、住み心地の良さを感じられるまちです。交通の利便性も高く、特に駅周辺エリアにおいては車がなくても不便なく生活できるでしょう。
ただし、自然豊かな南部地域に移住する場合は、マイカーと公共交通を上手に使い分けたライフスタイルをおすすめします。市内鉄道駅へのアクセスは路線バスが便利ですが、山間地に特有の起伏豊かな地形からバスと自転車、地域内を走るデマンド交通、マイカーなどいろいろな交通を組み合わせることで、自然に親しむ田舎暮らしを満喫することができます。
仕事情報:和泉市内に求人は多く、近隣エリアも含めるとさらに選択肢が広がる
大手求人サイトで和泉市における正社員の求人を検索したところ、約5,000件がヒットしました。市内のみにエリアを限定しても、非常に多くの選択肢から求人探しを行えることがうかがえます。
和泉市内で勤務している方も多いですが、近隣の堺市や岸和田市、大阪市など、30分圏内のエリアに通勤している方も多いですよ。
なお、和泉市における世帯年収の相場は約509万円です。和泉市で生活するための年収目安として、仕事探しの際の参考にしてみてください。
住まい情報:賃貸・売買住宅ともに物件数が豊富
大手不動産情報サイトにて和泉市内の住宅情報を検索したところ、賃貸の場合はワンルーム・1K・1DKの間取りで約4.5万円、1LDK・2LDK・3LDKの間取りで約6~7万円が相場となっていました。また、売買の場合は400万円~6,000万円台まで幅広い価格帯の物件が出回っており、予算に合わせた住まい探しをしやすい印象です。
参考:和泉市における賃貸物件情報の一例
参考:和泉市における売買物件情報の一例
また、和泉市では空き家の仲介を行う「空家バンク」を実施しており、空家がお手頃価格で売り出されています。タイミングが合えば賃貸物件に出会える可能性もあるため、ぜひそちらもチェックしてみるとよいでしょう。
和泉市は大阪都心のベッドタウンとしてマンション等の開発が進んでいることもあり、住まい探しにも困らないと思います。ちなみに子育て世帯には、落ち着いた住宅街でありながらも生活利便性の高い「和泉中央駅周辺エリア」が人気です。
ちなみに、和泉市では南部地域等への移住・定住を支援しており、条件が合えば下記の補助金を受け取れます。ぜひ詳細を確認してみてください。
和泉市南部地域等移住定住支援の補助内容
- 対象地域に新築住宅を取得または既存住宅をリフォームした場合:100万円
- 対象地域外から対象地域内へ移住した場合:30万円
- 移住時に子ども(中学生以下)がいる場合:1人につき25万円
和泉市への移住ステップ
和泉市への移住を検討している方は、まずは下記の移住・定住担当課に相談してみるとよいでしょう。また、実際に現地へ足を運んで数日間過ごし、まちの雰囲気や生活・交通の利便性等を確認することで、和泉市での暮らしがご自身に合っているかどうかを見極めやすくなります。
豊かな自然と古き良き歴史、そして再開発によって生活利便性の高さも兼ね備えた和泉市は、大阪府内屈指の住みやすさを誇ります。まずはぜひご旅行等でお越しになり、和泉市の魅力に触れてみてくださいね。
和泉市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 和泉市 市長公室 広報・協働推進室 いずみアピール担当 |
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住所 | 〒594-8501 大阪府和泉市府中町2丁目7番5号 |
電話番号 | 0725-99-8101(直通) |
対応時間 | 平日9:00~17:15 |
公式サイト | https://www.city.osaka-izumi.lg.jp/ |