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2021年になりました。新年あけましておめでとうございます。
2020年は9月に引っ越し以降少しペースが落ちてしまったのですが、2020年も自腹やメーカーからのサンプル提供・貸出を合わせてなんと、160~170件程度のレビュー記事を公開することができました。今回はそんな品々から2020年を振り返って管理人が特に印象に残ったベスト10と番外編の+αをご紹介します。
昨年末に晴れて独自ドメイン「https://jisakuhibi.jp」に更新した当サイトを今年もよろしくお願いいたします。
第10位:SilverStone IceGem 360
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、最初の1つ、第10位は360サイズ簡易水冷CPUクーラー「SilverStone IceGem 360」です。Intel LGA1200やAMD AM4などマルチプラットフォームに対応する汎用CPUクーラーながら、Threadripper用クーラーとして最強の座を長らく独占していたENERMAX LIQTECH TR4 II 360と同等の性能を発揮しました。
レビュー記事にも書いたように特にThreadripperユーザーにオススメしたい製品ということもあり、来年に登場するであろうZen3コア採用Threadripperに先駆ける形で紹介しておきたく、10位にランクインとなりました。
・「SilverStone IceGem 360」をレビュー。汎用なのにスリッパ用最強クーラー!?
第9位:QNAP TVS-472XT
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第9位は10Gb有線LANやThunderbolt3による超高速ネットワーク接続に対応し、4基の3.5インチストレージと2基のNVMe M.2 SSDを内蔵可能なハイエンドNAS「QNAP TVS-472XT」です。ちなみにちょうど一昨年の第9位もQNAP製NASでのコンパクトNASブック「QNAP TBS-453DX」でした。・10Gb Lan&高性能CPUの爆速NAS「QNAP TVS-472XT」をレビュー
2019年以降、自作PC向けマザーボードでも主にAquantia、加えてRealtekやIntel等のコントローラーによるマルチギガビットLANを標準搭載した製品が増えてきました。また次世代無線規格として現在普及が進むWiFi6では現状で2.4Gbps、スペック的には4.8Gbpsの高速通信に対応しています。
これら通信事情やSSDストレージの低価格化から、今後、マルチギガビットLAN&SSDの高速NASがどんどん普及していくのではという管理人の個人的予想から検証機材として活用すべく購入した次第でした。
2020年年末にはデュアル10Gb LANを搭載するWiFi6対応無線LANルーター「QNAP QHora-301W」も発売され、いよいよ個人から小規模ビジネスユーザー向けにもマルチギガビットLANのネットワークストレージ環境構築が普及しそうです。
・10Gb LAN対応NASに最適「QNAP QHora-301W」をレビュー
第8位:ASRock DeskMini X300
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第8位はRyzen 7 PRO 4750GなどRadeonグラフィックスを内蔵するRyzen APU(Renoir)を搭載可能なMini-STXフォームファクタのベアボーンPC「ASRock DeskMini X300」です。最大で8コア16スレッドのZen2 CPUコアと、Intel製CPUよりも2倍以上高速な統合グラフィックスを搭載したRyzen 7 PRO 4750Gを使用できるコンパクトPCということで、発売以来大人気な製品でした。
・「ASRock DeskMini X300」をレビュー。Ryzen 4000Gに完全対応!
1つ前のモデルDeskmini A300も一昨年のベスト10で1つ上の第7位にランクインしていたのですが、ASRock DeskMini X300で使用できるRenoirことRyzen 4000Gシリーズが、マザーボードもしくはDeskMini X300との組み合わせでないと購入できないバルク品しか流通しなかったので、発売前の盛り上がりに反して若干下火になったので少しランクを落としました。
・「AMD Ryzen 7 PRO 4750G」をレビュー。Core i7 10700と徹底比較
「ASRock DeskMini X300」は気になるけど、「自作PCを組むのが心配……」という人には、PCショップアークやサイコムからリリースされているASRock DeskMini X300をベースにしたBTO PCがオススメです。
・サイコム Radiant SPX2800X300Aの販売ページへ
・PCショップアーク CROYDON DeskMini X300の販売ページへ
番外編その1:エレコム WRH-300BK3-S
惜しくもベスト10からは漏れたものの、というか実はベスト20にも入らないかもしれないけれど個人的に紹介しておきたいなあ、という製品を番外編で紹介します。番外編その1は、PCの有線LANポートを無線化できて、WiFi接続設定も保存しておけるUSBバスパワー動作なWi-Fiポータブルルーター「エレコム WRH-300BK3-S」です。通常のUSB接続な無線LANアダプタと違って、「エレコム WRH-300BK3-S」はあくまでWiFi子機なのでルーター側にWiFi接続先の設定を保存でき、PCから見たら有線LANポートの先にある外部ネットワーク機器なので、クリーンインストールな状態の複数のPCで設定を省いて無線でインターネットに接続するというニッチな用途に使用できます。PCにUSBケーブルとLANケーブルを接続するという物理的なセットアップで済みます。
・「エレコム WRH-300BK3-S」をレビュー。有線LANを無線化できるWiFi子機
引っ越し後の新作業場でBTO PC等の検証をするときにいちいち有線LANを引っ張るのが面倒という理由で購入し記事を作成したので、ニッチな内容から泡沫記事になるかと思いきや、意外と人気なレビュー記事でした。
第7位:ガレリア専用 SKケース (ATX)
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第7位はドスパラゲーミングBTO PCガレリアの専用筐体としてリニューアルを果たした「ガレリア専用 SKケース (ATX)」です。近年の自作向けPCケースのトレンドをふんだんに取り入れ、デザイン面では鮮やかな青色メッシュを組み込むなど美しさの中にユニークさも感じられ、自作er目線でも高評価なPCケースでした。自作PC入門への第1歩としても良い出来栄えで、今後中身を総取っ換えするとしても長く使えるPCケースに仕上がっていました。
・「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
中でも特に注目なのは1kg超のグラフィックボードを確実に保持できるGPUホルダー「リジッドカードサポート」です。これに関しては自作PC向けケースを超えているというか、組み立て済みで輸送時の破損を気にするBTO PC専用筐体だからこそ、考え抜かれた構造です。
RTX 3080/3090やRX 6800/6900 XTといったハイエンドGPUを搭載したグラフィックボードは巨大かつ重量も非常に大きいのですが、単純に下から支えるだけでなく、挟み込んで上下左右の振動からしっかりと保持する構造のリジッドカードサポートは、輸送時の破損の心配がなく、長期的観点でもグラフィックボードの基板たわみやPCIEスロットの垂れ下がりを防止してくれるユーザーフレンドリーな独自機能です。
第6位:Thermaltake TOUGHFAN 12/14
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第6位は、引張強度と熱膨張率に優れる特殊な液晶ポリマー素材をファンブレードに採用し、従来製品よりも高い風量・静圧と静音性を実現した高性能ファンの120mmサイズ「Thermaltake TOUGHFAN 12」と140mmサイズ「Thermaltake TOUGHFAN 14」です。「Thermaltake TOUGHFAN 12」は”NF-A12x25の黒色バージョンなのでは?”という期待に応え、120mm角冷却ファンとしては当サイトで各社の製品と比較する度に競合製品を千切っては投げてきたNoctua NF-A12x25 PWMとそん色ない性能を発揮してくれました。
冷却性能と静音性に妥協したくないし、見た目のカッコよさにもこだわりたい欲張りなユーザーにとって「Thermaltake TOUGHFAN 12」は120mmサイズ汎用ファンとして非常におすすめな製品です
・「Thermaltake TOUGHFAN 12」をレビュー。あの大人気ファンが黒く!?
一方、140mmサイトの「Thermaltake TOUGHFAN 14」はというと、TOUGHFAN 12が間違いなく最強の120mmファン(NF-A12x25と1位タイで)と断言できるくらい同サイズファンに対する性能ゲインがかなり大きかったので、そのレベルの性能向上を期待するとやや物足りないきらいはあります。
とはいえ140mmファンとしてはおそらく最強なので、やはり「Thermaltake TOUGHFAN 14」も非常におすすめな製品です。
・「Thermaltake TOUGHFAN 14」をレビュー。最強140mmファンの登場か!?
第5位:Intel第10世代Comet Lake-S
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第5位は10コア20スレッドのCore i9 10900Kを始めとしたIntel第10世代Comet Lake-S CPUです。ゲーマー向け最速を更新したCore i9 10900K、4万円で買える8コア16スレッドCPUのCore i7 10700F、2万円で買える6コア12スレッドCPUのCore i5 10400Fの3モデルは当サイトでの評価も高く、240FPS+な競技ゲーミングから、フルHD/高解像度なミドルクラスゲーミング、ゲーム実況などあらゆるゲームシーンを牽引するCPUシリーズでした。
・Intel第10世代Comet Lake-Sのレビュー記事一覧へ
・主要4社Z490マザーボードを徹底比較!第10世代Core-Sにイチオシはどれか?
省電力性能ではAMD Ryzen 3000シリーズに劣るものの、8コア以下ではコアスレッド数辺りのコスパも同等になり、なんだかんだで長年主流なIntel製CPUとあって、第3四半期頃まではIntel vs AMDの競争も激しく、Intel第10世代Coreの存在感も大きかったように思います。
年末になるとAMDからIPCを20%近くも引き上げたRyzen 5000シリーズが発表され、ゲーマー向く最速の座も奪われてIntel大ピンチか!?と思いきや、Ryzen 5000シリーズはコアスレッド数比の価格設定が高め、供給が少なく争奪戦になっていて購入できないという事情もあって、振り返ってみると意外にダメージは少なかったのではないかとも思いました。
ともあれ2021年にはIntelからIPC向上を果たした第11世代の登場が噂されていますし、それに呼応してAMDからも低価格帯なXなし下位モデルが登場するかもしれないので、今年も両社から目が離せません。
番外編その2:LG 38GL950G-B
惜しくもベスト10からは漏れたものの、個人的に紹介しておきたいなあ、という製品を紹介する番外編その2は、24:10アスペクト比3840×1600のUWQHD+解像度かつネイティブ144Hzリフレッシュレートのウルトラワイド38インチNano-IPS液晶ゲーミングモニタ「LG 38GL950G-B」です。国内未発売のモデルですが、北米Amazonから一足早く個人輸入しました。ちょうど2月頃でコロナの流行は中国で噂されていた程度、個人輸入の制限も少ない時期でした。
「LG 38GL950G-B」の前は、3440×1440解像度で34インチという代表的なスペックのウルトラワイドモニタを使用していたのですが、4インチだけ画面サイズが大きく、横400と縦160だけデスクトップが広くなっただけなのに作業効率が段違いに改善しました。もうUWQHDには戻れない、という嬉しい悲鳴です。
・3840x1600/175Hz/G-Sync対応「LG 38GL950G-B」をレビュー
残念ながら国内では「LG 38GL950G-B」の発売については完全に未定ですが、リフレッシュレートOC機能がないなど若干違う部分はあるものの、画面サイズ&解像度は共通で144Hzの高速リフレッシュレートに対応した「Alienware 38 AW3821DW」がDellから発売されています。
ウルトラワイドの没入感はPCゲーミングにも最適ですし、デスクトップ作業の効率も爆上がり間違いなしなので是非検討しても足らいたいモニタです。
第4位:ASUS ROG Swift 360Hz PG259QN
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第4位はフルHD解像度/360Hzの超高速な垂直リフレッシュレートにネイティブ対応する史上最速のゲーミングモニタ「ASUS ROG Swift 360Hz PG259QN」です。ネイティブで360Hzの世界最速となる超高速リフレッシュレートに対応し、応答速度が遅いと言われていたIPS液晶パネル採用製品ながら、競技ゲーマーに愛用されるTN液晶パネルの240Hzゲーミングモニタと比較して遜色ないどころか、ゲーミングシーンで重要なグレーバックに関しては上回る性能を発揮しました。
近年流行りのバトルロイヤル系ゲームを高FPSでガチプレイ、ミリ秒差の勝利を掴むための相棒として文句なしにオススメのゲーミングモニタです。
・「ASUS ROG Swift 360Hz PG259QN」をレビュー
第3位:WD_BLACK SN850
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第3位は次世代規格PCIE4.0に対応し、連続読み出し7GB/sに達したハイエンドNVMe M.2 SSD「WD_BLACK SN850 NVMe SSD」です。PCIE4.0対応SSDについては、アーリーアダプターなPhison PS5016-E16採用リファレンスSSDがPCIE3.0対応のSamsung SSD 970 PROと比較してCDM等で測定されるIO性能くらいしか見るところがなくあまり評価は高くなかったのですが、WD_BLACK SN850 NVMe SSDを含め2020年後半の新製品の登場でその評価も一変しました。
特に衝撃が大きかったのが「WD_BLACK SN850 NVMe SSD」です。
SSD実用性能を測定するPCMark10ストレージテストでもPCIE3.0対応のSamsung SSD 970 PROはもとより、PCIE4.0対応で先んじて発売され堂々の最速更新を果たしたばかりのSamsung SSD 980 PROまでも上回る性能を発揮する(ゲームモードでは20%も!)とは完全に予想外でした。PCIE4.0x4接続NVMe M.2 SSDの大本命と言っても過言ではありません。
・「WD_BLACK SN850 NVMe M.2 SSD 1TB / 2TB」をレビュー
実用ベンチマーク比較等のスコアではWD_BLACK SN850に後れを取ったものの、「Samsung SSD 980 PRO」もまたPCIE3.0対応NVMe SSDと比較して大幅な性能向上を遂げています。低発熱で温度が低めである、使用済み容量が増えてもSLCキャッシュが大きいなど相対的なメリットもあるので、こちらも是非検討してもらいたい製品です。
・「Samsung SSD 980 PRO 1TB」をレビュー。堂々の最速更新
第2位:LG OLED48CXPJA
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第2位は48インチ新サイズでお手頃価格、4K解像度/120Hzリフレッシュレートで可変リフレッシュレート同期機能G-Sync Compatibleに対応する有機ELテレビ「LG OLED48CXPJA」です。・次世代ゲーミング環境のベストパートナー「LG OLED48CXPJA」をレビュー
4K/120Hzに対応する接続規格HDMI2.1は次世代規格ですが、PC向けではNVIDIA GeForce RTX 30シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズといった次世代GPUが対応ビデオ出力を搭載、またコンソールゲーム機のプレイステーション5やXbox Series X/Sがサポートしています。
4K/144HzというとGPU性能的にオーバースペックかと思いきや、次世代ハイエンドGPUのGeForce RTX 3080/3090やRadeon RX 6800/6900XTが発売されて、4K/120FPS+なPCゲーミングも一気に現実的になりました
「LG OLED48CXPJA」は可変リフレッシュレート同期機能「AMD FreeSync (VESA Adaptive-Sync)」に対応しているところもポイントです。
有機ELパネルは液晶パネルとは桁違いの応答速度、リアルな黒を表現するコントラストを発揮し、単純な映像表示性能に優れるだけでなく、各種表示設定をゲーム機用に最適化すれば、一般のゲーミングPCモニタと同等の表示遅延になるので、操作に対してラグを感じることはありません。
価格も16万円から購入できるショップもあってお手頃、48インチサイズはリビングダイニングだけでなく私室に置くことも可能なので、高画質・高速・大画面というラグジュアリーなゲーミング環境を構築する上で「LG OLED48CXPJA」はベストパートナーな製品だと思います。
管理人もベッドのある私室で足元に壁寄せスタンドで設置してしまいました。背もたれになるヨギボーも買う予定です。
48インチが大き過ぎるよというPCゲーマーには、4K解像度かつネイティブ144Hzリフレッシュレートの27インチNano-IPS液晶ゲーミングモニタ「LG 27GN950-B」がオススメです。
モニタの製品価格もこの高スペックながら10万円を切っておりハイエンド~ウルトラハイエンドなグラフィックボードユーザーにとってはお手頃なところもポイントです。
またハードウェアキャリブレーション対応、非常に優秀な画面輝度均一性など色関連の性能も優れているのでゲーマーだけでなくクリエイター向けにもオススメできる製品でした。
・4K/144Hz/フルRGB対応ゲーミングモニタ「LG 27GN950-B」をレビュー
番外編その3:Corsair HS75 XB Wireless
番外編のラストとなるその3は、Xboxの公式ライセンスを取得したワイヤレスヘッドセット「Corsair HS75 XB Wireless Gaming Headset for Xbox Series X」です。「Corsair HS75 XB Wireless」はXbox完全互換のワイヤレス接続によって、低遅延かつ高品質なオーディオ、最長20時間のロングバッテリーライフを実現、50mmネオジムドライバによって大迫力なサウンドを鳴らすだけでなく、無音時のホワイトノイズもありません。
ワイヤレス接続のヘッドホン・イヤホンは無音時のホワイトノイズが気になる製品も少なくないので、地味に高評価なポイントでした。
・Xbox完全互換ヘッドセット「Corsair HS75 XB Wireless」をレビュー
「Corsair HS75 XB Wireless」はXbox Series X/Sとの組み合わせであれば、コントローラーのペアリングと同じ手順、本体のペアリングボタンを押すだけですぐに使えます。
Windows PC環境の場合はXboxコントローラー用ワイヤレスアダプタが別途必要になるものの、XboxコントローラーはPCゲーミング用ゲームパッドのデファクトスタンダードなのですでに持っている人も多いのではないでしょうか。
ヘッドセットとコントローラーを合わせてワイヤレスアダプタ1台で接続できるところも便利なので、ゲーミングPC用にワイヤレスヘッドセットを探している人には是非検討してもらいたい1台です。
残念賞:引っ越しの影響でレビューできなかったあれこれ
2020年の残念賞については、変則的ながら”残念なことにレビューできなかったあれこれ”(正確には21年に持ち越し)を簡単に紹介していきます。20年9月に住所と作業場の引っ越しをしたのですが、新環境での作業に慣れるまで時間がかかり、後れを取り戻そうと頑張った結果、疲れが出たのか11月中頃には体調まで崩してしまい、年内のレビュー記事作成を諦めた品々です。まずは年末の発表以降、自作PC業界で話題を独占したAMDの次世代CPUであるRyzen 5000シリーズです。コアクロック当たりの性能指標IPCが20%近くも向上し、Ryzen CPUの登場以来、Intel製CPUに対して後れを取っていたハイフレームレートなPCゲーミング性能で逆転し、Intelのお株を奪ってRyzen 9 5900Xを”世界最速のゲーミングCPU(The World's Best Gaming CPU)”と謳ったのは衝撃でしたね。
2021年にはシステムストレージをPCIE4.0対応のSamsung 980 PRO、グラフィックボードをGeForce RTX 3090に変更した新環境、テスト面ではAdobe PhotoshopやPremiere Proの実用性能を検証する「UL Procyon」を採用など、ハードとソフトの両面で刷新したCPU詳細比較レビューを公開予定なのでお楽しみに!
Ryzen 5000シリーズと関連してMini-ITXサイズAMD B550マザーボードの主要4社比較記事の完成も遅れてしまい、お待ちいただいている読者には申し訳ありません。
すでに公開しているAMD B450やIntel Z490の比較記事と同等の内容で、メモリOC検証とVRM電源の冷え具合検証以外は記事作成が完了しており、ボリューム的にはすでに普通のレビューは軽く越えていると思うのですが、やはり実機検証がないと記事として精彩を欠くという思いがあってまだ下書き保留の状態です。
Ryzen 9 5950XとRyzen 7 4750Gを使って検証をする予定なのでもうしばらくお待ちください。
続いてRyzen 5000シリーズCPUと共に自作PC業界を熱くさせた次世代GPUのRadeon RX 6000シリーズです。11月に体調を崩し、スケジュールが崩壊する完全にしりに火が付いた状態のころに発売されたので、年内の詳細レビューは完全に諦めていました。
ただRyzen 5000もRadeon 6000も管理人は検証機材として何とか一通りポチれたものの、NVIDIAの次世代GPU以上に入手困難な状態が続いているので、多少供給が改善する来年のほうがドライバやソフトウェアの最適化的にも良いし、怪我の功名かなと。
Ryzen 5000シリーズとの組み合わせで使用できるVRAMフルアクセス機能AMD Smart Access memoryにより最大10%も性能が向上すると話題でしたが、蓋を開けると実はPCIE規格で策定されている「Re-Size BAR (Base Address Register)」【参考資料】と同等の機能というオチでした。
”いち早く実用化した”こと自体はCPUとGPUの両方を手掛けるAMDだからこそ、と評価に値するのですが、NVIDIA製GPUやIntel製CPU環境でも使用できる汎用機能を自社独自機能のごとく名付ける風潮(IntelのPowerLimitを某社がBase Frequency BoostやPerformance Enhancementと呼んだように!)はやめて欲しいというのが正直なところ。管理人もリリース当初はRe-Size BARを知らずSmart Access memoryに乗っかってしまったのが悔しい。
将来的にはNVIDIAやIntelの製品を含む環境でもRe-Size BARは使えるようになる可能性が高く、時間の都合もあって複数条件での測定は難しいので、Radeon RX 6000シリーズの最初のレビューではRTX30シリーズと同じ条件、Core i9 10900Kの環境でシンプルにGPU性能の検証を行う予定です。3月くらいになってもNVIDIA製GPUやIntel製CPU環境が対応しないようなら、その時にまた検証しようと思います。
AMDの新製品以外にもレビューできていない製品がいくつかあり、まず1つ目がスタンドアローン型VR HMDの「Oculus Quest 2」です。VR HMDでいうと「Pimax Vision 8KX」も未だに通電できないまま積んでいます……。
Oculus Quest 2については単純に忙しかったのもそうですが、Facebookアカウントを作りたくない、そのうちOculusアカウントが復活しないかな(願望)、という気持ちもあって未だにVR HMDを一度も通電できていません……。純正アクセサリ類については簡単なフォトレビューを公開しているので参考になれば幸いです。
・Oculus Quest 2のレビューや関連記事の一覧へ
コンソールゲーム機のXbox Series X/Sも購入したので、簡単にレビューできればと思っていたものの、やはり時間がなく。なおPS5については発売前の初期抽選をメルマガ非登録の罠やメール見逃しでことごとく取りこぼし、第二次以降の抽選も当たらず、ご縁がないまま年を超えそうです。
素材の写真はある程度溜まっているのですが、大手メディアの先行レビューで開封の儀は出尽くしているのでいまさらやってもねと。そういう気持ちもあってOculus Quest 2アクセサリのフォトレビューと同様に、情報が少なそうな拡張ストレージや完全互換ヘッドセットなどアクセサリ類のレビュー記事だけ先行して公開していました。
第1位:GeForce RTX 30シリーズ
2020年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、栄えある第1位はNVIDIAの次世代GPU「GeForce RTX 30シリーズ」です。4K/120FPS+に対応するRTX 3080の圧倒的な性能と入手困難、そして価格の割に3080比で性能向上が微妙(実質TITANポジなので仕方ないのですが)と肩透かし評価の多かったRTX 3090、と二大ハイエンドモデルは発売からしばらく経つと明暗の分かれました。
一方でRTX 3070はRTX 2080 Ti搭載と同性能で10万円もBTO PCが安くなり、同様にRTX 3060 TiはRTX 2080 SUPERと同性能で8万円も安くなり、いずれも安定供給だったのでアッパーミドル2種は基本的に現在進行形で大人気です。
GeForce RTX 30シリーズの中でも評価は色々とあるものの(競合Radeon RX 6000シリーズとの比較も影響しますし)、やはり2020年の自作PC業界で一番ホットな製品だったと思います。
・GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
ちなみに管理人も12月に入って状況が落ち着いてきてやっとメイン機のグラボを水冷化GeForce RTX 3090に更新できました。さよならTITAN RTX、さよならNVLink SLI。
CPU&MBがCore i9 7920X&ASUS WS X299 SAGEのままなので、水冷システムのオーバーホールも兼ねてCore i9 10980XE&ASUS Pro WS X299 SAGE IIに、もしくはXeon W-3175X&EVGA SR-3 DARKに変えるという案も検討していたのですが、やはり時間の都合で今回はQD分断でサクッと水冷グラボを換装するだけに留めました。これだと半日もかからないので楽です、やはりQDは最高。
・EKWB水枕でRTX 3090を水冷化レビュー。40度で運用可能に!?
以上、2020年にレビューしたものベスト10+αでした。
2021年の抱負(と2020年の多大な反省)
最後になりましたが、2021年の抱負として、YoutubeでのPCパーツレビュー動画に本格参入します、今年こそ!
Youtubeレビュー動画参入について本来は昨年の抱負でした。昨年の年始記事でも同じように大きくアピールしておきながら、9月には引っ越しもあり延期に延期を重ねて年を超えてしまいました。
期待してくださっていた読者の方々には申し訳ありません。
実際にレビュー動画を上げるとなると、動画作成フローをまとめないとスケジュール管理もままならず、上げた後も、知識的な間違いは当然として、誤字脱字・言い間違いといったケアレスミスがあった場合の内容の修正が動画では難しいとか、いろいろ事前に検討すべきことも多くて。
Cinebenchや3DMarkを回してスゴイ!くらいの浅い内容、+管理人が雑談するだけで新規視聴者獲得を重視するという手もある一方、当サイトのクオリティを目標にして内容に踏み込むと通常の記事作成(このサイトの運営)と平行して自分1人で管理しきれるのか、という問題が。
昨年も機材が一通り揃った3~6月中(引っ越しの予定が決まったのが7月頃)は動画クオリティの維持と動画作成の容易さのバランスに苦慮した次第です。
なんとか今年中にいい塩梅を模索したいと思っています。
あと冒頭でも触れましたが、当サイトのURLを独自ドメイン「https://jisakuhibi.jp」に更新し、頭を見ての通りhttpsでSSL対応も果たしました。
独自ドメインさえ取得できていればブログサービスを変更してもアクセス引継ぎの問題を気にしなくていいので、今後ワードプレス等へ移行を検討しているためサイト運営上、地味に重要な成果でした。
大元をたどると、独自ドメインの取得ではなくhttps化(SSL対応)を行おうと思ったのが発端でした。
しかし以前のURLがライブドアブログのサブディレクトリになっていたため(5年以上前に開設したサイトはその形態が多い気が)、https化するためにドメイン変更が必須になり、ならばこの機会にと独自ドメインに変更しました。
前URLがサブディレクトリだったのでGoogleサーチコンソールの仕様上の問題で、アクセス引継ぎ機能を使用できず、Google検索が上手く認識してくれるかは運任せになり結果、大幅に検索流入が減ったのですが(1月ほど経って徐々に回復しているものの)、検索流入の問題を除けばドメイン変更はスムーズに進みました。
実はYoutube参入同様、ワードプレスへの移行も一度失敗していました。
今回の作業を踏まえて振り返ってみると、前回のワードプレスへの移行は独自ドメイン取得がセットになっていたため、記事作成フローの変更と、既存コンテンツへのアクセス引継ぎの両方に対応しなくてはならず、作業が複雑化し過ぎたのが失敗の原因でした。
逆に今回は、ブログサービス自体はライブドアブログのままなので記事作成フローには変更がなく、アクセス引継ぎやURL更新に専念できたのが成功の要因かなと。
ライブドアブログもブログサービスとして悪くはないと思うのですが、スマホページのカスタマイズに制限が多く、特に自分のGoogleアドセンス広告を掲載すると画面下にライブドアのオーバーレイ広告が表示され記事が読みにくくなる問題があります。検証機材の購入等に広告収入を当てているので、スマホページでのGoogleアドセンス運用に制限があるのは収益化において結構ネックです。
また個人的にはGuru3DとかTechpowerupみたいなサイト構造が理想なので、レビュー記事の改ページなどサイトを見やすくするレイアウト変更の自由度も考えると将来的にはやはりワードプレスへ移行する必要があるのかなと。
ただ現状ではYoutube参入のほうが優先度が高いので、こちらは来年以降の話になると思いますが。
2021年も充実したレビュー記事をお送りすべく精進していくのでよろしくお願いします。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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明けましておめでとうございます。
いつもブログを拝見させていただいております。
Youtubeレビュー楽しみにしています。
新製品やこの商品買って良かった等色々な動画をお待ちしております。