日本シーサート協議会(NCA)は、「脆弱性管理の手引書 システム管理者編 1.0版」をウェブサイトで公開した。システム管理者の立場で脆弱(ぜいじゃく)性管理の取り組みをサポートするドキュメントになるという。
NCAの脆弱性管理ワーキンググループは、脆弱性管理がサイバーセキュリティに取り組む上で最重要課題の一つだとしつつ、どのようなことが必要になるのかは、立場や役割によって異なると説明する。このため「脆弱性管理の手引書」は、システム管理者、ITサービス/製品の提供者、システムインテグレーターの3つの立場に分類して作成し、今回は第一弾として、システム管理者向けのドキュメントを公開した。
ドキュメントは約30ページで構成され、脆弱性管理の対象の識別、脆弱性情報の内容把握、組織におけるリスク評価、対処および対策について解説している。
なお、このドキュメントは脆弱性管理に着目しているため、ある程度のIT資産管理がなされていることを前提にしている。また、セキュリティインシデント対応時に脆弱性管理に関連する情報が活用されるものの、公開時点でのドキュメントからは対象外にしているという。