詩人・茨木のり子の代表作収めた詩集 韓国で出版
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2019.02.12 11:56
【ソウル聯合ニュース】韓国とのゆかりが深いことで知られる日本の詩人で、2006年に亡くなった茨木のり子の代表作を収めた詩集「はじめての町」が、先ごろ韓国で翻訳出版された。
1926年生まれの茨木氏は「わたしが一番きれいだったとき」などの作品を通じ、戦争体験の痛みと悲しみを鋭い感性で描いた。
茨木氏の詩は単に喪失感や怒り、羞恥心などの否定的な感情を表すのではなく、さまざまな感情を抱えながら自由と希望を求め、勇敢に一歩を踏み出す。
韓日間の歴史問題についてもあるがままに直視し、自らの感情を受容して成熟した形で表現した。
夫を失った翌年の76年から韓国語を学び始めた茨木氏は、韓国の国民的詩人の尹東柱(ユン・ドンジュ)や申庚林(シン・ギョンリム)の詩を愛読し、韓国現代詩の翻訳を手掛けたほか、ハングルと韓国に関するエッセー「ハングルへの旅」を発表した。
ynhrm@yna.co.kr
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