金正恩氏の宿泊先に装甲車配備 厳戒態勢で緊張感高まる
【ハノイ聯合ニュース】ベトナムの首都ハノイで27日からトランプ米大統領との2回目の会談に臨むため、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が26日午前(現地時間)に現地入りする。宿泊先に決まった市中心部のホテル「メリア・ハノイ」前は警戒態勢がさらに強化され、緊張感も高まっている。
午前6時の時点で、ホテルへの進入路から外側50~100メートルは車道と歩道が全面通行止めになっている。フェンスでふさいだ歩道の前には現地の警察が立ち、事前に確認がとれている人だけを通行させている。前日までオートバイや乗用車が行き交っていたホテル前の道路は、今は装甲車が陣取る。
ホテルの関係者によると、この日、ホテルの向かい側で報道陣が待機することはできない。
ホテル内部も物々しい雰囲気だ。ロビーには早朝からベトナム政府の関係者と北朝鮮の警護チームの実務者が集まり、張り詰めた空気の中で話し合っており、金委員長の到着が近いことをうかがわせる。
また、「人間の盾」と呼ばれる金委員長の警護員の一部は、ホテル内のエレベーター6台のうち1台を宿泊客が利用できないようにしている。残りの5台も17~22階は一般宿泊客が近づけない。金委員長はスイートルームがある22階に泊まるとされる。
ホテル側は前日に全客室に対し、同ホテルに国家元首が滞在し、その訪問に伴いベトナム政府の外交儀典があるたため、ホテルロビーにセキュリティー検査台が設置される予定と案内した。
金委員長は23日に専用列車で北朝鮮の平壌駅を出発。26日午前、中国との国境に近いベトナム北部のドンダン駅に到着するとみられる。同駅でベトナム政府による歓迎行事が行われた後、金委員長は乗用車に乗り換え、ハノイに到着する見通しだ。
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