国連WFPの配給食料 | World Food Programme Skip to main content

国連WFPは人々のニーズに応じ食料を配布しています。適切に組み合わせた配給食料は、特に人々が食料を完全に支援に頼っている場合、栄養状態を維持する生命線です。

配給の量や内容は、現地の人々の嗜好や人口構成、活動レベル、気候条件、地域社会の対応力、栄養不良・病気の状態に合わせて調整します。配給は個人ではなく、住民全般に必要な栄養量を満たすことを目的としています。(個別の対応が必要な場合は、特定の栄養プログラムなどを通じて支援します。)

人々が食料支援のみで暮らしている場合、国連WFPはWHO⁄FAOガイドラインに従い、1人1日当たり2,100キロカロリー相当の食料を配給します。そのうち10~12%はタンパク質、17%は脂質およびビタミンA、鉄分、ヨウ素、亜鉛などの微量栄養素からなります。

国連WFPから、必要な食料の一部を受け取っている人々については、どの程度、自力で調達できるかを把握し、入手可能な食料を上乗せします。また補助配給の大部分は、幼児など弱い立場にいる層に対し、栄養不良の予防や治療のため与えられます。

国連WFPの配給食料とは?

人々が緊急事態や避難生活で暮らしを完全に食料支援に依存している場合、国連WFPが配給する食料セットは主に次のような内容になります。

・小麦粉、米などの主食

・レンズ豆、ひよこ豆など豆類

・植物油(ビタミン Aと Dで栄養を強化したもの)

・砂糖

・ヨウ素添加塩

補助配給は人々が何らかの食料を入手できても不十分な場合に行われ、栄養強化食品と砂糖、植物油の組み合わせが一般的です。また、ビタミンやミネラルを強化し、調理不要で封を開けてすぐ食べられる栄養強化食品もあります。

栄養強化食品

栄養強化食品は微量栄養素を加えた穀物、塩、油その他の食品で、必要とされるビタミンやミネラルを摂取しやすくします。

栄養強化食品には特定の微量栄養素が混合されており、主食を補うなどの目的で使用されます。通常は成人が対象ですが、子どもや妊産婦などの弱い立場の人が、補助食品や特別な栄養強化食品を必要とすることもあります。