Puppeteerを使ったスクレイピング環境構築と動作確認(詳細手順)
概要
この記事では、Puppeteerを使用したスクレイピング環境を構築し、動作確認を行う手順を解説します。特に初めての方でも理解しやすいよう、つまずいたポイントや解決方法を詳しく説明します。
1. 必要なツールと環境
1.1 インストールするもの
- Node.js: JavaScriptランタイム。
- npm: Node.jsに付属するパッケージマネージャー。
- Puppeteer: Google Chromeを操作するためのライブラリ。
- Chromeブラウザ: Puppeteerが操作するブラウザ。
1.2 作業環境
- Windows 10 / 11
- VS Code(エディタとして使用)
- PowerShell(ターミナルとして使用)
2. 初期設定手順
2.1 Node.jsのインストール
- Node.js公式サイトからLTSバージョンをダウンロードし、インストールします。
- ダウンロードリンク: Node.js公式サイト
- インストール後、PowerShellで以下のコマンドを実行し、バージョン確認: 結果: バージョンが表示されれば成功。
2.2 Puppeteerのインストール
- プロジェクトディレクトリを作成します。
- Puppeteerをインストール:
- エラーが出た場合はキャッシュをクリア:
注意点:
3. Puppeteerの動作確認
3.1 テストコード作成
-
scraper_test.js
を作成し、以下のコードを記述: -
ファイルをプロジェクトディレクトリ内に保存:
3.2 スクリプト実行
- PowerShellで以下を実行:
- 期待される結果:
つまずいたポイント:
require
が使えないエラー:ESモジュール環境下ではimport
を使用。scraper_test.js
が見つからないエラー:ファイルの場所と拡張子を再確認。
4. キャッシュ削除と修正
- キャッシュ削除:
- Puppeteerが自動でダウンロードしたブラウザを使用できない場合、ローカルのChromeパスを指定。
5. 動作確認後の後始末
- テスト用ファイル(
scraper_test.js
)は削除して問題ありません。 - 必要に応じて、Boltが生成したスクレイピングコードの実行に進みます。
6. 学びポイント
- エラーの種類と対処法:
- ESモジュール対応の方法。
- キャッシュ削除で解決した事例。
- 動作確認の重要性:
- 環境設定が正しいか確認しながら、一歩ずつ進める。
まとめ
これでPuppeteerを使ったスクレイピング環境が完成しました。この手順を基に、次は実際のスクレイピングコードの作成に進めます。特に初心者の方は、一つずつ動作確認を行い、エラーが出たら原因を特定することを意識してください。