【開催趣旨】
私たちは、自然・生物の豊かさ(生物多様性)からさまざまな恩恵を得て暮らしています。生物多様性の大切さを伝える教育の実践において、学校現場の教員はきわめて重要な担い手の一人ですが、その教員を取り巻く環境は「我が国の未来を左右しかねない危機的状況」*1とされ、学校教育現場での生物多様性理解と教育の深化・充実化には多くの困難を伴っているのが現状です。誰一人取り残さない、質の高い教育を目指していくためには、関係省庁・自治体・学校・大学・研究機関・企業・NPO、コミュニティ等が連携して、より充実した教育・学習活動を推進していくための体制づくりが求められます。
本フォーラムでは、生物多様性理解や教育・科学分野のプロジェクト担当者による調査研究や実践活動の報告を基調としながら、持続可能なウェルビーイング社会(万事が良好な状態となる社会)の実現を目指していく上で重要となる概念や実務的・施策的なポイントを特定し、克服すべき課題について議論していきます。分野・職種を問わず、生物多様性理解と教育・科学の分野に興味・関心のある多様な世代の方々との意見/情報交換を行い、互いの活動をさらに進めていくためのアイデアを共有し、各々の活動の深化・発展形を探るきっかけづくりを目指します。
日 時 | 2024年6月30日(日) 13:30~16:00 |
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会 場 | ①川崎市コンベンションホールC(JR線/東急線 武蔵小杉駅より徒歩4~5分) 神奈川県川崎市中原区小杉町2-276-1 ②オンライン開催(ZOOM)※お申込みいただいた方に、後日、URLをお送りいたします。 |
参加費 | 無料(ただし、事前申し込みが必要) |
主 催 | 公益財団法人地球環境戦略研究機関 国際生態学センター(IGES-JISE) |
共 催 | NPO法人幸まちづくり研究会 新川崎ふれあい公園管理運営協議会 横浜国立大学里山ESD base |
後 援 | 神奈川県 川崎市 自然環境復元学会(NRCS) |
フライヤー | こちらからダウンロードをお願いします。 |
申 込 | お申し込みはこちらから |
【プログラム】
時 間 | 内 容 | 講 演 者 |
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13:30~13:35 | 開会の辞 | 鈴木 邦雄 IGES-JISEセンター長 |
13:35~14:15 | 【基調講演】生物文化多様性の視点で持続可能な社会づくりを目指す | 倉田 薫子 横浜国立大学教育学部 教授 |
14:15~14:35 | 【実践報告】地域コミュニティによる生物学習の場づくり-都市の新たな里山創成のチャレンジ | 千葉美佐子 特定非営利活動法人幸まちづくり研究会 理事長 |
14:35〜14:50 | 休憩 | |
14:50~15:10 | 【技術提案】絵を描いて生物との関わりや文化の多様さを学び合う-ランドスケープ描画法 | 矢ケ崎朋樹 IGES-JISE/IGES本部 生物多様性と森林領域 主任研究員 |
15:10~15:30 | 【講評】ESDからみた批評と論考—誰一人取り残さない教育の視点から | 福田 美紀 IGES本部 サステナビリティ統合センター 研究員 |
15:30~15:55 | 【パネル討議】生物多様性が支える未来のウェルビーイング社会—次世代を失望させないために今私たちがすべきこと | 倉田薫子・千葉美佐子・福田美紀 +矢ケ崎朋樹(コーディネーター) |
15:55 | 閉会の辞 |