ziomの日記

ローマ字のつづり方(改定案)

(2024-10-13) (現カナ)
 この記事は、某所で話し合われている「ローマ字のつづり方」の改定案を一足先にまとめたものである。「※」の項目は、原文にはなく、筆者が追加したものである。

第1表

a i u e o
ka ki ku ke ko kya kyu kyo
sa shi su se so sha shu sho
ta chi tsu te to cha chu cho
na ni nu ne no nya nyu nyo
ha hi fu he ho hya hyu hyo
ma mi mu me mo mya myu myo
ya yu yo
ra ri ru re ro rya ryu ryo
wa (o)
ga gi gu ge go gya gyu gyo
za ji zu ze zo ja ju jo
da (ji) (zu) de do (ja) (ju) (jo)
ba bi bu be bo bya byu byo
pa pi pu pe po pya pyu pyo
  • 括弧内は重出を示す。
  • ※ 第1表はヘボン式に基づく。下線のつづりは、1954年内閣告示の第1表を置き換えたものである。

第2表

si sya syu syo hu kwa
(shi) (sha) (shu) (sho) (fu)
zi zya zyu zyo wo gwa
(ji) (ja) (ju) (jo) (o )
ti tya tyu tyo tu
(chi) (cha) (chu) (cho) (tsu)
di dya dyu dyo du
(ji) (ja) (ju) (jo) (zu)
  • ※ 第2表は、第1表に含まれない1954年内閣告示のつづりをまとめたものである。下段には、同じ仮名を示す第1表のつづりを掲げた。
  • ※ 第2表が取り上げられるかは不明である。

はねる音(撥音)「ン」

  • 「n」を用いる。
    • ヘボン式にある「mb, mm, mp」の組み合わせは用いず、「nb, nm, np」を用いる。
  • 後ろに「a, e, i, o, u, y」が来るときは「n'」を用いる。

つまる音(促音)「ッ」

  • 「kk, pp, ss, ssh, tt, tts」のように後ろの子音字を重ねる。
    • ヘボン式にある「tch」の組み合わせは用いず、「cch」を用いる。

のばす音(長音)

  • マクロンが使えるときは「ā, ē, ī, ō, ū」を用いる。
  • マクロンが使えないときは「aa, ee, ei, ii, oo, ou, uu」のように母音字を並べる。母音字の並べ方は現代仮名遣い*1に従う。
    • マクロンが使えても「ei, ii」の組み合わせは一般的に長音に用いる。
    • ※ 「-」への言及はないが、「aa, ee, ii, oo, uu」のように直前の母音字を重ねるものと思われる。
  • 母音字が並んだときに、非長音を明確に示すときは、「a'a, e'e, e'i, i'i, o'o, o'u, u'u」のように「'」で区切る。

外来音

ye wi we wo
vu va vi ve vo vyu vyo
kye kwa kwi kwe kwo
gwa gwi gwe gwo
she si
je zi
che tsa tsi tse tso
ti tyu tu
di dyu du
nye
hye fa fi fe fo fyu fyo
  • ※ 外来音がこのような表として示されるわけではない。
  • ※ 内閣告示「外来語の表記*2」で示された43個の外来音である。
  • ※ 第1表がヘボン式に基づいているため、外来音もヘボン式の子音字に母音字を組み合わせたつづりに基づく。
  • ※ 下表のつづりは外来音と日本式で別の仮名を表すが、文脈で読み分けるものとする。
kwa gwa si zi ti di tyu dyu tu du wo
外来音 クァ グァ スィ ズィ ティ ディ テュ デュ トゥ ドゥ ウォ
日本式 クヮ グヮ チュ ヂュ

文の構成要素

  • 固有名詞は語頭を大文字にする。
  • 形態素の区切りには「-」を用いる。
  • 文頭は大文字にし、文末は「.」で終わる。途中の区切りには「,」を用いる。
  • 助詞の「は、へ、を」はそれぞれ「wa, e, o」とする。

慣用

  • パスポート等で使われる、撥音用のつづり「mb, mm, mp」、促音用のつづり「tch」、長音におけるマクロンの省略は慣用として残される場合もある。

以下は筆者による拡張

※ X で用いるときの追加事項

  • ※ 語末・形態素末の促音には「q」を用いる。
  • ※ 原文がカタカナの場合、語末・形態素末に「_」を添える。
    • その結果、「baree_」「bare'e_」をそれぞれ「バレー」「バレエ」に書き戻せる。
  • ※ 原語のつづりが現れる場合、語頭・形態素頭に「_」を添える。
    • 「_auto(オート)」と「auto(あうと)」を読み分けるためである。
  • ※ 助詞「は、へ、を」、四つ仮名「ぢ、づ」とその拗音「ぢゃ、ぢゅ、ぢょ」は、「'wa, 'e, 'o, 'ji, 'zu, 'ja, 'ju, 'jo」のように前に「'」を添える。
    • 「わ、え、お、じ、ず、じゃ、じゅ、じょ」と書き分けるためである。
  • ※ 改定案は、NQ式*3のサブセットと見なせる。