JS3SMTの1200MHz奮闘記

JS3SMTの1200MHz奮闘記

完全不定期なのでヨロシクお願いします。

冬の1200MHzの楽しみ方

恐らく、今が底なんでしょうね?昨年も同じような感じで1月下旬から3月上旬までが

西方向での1200MHz帯のコンディションの底なのかな?ただFT8を始めてからは、この時期でも

そこそこ交信出来ています、、レポートが数値化されていますのでマイナスでもプラスでも交信は

交信です、ただSSBに比べると少々達成感が欠ける感じはします(FT8の悪口ではないですよ~)

もちろん数値・グラフを見てや信号音を聞いてプラスだと「凄い~」と思います、なので

色々なアプローチで伝搬実験が出来る選択肢が増えたのは本当に有難いです、実際日曜日の

東向けの伝搬実験では移動での参加局がいればSSBの終了後にFT8に変わることもあります。

10時迄の西向きの伝搬実験はSSBで運用していますが、やはり厳しく、夏場なら常時聞こえて来る

局も浮きのタイミングを掴まないと交信が厳しいです、声をかけて貰った時に、たまたま浮いていて

「今日はコンディションが良いですね~」なんて、のんきな話を少して相手の局に返したら

何にも聞こえない~なんて日は多々あります、それでも、何度もこの実験に参加して頂いている局は

冬場の、これも昨年経験済みなので、また浮くだろうと短めのCQと受信で対応してくれています。

無線通信って不確定要素の塊なので、この時期上手く交信出来た時の喜びは、ひとしおです

なので冬場の交信は、夏場には、ないスリリングな交信ですが、これは、これで楽しいです

コンディションが悪いなら悪いなりに創意工夫をして挑んで、それでも交信出来なければ来週に

リベンジを!!と思いながら運用しています、もちろん春は待ち遠しいですが・・・(笑)

プリアンプと同軸調整

プリアンプはメーカー品から自作まで様々です、自作できる技術をお持ちの方は羨ましい

限りです、私は、そういった事には全く出来ないので、使用した感じや、それに伴い思った

ことを発信しているだけなので、無責任極まりないかもしれませんが、あくまで

一人のエンドユーザーとしての感想と解釈して頂けたら幸いです。

以前のブログにも書きましたがプリアンプに関しては肯定派ですが、その扱いが難しいのも

確かです、私が初めて購入したプリアンプはエリート無線のキットでした、キットといっても

簡易な物なので、初心者でも簡単に作れるし割と安価だったので、それを使ってみました

直下に取り付けると、その効果は絶大で同軸などのロスを埋め無線機のNFを下げてくれます

なのでFMのノイズで聞こえるか聞こえないかの信号がプリアンプを介すとメリット5になります

ただ、付けたら飛びが弱くなりました、明らかに出力が落ちた感じがします、当時使用していた

IC970の1200MHzの出力は10Wでコネクター・同軸・コネクターでアンテナの下で測定すると

8W弱、これがプリアンプを介すと確か6W弱だったかな?、そりゃ余分にロスが増えるから

当然なので当時は、やっぱり余分なものを付けると出力が落ちるんだな~程度でした。

これは直下の送信アンプを入れると、問題なくなります、今販売してるのは、少し高価ですが

コスモウェーブに直下送受信アンプがあります、ただし受注生産品なのでお問い合わせ下さい。

最近、プリアンプロスを色々試したら、使っているリレーで出力が変わるのが、分かりました

ただ、これも高いリレーを使用すれば良いと言う訳だけでは無いようで、全体のバランスによって

変化します、つまり使用リレーや同軸の長さ、同軸の種類で微妙に変化があるようです。

少し話が反れますが昔のCQ誌に特集されていた「鹿嶋スペシャル研究グループ」という

自作プリアンプを作るチームの記事を読んでアンテナから無線機までの位相長の重要性には

感銘を受けました、ただ素人には、測定器など無いので、どうする事も出来なくて、せめてと

アンテナからプリアンプの同軸を幾つか作って相性の良い物を組み合わせて使ってみました

幸いIC9700には内蔵のSWR計があるので、これを参考に再開局後に色々試してみたら

アンテナ⇒同軸⇒プリアンプ⇒同軸⇒無線機、この同軸とプリアンプの組み合わせで

SWRが変わる事があり、最初は作った同軸でSWRが悪い場合、私はカット&トライを

繰り返し測定しました、しかし、これは、妥協を覚えないと泥沼化し丸1日を費やした事もあります

今SWR計で少し高いな~と思った方はアナログなやり方で邪道ですが短い同軸をバイパス

してみて下さい、面倒な方はL型変換コネクターなどでもOKです多少の変化は、あるかも?

ただ悪くなる場合もありますので、ご注意を、ちなみにSWR計内蔵無線機なら、それだけを気に

すれば良いのですが外付けのSWR計を取り付けている方は、その間の同軸の長さも影響して来ます

なので極力、アンテナから、無線機までは出来るだけシンプルな方が良いのでは?と思います。

あと、これを言ってしまうと台無しですが、結局、アンテナからプリアンプまで1番良かったのは

1200MHzのスタックケーブルでした、やっぱりメーカー品は素晴らしい(当たり前か)

私が使用しているのは、何のためにあるのか理解に苦しむN-Nの変換コネクターです

写真のN-Nの変換コネクターを入れる事によってSWRが改善しました、入れる前のSWRは

SSB・FM・FT8とも1.3程度でしたが、この変換コネクターを入れたら、かなり改善して

FT8とFM帯ではIC9700のSWR計は動かなくなりましたSSBでも1.1~3位かな?

受信感度に関しては20dB程度のプリアンプを入れていたら、まず問題ありません。

IC9700の取説のSWR測定方法でも問題はありませんでした、未測定ですが、出力側も改善したのか?

無駄に飛んでるようです、まぁ~SWRって1.5程度ならOKなので自己満足なのかもしれませんが

無線機のSWRと家庭内SWRは低いと安心出来ます(笑) 中途半端なマニアックな話でスミマセン。

反射による伝搬ルート その2

私の常置場所は周りに反射交信に有効な場所が幾つかあって日によって1200MHzでの反射の良い

場所が異なります、東には生駒山・南東には和泉葛城山・大台ケ原・南方向には・淡路島、西は少し

離れていますが愛媛の石鎚山、北西は鳥取の大山など、もしかしたら他もあるかもしれませんが

様々です、特にブロブにもよく出て来る石鎚山は冬の岩国市⇔神戸市間のホットラインです。

昨年から「がんばれ1200MHz推進ロールコール」のSSBのキー局がアンテナをグレードアップを

してから私の所では3ヶ所聞こえる場所が出来ました、1つ目はダイレクト方向2つ目は和泉葛城山

3つ目は淡路島です、このロールコールは毎週水曜日の20時30分~なのですがSSBのキー局との

交信には、まず今日の1番聞こえる所を探して、そこでコールをするようにしています

なので日によって良い場所は様々ですが冬場は和泉葛城山反射が比較的良いようです、お陰で

この聞こえる方向で、その日のコンディションの把握にもなります。

 

周波数が高くなってくると直進性が強くなり、見通しの距離しか飛ばないと言われています

勿論そう言った傾向は低い周波数よりありますが、意外と、1200MHzでも定期的に400km前後の

交信が可能なので実際は回折もしているようです、特に東向けには1000m級の山脈があり

恐らく複雑な回折と反射を繰り返して飛んでくるのでコンディション次第では回折・反射が良いと

ビックリするような強さで入感する事も多々あります、なので直進性が強い恩恵で上記のような

様々な反射交信も出来ているようです、でも1200MHzでは有効な反射交信も430MHzや

更に高い2400MHzでは有効にならない事もあって、これも以前のブログにも書きましたが

この件に関しては、今も深堀をしていません、ただ最近少し思う事があって交信相手の局の

距離が50km前後では他の周波数でも反射角に大きな影響はなくて、それが200km前後になると

反射角の影響が出始めるのかも?実際、他の周波数で反射交信が上手く行かなかった岩国市や

浜松市は200km以上あります、なので一定の条件を満たせば、こう言った現象が起こるのか?

きちんと実験したわけではないので、無責任な、関西人の最後に「知らんけど」を付けて

ご勘弁を~(笑) でも、まぁ~今後も色々な反射実験をしたいと思っているので岩国市以外の

各エリアに、お付き合いしてくれる奇特な局を探さないと・・・

1200MHzのJCCアワード

1990年代、当時は1200MHzもJCCの収集に凄く熱があって、たくさんの局が色々な場所に

移動していたのですが、2022年に復活した私にそんな情報は、なくて、今は収集している人は

いるのだろうか?と思ったほどでした、ただ昨年FT8のグループラインに入れて頂いて

旧知のOMが挑戦中である事を知りました。以前のブログにも書きましたが私は後発で

しかもQRT状態だったので今更どうにか出来るものではないのですが、少しでもお手伝いが

出来ればと思うのと移動運用に行く口実にもなるので、昨年の秋ごろから本格的に運用を始めました

実に99年4月に兵庫県篠山市が誕生してから25年ぶりのJCCのサービス移動になりました

なので昨年、篠山市丹波篠山市に変更後の運用では感慨深いものがありました。

とりあえず、ひと段落するまで続けて行ければと思っています。しかしJCC800って、どうやったら

出来るの?現在日本の全市792市と東京の23区を合わせて815なのでJCCの800ってほぼ日本の市を

取りこぼしができません、昔からJCCの収集をしていた方は消滅市のアドバンテージがあるので

かなり有利ですが、それでも、簡単には無理でしょう?昔はアマチュア無線人口も多かったので

市の多い地域に住んで、そこのロケが良く、たまに移動すれば300~400は出来た感じでしたが

それでも400を超えた辺りからは苦行になってる感じでした、実際調べると1200MHzでのJCC800は

特記7で止まってから約10年が経過しています、当たり前ですが無線は交信相手がいないと

交信が成立しません、本格的に運用する局が430MHzに比べて圧倒的に少ない1200MHzでは

かなり難しいのではないでしょうか?。このブログを書いていて、その昔、姫路市

JM3KMO局が凄いスピードでJCC600を達成していたのを思い出しました、当時、私も休みの日は

無線三昧で300弱までJCCを収集できたのですが、近県の取りこぼしも多く鬼門の7~8エリアが殆ど

残っていて、さすがに休みの度に日本海側に移動は行けないので、たまに1エリアや2エリアの局が

移動してくれてるのを追いかけていて交信出来たらいいな~程度でした、恐らくそんな

軽い気持ちでは出来ないんでしょうね?当時のルールでは免許の住所から他の都道府県に出て

交信するのはNGだったのですが、そのルールもエリア内ならOKになって、今は、それも

無くなって国内何処でも移動が可能になりましたので条件は、かなり緩和されました

なので、掟破り?をするなら、全国の市に2局で行って、その場所でお互い交信すれば

カウントになるのですが、さすがに、それってどうなの??って感じになるので

仲間内ではエリアから出ない1つ前のルールを課しているようです。達成したOMは

大変だったけど、まぁ~自己満足よ、とおっしゃっていました、OMの話では、どちらかと言うなら

特記云々より移動に行ったり仲間内で切磋琢磨をし創意工夫が楽しかったみたいで特記は

そのオマケみたいな感じなんだな~と受け取りました、ですが、その苦労は測りきれません

なので私も自分の楽しみ半分、微力ながら無理をしない程度でお手伝い出来れば、と思っています。

あと余談ですが今のFT8のグループラインの中にJCC800マスターが4局もいて、驚きました

各局、今もアクティブに1200MHzを運用されています、皆さん本当に、お元気で嬉しい限りです。

1200MHzSSBでの交信

明けまして、おめでとうございます。

今年も相変わらずのマニアックなブログですが、宜しくお願い致します。(笑)

昨年から参加している、QSOパーティなんですが、恐らくコンテスト以上に1200MHzが

賑やかになるのは、QSOパーティではないでしょうか?

今年も開始時間を過ぎてIC9700のスコープを見るとメイン前後が埋まってしまい

大盛況です、私も、いつもなら空いているFMのチャンネルでCQを出すか、お馴染みの局に

お声がけをして交信を楽しむのですが、前から気になっていた事があって今年はダメ元で

SSBでCQを出してみました。もともと1200MHzってバンドは144MHzや430MHzに比べて

マイナー感が否めないのですが、そこからSSBを運用している人は、さらに少数派になります

ただ京都のRCのSSB部門でもログを見ると20局近くが1200MHzのSSBでチェックインしてますし

山口のRCに至っては30局~40局近くの局がSSBでチェックインしています、エリアこそ違いますが

3エリアでも結構運用できる局はいるはずでは?なのでライバル視する訳では無いですがSSBで

40局を目標としました、ただSSBでCQを出し続けても気が付いてくれないと思い、少しずるいですが

FMのメインでCQを出してSSBの周波数にQSYする作戦をとりました、これが功を奏したのか?

結構、コンスタントに声を掛けて貰えました、多くの局は以前FMで交信して頂いた局ですが

1200MHzのSSBで交信は初めて、とおっしゃる局やFM・SSBを通じてファースト交信の局も

何局かいました、もちろん、日曜日のSSBで一緒に伝搬実験して下さる局や以前SSBで

交信して頂いた局もいましたが、多くの局がファーストSSBでの交信でした、あとFT8で交信して

SSBでは初めての局もいました、何か、これってSNSで知り合いになって

その後交信した感じに少し似いるのかな?とりあえず40数局SSBで交信出来ました。

今回は視聴率の良いテレビのCMを利用した感はありますが、それでも思った以上に

1200MHzのSSBを運用出来る局がいると知りました、交信頂いた局には感謝・感謝です。

 

年内最後の移動運用でした。

年内最後の移動運用に行ってきました。

と言ってもJCCサービスの類では無くて、東向きに良いこの場所が、どの位東向きに良いのか?

確認をしたかったので、いつもお世話になっている1エリア各局にお願いして実験をして貰いました

移動地は神戸市中央区ポートアイランド奥にある神戸空港付近です、恐らくここは

神戸市でも最南端になるのでは??神戸市は六甲山脈に覆われているので東に良い場所は少なく

それこそ六甲山に上がれば良いのですが、休みの日は観光局が多く、この時期は寒すぎて私の運用

スタイルでは厳しいです、でも、ここは標高こそ低いですが、東方向には良くてCMから

信号のサイクルさえ良ければ15分程度で来れて気軽に運用が出来る場所です。

到着してアンテナを組んで早速FT8でCQを出したら直ぐに藤沢のJK1DGG局からコールバックがあり

あっさり交信でしました、続いて昭島市のJN1NAA局も楽々交信、これは楽勝~と気を良くして

SSBにQSYしました、ただ落ちていたのか?SSBはなんか薄っすら聞こえるかな~?程度なので

結局、交信には至らずでした、時間を掛けて浮きのタイミングをつかめれば交信出来たと思いますが

近場で何時でも移動出来るし、風が強くて車が揺れるので、まぁ~次回で良いかな?

今年移動移動した場所ではダントツ標高の低い場所でしたが、1番良かった感じがします、やっぱ

UHF帯は見通しですね、来年は1200MHzUPにもチャレンジしますので各局よろしくお願いします。

電波の数値化・可視化

超~ド素人的感想ですみません、間違った解釈なら訂正お願いします。

FT8を始めて約半年、最初に思った事は、とにかく気軽に交信出来る事と小型のアンテナでも

結構、1~3エリア間で交信が出来ている事です、私の経験では1~3エリア間の交信は、そこそこの

アンテナ同士でないと交信が出来ないイメージでしたが、FT8で交信した方からhQSLを頂いたら

GPの局も何局かいました。ただ、やはりSSBで交信となると、そこそこ利得のあるアンテナが

必要なようです、それと私が最も興味を、そそられたのは、電波の強さを数値化・可視化

している事です、無線機にもSメーターは付いているのですが大まかな感じは否めません・・・

FT8のモニターやワイドグラフを見ていたらピークやフェードアウトが、はっきり、分かります

なのでSSBでは、分からなかった僅かな電波強度の変化が数値化・可視化されて

「あ~さっきの送信がピークで少しずつ落ちてきたんだな~」と特に遠方の局と交信すると

浮いてきた、沈んできたが、より一層明確になります、これは、いくら経験を積んでも私は

それをSSBで反映するのは無理です-18とー15の違いは数値化や可視化されないと分かりません

それと残念ですがー18ではFT8で交信出来てもSSBでは無理だと思います。初心者アルアルですが

FT8を始めたばかりの頃ほぼノイズしか聞こえないのにデコードした時は思わず「え?」と驚き

その時の数値を見るー19とかー20になっていました。 私の大まかなイメージですが

FT8独特の音が割と聞こえた場合は、マイナスも一桁表示で、Sメータが振るほど、しっかり

聞こえたらプラスになっている事が多いです、SSBではマイナス一桁前後なら交信可能かも?

電波の推移です、思った以上にQRHしてない、中には酔っ払いの千鳥足の局も(笑)

上記写真はFT8の専用のソフトで見た写真です、FT8のWSJT-Xをお使いの方には

おなじみの画面です、ワイドグラフの色が濃くなる程、電波が強く数値も上がります。

これは、私が昔からお世話になっている東京都昭島市JN1NAA局の電波の推移です。

34分のー15から39分の+6まで表示しています(この日は、もう少し前から見えていました)

このあとNAA局は40分から2.4GにQSYしたので、ここで停波、この日は浮いたタイミングでの

停波だったので、もっと上がったのでは?と思い少し残念でした・・・

極端な例をピックアップしましたが、私の住んでいる神戸市は東北東方向は海上伝搬が少なく

殆どが山岳伝搬で、特に交信が400kmを超える場合1200MHzでは、概ねこんな感じです。

恐らくこの日、SSBで交信していたら、QSBは、あるけど何時もよりピークはRSレポートも良く

「沈むと聞こえなくなりますが、浮いてる時間が長いので今日はコンディションが良いですね~」

なんて言って、それをFT8で数値化・可視化すると、こんな感じになるのではないでしょうか?

耳では捉えられない僅かな信号強度の変化が見れるのは本当に面白いです、賛否両論ありますが

電波伝搬に興味がある局なら、電波の数値化・可視化は新しい扉ではないでしょうか?