日本のダム 石手川ダム


石手川ダム - 愛媛県の水の要

愛媛県松山市に鎮座する石手川ダムは、その堂々たる姿で地域の水資源を支えています。このダムは、重信川水系石手川に建築され、洪水の調節や地域の上水道・灌漑用水の供給という重要な役割を果たしています。

松山市のシンボルとも言えるこのダムの堤高は87m。市内でもっとも高い建築物である観覧車よりも2メートルほど高く、その壮大さは一見の価値があります。しかし、その背後には、地域の慢性的な水不足という課題が潜んでいます。石手川ダムは、松山市の上水道水の約半分を供給しているにも関わらず、渇水の影響で取水制限が頻繁に行われているのが現状です。


その一方で、ダムによって生まれた「白鷺湖」は、四季を通じて多くの人々の憩いの場となっています。湖畔には6つの公園が点在し、湖面を眺めながらのんびりとした時間を過ごすことができます。国道317号線沿いには、訪れる人々のための駐車場や展望台などの施設も整備されており、地域の観光スポットとしても人気を集めています。


石手川ダムは、ただの水の供給源としてだけでなく、地域の人々の生活や心の豊かさを支える存在として、今後もその価値を高めていくことでしょう。


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