2024年の米大統領選は非常に残念な結果に終わってしまった。
傲慢で厚顔無恥な差別主義者のドナルド・トランプがドヤ顔で “勝利宣言” をした11月6日(日本時間)は2016年にトランプ氏が勝利した日と同様、アメリカ人にとって最も恥ずべき日と認識しなければならない。
一方で自由と民主主義のために奮闘したカマラ・ハリス氏の敗北は多くのアメリカ人に衝撃と失望をもたらし、悔しさで涙を流す支持者も見られた。
2016年の大統領選で敗北を喫したヒラリー・クリントン氏も『ガラスの天井(glass ceiling)』に阻まれてしまったが、今回のハリス氏もまたガラスの天井を破ることはできなかった。
(ガラスの天井=資質・実績があっても女性やマイノリティを一定の職位以上には昇進させようとしない組織内の障壁を指す。女性やマイノリティが実績を積んで昇進の階段をのぼってゆくと、ある段階で昇進が停まってしまい先へ進めなくなる現象)
Wikipediaより引用
実業家でニューヨーク市長も務めたマイケル・ブルームバーグ氏は、カマラ・ハリス氏を支持すべき理由を簡潔かつ端的に説明してくれている。
ハリス氏を支持する理由について自身の考えを述べた後、ブルームバーグ氏は「まだ投票先を決めていない有権者が私と一緒にカマラ・ハリス氏を大統領にすべく投票することを願う」とアメリカ国民にハリス氏への支持を呼びかけた。
ブルームバーグ氏の説明は理路整然としていて分かりやすく、政策面でも人柄においてもハリス氏のほうが大統領に適任の人物であることは明白だ。
具体的な政策を掲げ、アメリカ国民へ再び団結を呼びかけた公正誠実なハリス氏
一方のトランプ氏は中身のない過激な主張ばかりを繰り返し、アメリカ国民の分断を煽った邪悪な犯罪者
元検事 VS 犯罪者という選挙で、米国民がハリス氏とトランプ氏のどちらを選ぶべきかは明らかだったはずなのに、彼らの半数はまたしても間違った選択をした。
これは明らかな女性差別だと思う。
有能で聡明な女性の活躍を妨害しようとする愚かな男たちによって、ハリス氏は大統領への道を絶たれてしまったのだ。
クリントン氏、ハリス氏が敗北した2016年と今回の大統領選には “男性票の不自然な少なさ” という共通点がある。
まず過去の米大統領選の結果から調べてみた。
(画像出典 MONEY SQUARE)
上の表を見ると1980年以降、民主党と共和党の大統領は概ね交互に選出されてきた。
そして1996年のビル・クリントン大統領(民主党)までは、勝利した候補者が圧倒的な大差で選挙人を獲得していることも分かる。
だが注目したいのは勝敗結果ではなく、バラク・オバマ氏(民主党)が再選された2012年以降の大統領選における傾向だ。
特に直近3回(2024年、2020年、2016年)の大統領選は波乱に満ちた展開が多かった。
まず参考までに、
①オバマ大統領2期目となる2012年の大統領選
2012年のオバマ氏再選は、1期目の政治手腕とリーマンショックを乗り越えた経済政策が主に評価されたと考えられる。
2008年にアメリカ合衆国史上初の黒人大統領となったオバマ氏は “民主的かつリベラルな新しいアメリカ”を印象付け、若さと持ち前のカリスマ性で国民を統率してきた。
2009年に “核なき世界” を目指して国際社会に働きかけたことでノーベル平和賞を受賞した功績も再選に大きく貢献したと言える。
民主党の支持層は主に都市在住者、高学歴者、女性、有色人種、LGBTなどマイノリティの人々、白人のリベラル派が多く、従来の支持層から圧倒的な支持を獲得。無党派層からも一定の支持を得たことが決定打となり再選を果たした。
オバマ大統領の2期目の支持率は55%と高く、米国民の多くがオバマ政権と民主党を支持していたことが分かる。
本来ならこのまま同じ民主党のヒラリー・クリントン氏に政権をバトンタッチできるはずだった。
しかし‥
②アメリカ大統領選史上最悪の番狂わせ!2016年の大統領選
前述の通りオバマ政権の支持率が高水準を維持していた2016年に実施されたヒラリー・クリントン氏(民主党) VS ドナルド・トランプ氏(共和党)の大統領選。
クリントン氏は政治家としての経歴も長く、国務長官も務めた “政界のエリート”
片やトランプ氏は政治経験ゼロの異端児であり、実力も未知数。
まともに考えればクリントン氏の当選が妥当であり、アメリカの主要メディアもクリントン氏の勝利を予想していた。
実際にクリントン氏の支持率はトランプ氏を5ポイントも上回っていて、選挙直前までクリントン氏の優勢が保たれていた。
民主党内だけでなく、共和党で大統領を務めたジョージ・H・W・ブッシュ氏もクリントン氏に投票すると公言したほか、共和党の重鎮たちも相次いでクリントン氏支持を表明。
ところが蓋を開けてみると、トランプ氏の番狂わせ的勝利‥
(総得票数・得票率ではクリントン氏が圧勝していたにも関わらず、選挙人獲得数でまさかの惜敗)
クリントン氏の大きな敗北要因は男性票を十分に獲得できなかったこと。
従来の民主党支持層の票は概ね獲得していたが、無党派層を中心とした男性票でトランプ氏に10ポイント近いリードをつけられてしまったのだ。
国務長官としての実績もあり、有能な政治家でもあるヒラリー・クリントン氏は “女性”という理由だけで男たちに足を引っ張られ、正当な評価を受けることができなかった。
政治家として優秀なクリントン氏ではなく、敢えて不確定要素の多いトランプ氏を選んだのは、どんな言い訳を並べても “女性差別” としか考えられない。
改めて「ガラスの天井」が存在することを証明する形となったクリントン氏の敗北。
「男は男を応援する!」と言わんばかりに、どこの馬の骨とも分からないドナルド・トランプを支持した男たちは愚か者としか言いようがなく、その思考回路は完全に理解不能。
当時の民主党政権が安定した支持率を誇っていた背景を考えても、オバマ大統領から同じ民主党のクリントン氏に政権を移行するのが自然な流れだったはずだ。
(クリントン氏はオバマ政権の政策の多くを継承しようしていた点を考慮すれば尚更)
ちなみに2016年の米大統領選ではロシア政府によるクリントン氏への妨害工作が確認されており、トランプ陣営の関与疑惑も浮上した。
政治経験がゼロだったトランプ氏は、無鉄砲な政策と傍若無人な振る舞いによって(案の定)国民の支持を失い、アメリカの分断は深刻な状況に陥った。
トランプ政権末期の支持率は30%台まで低下。“タフな男”と持ち上げられたトランプ氏のメッキは剥がれ、結局のところ無能な人間だという事実が露呈。
(当然、次期大統領選では大惨敗の末路を辿る‥)
③民主党の復活とジョー・バイデン氏が勝利を収めた2020年の大統領選
支持率が低調のまま大統領選を迎えたドナルド・トランプ氏に対抗するべく、民主党から大統領選の本選に出馬したのはオバマ政権下で8年間副大統領を務めたジョー・バイデン氏だった。
高い支持率を誇ったオバマ元大統領の “盟友” ということもあって、各種世論調査の支持率ではトランプ氏を8ポイントも上回る余裕を見せたバイデン氏。
大統領選の結果は明白で、歴代最多得票数となる約7,400万票を獲得したバイデン氏が圧勝。
従来の民主党支持層はほとんどがバイデン氏へ投票したことに加え、無党派層や反トランプの有権者からも多くの支持を集めた。
特に女性の支持率が高く、トランプ氏に10ポイント以上の大差をつけたことでバイデン氏の勝利は決定的になったと言えるだろう。
4年前のトランプ政権誕生によってアメリカの民主主義は危機的状況に陥るも、バイデン氏が勝利を収めたことで多くの米国民が安堵した。
④ドナルド・トランプの嘘と妄言。2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件
バイデン氏に圧倒的な大差をつけられて惨敗したトランプ氏だったが、なんと「選挙を盗まれた」と支離滅裂な主張を繰り返して、自身の敗北を認めないという暴挙に出る。
トランプ氏の根拠のない妄言によって、狂信的な信者がアメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件を引き起こすきっかけになるなど、米国内は大混乱。
この議会議事堂襲撃事件を煽動したとして、トランプ氏はイリノイ州やコロラド州などいくつかの州で有罪判決を受ける。(反逆罪を含む複数の罪状)
さらに不倫口止め料の不正会計処理、業務記録の改竄などに関する34の罪状についてニューヨーク州最高裁判所が有罪判決を出し、トランプ氏は大統領経験者として史上初の “重罪人”に。
ここまで悪質だと、もはや次期大統領選への出馬は不可能(仮に出馬できたとしても再選は難しい)と思われていた。
すでに多くのアメリカ国民がトランプ氏の自己中心的かつ邪悪な素性に気付いていたのは明白であり、このような危険人物が再度大統領に返り咲くことは常識的に考えればありえないからだ。
ところが‥
⑤悪夢再び‥ ドナルド・トランプ再選の不可解!2024年の大統領選
複数の罪状で有罪判決を受けたトランプ氏だったが、連邦最高裁は大統領選出馬を容認。
2024年の大統領選は現職のジョー・バイデン大統領 VS ドナルド・トランプ氏による対決の公算が大きくなった。
今年に入ってからバイデン氏は高齢による体力不足が懸念されており、民主党内部でも選挙戦に向けて、バイデン氏の健康面に関して不安を指摘する声が高まっていった。
7月にはバイデン大統領が大統領選からの撤退を表明、代わりにカマラ・ハリス副大統領が民主党の正式な大統領候補として出馬することになった。
ハリス氏の出馬表明は民主党支持層にとってカンフル剤となり、民主党とハリス新候補への支持率は急上昇。
9月に実施された民主・共和両党の大統領候補者同士によるテレビ討論会では、自身の政策方針を具体的に述べたハリス氏に対し、相変わらず根拠のないフェイク情報ばかりを主張するトランプ氏との “明暗” がはっきり分かれ、全米メディアはハリス氏の優勢を報道。
支持率でもハリス氏がトランプ氏を4ポイント近く上回り、“ハリス氏勝利” の可能性が高まった。
ハリス氏の勝利によって、バイデン氏が取り戻したアメリカの自由と民主主義は守られ、“犯罪者”のトランプ氏は永久的にホワイトハウスから追放される‥
誰もがそう確信した。
だが、悪夢は再び現実となってしまった。
11月5日の大統領選で、トランプ氏がまさかの当選を果たしたのだ。
この選挙を巡っては、トランプ氏を当選させるためにロシアの国営メディアが情報操作を行ったとする疑惑が米司法当局によって示唆された。
ロシアによるアメリカ大統領選への介入疑惑は2016年に続いて2度目。
(トランプ支持者でロシアのプーチン大統領と密かに連絡を取っていたイーロン・マスクの関与疑惑も一部で噂になった)
そこからの流れは周知の通り。
優勢が伝えられていたハリス氏は善戦したものの、2016年のクリントン氏と同様に男性票が伸び悩み、厚く硬い “ガラスの天井” に阻まれた。
ハリス氏敗北の決定打となったのは、またしても男性票の動向だった。
本来なら前述通り、民主党の支持層である都市在住者、高学歴者、女性、有色人種、LGBTなどマイノリティの人々、リベラル派の白人がハリス氏に投票すれば彼女の勝利は確実だったはずだ。
実際、2008年と2012年にオバマ元大統領が当選した際の主な支持層は上記の人々だった。
ところが今回は多くの白人男性に加えて、黒人男性やヒスパニック系男性の一部もトランプ氏に投票している。
また比較的リベラルとされるZ世代の若年層でも女性はハリス氏支持の割合が70%と圧倒的に高かった一方、男性ではトランプ氏の支持が60%近くに迫るという衝撃的な結果となった。
〈根強く残る女性差別と人種差別〉
カマラ・ハリス氏は女性であり、インド系の黒人でもある。
つまり米政界では二重のマイノリティ。
2008年にバラク・オバマ氏がアメリカ合衆国史上初の黒人大統領になったあの日、同国は大きく前進したと誰もが思ったはずだ。
エイブラハム・リンカーン大統領が1863年に奴隷解放宣言を発表してから100年後の1963年には、マーティン・ルーサー・キング牧師の有名な演説「I Have a Dream」がアメリカに住む多くの有色人種に希望をもたらし、さらに45年後の2008年にはついに黒人大統領が誕生。
本当の意味でアメリカが自由と民主主義の国になったと世界中の人々が確信した瞬間だった。
しかし、現実は厳しい。
人種差別は今でも残っている。
所得格差や失業率、貧困率、社会的地位‥
黒人やヒスパニック系、アジア系の人々は総じて白人よりも厳しい環境に置かれている。
有色人種への偏見や差別、暴力などは21世紀の現代でも後を経たない。
黒人やヒスパニック系の人々は今でも警察官による強引な職務質問を受けることが多く、コロナ禍ではアジア系の人々をターゲットにした暴力事件が相次いだ。
2020年には警察官による黒人男性への暴行殺人事件がきっかけで、Black Lives Matter(BLM運動)が全米に広まった。
女性差別も深刻な問題だ。
ある意味、人種差別よりも女性差別のほうが闇深いかもしれない。
人種の括りは曖昧なもので、多種多様な民族を大きなカテゴリーに分けることはできないが、男女であれば判別もはっきりしている。
判別がはっきりしていれば、カテゴライズしやすくなり、“区別” をつけて “上下関係”を決めようとするのが人間の悪しき本能。
人種間の格差と同様に、男女間でも所得格差や社会的地位の格差は大きい。
また女性は性被害や暴力犯罪に巻き込まれる危険性も高く、多くの女性が暴力の脅威に晒されている。
性犯罪やセクハラ、DVなどの被害者は圧倒的に女性が多く、加害者はほとんどが男。
日本の場合、性犯罪における加害者の99.9%が男で被害者の99.7%が女性だ。
〈参照ブログ〉
つまり性犯罪は例外なく男が加害者で、女性は被害者だと断言できる。
しかし加害者側であるはずの男たちは言い訳ばかり並べ立て、加害行為を否定したり酷い場合には正当化しようとすることさえある。
2017年には、ハリウッド女優たちによる映画プロデューサーからの性被害告発を発端に、#Me Too運動が注目され、多くの女性が性犯罪の撲滅を訴えた。
トランプ氏が推し進めようとする人工妊娠中絶の禁止についても甚だ疑問が残る。
望まない妊娠をした場合、中絶を選択するのは女性の権利。
女性の権利を男性が決めること自体が不可解な話であり、女性の権利侵害に他ならない。
そもそも積極的に性行為をしようとするのは男で、節操なく不特定多数の異性と性的関係を持つのも大概は男。
さらに既婚者であることを隠して不倫する男や避妊をしない無責任な男も多い。
極論だが “望まない妊娠” の大半は男に責任があると思う。
このように歪な現状で責任はすべて女性に押し付けられ、男は何も責任を問われない理不尽な “中絶禁止” という女性差別は到底許されない。
もし中絶を禁止するのであれば、男性は必ず養育費を払うことを法律で義務付ける必要がある。
キリスト教的な価値観で考えれば、婚前交渉と婚外交渉の禁止も考慮されるはずだ。
ところが男たちは自分の身勝手な性行動を制限しようともせずに、妊娠の責任のみを女性に押し付けようとしている。
これを男社会の弊害と言わずして、他にどう表現するのか?
今回のアメリカ大統領選で、半数以上の男性がトランプ氏に投票したことは嘆かわしく情けない。
「女性が大統領になるのは嫌だ」という漠然とした理由からトランプ氏に投票した浅はかな男も多かったようだ。
10月12日にペンシルベニア州のピッツバーグで開かれたハリス氏の応援演説に駆け付けたオバマ元大統領は、男性たちがハリス氏を支持しないのは性差別だと自身の考えを明かしている。
「これほど選択肢が明確な選挙において、女性が大統領になることへの拒否感から別の選択肢(トランプ氏)に飛びつこうという態度は受け入れられない」「男性たちはハリス氏を支持しない口実探しや言い訳探しをやめるべきだ」と批判した。
またミシェル・オバマ夫人も「ハリス氏には知性と具体的な政策の説明を求めるのに、トランプ氏の無能な発言の数々を追求しないのはアンフェア」だと主張。再度ハリス氏への支持を呼びかけた。
オバマ氏とミシェル夫人の主張は正論で、アメリカ及び世界における人種差別や女性差別への懸念を切実に訴え続けてきた。
しかし、残念ながらドナルド・トランプは再び大統領に選出されてしまった。
有色人種や女性、マイノリティーの人々、障がい者を侮辱して、プエルトリコを「ゴミの島」と嘲り、ナチスを賞賛した挙げ句、KKK幹部との交友関係まで取り沙汰された “差別主義者” =ドナルド・トランプがアメリカの次期大統領とは暗澹たる思いだ。
そしてマジョリティーとされている白人男性のみならず、黒人、ヒスパニック系、女性までもがトランプ氏に一定数の票を投じたことを残念に思う。
自分たちを侮辱して差別する人間を大統領に選ぶ感覚は、まったく理解できない。
〈ハリス氏支持で団結した人々〉
今回アメリカ国民の半数がトランプ氏を支持した一方で、半数はハリス氏を支持した。
言い換えれば、アメリカ国民の半数は良識を持って大統領選挙でハリス氏に投票したということだ。
特にリベラル派の多いハリウッドでは、レディー・ガガ、ケイティ・ペリー、リッキー・マーティン、ビヨンセ、テイラー・スウィフト、エミネム、ブルース・スプリングスティーン、ジョン・ボン・ジョヴィなどの人気歌手やハリソン・フォード、ジェニファー・ロペス、ジュリア・ロバーツ、ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソンといった多くのハリウッドスターがハリス氏への支持を表明。
著名人によるハリス氏への支持表明によって、多くのアメリカ国民が “自由と民主主義を守る意義” を再認識したと言える。
日本で活躍するパトリック・ハーランも、トランプ支持者に苦言を呈した。
影響力のある著名人が、政治に関して声を上げることは若者にとってプラスになると思う。
正しい選択を呼びかけることの意義
他者の生き方を尊重することの大切さ
多様性を受け入れ、寛容な心を持つことの大切さ
アメリカの分断という危機的状況の中、ハリス氏は惜しくも大統領選に敗れてしまったが、彼女はこれからも「自由と民主主義のために戦い続ける」と宣言した。
〈TRUMP is TRASH!〉
一方、トランプ氏は大統領就任に向けて着々と新閣僚のメンバーを発表しているが、案の定スキャンダラスな人物ばかりをチョイスしている。
周囲を自分のイエスマンばかりで固め、ホワイトハウスとアメリカを “トランプ帝国” に変えようと画策しているかのようだ。
政治に関しては素人同然のイーロン・マスクを重要なポジションに任命したり、未成年女性への買春疑惑や違法薬物の使用疑惑がある人物を新司法長官に任命したりと、就任前から迷走を予感させる人事。
“トランプのトランプによるトランプのためのクズ軍団”
そんな言葉がぴったりの連中。
トランプ氏は大統領選挙期間中に「プエルトリコはゴミのような島」と暴言を放ったが、本当のゴミはトランプとその支持者だ。
まさに TRUMP is TRASH!!
ラッパーのエミネムはドナルド・トランプについて「トランプが唯一得意なのは、人種差別することだ」と痛烈に批判し、「俺に共感する奴らがどうしてトランプに共感できるのかわからない。あのクソ億万長者が助けてくれると信じるなんて!」と怒りを爆発させている。
(エミネムの曲もFワード満載だけど、さすがにドナルド・トランプの暴挙は許せなかったんだなww)
さて長くなってしまったが、トランプ批判は一旦終わりにしておこう。
大統領選の結果はすでに決まってしまったことだし、アメリカ国籍を持っていない俺にはそもそも選挙権すらない。
今後はアメリカ国民の良識に任せて、トランプが独裁者にならないよう暴走を止めてくれることを願うだけだ。
極東の小さな島国に住む俺からも、一言だけ挨拶をさせてほしい。
What the fuck!!!