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12分割アドレッサブルLEDイルミネーションを搭載するハイエンドゲーマー向けDDR5メモリキット FURY Renegade DDR5 RGBシリーズから、Intel XMP3.0による6400MT/sのメモリOCに対応する16GB×2枚組み=32GBのメモリキット「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB(型番:KF564C32RSAK2-32)」をレビューします。
製品公式ページ:https://www.kingston.com/jp/memory/gaming/fury-renegade-ddr5-rgb
Kingston FURY Renegade DDR5 RGB レビュー目次
1.Kingston FURY Renegade DDR5 RGBの外観
2.Kingston FURY Renegade DDR5 RGBのLEDイルミネーション
2.メモリOC検証機材、メモリOCの基本と手順
3.Kingston FURY Renegade DDR5 RGBのメモリOCを試す
4.Kingston FURY Renegade DDR5 RGBのレビューまとめ
---【注意】--------------------------
メモリOCで有名なXMPプロファイルは「インテル エクストリーム・メモリー・プロファイル」の略称でありIntelの策定した規格なので、AMD Ryzen/Ryzen Threadripper環境において”XMPでOCする”等の表現をするのは厳密には正しくありません。
ただしXMPプロファイルに収録されたメモリ周波数とタイミングの設定値からAMD Ryzen環境に合わせたメモリOCプロファイルを自動生成する機能として、「ASUS D.O.C.P」や「MSI A-XMP」などが各社マザーボードのBIOS上に機能として用意されているので、AMD製CPU環境においてもXMPプロファイルを流用したメモリOCを当記事中では便宜上細かいことを気にせずに”XMPを使用したOC”などXMPとして表記します。
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*メーカーの事情でメモリ速度の単位を”MHz”ではなく”MT/s”としています。基本的に同じと考えて大丈夫です。
【機材協力:Kingston】
Kingston FURY Renegade DDR5 RGBの外観
まず最初に「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」の外観をチェックしていきます。「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」は化粧箱ではないものの、下位モデルBeastと違って単純なブリスターパックではなく、製品イラスト等が描かれた紙製パッケージで梱包されています。
今回レビューする型番:KF564C32RSAK2-32は16GB×2枚組み32GB容量のメモリキットなので、ブリスターパックに2枚のメモリが収められています。
Kingston FURYブランドの経緯について簡単に補足しておくと、KingstonのゲーミングブランドというとHyperXの名前で知られており、今回レビューするゲーミングPC向けハイパフォーマンスメモリ以外にも、マウス・キーボードやヘッドセットなど多くの製品が販売されていました。
2021年2月にゲーマー向け製品部門HyperXがHPに買収され、大半のゲーマー向け周辺機器の取り扱いは移譲されましたが、Kingstonの本業であるSSDやメモリの取り扱いは残ったので、HyperXブランドのメモリやSSDが2021年8月より順次リブランドされたという次第です。
HyperX時代にはミドルネームにFuryを冠する製品が多かったこともあり、Kingstonのゲーミング向けブランドは”FURY”として新生し、DDR4メモリではスタンダードゲーマー向けモデルがFURY Beast (RGB)、ゲーマー&OCer向けモデルはFURY Renegade (RGB)、モバイルPCやNUCなどで使用するSODIMMはFURY IMPACTとなりました。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」は艶のある黒色アルミニウム製ヒートシンク上に、シルバーのヘアライン仕上げアルミニウムプレートが装着されています。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」を真上から見るとLEDイルミネーションの発光を拡散する半透明ディフューザーがあり、その中央左寄りにはFURYのブランドロゴが描かれています。
側面はPCゲーマーを意識した凝ったデザインですが、PC組み込み後にメモリの顔になる上側は万人受けを狙えるシンプルなデザインです。
スタンダードモデルFURY Beast DDR5はヒートシンク搭載ながら全高35mmのロープロファイル設計で大型空冷CPUクーラーとも高い互換性を備えた製品でしたが、ハイエンドかつLED搭載の「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」は全高44mmでヒートシンク搭載メモリとしては少し大きめの高さです。ちなみにLEDイルミネーション非搭載のFURY Renegade DDR5無印は全高39mmとなります。
ヒートシンクなしのDDR5メモリと比べると「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」の全高は約+12~13mmでした。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」はハイエンドモデルだけあって、スタンダードモデルのBeastよりも凝ったヒートシンクを搭載しています。
しかしながら、DDR4時代のRenegadeがアルミニウム塊なヒートシンクを採用していたのに対して、「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」はBeastと同じく薄いアルミニウム板なヒートシンクです。メモリヒートシンクは冷却面で少し物足りなさを感じます。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」を実際にマザーボードメモリスロットに装着するとこんな感じになります。
Kingston FURY Renegade DDR5 RGBのLEDイルミネーション
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」のLEDイルミネーションをチェックしていきます。「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」のメモリモジュール上に実装されたLEDイルミネーションは12個のアドレスに分割されており、個別にライティング制御が可能なアドレッサブルLEDイルミネーションになっています。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」はソフトウェア制御を行わなくても、アドレッサブルな発光パターンでLEDイルミネーションが点灯します。標準発光パターンではCPUソケットを左、メモリスロットを右として、各メモリで下から上に7色に変化していきます。
Kingston FURY Renegade DDR5 RGBは「赤外線同期テクノロジー(Infrared Sync technology)」という独自機能によって、ソフトウェア制御がない状態で時間が経過しても、全てのメモリモジュールの発光タイミングが綺麗に一致します。
他社製品では標準のアドレッサブルな発光パターンは時間の経過とともに各メモリモジュール間で色の遷移のタイミングがズレてくるのですが、Kingston FURY Renegade DDR5 RGBならソフトウェア制御なしでも各メモリモジュールが同期した綺麗なライティングが可能です。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」の赤外線通信素子はメモリ端子の切り込み付近に実装されています。
Intel X299やAMD TRX40のように、メモリスロットがCPUソケットの左右に分かれている場合は、右側だけや左側だけであれば同期がとれるのですが、左右に分かれているメモリ同士は同期がとれず、時間の経過とともに発光にズレが生じます。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」のLEDイルミネーションのライティング制御については、純正ソフトウェアのKingston FURY CTRLに加えて、ASRock Polychrome RGB Sync、ASUS AURA Sync、GIGABYTE RGB Fusion、MSI Mystic Lightなど主要4社のマザーボードで使用可能なライティング制御機能とも互換性があります。
Kingston FURY CTRL公式ページ:https://www.kingston.com/jp/gaming/fury-control
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」はKingston FURY CTRLを使用することでレインボーやスペクトルのようなアドレッサブルRGBの発光パターンに加えて、メモリ上に実装された12分割アドレスに対して個別に発光カラーを適用することもできます。
Kingston FURY CTRLから行った任意のライティング設定はメモリモジュール側には保存されません。システムを再起動すると上で紹介した標準の発光パターンになります。アプリを常駐させておく必要はありませんが、再起動後にライティング設定を適用するにはアプリを一度起動する必要があります。
メモリOC検証機材、メモリOCの基本と手順
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」の定格動作やXMP/手動設定を使用したオーバークロックの検証を行う前に、検証機材の紹介と、メモリOCの基本・手順についての説明をしておきます。「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」の検証を行う環境としては、Core i9 12900K&Z690マザーボードで構成される検証機を用意しました。
テストベンチ機の構成 | ||
CPU |
Intel Core i9 13900K (レビュー) Intel Core i9 12900K (レビュー) |
AMD Ryzen 9 7950X (レビュー) |
M/B | ASUS ROG MAXIMUS Z690 HERO (レビュー) |
ASRock X670E Taichi Carrara (レビュー) ASUS ROG CROSSHAIR X670E HERO (レビュー) MSI MEG X670E ACE (レビュー) |
CPUクーラー | Fractal Design Celsius S36 (レビュー) Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー) |
Corsair H150i PRO RGB (レビュー) Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー) |
グラフィックボード |
MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC ファンレス (レビュー) |
|
システム ストレージ |
Samsung SSD 980 PRO 500GB (レビュー) | |
OS | Windows 11 Home 64bit | |
電源ユニット |
Corsair HX1200i (レビュー) | |
ベンチ板 | STREACOM BC1 (レビュー) |
ベンチ機のシステムストレージには「Samsung SSD 980 PRO 500GB」を使用しています。
Samsung SSD 980 PROは、PCIE4.0対応によって連続アクセススピードを最大で2倍に飛躍させただけでなく、ランダム性能の向上によってSSD実用性能においても前世代970 PROから大幅な向上を果たし、PCIE4.0アーリーアダプターなPhison PS5016-E16採用リファレンスSSDよりも高速なので、これからPCIE4.0対応プラットフォームの自作PCを組むなら、システム/データ用ストレージとして非常にオススメな製品です。
・「Samsung SSD 980 PRO 1TB」をレビュー。堂々の最速更新
システムメモリについては必要な容量(現在のゲーミングデスクトップPCなら16~32GBあれば十分)さえ満たせば、OCによる性能の向上はCPUやGPUのOCに比べると実感しにくい部類である、というのがAMD Ryzen CPU登場以前は通説でした。
そのため管理人も一口にOCメモリと言っても性能向上を狙うよりはオシャレなヒートシンク目当てに自作PCの装飾的な感覚で購入するのが個人的にはオススメな買い方だと思っていました。
Intel XMPに対応したOCメモリがあるとはいえ、当時はいまいち安定性が良くないというか、マザーボードとの相性問題が厳しかったのも一因です。今のようにOCプロファイルを当てて一発安定ではなく、各自でOC設定の微調整が必要で、メモリOCの知識を求められました。
その評価が変わり始めたのはAMD Ryzen/Threadripper CPUの登場以降です。
初期のRyzen環境では『Infinity FabricというCPU内外のコンポーネントを相互接続するインターコネクトの動作周波数がメモリ周波数に同期する』という構造上、メモリ周波数がエンコードや3Dゲームを含めた総合的なパフォーマンスに大きく影響することからOCメモリが重要視されました。
性能に影響が大きいと分かるとCPU/マザーボード/メモリの各メーカーが最適化を進めたので、1,2年もするとOCプロファイルを当てればDDR4の3200MHz/C16、3600MHz/C18のような定番設定が一発で動くようになり、メモリOCのハードルがグンと下がりました。
Ryzen 3000/5000シリーズ以降、IF周波数はメモリ周波数/メモコン周波数と非同期設定が可能になったものの、それでも高周波数で1:1同期させた方が低遅延、高性能になるので3600MHz/C16のようなDDR4メモリがスイートスポットとしてAMD公式からもアピールされました。
またIntel環境においても144FPS~360FPSのハイフレームレートなPCゲーミングではCPUボトルネックの緩和にメモリ周波数のOCが効いてきます。
OCメモリの選び方や具体的なオーバークロックの設定方法については、こちらの記事を参考にしてください。
・【できる!メモリOC】 OCメモリの選び方から設定まで完全解説
Kingston FURY Renegade DDR5 RGBのメモリOCを試す
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB(型番:KF564C32RSAK2-32)」をIntel第12世代Core&Z690マザーボードやAMD Ryzen 7000&X670Eマザーボードの検証機材にセットアップしてメモリオーバークロックの動作検証を行っていきます。OCプロファイルによるメモリ周波数6400MT/s、メモリタイミングCL32のオーバークロックに対応する16GB×2枚組み32GB容量のメモリキット「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB(型番:KF564C32RSAK2-32)」については、OC耐性の高さに定評のあるSK Hynix製メモリモジュールが採用されていました。
(製品型番およびスペックはそのままでも、メモリモジュールについてはロットやバージョンで変更される可能性があります。)
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」には、今回レビューする6400MT/s, C32-39-39に対応したKF564C32RSAK2-32のほかに、OCプロファイルが6000MT/s, C32-38-38の下位モデルもラインナップされています。
6400MT/s対応モデルには6000MT/s対応モデルのOCプロファイルも収録されているので、仮に6400MT/sのOCプロファイルが動かなくても、6000MT/sのOCプロファイルを試すことができます。
KF564C32RSAK2-32はメーカーテストにおいて6400MT/sの安定動作を確認している選別品なので、メモリモジュールの特性は当然6000MT/s対応品よりも優れています。価格差を気にしないのであれば、シンプルに上位互換です。
前置きはこの辺りにして「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」のメモリOCを実践していきます。
まずはIntelのメインストリーム向けCPUである第12世代Core-Sの16コア24スレッドモデルCore i9 12900KとZ690マザーボードの環境で「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」のOCプロファイルによるOCを実践してみました。Intel Z690マザーボードにはASUS ROG MAXIMUS Z690 HEROを使用しています。
ASUS ROG MAXIMUS Z690 HEROの環境では、XMPプロファイルを適用するだけで16GB×2枚組み32GBで6400MT/s/CL32のメモリOCが問題なく起動しました。ただし、メモリストレステストを実行すると30分弱でエラーが出てしまいました。
メモリ温度が高温になったことがエラーの原因のように感じたので、スポットクーラーで冷やしながら再度、メモリストレステストを実行してみました。
スポットクーラーによる冷却が必要になったものの、ASUS ROG MAXIMUS Z690 HEROの環境では、XMPプロファイルを適用するだけで16GB×2枚組み32GBで6400MT/s/CL32のメモリOCが安定動作しました。
Intel第12世代CPUでDDR5メモリを使用した場合、IMC周波数はGear2もしくはGear4で動作しますが、今回のOC検証ではAuto設定のままでもIMC周波数は2:1で同期するGear2でした。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」に収録されている、下位モデルと同じ6000MT/s, C32のOCプロファイルを試してみたところ、こちらはスポットクーラーによる冷却なしでも安定動作しました。
今回は同じメモリキットが2つあったのでIntel第12世代Core&Z690マザーボード環境における4枚組みにもチャレンジしてみました。
6000MT/s, C32のOCプロファイルを試してみましたが、OS起動までは安定するものの、メモリストレステストを実行すると数分でエラーとなりました。
4枚組みで安定させようと思うと、6000MT/s, C32のOCプロファイルをベースにタイミング等を微調整するか、手っ取り早い方法としてはメモリ周波数を5600MT/sくらいに下げる必要がありそうです。
ちなみに「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」には4800MT/s, C38のOCプロファイルもあり、こちらは問題なくストレステストをクリアできました。
続いてAMDのメインストリーム向けCPUであるRyzen 7000シリーズの16コア32スレッドモデルRyzen 9 7950XとX670Eマザーボードの環境で「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」のOCプロファイルによるOCを実践してみました。AMD X670EマザーボードにはASRock X670E Taichi Carraraを使用しています。
AMD Ryzen 7000環境でも、ASRock/ASUS/GIGABYTE/MSIといった主要4社のマザーボードとの組み合わせなら、確実にIntel XMPのOCプロファイルを利用できます。
Ryzen 7000シリーズCPUはメモリ周波数とメモリコントローラー周波数を同期させた方が低遅延でベストな性能を発揮できるので、「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」は6400MT/sのOCに対応したモデルですが、サブとして収録されている6000MT/sのOCプロファイルを使用しました。
ASRock X670E Taichi Carraraの環境では、上記のOCプロファイルを適用するだけで16GB×2枚組み32GBで6000MT/s, CL32のメモリOCが安定動作しました。
AMD Ryzen 7000シリーズCPUでDDR5メモリを使用した場合、メモリコントローラー周波数(UCLK)は1:1同期もしくはメモリ周波数の半分になる1:2同期で動作しますが、Auto設定のままだと1:2同期になることがあるので、今回のOC検証では手動設定で1:1同期にしています。
Infinity Fabric周波数(FCLK)はAuto設定のまま2000MT/sです。あとCPU SOC電圧は自動設定だと1.300V程度とかなり高くなることがあるので手動設定で1.100Vとしました。
その他にもMSI MEG X670E ACEの環境でも、メモリに収録されたXMPプロファイルをするだけで6000MT/s, CL32のメモリOCが安定動作しました。
AMD Ryzen 7000&X670Eマザーボード環境でも同じメモリキットを2つ使用して4枚組みにもチャレンジしてみました。
Intel第12世代CPU環境では6000MT/s, C32のOCプロファイルを適用するとOS起動まで安定するもののメモリストレステストはクリアできなかったのですが、AMD Ryzen 7000とASRock X670E Taichi Carraraの環境では「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」を2セット使用した16GB×4枚組みでも6000MT/s, C32のOCプロファイルを適用するだけで安定動作が確認できました。
なお先ほどと同じく、メモリコントローラー周波数(UCLK)は1:1同期、Infinity Fabric周波数(FCLK)はAuto設定のまま2000MHz、CPU SOC電圧は手動設定で1.100Vとしています。(4枚組みの時はSOCをもう少し盛ったほうがいいかも)
その他にもMSI MEG X670E ACEの環境でも、「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」を2セット使用した16GB×4枚組みがメモリに収録されたXMPプロファイルをするだけで6000MT/s, CL30のメモリOCが安定動作しました。
Kingston FURY Renegade DDR5 RGBのレビューまとめ
最後に「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB(型番:KF564C32RSAK2-32)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 12分割アドレッサブルLEDイルミネーションを搭載
- 赤外線同期テクノロジーによってソフトウェアなしでも七色の変化が同期する
- 専用ソフトウェア FURY CTRLでライティング制御が可能
- ASRock/ASUS/GIGABYTE/MSIのMBによるライティング制御機能に対応
- 簡単にメモリのOCが可能なXMP3.0プロファイルを収録
- ユーザーが自由に書き換え可能なプロファイルが2つ
- Intel第12世代CPU環境でXMPによって6400MT/s, CL32が正常動作
- AMD Ryzen 7000環境ではOCプロファイルによって6000MT/s, CL32が正常動作
- 6400MT/s, CL32対応の32GB容量で税込み4.6万円程度と安価
- FURY Renegadeブランドにしてはメモリヒートシンクが簡素
- 赤外線同期テクノロジーによる同期はCPUソケットを挟むと機能しない
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」の検証ではメーカー動作確認済みのOCプロファイルを使用することによって、Intel第12世代Core-S&Z690マザーボード環境においてメモリ周波数6400MT/s, CL32のオーバークロックが手軽に行え、安定動作が確認できました。
6400MT/s対応モデル KF564C32RSAK2-32には6000MT/s対応モデルのOCプロファイルも収録されています。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」はIntel XMP対応メモリですが、主要メーカーのAMD製CPU対応マザーボードはIntel XMPから適当なOCプロファイルを作成する機能があるので、AMD Ryzen 7000シリーズCPU環境でも使用できます。
「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB (KF564C32RSAK2-32)」はIntel XMP対応メモリですが、今回の検証ではAMD Ryzen 7000シリーズCPUにいくつかのAMD X670Eマザーボードを組み合わせて、メモリ周波数6000MT/s, CL32の安定動作も確認できました。
Ryzen 7000シリーズCPUはメモリ周波数とメモリコントローラー周波数が1:1同期できるメモリ周波数6000MT/sが性能のスイートスポットなので、同メモリはRyzen 7000環境でも十分に通用します。
12分割アドレッサブルLEDイルミネーションで色鮮やかにライトアップすることができるKingston FURY Renegade DDR5 RGB」はPCをオシャレに装飾したいユーザーにとって非常に魅力的な製品です。
七色に変化するRGBもしくはアドレッサブルな発光パターンを標準にしているLEDイルミネーションは数多く存在するものの、いずれも時間経過とともに各メモリの発光カラーや変化にズレが生じますが、「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」は独自の赤外線同期テクノロジー(Infrared Sync technology)」によって、ソフトウェア制御がない状態で時間が経過しても、全てのメモリモジュールの発光タイミングが綺麗に一致します。
専用アプリFURY CTRLによるライティング制御も使い勝手が良くカスタマイズ性も高いですが、ソフトウェアを使わずそのまま導入するLEDイルミネーション搭載メモリの入門機としてもオススメできるメモリです。
以上、「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」のレビューでした。
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12分割ARGB LEDを搭載し、XMP3.0で6400MT/sのメモリOCに対応する16GB×2枚組みメモリキット「Kingston FURY Renegade DDR5 RGB」をレビュー。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) November 3, 2022
Core i9 12900KやRyzen 7 7950XでメモリOCを試してみた。https://t.co/j361tgCBy0 pic.twitter.com/scgBMg75F4
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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