京都大学・羽深先生「電卓とAIから紐解く、国際AI規制の本質:インハウス弁護士向け60分集中講座」(研究会レポート) - 日本組織内弁護士協会|JILA

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2024.07.26| オンラインジャーナル

京都大学・羽深先生「電卓とAIから紐解く、国際AI規制の本質:インハウス弁護士向け60分集中講座」(研究会レポート)

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本レポートは、下記研究会の録画及びスライドをオンライン用にまとめたものです。インハウス弁護士・法務部門の皆様の業務・ご研究のお役に立てば幸いです。

1. 概要:

2024年7月26日(金) 、日本組織内弁護士協会 リーガルリスクマネジメントガイドライン研究会主催としてオンライン研究会「電卓とAIから紐解く、国際AI規制の本質:インハウス弁護士向け60分集中講座」(講師:羽深  宏樹先生 京都大学法学研究科特任教授・スマートガバナンス株式会社代表取締役CEO、及び、モデレータ:渡部友一郎 座長)が開催されました。

2. 録画及び配布資料:

2−1 録画:
2−2 配布資料:


3. 羽深先生のご資料の一部(2−2をご覧ください):

4. おわりに:

AIに関するリーガルリスクマネジメントは、新しく見えるかもしれませんが、実際には既存のリスクマネジメントの延長線上にあるものです。羽深先生の60分の講義を通じて、AIリスクが既に人間社会で現実のリスクとして存在しており、既存のリスクマネジメント体制がどのように適用可能かが理解できるでしょう。また、国際的な枠組みで不足している点が何かを明らかにし、新たに学ぶべき「部分」が見えてくるはずです。

新興リスクを複雑に説明することで、専門家が自分たちのアドバイスの価値を高めようとする行動は、歴史的に見てもよくあることです。しかし、羽深先生の講義では、シンプルで誰にでもわかりやすく、欧州や米国で接した世界最先端の研究者でさえ「まだよくわからない」という状況を透明性を持って共有してくれます。リスクマネジメントから見たとき「何が古く、何が新しい」のかを見極めること、さらに、アジャイルガバナンスで羽深先生にが日本に大きな影響を与えた「二重のループ(フィードバックサイクル)」こそが、リスクを特定・分析・評価・対応(リスク軽減)するための鍵であるといえます。具体例を用いて、基本的な原理原則に立ち返り、実践的な対策を講じることが重要であるとのシンプルな教えは、私たちの不安を取り除いてくれると思います。

リーガルリスクマネジメントガイドライン研究会では、臨床法務技術としてのリーガルリスクマネジメント(リーガルリスクの特定→分析→評価→対応)が、「法律家が六法を必ずひく」ことと同様に、法務の現場においてあたりまえの枠組みになることを目指しています。研究会は、法務に携わる方にご活用いただくべく、公開・録画を行い実施してまいります。ご不明な点がございましたら、どうぞ研究会・渡部までお知らせください。

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