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第916話 ワタシノハジマリノバショ後編『私にはスタートだったのっ!』長瀬海岸煉瓦塊・浦賀ドッグ外壁ほか [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]

『何かを好きになるにはキッカケ(理由)があるわけで』
 
『なんとなく好きに』だって『絶対小さな理由があるはず』
 そう。私にとって『煉瓦』を好きになるキッカケは二つあった。
 一つはお兄ちゃんたちに連れられて出向いた矢納水力発電所跡の蔦覆う素敵な煉瓦壁。
 そしてもう一つはーーー
 教授さん(駅員3さん)と共に出向いた浦賀ドッグなんだあ^^
 
 そこの長い外壁の天辺に二人して肘をつき、煉瓦の刻印と言うものを博物館とかの展示物じゃなく
『自分たちの眼で探し出し』
 そして『見つけた』のが、まるで宝探しのようで楽しくなっちゃってね。フフフ^^
 そして煉瓦刻印探しの旅に日々至るって感じでしょうか☆
 
 ーーーさて、
 お兄ちゃんと夕実っちと共に三浦半島の煉瓦の検潮所を見たんだけれど、
 私にとって『ハジマリノバショ』である浦賀ドッグはそれ程遠くないと、家を出る前から思ってたの。
 
 だったらば再訪を!
 だったらばもう一度あの時見つけた刻印を!
 
 と、再会に胸躍らせたんだけどーーー
『まさかあんなになってしまっただなんて』
 
 第916話、菅原琴音のハジマリ物語再訪スタートっす。
第916話ワタシノハジマリノバショ後編☆琴音ガックリ・浦賀.jpg 
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2琴音アイコン小.jpgやって来ました寿司が如何にも食えそうなとこ!
夕実ちゃんアイコン小.jpgイメージ的には『マグロ!』って感じですぅ^^
琴音アイコン小.jpgさて、海鮮系のお店はゴロゴロしてるんだけど、お兄ちゃんが連れてってくれたのはーーー
 
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夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg2琴音アイコン小.jpg何だよう!ここまで来て回転寿司か!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgどうせならお寿司屋さんとかー
2琴音アイコン小.jpg市場とかで食べたかったのにい^^;
菅原君アイコン小.jpgまあまあまあ。回転寿司=廉価バージョンの寿司と思うだろうが、そうじゃねーってのを教えちゃる^^
 とりあえず入った入った^^
 
琴音アイコン小.jpgそう兄貴に言われて渋々入店する私たち。
 
 するとーーー
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夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg2琴音アイコン小.jpgうっは!めっちゃ混み!!!
菅原君アイコン小.jpgだって超絶人気店だもんw
 むしろお昼時だっつーのに少しの並びで入店出来たことを光栄に思えw
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgまずは生ビールですね^^
2琴音アイコン小.jpgくはー!五臓六腑どころか昇天しちゃいそうにうめー!(*´д`*)
菅原君アイコン小・汗2.jpgお前、さんざん飲んでただろうに・・・^^;
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菅原君アイコン小.jpgまずはこの店『海鮮』に来たならってことで お約束らしい『炙りカマトロ3貫握り』でいこうか。
琴音アイコン小・感涙.jpg夕実ちゃんアイコン小.jpgうわあ・・・うわああ・・・すごく美味しい(*´д`*)(*´д`*)
 
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菅原君アイコン小.jpgこれなんかどうだ?カワハギの肝付き。
2琴音アイコン小.jpgマジやべー!(*´д`*)
 
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菅原君アイコン小.jpg美味しんぼでも出てた、相模湾の地鯖もいいぞ?
夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃー☆と~ろ~け~そー(*´д`*)
 
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菅原君アイコン小.jpgマグロのわたなんてどうよ^^
琴音アイコン小.jpgマグロのもつ系っすか。美味しいけど人を選ぶかもっすね。
夕実ちゃんアイコン小.jpg私は大好き(*´д`*)
 
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菅原君アイコン小・汗2.jpg大トロは許してくれ(財布的に)
 しかしみんなに中トロを奢っちゃる!
琴音アイコン小・感涙.jpg最高です!抱いてくださいお兄様(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・ガルルルル.jpgそれは許さないから雌豚っ!
 
琴音アイコン小.jpg回転寿司と侮るなかれってやつっすかね^^
『ガチの回転寿司店ってのは別物』って思わされた感じだったっす。
 
 さてそんな中でお兄ちゃんと夕実っちと私が
『ダントツで気に入った一品』  がありやした。
 それはこちら↓
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夕実ちゃんアイコン小.jpg・・・この塩辛・・・
2琴音アイコン小.jpgめっちゃ!うーまーいーぞおおおおおお!
菅原君アイコン小.jpg自家製だな。こういうところこそ100円均一とかの廉価回転寿司とは断然違うよな^^
 既製品とかじゃなく、職人さんがイカの肝にあて塩して水抜いて、余分な塩や臭みを洗ってから
 裏ごしで肝をこして、新鮮なスルメをそこに和えて寝かした一品だと思うよ^^
夕実ちゃんアイコン小.jpgサイドメニューの塩辛だけで人気のあるお店だって納得ですう^^
2琴音アイコン小.jpgお土産で包んで欲しいくらいっす(*´д`*)
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琴音アイコン小.jpgさあ~って、美味しいものもたらふく食べた私たち一行。 
 お兄ちゃんが見せたいと言う『もう一つの場所』へと向かうことに。
 っつーことで再び京急線にライドオン!
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夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg『わいあーるぴーのび』って随分変わった駅名ですね^^;
琴音アイコン小.jpg車中、通過駅でへんてこな駅名を発見。
 なあ~お兄ちゃん。YRP野比って何よ???
菅原君アイコン小.jpg元々は横須賀市野比に造られた野比駅って名称だったが、
『横須賀リサーチパーク』って言う国際的な電波・通信技術などの研究施設や機関が出来たってことで、
 その頭文字YRPを新たに駅名に付け加えたんだ(1998年改称)
琴音アイコン小.jpg英語が駅名に入るって何か馴染めないなあ。
夕実ちゃんアイコン小.jpgですね~。ただでさえ駅名改称って違和感しばらく感じちゃいますです。
菅原君アイコン小.jpg確かにな。オレは利用している東武伊勢崎線がスカイツリーラインって呼称変更にも未だに違和感あるし、
 スカイツリー駅よりも業平橋駅って名前残して欲しかった派閥だもんw
夕実ちゃんアイコン小.jpg草加駅のお隣『松原団地駅』も最近『獨協大学前駅』に変わりましたよね?
2琴音アイコン小.jpg菅原君アイコン小・汗2.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgうーん・・・未だになんかしっくりこないんだよねーw
(※長年親しんだ駅名でしたしね)
 
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琴音アイコン小.jpgさてやって来たのは『京急久里浜駅』
 私っち的には、初めて学芸員さんたちとの会合に参加した思い出の土地っす。
菅原君アイコン小.jpg確かお前、高校の一室に展示されていた超貴重な横須賀や東京湾の海堡の煉瓦や煉瓦刻印、
 しかも各博物館や資料館に展示前の資料を見せて頂いたんだよな?
夕実ちゃんアイコン小.jpgしかもフツーの一般人なのにですうw
琴音アイコン小・感涙.jpg今思うと『超絶大後悔』してるっすよマジで(:_;)
 
 当時の私は『なんとなく煉瓦が好き・・・かな?』とか、
『煉瓦の刻印? へ~そんなのもあるのね^^』と、
 長テーブルの上や下に陳列された煉瓦ちゃんを眺める程度だったしね^^;(しかも時間持て余してたw)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgもし『今の煉瓦好き状態でそこに飛び込んでたら?』
琴音アイコン大・ふわ~お顔・小.jpgオシッコ漏らしながら写真パシャパシャ撮影して悶絶してたと思うっすマジで(*´д`*)
菅原君アイコン小・汗2.jpgやめろ妹よ。表現が汚らしい^^;
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgまあそれだけもったいない出会いでもあり、興味がないとあるとでは世界観まったく別物だってことは分かったですう^^;
菅原君アイコン小.jpgまさかお前が、あれから煉瓦刻印求めて日本中を飛び回るとはオレも思わなかったよ^^
 
 でも言わせてくれ。
 
 煉瓦刻印に出逢ったからこそ『見知らぬ土地に行き、素敵な発見をし、その歴史を知り、より深く日本ってものを知れた』んじゃないか?
夕実ちゃんアイコン小.jpg色々な人との出会いなんかもありましたしね^^
琴音アイコン小.jpgそれはつくづく実感してるっす。
 だって、煉瓦やその刻印に興味持たなかったら・・・
 あの人にもあの土地にもあの自然にも何にも出会うことがなかったってことっすもんね!
 
 テレビでしか見たことない景色。
 ネットの動画や写真でしか見たことない風景。
 
 実際にそこに行き、目に焼き付けたものは画面の向こう側より思ってたものよりまるで別物ばかりの感動ばっかだったっすもん^^
菅原君アイコン小.jpgまあ~形はどうあれ流れはどうであれ煉瓦に触れてから『普通の日常よりも世界観が広がった』のは間違い無いんだろうな^^
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgこっちは振り回されることばかりですが、それでも色んなところに行けたのは私も感謝ですう夕実ちゃんアイコン小.jpg 
 
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琴音アイコン小.jpgさて、お兄ちゃんが言うにはこの久里浜を流れる平作川の河口付近に用事があるっちゅーことらしい。
 さっそく向かうことにしたんすがーーー
 
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2琴音アイコン小.jpg途中にあるヨークマートでガソリン調達してきました兄上!
菅原君アイコン小.jpgご苦労だった。妹よ☆
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg(まだ飲むのかー)
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琴音アイコン小.jpgそんでもって河口にやって来たけど西に進むの?東に行くの?
菅原君アイコン小.jpg東へGO!
2琴音アイコン小.jpgブ・ラジャー!(了解)
 
 そして歩くこと2分くらいでーーー
 
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2琴音アイコン小.jpgやべえ!浜辺に煉瓦ちゃんらしきもの発見であります!
菅原君アイコン小.jpgそうだ。まさにそれが今日の第二目標である!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgでも先輩。この海岸通りからそこに降りて行くのは少し厳しい感じですけど^^;
 
琴音アイコン小.jpgと言うことで、
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2琴音アイコン小.jpg少し手前の浜辺まで戻ってそこへと向かうことにしたっす♪
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ? 砂浜だとばっかり思ってたですが、ちょっと沖は遠浅の岩礁が多いですう。
 
 ---そしてようやくーーー
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琴音アイコン大・ふわ~お顔・小.jpgうひょー!来ました煉瓦ちゃん(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小.jpg海辺に煉瓦の瓦礫ですか。一体何があったんでしょうかね???
菅原君アイコン小.jpgそれは後でオレなりに考察してみる。
夕実ちゃんアイコン小.jpg考察?
菅原君アイコン小.jpgまあ~まずは琴音よ!思う存分、例の奴を探すが良いぞ^^
2琴音アイコン小.jpgサー!イエッサー!(*´д`*)
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgと言うことでこの煉瓦塊が何なのかも知ることも無くいきなりステーキ刻印探しスタートですう^^;
 
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琴音アイコン小.jpgおひょー、道路に近いところには3つの残骸。
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgそこから少し海に出た所にも1つありますですね。
菅原君アイコン小.jpgオレ的にはこの向こう側にも沈んだ煉瓦がありそうな気がしてるが。
 
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夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgここでようやく先輩が『ビーサン(ビーチサンダル)くらいは持ってきた方がいいよ^^』って言ってた意味が分かりました(写真はビーサンじゃありませんが)
 
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夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgジャブジャブしながらも順繰りにチェックしていく私たち。
 
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琴音アイコン小.jpgこれ不思議な積み方っすね。
菅原君アイコン小.jpgだな。よく気づいたなお前。楔のような三角の煉瓦が入ってるだろ?
琴音アイコン小.jpg私的には元々立ってたものが波に土台部をさらわれて横倒しになっちゃった気がするんすけど。
 例えば海に突き出た何かしらの煉瓦構造物のアーチ煉瓦の入り口部分!
菅原君アイコン小.jpgそうか?オレは~横倒しになってはいないような気がするぜ?
 推測するならーーー
 海に煉瓦の柱を建てる場合、四角い煉瓦を長方形や正方形に積み上げるよりも斜めの煉瓦を入れて、なるべく角面を小さくして波の抵抗から守る・・・とかじゃないかな?
夕実ちゃんアイコン小.jpg確かに真四角よりもなるべく円形に近づけた六角とか八角形の柱の方が浸食に強そうですぅ^^
菅原君アイコン小.jpgどちらにしてもだ、何らかの煉瓦の基礎部位だったんじゃないかとは思うんだ。
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg煉瓦の支柱(土台)なのか・・・はたまた煉瓦構造物の入り口部分なのか?
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ? こっちは完全に煉瓦の平面が上を向いてる塊ですよ?
菅原君アイコン小.jpg多分、そこに刻印があれば何かヒントになるかも?
 
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2琴音アイコン小.jpg来た来た来たあああ!!!
 これって『〇にT』だし東京煉瓦㈱の刻印じゃん!
 
(※東京煉瓦株式會社工場。明治31年足立区江北鹿浜に創設。
 荒川放水路計画により足立区宮城に移転。
 だから前期・東京煉瓦㈱と後期・東京煉瓦㈱が存在)
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菅原君アイコン小.jpgお!こっちにもあんぞ!^^
 摩耗してるけど東京煉瓦㈱っぽいな。
 
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 夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃー!見てくださいですこれ!
菅原君アイコン小.jpg完璧だな刻印の残り具合^^
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgその後、私たちは沖合の煉瓦塊を除いていくつか刻印を発見しましたです^^
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2琴音アイコン小.jpg御免!もう刻印腹いっぱいっすw
 っつーか東京煉瓦㈱の煉瓦刻印ばっかりで飽きたw
夕実ちゃんアイコン小.jpg先輩。さっきは刻印が見つかることで『ここにある煉瓦が何の構造物だったのかのヒントになるかも?』って言ってましたけど・・・
2琴音アイコン小.jpg何のヒントになるんだよw
菅原君アイコン小.jpgヒントと言うか、実はある程度何なのかを知ってて少し君たちに刻印探しで遊んでもらっただけなんだよ^^;
2琴音アイコン小.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgもてあそばれてただけ?私たち^^;^^;
菅原君アイコン小.jpgこれは色々な資料本や教授、横須賀の先生方に聞いた感じだと恐らくーーー
 
 この今いる久里浜の長瀬と言う海岸にあったらしい
『浦賀ドック建築用試作煉瓦を焼いた煉瓦窯の名残』
 ・・・かもだ。
夕実ちゃんアイコン小.jpgかも?
琴音アイコン小.jpg(浦賀ドック!?)
菅原君アイコン小.jpg先生方も確証を得ない研究途上の話なのでクエスチョンマークつけるけれども、
 
 かつてこの久里浜の岬を隔ててお隣さんにある浦賀ドックの建造の際に試作(プロトタイプ)として久里浜に煉瓦窯を築いたそうなんだ。
琴音アイコン小.jpg!? 
 
 ・・・っつーことは、その煉瓦窯に使用されたのが東京煉瓦㈱の煉瓦ってこと?
菅原君アイコン小.jpgだな!
 それを繋ぐ可能性として、浦賀ドックと言うのは様々な煉瓦が使用されているんだが、
琴音アイコン小.jpg愛知県の岡田煉瓦さんとかでしょ?
菅原君アイコン小.jpgそう。その中には東京煉瓦㈱の煉瓦もあったそうだ。
 
 浦賀ドック築港の案件の際、
『どの煉瓦を使用したら良いのか?』と模索したと思う。
 
『自前で焼いた方が安価じゃね?』ってことで久里浜に試作の煉瓦窯を造って焼いてはみたものの、
 その出来は思うものではなく結局、
 愛知からの輸入煉瓦や都市近郊の大手煉瓦工場の煉瓦製品に頼ることになっちゃったんだ。
 
 東京煉瓦㈱さんには試作の窯建造でもお世話になっちゃったしー
 引き続きよろしくお願いいたします(*´д`*)・・・ってなことじゃねーかな?w
琴音アイコン小.jpgなるほどね。まさか浦賀ドックと繋がりあっただなんて私的にびっくりっすマジで☆
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgでもでもでもですよー
 こんな潮の満ち引きで海に沈んじゃう場所にわざわざ煉瓦窯つくったですか???
菅原君アイコン小.jpg昔の地図を見ると、元々ここら辺は内陸だったんだ(と言っても沼地に近いもの。そして漁船が使う入江的な場所だった)
 
 関東大震災でもう少し隆起したが、その後は浸食されて今に至るって感じかな^^
久里浜S38年.jpg
(昭和30年代頃の航空写真。少しだけカラー化処理)
琴音アイコン小.jpg夕実ちゃんアイコン小.jpgうわーほんとだあ!
菅原君アイコン小.jpgいくつもの古い航空写真からボクも煉瓦構造物が映ってないか探したが、解像度的に探し出せなかった^^;
 とは言え、限りなく答えに近いものなんじゃないかと思うよ^^
(※ 調べ始めはこのすぐ近くが陸軍の駐屯地であり機雷学校もあったので、軍の煉瓦遺構じゃないかと思ってたが、資料本の記述などからこの結論に至った感じ)
2琴音アイコン小.jpg答えが出てマジさいこー!
 っつーことで~
 祝杯いきやしょかw
 
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DSCF2484.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgってな感じでここからは海に足を投げ出し皆で缶チューハイの祝杯をぐびぐび^^;
 しばらく太平洋を眺めてまったりしましたですよ^^
(吟生生サラミは確かに美味しかったですう)
 
 さて、再び砂浜経由で歩き出したところ、
 こんな発見もありました!
 
DSCF2485.jpg
DSCF2486.jpg
2琴音アイコン小.jpg砂浜に『大阪窯業の耐火煉瓦刻印ちゃん発見っす!』(*´д`*)
 
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菅原君アイコン小.jpgちょ、ちょっと待て!
 結構探すと東京煉瓦㈱の煉瓦が散乱してるなココ☆
 特に気になるのはやっぱり『大阪窯業の耐火煉瓦がなぜここにあるのか?』だよな。
琴音アイコン小.jpg大阪窯業さんの煉瓦も試作煉瓦窯に使われたかも?
 って、疑問が出てくるよね!
夕実ちゃんアイコン小.jpg煉瓦窯で煉瓦を焼くには耐火度の高い煉瓦が必要・・・ですよね?
菅原君アイコン小.jpgいい線いってると思うよ夕実ちゃん^^
 もしかしたらば大阪窯業さんも、試作煉瓦の段階では浦賀ドックと何らかの繋がりがあったんだと思うね^^
 
琴音アイコン小.jpgさあ、お兄ちゃん。ここからはどうすんの?
菅原君アイコン小.jpgもう特に予定は無いかな^^
 結構、煉瓦史的には収穫のある旅だったと思うしな。
琴音アイコン小.jpgじゃあ・・・私のお願い聞いてもらっていいかな?
菅原君アイコン小.jpg無茶なことじゃなきゃ別にかまわないぞ?
 まだ昼の2時を過ぎたくらいだし。
琴音アイコン小.jpgじゃあ・・・
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2琴音アイコン小.jpgここから隣にある『浦賀ドックに行きたい』んですけど!
琴音アイコン小.jpgと言うか本当に御免なさい。ここまで来たならどうしても見ておきたいとこがあるんす。 
菅原君アイコン小.jpg珍しいなどうした? お前がそこまで真面目に頼むなんて。ああ構わないよ。
 ここからはトンネルを潜ればもうすぐそこが浦賀だしな^^
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgと言うことで久里浜駅に戻って帰宅するのではなく、少しお隣の浦賀へと向かうことになったとですう。
 何時に無い琴音っちの真剣な眼差しに、そこに行かなければいけないと私も先輩も思ったのです。
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgトンネルを潜るともうそこは浦賀。
 そしてそこには煉瓦の構造物が、早速お出迎えですう。
 
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DSCF2492.jpg
菅原君アイコン小.jpg川間ドックか。初めて見たな。
琴音アイコン小.jpg世界で現存4つしか現存しない煉瓦ドックの一つっすね。私も初めて見たっす。
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夕実ちゃんアイコン小.jpg先輩曰く、浦賀ドックの分工場として設立された大型船の修理工場だそうですう(明治28年築港開始。明治31年開港。戦時の戦艦も修繕しましたよ^^)
 
 残念ながら今現在は民間のマリーナ施設として使われているので会員や許諾を得ないと間近では見れないみたいです^^
 
 さてそこからは浦賀湾の縁を辿って歩いていきましたよ^^
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琴音アイコン小.jpg浦賀の渡し・・・懐かしいなあ(浦賀湾の東西を結ぶポンポン船。かつて教授さんと一緒に乗った)
 
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DSCF2496.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg琴音っちが逐一その景色に懐かしむ、この浦賀。
 
 彼女にとってここがどんなに大切か思い出の場所なのか、
 普段よりとても饒舌に喋べくる彼女を見ていて私と菅原先輩は気づきましたですよ。
 
 そして、
 
 彼女は浦賀ドックのある部分を向こうに見つけて、弾むように突然駆けだしたのです。
 
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2琴音アイコン小.jpgねえねえ見てよ皆!
 ここっす!
 この浦賀ドッグの外周にある煉瓦壁が私のハジマリ物語なんだよお(*´д`*)
 
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菅原君アイコン小.jpgおおー!帯鉄補強はしてるけど立派な煉瓦壁だな!ココは。
夕実ちゃんアイコン小.jpgしかもこれって・・・フランドル積み!?
2琴音アイコン小.jpgね!いいでしょ?
 素敵な煉瓦壁でしょ!(*´д`*)
 
 私はこの煉瓦壁のもうちょっと先の煉瓦壁に教授さんと一緒によじ登って『初めて煉瓦刻印を発見したんだよ!』
 
 今思えばその刻印は『本当に刻印なのか不確かなもの』だったけれど、
 それが宝探しみたいでとっても楽しくてハート掴まされたんだよう^^
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgいつもの理屈っぽくて、かつ何に対しても冷めてる感じの琴音っちなんて、そこにはどこにも無かった。
 
 ただただ今は丸で小さい子供が母親に素敵なものを見つけちゃったんだよ!ってはしゃいでる感じだったのです^^
 
 だけどーーー
 
 
DSCF2499.jpg
琴音アイコン小.jpgあれっ!?
 
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琴音アイコン小・感涙.jpgあれあれ!?
菅原君アイコン小.jpgこれは・・・
琴音アイコン小・感涙.jpgううう・・・・
 うわあああああああっーーーー!!
 今どき煉瓦ちゃんになっちゃってるううう。
 なんで?
 え?
 なんでなんで?
 何でだよおおおおおおおおお。。。
 
菅原君アイコン小.jpgもしかして・・・改修されちまった・・・のか? 
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琴音アイコン小・感涙.jpg私の思い出の刻印があ・・・ 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgなんとまさかの改修の憂き目にあい、思い出の煉瓦も消えていた・・・のですう。
菅原君アイコン小.jpg調べてみた感じじゃ・・・昨年くらいに改修されたみたいだな^^;
琴音アイコン小・感涙.jpg何でまた、よりによって思い出部分だけw(現・住友重機械工業㈱の施設)
菅原君アイコン小・汗2.jpg色々事情があるんだろ。住友さんにもな^^;
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg琴音っちの落胆たるや・・・^^;
 
琴音アイコン小・感涙.jpg私にとって『ここが煉瓦刻印との関わりのスタート』だったからね・・・
菅原君アイコン小.jpgまあ・・・今日はやけ酒に付き合ってやるぜ?
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg思い出の場所が無くなっちゃったんだもんね^^;
 私もトコトン付き合いますですよ^^;
琴音アイコン小・感涙.jpgみんな・・・ありがどう・・・
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgと言うことで、帰ってから粛々と琴音っちの慰め大会がスタート。
 死ぬほどお付き合いで朝までやけ酒を飲んだ次第ですw
(割とマジで。ボクにとって結構ショッキングな出来事だもんなあ~^^;)
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgさて次回はいよいよ『遅めの夏休みシリーズ』のハジマリですう^^
 そこには『博物館とか資料館に預けなきゃ怒られちゃうんじゃねーの?』ってくらいの超貴重な大発見がありました。
 その他にも遺構にグルメにてんこ盛り!
 
夕実ちゃんアイコン小.jpg向かった舞台は『北海道の道東』
 気になる方はぜひどうぞですう^^
 ではではまた会う日までです☆
 

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第915話 ワタシノハジマリノバショ前編『海を見続ける煉瓦』油壷検潮場(旧)ほか [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]

『夕実ちゃん!海に行くぞ!!^^』
『わきゃあ!海ですか!?行く!行くです☆』
 
 ーーーある夏も終わりかけの午後。
 
 いつものように琴音っちのアパートでダラダラしていた私。
 そこに菅原先輩がやってきて海に誘われちった(*´д`*)
 
 だけど当然のごとく『私も行きたいっす!海(*´д`*)』と、余計な雌豚(琴音)まで乗ってきた(-_-;)チッ
 
『で、先輩。どこの海ですか?』
『今回の目的地は神奈川県の三浦半島の煉瓦だよ^^』
『むひょー!お兄ちゃん最高っす(*´д`*)』
 えっとお・・・
 ・・・海の話じゃないの?
 ・・・海水浴じゃないの???
 また煉瓦絡みですか^^;
 
 この人たちはどうも普通の観光もレジャーもしてくんないし誘ってくれないよね^^;
 
『じゃあ・・・じゃあです。水着とか要らないんですね・・・(;´д`)トホホですう』と嘆いたら、
『個人的には見たいけどビーサン(ビーチサンダル)くらいかな~必要なのは^^』だってさ^^;
 
『目指すは油壷マリンパークのすぐ近く!明日朝一出発すんぞ!(*´д`*)』と先輩は指先を天井に掲げて行き先を宣言した。
 油壷マリンパーク?
 聞いたことあるようなないような?
 
 ---っと言うことでえ~
 第915話、神奈川県は三浦半島編スタートですう~^^
第915話ワタシノハジマリノバショ前編・油壷検潮場・夕実ちゃん2.jpg 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgさてニューデイズでお酒とおつまみを買い込んで到着したのは京急線の『三崎口駅』と言うところ。
琴音アイコン小.jpg神奈川県の三浦半島の終着駅っすね^^
 でもここが終点って中途半端過ぎない???
夕実ちゃんアイコン小.jpgですよね。だってまだまだ三浦半島の途中ですよ?
 先っちょの城ヶ島までまだまだ遠いですしー。
菅原君アイコン小.jpgだよな。元々は油壷まで延伸するつもりだったらしいが・・
 油壷ってここから西だし、半島の先へとは元々線路をつくる気は無かったみたいだね^^;
 
 さて、いい具合に『油壷』ってワードが出てきたな。
 実は今日はそこへと向かうわけなんだがーーー
 
 そこに行けば『なぜ油壷へと延伸しなかったのか?』が少し分かると思うよ^^
 っつーことで早速バスに乗ってレッツゴーだ(*´д`*)
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgかくして、私たちは京急バスに乗り込んで、その終点の油壷マリンパークを目指すことになったとですう^^
 
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2琴音アイコン小.jpgうっは!股に挟まないとチューハイこぼれちゃうよ!
菅原君アイコン小・汗2.jpg路線バスで酒なんか飲むなよお前・・・
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg誰かに見られたら恥ずかしいですう。
2琴音アイコン小.jpgだって私たち以外、誰も乗ってないじゃんかお(*´д`*)
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg琴音っちの傍若無人さ加減には呆れるばかり。
 いや・・・確かに人いませんけどね?(マリンパーク大丈夫かしら・・・)
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夕実ちゃんアイコン小.jpgそんなこんなで15分くらいで油壷マリンパーク前に到着ですう☆
琴音アイコン小.jpgオープン30分前っつーのに、駐車場にも2台くらいしか止まってないっすね。
菅原君アイコン小.jpg昔はこの手の水族館が無かったから大賑わいだったんだけど、今や江ノ島や八景島シーパラダイスと周りに出来ちゃったしな。
 動植物水族館、企業もそうだけど長年活況を得るってのは大変なんだよ^^;
 
 さて目的の場所はここじゃない。
 ここから2~3分のとこだ^^
2琴音アイコン小.jpgめっさ近いとこに煉瓦ちゃんある訳ね!
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg私的には水族館に行きたかったけれど、彼らはグングンと来た道を戻りだす・・・^^;
 
 そーしてたどり着いたところはーーー
 
DSCF2379.jpg
琴音アイコン小.jpg油壷検潮場入り口?
夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ? 国土地理院って書いてありますですよ。
 地図とかそう言うの作ってるとこですよね^^
菅原君アイコン小.jpgそうだね。一番思いつくのは地図とかかもね^^
 国土地理院ってのは日本国内の基準となる測量を行う行政機関だ。
 そして他にも役割がある。
2琴音アイコン小.jpg地図だけじゃないんすかw
菅原君アイコン小.jpg日本各地に計測・測量場などを設けて河川や海、山体の変化なども監視してるんだ。
 つまりはコレ、『自然災害から国民を守るための機関』と思ってくれていいと思うよ^^
琴音アイコン小.jpgつーことはだ。検潮場って『海関係』っしょ?
夕実ちゃんアイコン小.jpgそしてそこに煉瓦さんがいらっしゃるってことですね^^
菅原君アイコン小.jpgまあ~それは実物見てからにしようぜ^^
 んじゃ行こうか☆
 
DSCF2380.jpg
DSCF2381.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg森の中へと下るコンクリの階段を降りて行く私たち。
 その切れ目から海が少し覗いてきました。
 もうここからでも綺麗な海が想像できるくらい☆
 ちょっと心躍りかけたところでーーー
琴音アイコン小.jpgねえ夕実っち、その岩肌見てみそ(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小.jpgえ?どうしたの?って・・・
DSCF2382.jpg
DSCF2383.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgうぎゃあああああああああああああ!
 私がフナ虫苦手なの知ってるくせに^^;
2琴音アイコン小.jpgこの際あんたも海育ちなんだから克服しようよ(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・ガルルルル.jpg死んじゃえ雌豚ぁ!(無理なものは無理)
 
菅原君アイコン小・汗2.jpgお遊びはそこまでにして・・・
夕実ちゃんアイコン小・ガルルルル.jpg死活問題ですう!
菅原君アイコン小・汗.jpgほら御覧。見えてきたよ^^;
DSCF2384.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgそう言われて正気を取り戻した私の眼下にはポツンと建物が。
琴音アイコン小.jpgちょっと待てよお兄ちゃん!
 煉瓦ちゃんじゃねーじゃねーかマジで(-_-メ)
菅原君アイコン小.jpgまあまあ、押さえて押さえて^^
 まずはこの建物には解説案内板があるから見てみようぜ。
DSCF2386.jpg
DSCF2387.jpg
DSCF2388.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg油壷検潮場。海面の上がり下がりを記録する建物って書いてありますですね。
菅原君アイコン小.jpgそうなんだ。この上がり下がりってのは『津波の潮位の計測』なんかにも重要な役割をもってる訳。
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgつ、津波・・・。そう言われるととっても凄い建物に見えてきました^^;
DSCF2385.jpg
琴音アイコン小.jpgおよ???
 ちょっと待って!!!
 このめっちゃ近代的なブツの後ろに煉瓦ちゃんいるじゃないのさあああああああああ!
 早速イコウッス(*´д`*)
菅原君アイコン小.jpgあちゃー。見つかったかw
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg2琴音アイコン小.jpgぶっちゃけもう見えてました☆
 
 
DSCF2389.jpg
2琴音アイコン小.jpgくうー!ちっこいけどなんかワクワクしてきた!
 
DSCF2390.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg頭上注意って張り紙ありますけどお、入り口上部の石の装飾がグラグラしてるとかでしょうか?
2琴音アイコン小.jpg夕実っち!上よりも目の前!目の前!!
夕実ちゃんアイコン小.jpgえ!?
DSCF2391.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgひえええ~っ!!??
夕実ちゃんアイコン小・ガルルルル.jpgもっと先に言ってくださいです!
2琴音アイコン小.jpgしょうがないじゃん海なんだしw
 
DSCF2392.jpg
DSCF2393.jpg
菅原君アイコン小.jpgこじんまりしてるが、立派な煉瓦だな。
 
DSCF2394.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgあの・・・この説明版、さっきの新しい建物とまるっきし同じなんですけど^^;
琴音アイコン小.jpg確かにこの煉瓦造りの検潮場を説明するものって感じじゃないっすね。
菅原君アイコン小.jpgそうだな。まあ~せっかくだしここらへんでこの建物の解説といくか^^
 
 先ほど見てきた近代的な油壷検潮場は平成7年に建設されたコンクリの検潮場だ^^
 そしてこの目の前の煉瓦造りの建物がその前身。
『旧油壷検潮場』ってわけ^^
 
 明治27年(1895年)建造。
 その間100年を超えるデータを取り続けてきた海の守り神と言っていいんだよ^^
 そのデータの中には『関東大震災時の海の潮位の変化』も入っているんだ。
夕実ちゃんアイコン小.jpg関東大震災・・・
 私は正直言うと、小さな煉瓦造りの観測機くらいにしか思ってなかったのですが・・・
 めちゃくちゃ見直してしまいましたですこの建物!
琴音アイコン小・感涙.jpg私なんて涙止まらねーし!
 だって一個人を助ける煉瓦ちゃんには数多く出会ってるけれど、ここは100年もの間、万人の為にコツコツと頑張ってたんしょ?
 もう感謝だし、愛さずにはいられないっす!マジで☆
菅原君アイコン小.jpgそうなんだよ。ここは小さいけれど偉大な煉瓦建築って思ってほしいね^^
 
 因みに検潮所って『どんな仕組み?』って人に図説を用意したぞ。
検潮所のしくみ.jpg
菅原君アイコン小・汗.jpgちょっとどこのサイトの図説を拝借したのか忘れちゃったけどこんな感じだ。
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg2琴音アイコン小.jpgそこ重要でしょうよ!(元サイト様。ごめんなさい^^;)
 
菅原君アイコン小.jpgんじゃー!ここの歴史なんかも説明できたと言うことでえーーー
 
菅原君アイコン小.jpg2琴音アイコン小.jpgいつもの行ってみやしょうね(*´д`*)(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgと言うことで恒例の『煉瓦刻印探し』です^^;
 れっつすたーとお☆
 
DSCF2395.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg積み方はツートンツーのイギリス積みですう^^
 
DSCF2396.jpg
菅原君アイコン小.jpg目地は何だろ?綺麗な海砂混じってそうだな。
 
DSCF2397.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg先輩、この建物の下にある標石っぽいのは???
菅原君アイコン小.jpg三角点標石だね^^ 経度・緯度・標高の基準点だよ。
琴音アイコン小.jpgさすが検潮所!
 
DSCF2398.jpg
DSCF2399.jpg
琴音アイコン小.jpg裏手に回るとここがどういう構造物かよくわかるっすね^^
菅原君アイコン小.jpg堅牢な石積みを土台にして波からの浸食にも耐えうる造りにしてあるんだ^^
夕実ちゃんアイコン小.jpg全部煉瓦じゃダメなんですか?
琴音アイコン小.jpg『防水』って考えると、流石に焼過煉瓦ちゃんや釉薬煉瓦ちゃんでも自然石には敵わないんすよ^^
夕実ちゃんアイコン小.jpgじゃあ耐火煉瓦とかでも???
菅原君アイコン小.jpg夕実ちゃん。実は耐火煉瓦は赤煉瓦よりも水には弱いんだよ。火には滅法強いんだけどねえ^^
 
DSCF2400.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgこの穴ぽこが気になるんですが・・・
菅原君アイコン小.jpgそれは何だろうなあ?
 
DSCF2402.jpg
DSCF2403.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg再び上に回って観察です。
 海に面した下方を覗き込むと、何だか変な溝の付いた石柱がありましたです。
琴音アイコン小.jpgお兄ちゃん。あれって何さ?
菅原君アイコン小・汗2.jpgん~・・・わからんw
 もしかしたら・・・昔の潮位測量の名残・・・とかじゃないかな?
 
DSCF2404.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg海に面した側には小窓も。
 
DSCF2406.jpg
琴音アイコン小.jpgなあ兄ちゃん。行政のブツだから特級とか一級とか高そうな煉瓦ばっかだと思ってたけど、随分と焼きムラのある煉瓦ちゃんも多い気がすんだけど
菅原君アイコン小.jpgそうだなあ。風化でなったわけじゃない気泡のブツブツなんかもあるし
DSCF2407.jpg
菅原君アイコン小.jpg間近で見ると結構、歪な煉瓦も多いな。
夕実ちゃんアイコン小.jpgこれって全部、焼過煉瓦さんなのでしょうか?
菅原君アイコン小.jpg殆どそうだと思うけど、釉薬煉瓦っぽいのもチラチラあるような気もするよね。
 
DSCF2408.jpg
菅原君アイコン小・汗.jpgおおっと! そういや刻印探しすんのすっかり忘れてたなw
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgいいんじゃないでしょうか。構造を知るのもお勉強だと思いますし^^;
2琴音アイコン小.jpgんじゃー!今度こそレッツファイティング(*´д`*)
 
DSCF2409.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgこの検潮場。四方ぐるりと軒先煉瓦が突出してるので、もしかしたら・・・の可能性大ですね^^
 
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DSCF2412.jpg
DSCF2413.jpg
DSCF2414.jpg
DSCF2415.jpg
DSCF2416.jpg
琴音アイコン小・感涙.jpgんー・・・無いっぽいいいいい( ;∀;)
菅原君アイコン小・汗2.jpgもしかしたら・・・とは思ってたんだがな。許せ妹よ^^;
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgと言うことで残念ながら刻印ぽいものすら見つけられませんでしたですう^^;
 
 とは言えーーー 
DSCF2417.jpg
DSCF2418.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgこの検潮場のある内湾って、とっても素敵な眺めですよね!
菅原君アイコン小.jpgそうだよね夕実ちゃん^^ ここは油壷湾って言う三浦半島きってのリアス式海岸の静かな内湾なんだ☆
 
 天然の良港であり、日本が近代化を迎えた頃にはヨットハーバーのメッカでもあったんだよ^^
 
 まあそのおかげか別荘地とかヨットハーバー関係者などのある一定の人種が好む土地でもあり、普通の人が来ることも無く植生も守られ素敵な自然が残る土地柄でもあったわけだ。
琴音アイコン小.jpgあー、やっと分かって来たぜお兄ちゃん。
 つまりはこういうことっしょ?
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえっと・・・何の話???
琴音アイコン小.jpg簡単なことっすよ。京急が油壷まで線路を延伸しなかった。もしくは出来なかった理由って『景観破壊』を怖がった地元の人の反対にあったって感じじゃね?
菅原君アイコン小.jpgまあぶっちゃけそんな感じだと思うよ^^
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgああ・・・その話ね^^;
夕実ちゃんアイコン小.jpgでも確かにここまで線路が通ってーーー
 観光客がワンサカワンサカだったら・・・
 この眼前の綺麗な景色は本当に今も綺麗だったか。
 それが保たれていたか・・・と言われると、正直私も自信が無いように思えますです。
琴音アイコン小.jpgなんとなく分かるけど、なんでそこまで言い切れるの?夕実っち。
夕実ちゃんアイコン小.jpgだって『ごみの漂流物も廃棄されたようなゴミもほとんど見かけなかった』じゃないですかあ。
菅原君アイコン小.jpg琴音アイコン小.jpg確かに・・・
夕実ちゃんアイコン小.jpg悲しいのは『人があまり来ないから自然美がある』ってとこでしょうかです。
 モラルさえ良ければ、きっと自然と共有できると思っちゃったですよ。
菅原君アイコン小.jpg確かにな。
 でも悲しいかな、みんなが皆、善人じゃないしね^^;
琴音アイコン小.jpgまあ、とりあえずうちらだけでもポイ捨て厳禁ね!
菅原君アイコン小.jpg因みに夕実ちゃん、なんでここが『油壷って言われてるか』教えてあげようか。
夕実ちゃんアイコン小.jpgそう言えば気になってたですう^^
 油とか何かこの綺麗な海辺には似つかわしくない感じですよね?
菅原君アイコン小.jpg諸説あるんだが、
 かつてここらを治めていた三浦一族が北条家に追いやられて家臣たちがこの湾に投身した様が油のように一面深紅の海に染まったからだとかーーー
 
 いつもいつも油を流し込んだように凪った静かな水面だったからーーーとからしい。
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえっと・・・血とか油のようなとか・・・
 もっと昔の人は他に良いネーミングを付けられなかったんでしょうか^^;
2琴音アイコン小.jpg案外、土地の名前なんてそんなもんよ(*´д`*)
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgとっても素敵なとこなのに・・・^^;
 
 さて、ここで油壷検潮場を十分に堪能した私たち。
 てっきりこのまま帰路に就くかと思いきやーーー
DSCF2419.jpg
DSCF2420.jpg
2琴音アイコン小.jpgなんかすぐ近くにある廃桟橋っぽいのがめっちゃ気になるんすけどマジで!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg・・・って仰る琴音っちの希望で、検潮所横の廃桟橋?へと行くことになったとですう・・・^^;
 
DSCF2421.jpg
琴音アイコン小.jpgこれって検潮所に関係あるのかな???
菅原君アイコン小.jpgんん~・・・、オレ的には特に関連性なさそうに思えるが・・・、とにかく真横にあるのが謎だ。
2琴音アイコン小.jpgせっかくだしー先っちょまで行ってみたい(*´д`*)
菅原君アイコン小・汗.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgいや、鉄骨の幅も狭いしボロボロだしやめようよ^^;
 
DSCF2422.jpg
2琴音アイコン小.jpgでもほら? 案外頑丈っすよ^^
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgほんとに行っちゃったよあの人^^;
DSCF2423.jpg
2琴音アイコン小.jpgココからしか決して撮影できない新旧コラボの油壷検潮場のショット、ゲットだぜい(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg落ちても死ぬことはないけどビショビショですう。
 早く・・・いやゆっくり慎重に帰ってきてよ琴音っち^^;
琴音アイコン小.jpgん?
 あら?
 えええっとーーーねえねえ!ここからだともう少し先に変なものが見えるんすけど!
DSCF2424.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg廃桟橋の先で『よっ!はっ!とおっ!』と声を上げつつ周りの写真をパチっていた琴音っちが、
 私たちのもとに帰ってくるなり、
 この桟橋の更に先にも怪しげな景色を見つけたぜい!と自慢げに写真を見せてくれたのです。
菅原君アイコン小.jpgおおー、何か石積みや、はしけみたいな残骸があるな!
2琴音アイコン小.jpgでしょー(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgと言うことで・・・アレは何なのかを確かめに湾の縁を歩って確かめることになったとですう^^;
 
DSCF2425.jpg
2琴音アイコン小.jpgでっかいキノコ発見!
菅原君アイコン小.jpg食べ応えありそうだな!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg係船柱でしょ・・・^^;
 と言うことは・・・ハーバーの名残?
 
DSCF2426.jpg
DSCF2427.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg木々をかき分けていくとそこには護岸・・・らしきものが。
 
DSCF2428.jpg
DSCF2429.jpg
琴音アイコン小.jpgやっぱ船着き場っすよねー。
 
DSCF2430.jpg
菅原君アイコン小.jpgん?これはなんだろ?
 
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DSCF2432.jpg
DSCF2433.jpg
DSCF2434.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgかろうじて残る小道を進むと廃桟橋から見えた景色へと到着したようですう。
 
DSCF2435.jpg
DSCF2436.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgそしてコンクリートの階段の先はーーー
 
 
DSCF2437.jpg
琴音アイコン小.jpgおおー! 完全に行き先水没してるっすよ。
 
DSCF2438.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg向こう岸にも同じような構造物があるですね^^
琴音アイコン小.jpgっつーことは?
菅原君アイコン小.jpg恐らく向こうへと続く橋みたいなものがあったんじゃないかな?
 
 検潮所付近には別荘も舟屋も無さそうだし、この橋の向こうに別荘地があって、今いるボクたちの方にヨットや船を係留してたんじゃないかと思うね^^
琴音アイコン小.jpgでもこれ、結構年数経ってるよね?
菅原君アイコン小.jpgんじゃー、いつごろまでこの廃橋があったのか航空写真を見てみるか。
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgそう言って先輩はタブレットをピッポッパ。
 そして見せてくれたのがコチラですう。
油壷検潮所58年.jpg
菅原君アイコン小.jpgこれは昭和52年頃のこの地域の写真なんだがーーー
夕実ちゃんアイコン小.jpg琴音アイコン小.jpg何か橋っぽいのがあるうう!
菅原君アイコン小.jpg検潮所横の桟橋もしっかりしてるよね^^
 そしてこの後の年代だと橋も壊れ、桟橋もみすぼらしい感じに映ってるんだ。
 更にこれより前の時代を見てみたんだがーーー
 戦後からしばらくはこの橋すら見受けられなかった。
琴音アイコン小.jpgんじゃ、昭和中期頃に出来たけど案外短命な橋だったって感じっすかね。
菅原君アイコン小.jpg写真見た感じじゃな。
 
 で、どうする?
 このまま先を目指すか?
2琴音アイコン小.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgもういいですw
菅原君アイコン小.jpgだよなw んじゃー次を目指そうか^^
 
DSCF2439.jpg
DSCF2441.jpg
DSCF2442.jpg
DSCF2443.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg帰りがけにもう一度旧油壷検潮場を拝んでから、私たちは次の目的地へと・・・
 
 えっと次の目的地ってどこですか先輩夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg
菅原君アイコン小.jpg寿司食いに行くんだよ☆
2琴音アイコン小.jpg待ってました!
菅原君アイコン小.jpgそしてそこから久里浜にある煉瓦に会いに行くぜ!
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgと言うことで次回はお寿司と煉瓦とそして・・・
 琴音っちが煉瓦の刻印にハマったキッカケの場所へと進みます。
 ではではまた今度、お会いいたしましょうですう(*´д`*)
 

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共通テーマ:日記・雑感

第914話 煉瓦の洞リベンジ編後編☆『煉瓦の洞の裏山には・・・?』奉請山神社跡・炭ガマ跡・路盤跡ほか [廃村さーくる2(煉瓦工場探索)]

『先輩からの素敵なプレゼント!』
 
 ・・・最初はそう思ったのだけれどもお・・・
 要するにこれから『悪路』を歩かされるってことでしょ?
 この『日本野鳥の会のレインブーツ』ってえ^^;
 
 先の世界文化遺産登録で関東から一番近い世界文化遺産ってことで多くの観光客で賑わう韮山反射炉。
 
 その礎を造った河津町梨本の山中にある、
 日本で一番古い耐火煉瓦工場跡『煉瓦の洞』
 ここまではお勉強したですう。
 
 ---でもそこってそんなに悪路なの?
 
 せっかくだからと洒落てるレインブーツを履いて見せた私。
 でも私のちょっと不安げな表情を読み取られたかのように先輩が偽善のエール(声)をかけてきた。
 
『大丈夫だよ夕実ちゃん^^ ちょっと山を登る程度だから☆』
 わたしは『ハハハ・・・』と引きつり笑顔で返す。
 
 だって妹の琴音っちもそうだけど、
 憧れの先輩にも今までどんなに騙されてきたことかですものお^^;
 
 奴らの『ちょっと』とか『少しくらいだから』は、
 もー!絶対信じない!って思った物語。
 第914話、スタートですう^^;
(それでもこれからずっと騙される☆)
第914話・煉瓦の洞リベンジ編後編・夕実っち・山ガール2.jpg 
DSCF2234.jpg
2琴音アイコン小.jpgんじゃー!さっそく行こうか(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgそう琴音っちが叫びつつ、林道からグングンと下への道を進みだすのです。
 
 ちょっとホッとしたのは舗装はされずとも、傾斜も無く足場もしっかりした下り道だったからですかね。
 
DSCF2235.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ!? モノラックのギザギザレールがありますですよ!?
琴音アイコン小.jpgうちらは見慣れたもんだし、お兄ちゃん解説ヨロ(*´д`*)
菅原君アイコン小.jpgモノラックの説明かよ^^;
 
 まあ~いいかw
 モノラックってのは簡単に言えば『農業用の運搬用簡易モノレール』ってとこかな^^
 
 地元『伊豆稲取』など伊豆の東部・南部は元々ミカンの生産が盛んだったんだが、
 ミカンの育成には日当たりの良い傾斜面が主流。
 だけんども(なまり)
 急斜面ってのは運搬にすこぶる不便なわけ。
 っつーことでーーー
 この簡易モノレールがかなり重宝されたっつーわけだよな~^^
琴音アイコン小.jpgなんせミカン畑突っ切って里まで楽々ミカンを運べるっすからね☆
夕実ちゃんアイコン小.jpg私、結構ミカンと一緒に乗せてもらったことあるですう(*´д`*)タノシカッタナア
琴音アイコン小.jpgでもまあ・・・今じゃ動いてるの殆ど見かけないかな。
菅原君アイコン小・汗.jpg確かにな・・・。
 かつては結構重宝された運搬技術だったけど、レールのメンテもめんどくさいし(レールの周りに生える雑草取りもメンドクセーし。従事者の高齢化で扱う人も減った)
 軽トラでガバッと運んだ方が早えーしな^^;
2琴音アイコン小.jpg子供の頃はこれに乗るのも遊びでしたっす☆
夕実ちゃんアイコン小.jpgで、この目の前にある奴は、何を運んでいたのですかね?
 もう、見るからに使ってない感じですけど^^;
2琴音アイコン小.jpg菅原君アイコン小.jpgそれは先に進めばすぐに分かるよ☆
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgそう言っていつものように答えをもったいぶる菅原兄妹^^;
 林を抜けるとその答えがすぐに分かったのです。
DSCF2236.jpg
 
DSCF2239.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgもしかして・・・ワサビ田?
2琴音アイコン小.jpg正解!
菅原君アイコン小.jpgまあ~天城の山中で段々畑ってきたら、分からなければ狂ってるとしか言いようがないかな(辛辣。そしてデリカシーなし)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgわきゃ・・・ですよね^^;
 で、煉瓦の洞ってのは、このワサビ田の近くなのですね!
 
 林道から下ると小さな小川が。
 橋を渡るとーーー
DSCF2240.jpg
DSCF2241.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgワサビ田の脇を歩くと『煉瓦の洞は右へ』の立て看板が。
 
DSCF2242.jpg
DSCF2243.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg先輩たちに連れられて行くとーーー
 
DSCF2244.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg何か山の中に遺構があったとですう☆(林道からすぐ近くでホッとしたw)
 
 えっと・・・ここが煉瓦の洞ってやつですかぁ?
琴音アイコン小.jpgそだよ^^ 
 正確にはこの目の前の登り窯Aやその他の遺構を全部ひっくるめての総称っす^^
菅原君アイコン小.jpgそしてAとBの窯跡が残ってるんだけど、この目の前のAが特に保存状態がいいってとこかな^^
夕実ちゃんアイコン小.jpgふぇー!こんな山中に100年を優に超える登り窯跡が残ってるんですね。すっごいですう。
 
 このAの窯は屋根付き。
 先輩曰く『雨風からの風化を防ぐためのもの』なんだそう。
 
 で、さっそくまずはここからじっくりとここを見てみることになりましたよー^^
 
DSCF2245.jpg
DSCF2246.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg焚口・・・でしょうか?
菅原君アイコン小.jpgお!流石、常滑や喜多方や下野ホフマン輪窯で勉強してきただけあるね^^
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgなんだかんだで覚えさせられましたですう^^;
琴音アイコン小.jpgここは韮山反射炉の体躯用炉材として耐火煉瓦を造っていたわけなんすが(主に反射炉内部や煙突)
 
 元々この近辺は炭焼き場なんかがあったらしいっす。
 しかも陶製に適した土も山中にあり、
 更に伊豆石も含めて耐火煉瓦にとってはうってつけの白土も多く産出されてたんだって。
菅原君アイコン小.jpg要するに韮山反射炉の創始者・江川英龍は超絶良いとこみっけてたわけだよw
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg鼻が利くってやつですかね^^;
琴音アイコン小.jpgいやマジで鼻が利くわけっすよワンワン! 
U゜φ゜U
 
 当時は自前で耐火煉瓦を焼くなんて模索状態だった時代っす。
 なんせ幕末~明治維新の煉瓦のはしりってのは輸入煉瓦に頼る感じだったし、
 外国から煉瓦技師を呼んで囲って造ってたんだから。
 
 そして明治の中期に、この韮山反射炉に使用された梨本製耐火煉瓦って『実際、質的にどないやねん?』って調べたんだってさ。
 そしたら『当時としてはとても優秀な1700℃にも耐えられる良質耐火煉瓦だった』って分析が出たほどなんすよ☆
夕実ちゃんアイコン小.jpgへえー。江川さんマジ優秀ですう☆
菅原君アイコン小.jpgここでの煉瓦を焼く際に、当初はこの付近の木々を伐採して木炭として燃料にしてたんだが、
 それが中年後年からは九州からの木炭や石炭に依存してたって話らしい。
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgなんでそこまで詳しいの^^;
菅原君アイコン小.jpg琴音アイコン小.jpgそりゃー、煉瓦好きだし、ほぼ地元だし、しかもリベンジ戦だし、調べまくるのが趣味人ですよw
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgマニアって怖いなーって思った瞬間でした^^;
 
 さてっと、長ーい難しいお話は終わりにして色々ちょっと見ていきましょうです。
 
 残念ながら遺跡保護の観点から触れることも窯場内に入ることもNGなので、遠巻きながらも観察することになったですう。
 
DSCF2247.jpg
DSCF2248.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg窯場Aの付近には耐火煉瓦?と言うよりも加工された伊豆石?の欠片がチラホラ。
 菅原兄妹は逐一それを手に取って『あーでもないこーでもない』と議論する(私には異次元会話・・・^^;)
 
 そしていよいよ内部構造物へ!
DSCF2249.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ? 横から見ると随分と吹き抜けてる登り窯ですね。
琴音アイコン小.jpg多分、昔は壁が覆っててもっともっと登り窯っぽかったと思うんす。
 でも風化で側面の壁が崩れちゃったんじゃないかなー。
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgここからは望遠レンズで内部へと迫ります(ルールだし、注意書きにも柵内には入らないでねって書いてあったしね^^)
 
 するとカメラを覗いていた琴音っちが声を上げたのです。
DSCF2250.jpg
DSCF2251.jpg
琴音アイコン小.jpgねえねえ!お兄ちゃん!!!
菅原君アイコン小.jpgどうした??
2琴音アイコン小.jpg煉瓦の洞の窯場の欠けた部分に『煉瓦っぽいのが露見してる』んすけど!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえっと・・・どういうことですか!?
菅原君アイコン小.jpgおー!確かに煉瓦の洞の窯場の内部構造は煉瓦積みっぽいなあ。
 長年の風雪劣化でそれが赤煉瓦なのか白煉瓦(耐火煉瓦)なのかは分からないけれど、石を煉瓦状にわざわざ加工して積み上げたって訳じゃなさそうだな!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえっと・・・だからそれってどういうことなんでしょうかですう^^;
 
琴音アイコン小.jpg簡単に言うと2パターンかな?
夕実ちゃんアイコン小.jpg2パターン???
菅原君アイコン小.jpgそうだね。今目の前にある煉瓦の洞の窯場はーーー
 
①ココとは別の場所で焼いた煉瓦で建築した登り窯か輸入煉瓦で築き上げた。
 
②元々は石積みや土盛りで造った窯場だったが、後年に煉瓦を使用して作り直された?
 
 ・・・とかかな^^
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえっと・・・えとえと・・・
 それでも意味分からないんですけど^^;
 
琴音アイコン小.jpg①だったら煉瓦の洞を造るためのもっと古い煉瓦工場的何かが存在したって可能性のあるロマンがあるしー
 
 ②だったとしても煉瓦の洞が実は改良されつつも使われていたって言うロマン(真実)があるんすよ(*´д`*)
 
夕実ちゃんアイコン小.jpg煉瓦工場を造るために必要だった更にその前に存在したかもしれない煉瓦工場の存在・・・ってことですね。
 
 ああ・・・なんとなく分かりましたですよ(まったく分かってません☆)
 
2琴音アイコン小.jpg前回は晩秋の暗がりで全然見えなかったけどぉ、見れて良かったし新発見じゃー!(*´д`*)
(※ 石じゃないよなあ・・・どう考えても煉瓦っぽいんだが・・・) 
DSCF2252.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgさて、最上段まで舐めまわすように観察した私たち。
 この後はどうするのかなあ~って私は思ってたのです。
 確か案内板には窯場A以外にも窯場Bがあったから、
 てっきり次はそっちへと向かうもんだと思ってたのですーーー
 
DSCF2255.jpg
菅原君アイコン小.jpgじゃー!窯場Aの裏手にかつて存在したって言う『神社探し』に行くとするか^^
2琴音アイコン小.jpgいいぜー!お兄ちゃん☆
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえ!? 神社探し???
DSCF2228.jpg
菅原君アイコン小.jpg夕実ちゃん案内図の表記を思い出してみてよ。
 登り窯付近に『鳥居のマーク』があったでしょ?
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgありました・・・
菅原君アイコン小.jpgっつーことはだよ! 痕跡があったから町の教育委員会さんがわざわざ記したってことだし、それをボクは探してみたいんだよね~(*´д`*)
2琴音アイコン小.jpgしかもそれって、煉瓦の洞が出来てからすぐに工場の安全を願って建てられた神社らしいんすよお。
 
 パーッと斜面を見上げた感じ、鳥居も参道も本殿も祠すら見えないじゃない?
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg確かに・・・
菅原君アイコン小.jpg2琴音アイコン小.jpgって、ことでー!
 レッツ山登り(*´д`*)(*´д`*)
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgあはーん・・・。つまりはそう言うことだったのか。
 日本野鳥の会のレインブーツを私に履かせたのは足場の悪い山登りをさせる為だったのですねとほほ・・・^^;
DSCF2256.jpg
DSCF2257.jpg
DSCF2258.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgさて枯れ枝枯草が覆う目の前の山を踏みしめて登ることに^^;
 表現するならばフカフカのふわふわな登りにくーい坂を行くって感じでしょうか。
 うーん・・・すっごい滑るよおー^^;
 
 そしてしばらくするとーーー
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DSCF2260.jpg
2琴音アイコン小.jpgおおっと!?
 なんか今までと違って明らかに人の手で丁寧に加工された残骸っぽいの発見っす(*´д`*)
菅原君アイコン小.jpg神社跡来たかっ!?
DSCF2261.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpg山の斜面に見つけた如何にも怪しい石の瓦礫たち。
 その中の一つに『変なものがある』ことに気づいたの。
 
 わきゃ? ええっと・・・何か『蓋のされてる瓦礫』があるです。
菅原君アイコン小.jpgえ?どれどれ???
琴音アイコン小.jpgお!もしかしてコレのこと???
2琴音アイコン小.jpgお宝が封印されてるかもしんないしい~、
 御開帳してみるっすか(*´д`*)
菅原君アイコン小・汗.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg止めておいた方が…
 
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg私たちが止めるのも聞かず、琴音っちはパッカーンと蓋を開けちゃいましたです。
 
 その中にはーーー
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DSCF2263.jpg
菅原君アイコン小・汗.jpgえ!? 
琴音アイコン小.jpgこ、コレってえ…
菅原君アイコン小.jpg琴音アイコン小.jpg夕実ちゃんアイコン小.jpg(・・・何?)
菅原君アイコン小・汗.jpg神社跡ってのは間違いないみたいだが・・・。
夕実ちゃんアイコン小.jpg明治8年奉請山神社って彫ってあるですね。
琴音アイコン小.jpgイメージ的に廃な社殿跡とかかな~って思ってたけど、
 祠(ほこら)、しかもとっても小さな小さな石祠(せきし)を祀ってたんだね!
菅原君アイコン小・汗.jpg何か封印を解いたみたいで罰当たりな気がしてきた。
2琴音アイコン小.jpgっつーことで再び封印しまーす☆
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg軽いなー琴音っちは^^;
 
 とは言えココこそが煉瓦の洞に従事した人々が安全を祈願して造った神社跡だったことが分かりましたですう
(※ 恐らく世に画像として出回ることが無かったであろう本邦初公開? 正直最初はお墓かな・・・と思ってしまいましたです^^;)
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgさてっと、神社跡も解明できましたし、
 この後はどうするですか???
菅原君アイコン小.jpgオレ的には、この煉瓦の洞の裏手の山。つまりはこの神社跡の更に上にも『何かが存在していた?』んじゃないかと思ってるんだよね^^
2琴音アイコン小.jpgだよね! 
 だってさ? 煉瓦の洞で焼く耐火煉瓦の供給源である白土は『この付近』だったってことでしょ?
 
 それって・・・
 恐らくこの目の前の山だったんじゃないかな?
菅原君アイコン小.jpg文献によればーーー
 韮山反射炉の耐火煉瓦を造った煉瓦の洞の白土の供給源は、
『この梨本及び近所の山田山の土』だったそうなんだ。
琴音アイコン小.jpgっつーことは目の前の山肌が手っ取り早く一番怪しいよね(*´д`*)
菅原君アイコン小.jpgしかも、もしかしたら牛車や馬車、もしくは人力だったとして『重い白土を運ぶためのかつてのルート(道)』が見つかるかもしんないしな(*´д`*)
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg要するに登りたいんですね^^;
 はい分かりました行ってらっしゃいませご主人様☆
琴音アイコン小.jpgえ?夕実っち行かないの?
 もし何か発見出来たら超絶貴重な発見だよお?
菅原君アイコン小.jpgボクたち・・・3人で一つじゃないのかな?
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg行きます!行きますよお^^;
菅原君アイコン小.jpg2琴音アイコン小.jpgんじゃー!行きやすか!レッツ煉瓦の洞の裏山ランデブー(*´д`*)(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgおー・・いぇーい・・・^^;
 
 ・・・と言うことでここからはレッツ!クライミングですう(;´д`)トホホ
 
 
DSCF2264.jpg
DSCF2265.jpg
夕実ちゃんアイコン小・ガルルルル.jpg道なんてないじゃない!
2琴音アイコン小.jpgあるのは緩い稜線の登り道だけっすねw
菅原君アイコン小.jpgん?ちょっと待てよ?
 もう少し上の方が匂うな(男の子の勘)
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg先輩がそう言うものだから・・・
 渋々登坂続行ですう^^;
 
 するとーーー
DSCF2266.jpg
琴音アイコン小.jpgん!?
 
DSCF2268.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgあれ!?
菅原君アイコン小.jpg山肌をぐるりと巡れそうな路盤跡がある!?
2琴音アイコン小.jpgもしかして遂に来ちゃいましたか!
 煉瓦の洞関連の路盤に(*´д`*)
菅原君アイコン小.jpgん~ん~・・・どうだろ?
 ちょっとワクワクしてきちゃったな^^
 
 でもな?ちょっとここには別の話もあるんだよ。
夕実ちゃんアイコン小.jpg琴音アイコン小.jpg別の話???
菅原君アイコン小.jpg煉瓦の洞に使用する動力源。つまりは木炭。
 それってのは近隣からまずは木々を伐採したそうなんだ。
 
 今現在は鬱蒼とした森になってるが、出来うる限りこの付近の過去の航空写真を見たところ、
 結構な感じでかつて、はげ山に近い状態があったんだよ。
 
 今現在ボクらは山の稜線伝いに登って来ただろ?
 左手側には杉が多く見えないかい?(最初の写真)
 
 もしかしたらば後年に杉の植林の為に設けた簡易な道かもしれないし、
 そうでなければ煉瓦の洞に関する道の跡かもだね^^
琴音アイコン小.jpgなるほどっす。
 とは言え人の手が確実に加わった路盤跡なのは間違いなさそうっすね^^
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgで、先輩。これからどうしますですか?
菅原君アイコン小.jpg左手は植林された杉林っぽいし、右手側に少し歩いてみよう。
 右手側は昔ながらの広葉樹が広がってるみたいだし、何か発見があるかもね^^
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgと言うことで何かを求めて右側への路盤跡へ行ったのですう^^
 するとーーー
 
DSCF2269.jpg
菅原君アイコン小・汗.jpgおい琴音!ちょっと下を見て見ろよ!!!
琴音アイコン小.jpgなんすか? 沢が見えるくらいで・・・
 およ!? 石垣じゃね???アレ!
菅原君アイコン小.jpg人工物だよな・・・アレ。
 後で余裕があったら見に行こう^^
 
DSCF2270.jpg
DSCF2271.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgその後も路盤伝いに眼下を流れる沢を観察。
 明るい平らな開けた土地もあり、むしろそっちに行けばよかったんじゃないかと思ったくらいですw
 
 さて緑濃い画像ばかりで写真ばかりではイメージ湧きにくいと思いますので、
 私が簡単な俯瞰図を描いてみましたよ^^
煉瓦の洞地図2.jpg
琴音アイコン小.jpgおー、夕実っちにしては上出来っすね。
夕実ちゃんアイコン小・ガルルルル.jpg失敬な!
菅原君アイコン小.jpgこの地図で言うとボクたちは路盤Aと沢が並行する辺りに居るってことだな^^
2琴音アイコン小.jpg路盤Bとかもうネタバレ載っかっちゃってんよw
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgさてさてもうこれ以上上に登っても特には無さそうだけれども、先輩がもう少しだけ!って言うもんだから、
 再び稜線伝いに進軍開始することになったとです。とほほ・・・^^;
DSCF2272.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg木が・・・
 
DSCF2273.jpg
琴音アイコン小・感涙.jpg左側に落ちたら死にそう^^;
 
DSCF2274.jpg
菅原君アイコン小.jpgうっは・・・完全に尾根道だなここ。
2琴音アイコン小.jpg左右どちらにコケても滑落っすねw
夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ・・・でもなぜでしょうか。
 本当はとっても怖いのですが、
 尾根筋が素敵な道に見えちゃったです^^
 
 いつの間にか時間も忘れてその先へその先へと足が動かされてしまったのです。
 
DSCF2275.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgそこからしばらくすると幅も広くなだらかな処へとでました。
 
DSCF2276.jpg
2琴音アイコン小.jpgうっは!まだまだ道のように上まで続いてんよw
菅原君アイコン小・汗2.jpg思わずここまで来ちまったが、これ以上登っても流石に煉瓦の洞とは関係なさそうだし引き返すとしよう^^;
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpg一旦、窯場Aに戻ってきた私たち。
 流石にヘトヘトで汗だくです^^;
2琴音アイコン小.jpgくー!沢の水、超絶つめてー(*´д`*)
菅原君アイコン小.jpg顔を洗うのには最高だな(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg先輩、この後はもしかして・・・
 この沢の上流へ?
菅原君アイコン小.jpgもう疲れちゃったからまた今度かなw
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg(行かないのかよ^^;)
2琴音アイコン小.jpgでもまあ、案内板に載ってる奴くらいは探してから帰るっす☆
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgと言う我がまま菅原兄妹に振り回されつつも残りの煉瓦の洞物件を巡ることにしましたですうーー^^
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DSCF2285.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgまずは窯場Aと沢付近にある『石垣』
 
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DSCF2289.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgそしてここが・・・窯場Bですか。なんだかAとの扱いの差が激しい気が・・・^^;
琴音アイコン小.jpg河津町にお金があればねえ・・・。これが悲しい現実ってやつっすよマジで^^;
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ? そういえばですよ。『C』って記号も描いてありましたが。
菅原君アイコン小.jpgそれがちょっと気がかりなんだよボクも。もしかして全部で3基の窯場があった・・・とかなのかな?
2琴音アイコン小.jpgんじゃー!幻の『窯場C』を目指していくっすよ~ん(*´д`*)
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgさて、ここまで来たなら・・・と窯場Cを探しに行った私たち。
 そこにはーーーーーー
 
 
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DSCF2291.jpg
菅原君アイコン小・汗.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg2琴音アイコン小.jpgどこが何だか全然わっかんねーw
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg藪が濃すぎて(あと倒木のオンパレードで)何が何だか・・・^^;
 それならばとこの付近にあると言う『炭ガマ跡』を探すことに。
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2琴音アイコン小.jpg炭ガマ発見!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgただの灰皿ですよ(でも何でこんな森の中に^^;もう少し木々が少ないとこに置けばいいのに)
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夕実ちゃんアイコン小.jpgでもすぐ近くに石垣発見ですう^^
菅原君アイコン小・汗.jpgそれは窯場Bの横の石垣だし、ここに来るまでに誰でも見つけられるでしょ夕実ちゃん^^;
夕実ちゃんアイコン小.jpgてへ(*'ω'*)
 
 っとまあ、最初は嫌々でしたがちょっとしたアトラクションみたいで終えた今は楽しかったかなあ~なんて思っちゃいましたですね^^
 
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2琴音アイコン小.jpg次こそは完全解明すんぞ!ってことで乾杯!!
菅原君アイコン小・汗.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg用意いいねアンタ^^;^^;
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgと言うことで煉瓦の洞の第3弾もいつかあるかもですね^^
 
 さあ、もう後は帰るだけです。
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夕実ちゃんアイコン小.jpg途中、川沿いに気になる石積みを発見したけれどそれもまたのお話。
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夕実ちゃんアイコン小.jpgバス停横にあるおトイレを所望した際に季節外れのホタルさんと目があいました(と言うかトイレの壁に・・・)
 水も空気も緑も良いとこですものね。フフフ(*´д`*)
 
 温泉も七滝もワサビ丼もワサビチャーハンもあるし、旅先の一考としていかがでしょうか^^
 
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2琴音アイコン小.jpg日本最古の耐火煉瓦工場跡もじっくり見れたし位置ゲーの育成も進んだし私は満足じゃ(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgそんなのもあったねー^^;
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgさて次回は舞台を変えて『海へ』と繰り出す私たち。
 そこには『100年を越える海の守り神の煉瓦』が。
 更に琴音っちが煉瓦にハマったキッカケをつくった『ハジマリの場所』も登場です。
 気になる方は是非どうぞ。ではではまた会いましょうですー☆
 

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第913話 煉瓦の洞リベンジ編☆前編『日本野鳥の会の長靴でアホガール♪』 [廃村さーくる2(煉瓦工場探索)]

『わきゃ・・・実家に帰って来たけど暇ですう(-_-;)』
 
 電話越しに夕実っちがお盆の帰省あるあるを言ってきた。
 まあ・・・分からなくもないけどそれ言っちゃダメっすよ夕実っちw
(ぶっちゃけこっちはお兄ちゃんと本家に集った親戚一同の連日の料理の手配や手伝いで大忙しなんだけど^^;)
 
 私たちいつもの三人(私・お兄ちゃん・夕実)は、お盆と言うことで故郷・伊豆稲取へと里帰り。
 
 それぞれご先祖様のお出迎えお見送りの日々を過ごした後、一緒に東京へと帰ることになったんすがーーー
 
『なあ琴音。前回真っ暗で満足に見ることが出来なかった ”煉瓦の洞”に寄ってから帰らないか?^^』ってお兄ちゃんが言ってきた。
 私はそれに二つ返事で返す。
『是非行きましょうお兄様(*´д`*)』と。
 
 え?なんでかって?
 だって煉瓦の洞って言ったら世界文化遺産の韮山反射炉を造った日本現存最古参の耐火煉瓦工場だもの(*´д`*)
 
 煉瓦道追い求めるなら行かないのは嘘ですよん☆
 
 その上、前回は晩秋だったこともあって夕刻には真っ暗でほとんどまともに見えなかったのだから・・・
 
 今回は夕実っちも誘って隣町の河津へレッツゴー(強制)
 第913話、煉瓦の洞リベンジ編!スタートっす(*´д`*)
第913話・煉瓦の洞リベンジ編☆前編・琴音・日本野鳥の会レインブーツ2.jpg 
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2琴音アイコン小.jpgかあー!良い天気☆
 東京へ帰る前に寄り道敢行っす!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgまさかお盆休みに煉瓦に付き合わされるとは思ってませんでしたですよ^^;
菅原君アイコン小.jpgまあそこは許せ!夕実ちゃん^^
 なんせボクとしてもリベンジしたかったとこだしな。
夕実ちゃんアイコン小.jpg先輩がそう言うなら全然OKですう(*´д`*)
琴音アイコン小.jpg(この雌豚があw)
 
 っと言うことで、稲取から東京を目指す(帰る)には二通りあるんすがーーー
 
①伊豆急線で伊豆の東海岸を抜けて熱海まで行き東京か、
 
②隣の河津駅(ほんとは隣の隣だが)まで行ってバスで天城越えして修善寺駅から、いづっぱこ(伊豆箱根鉄道)に乗って三島~熱海で東京へ
 
菅原君アイコン小.jpg②だと本来は遠回りも遠回りなんだけれど、今回の目的地は②のルートの途中なんだよな^^
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg天城越えの電車があればもっと楽なんですけどね・・・^^;
 
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DSCF2188.jpg
琴音アイコン小.jpgやって来たのは河津桜で有名な河津駅。
 ここで下車してバスに乗り込むぞ(*´д`*)
菅原君アイコン小・汗2.jpgでもな~琴音。次の修善寺行きまで40分あんぞ?
 どうする?
夕実ちゃんアイコン小.jpgお昼時ですしランチするってどうでしょうか(むしろ願望)
2琴音アイコン小.jpgならばあそこしかねえ!
夕実ちゃんアイコン小.jpgってことで、琴音っちの鶴の一声で向かったお店はこちらでしたですう^^
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菅原君アイコン小.jpgさかなでご飯さんか^^
琴音アイコン小.jpg前回も寄ったよね、お兄ちゃん^^
菅原君アイコン小.jpg確かに美味しかったな☆
2琴音アイコン小.jpgんじゃー!れっつさかなでご飯さんだあー☆
 
 来店すると、オジサマがテーブルにあんないしてくれたっす。
 さっそく頼んだのは当然酒です☆
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夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえっと・・・話に聞くところ、そこそこ歩くんですよね?これから^^;
菅原君アイコン小.jpg琴音アイコン小.jpg景気付け!景気付けだよw
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2琴音アイコン小.jpg付け出しのイカの煮つけがたまらんのー(*´д`*)
 
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琴音アイコン小.jpg店内をぐるぐると見渡して料理が来るまでのんびり雑談。
 ふと、こっそり厨房を覗いていたお兄ちゃんが私にコソコソと話しかけてきた。
菅原君アイコン小・汗.jpgなあ琴音。前回来た時は、店主さんのおじいちゃんも一緒に厨房で料理を作ってたんだけど見かけないぞ?
琴音アイコン小.jpgどうしちゃったんかな・・・
 ちょっと心配っすね。結構老齢だったみたいだし・・・。
 
 少し気になるところではありますが、オジサマがみんなの料理を運んできてくれました☆
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夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃー☆ 河津の地魚がでっぷり乗った海鮮丼ですう(*´д`*)
菅原君アイコン小.jpgこのお洒落盛りじゃ無いけど無骨で旨いのがいいんだよな(*´д`*)
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2琴音アイコン小.jpgお新香もいいね!
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夕実ちゃんアイコン小.jpg何ででしょうか? 馴染んだ土地の物だからか猶更美味しく感じるんですよね^^
菅原君アイコン小.jpg分かる分かる^^
 でも郷土を離れてるって言う思いでスパイスもあるかもしんないけどね(とは言え美味しい☆)
 
琴音アイコン小.jpgさてっと、何だかんだでバス出発時間まで10分を切るくらいになったとです。
 そろそろ出なきゃとバッグやリュックを背負い始めようとしたころに、
『食後のコーヒーいかがでしょうか^^』と勧められちゃったw
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgありがとうございます(時間無いよー・・・)
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夕実ちゃんアイコン小.jpg菅原君アイコン小.jpg2琴音アイコン小.jpg美味しかったですご馳走様でした☆
 
2琴音アイコン小.jpg・・・と、ちょっと大急ぎでコーヒーを飲み干しつつ河津駅のバスターミナルへと駆けだした私たちでしたw
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgさて何とかバスには間に合ったとですが、琴音っちがゴソゴソとスマフォをいじりだすのですう。
菅原君アイコン小.jpgどうした?現地に着いてからのルートチェックか?
琴音アイコン小.jpgん?違うよ。
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgそう言いつつ見せてくれたのはーーー
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菅原君アイコン小・汗2.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgいつもの位置ゲーか^^;^^;
2琴音アイコン小.jpgだって今回行く目的地は、まだ誰もこのゲーマーが訪れてない未踏破エリアなんだもんw
 せっかくだしキャラの育成も兼ねて踏破してくるんだ(*´д`*)
菅原君アイコン小・汗2.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgはいはい^^;
 
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2琴音アイコン小.jpgくうー!何でだよー!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg今度はどうしたの^^;
2琴音アイコン小.jpgだってこの位置ゲー『レキシトコネクト』には日本全国のお城がマッピングされてるはずなのに、
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琴音アイコン小・感涙.jpg河津城がデータに無いんだもーん( ;∀;)
菅原君アイコン小・汗.jpgあらら本当だ^^;
 地元民としちゃちょっと許しがたいが・・・
 まあ・・・お城のようなものまで含めると日本にはかつて2万5千はくだらなかったって話だしな。
 アプリゲーの制作会社もそこまで把握して登録する・・・ってのは不可能じゃないか^^;
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgあんまり興味ないけれどぉ、とは言ってもご近所のお城跡が登録されてないのは嫌ですね^^;
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgさてそれぞれバスの乗車券を購入。1700円って距離を考えるとお値段高めですが、乗り降り自由なので色々途中下車して満喫したい人にはお勧めですう(*´д`*)
 
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菅原君アイコン小.jpgなあ琴音。もうすぐ目的地最寄りのバス停の河津七滝だけどどうする?
2琴音アイコン小.jpg手前で降りてループ橋見たいっす(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃー!いいですね!私も久しぶりに河津のループ橋見たいですう(*´д`*)
 
 と言うことで少し手前で途中下車。
 すると頭上にはーーー
 
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃー☆ やっぱすごいですう^^
2琴音アイコン小.jpg子供の頃はお父さんにここを通るのを何度もせがんだもんねw
菅原君アイコン小.jpgUターンしちゃグルグルグルグルしてくれた親父に感謝だよなw
夕実ちゃんアイコン小.jpg私もおねだりしたことあるですうw
菅原君アイコン小.jpg正式名称としては七滝高架橋なんだけど、やっぱり地元民なら河津のループ橋だよな^^
 
 伊豆大島近海地震の土砂崩れによる国道の寸断に端を発して、それを教訓に造られた二重ループ橋。
 出来た当時は物珍しくてオレらみたいに何度も無意味に通る人が続出したらしいw
(1981年・昭和56年建造)
 
菅原君アイコン小.jpgんじゃー、ここの真下は道路もあるんだけど、あえて側道の歩道から河津七滝へと行こうぜ^^
2琴音アイコン小.jpg了解であります!
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgそう言われて先輩の後に続いて行くとーーー
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夕実ちゃんアイコン小.jpgわあ・・・!すっごい苔むした緑の小径(*´д`*)!
 
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2琴音アイコン小.jpg沢蟹ちゃんゲッド!天ぷらで食っちゃおうか?
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgこらこらこら^^;
菅原君アイコン小.jpgん?よく見ると何本か脚が無い子だなあ~おまえ。喧嘩して負けちゃったか? はい、お帰り☆
琴音アイコン小・感涙.jpgあーん私の酒のアテが・・・
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgさて、そんなこんなで久しぶりの河津七滝ですう(菅原兄妹は去年以来ですが、私は子供の時以来です)
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpg鹿カレー!?
琴音アイコン小.jpgわさびチャーハン!?
 
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菅原君アイコン小.jpg子供の頃はこんなのあったっけかな~って思うよなw
 今じゃ自分でスリスリ卸したてのワサビ丼が有名だよね^^
2琴音アイコン小.jpg本当はワサビ丼もリベンジしたかったけどさっき海鮮丼食っちゃったしねw
 また今度と言うことで先を急ごうず(*´д`*)
 
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DSCF2219.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgさて河津七滝の中心地から山間へと向かうようです。
 頭上に広がる緑と青空、そして美味しい空気に心が癒されますですう(*´д`*)
 
 でもそんな面持ちもそこまでだったようです・・・
DSCF2221.jpg
DSCF2222.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえっと・・・先輩?
 目的の場所ってまだでしょうか^^;
菅原君アイコン小.jpgまだだよ。重たい煉瓦を運び出していたから交通の便の良い主要道の近くだと思ったら大間違いだw
 なんせ煉瓦造りに適した産出土の近くに煉瓦工場を建てるのが昔の主流だったからね^^
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgとほほ・・・^^;
 
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琴音アイコン小.jpgここが分岐点っす^^ ここを左手に『登れば』煉瓦の洞っすよ(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgまだ登るんだ^^;
 
DSCF2224.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgちょっと鬱蒼としてきました・・・。
 しかもとうとう舗装道じゃなくなっちゃった^^;
琴音アイコン小・感涙.jpgうぎゃああ!
菅原君アイコン小・汗.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgど、どうしたの???
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琴音アイコン小・感涙.jpg位置ゲーのレキシトコネクトが電波圏外になっちゃったよおおう(*_*;
夕実ちゃんアイコン小・ガルルルル.jpgどうでもいいですよ(そんなんw)
菅原君アイコン小・汗2.jpgまあ・・・GPS拾って遊ぶ位置ゲーじゃ、あるあるな話だな^^;
 
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgさてさてそんなこんなでようやく目的の場所『煉瓦の洞』の入り口に到着ですう^^;
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夕実ちゃんアイコン小.jpg日本で最も古い耐火煉瓦工場跡!?
 跡と言うか『遺跡』って書いてありますですよ???
菅原君アイコン小.jpgここは明治どころか江戸時代に造られた場所だしね。
 嘉永6年建造。嘉永って言ったら今から160年は超える古さだもん。遺跡って言っても過言じゃないのかもね^^
琴音アイコン小.jpg明治の近代遺産だって、もっともっと年数重ねれば、それだって形状によっては遺跡って呼ばれてしまう日が来るってことっすよ。
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ? 親切に案内図も記されてるです^^
琴音アイコン小.jpg今日の目的はこの地図に記されてる奴を全部見ることっす(炭窯跡に石垣の名残とかね)
菅原君アイコン小.jpgオレ的には、鳥居のマークが気になってたからそれを特に調査したいかなーって思ってるんだよ夕実ちゃん^^
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夕実ちゃんアイコン小.jpg見た感じ、観光のルートっぽいですしいー
 先輩も前回行ってるし楽勝じゃないですか?
菅原君アイコン小.jpgまあ~さっき言ったのは表向きの話でね
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえ?表向き???
2琴音アイコン小.jpgこの地図に載ってない範囲まで追い求めようかな~ってのが今日の本当の目的でーすw
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgそうきたかーw
琴音アイコン小.jpg今回は沢も越えるし、煉瓦の洞の裏手の山にも何か発見があるんじゃないかと来たわけっす(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgわきゃ・・・でもでもですよ?
 
 私・・・普通の恰好でここまで来ちゃいましたし、琴音っちだって先輩だって普通の靴とかじゃないですかー^^;
菅原君アイコン小.jpgそう言うと思いまして!
2琴音アイコン小.jpgお兄ちゃんのボーナスで夕実っちにも素敵アイテム買っておいたよ(*´д`*)
菅原君アイコン小・汗2.jpg身銭を切った訳だが・・・
 せっかく夕実ちゃんにもプレゼントってことで、
 オレ的に全く無いセンスを必死こいて勉強して選んできたので少しでも喜んでくれたらちょっとばかり嬉しい。
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえ?先輩がくれるなら何でも嬉しいけど、どうせ多分登山グッヅだろうからそこまで嬉しくないんですけど(あと、センスがねえ・・・)
2琴音アイコン小.jpg言っておくけどそんなことないよ!私的にもお兄ちゃんってプレゼント選びヒドスだと思ってたけどこれは納得したから^^
DSCF2230.jpg
DSCF2231.jpg
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgそう言って琴音っちがガサゴソとリュックから取り出した袋にはちょっと可愛らしいマークの入ったアイテムでしたです。
 
 えっと・・・それでWBSJって何ですか???
2琴音アイコン小.jpgまあまあ、問題はこの中身だよん(*´д`*)
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgそう言われて袋の中から手渡された物を受け取ってちょっとビックリな私。
菅原君アイコン小.jpg履いてみてくれないかな夕実ちゃん(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小.jpgは、はいですう☆
DSCF2233.jpg
夕実ちゃんアイコン小.jpgこ、こうですかぁ?
 結構お洒落さんな長靴ですね(*´д`*)
琴音アイコン小.jpgそれは日本野鳥の会のレインブーツ(メジロ色)っす^^
夕実ちゃんアイコン小.jpg日本野鳥の会ってNHK紅白歌合戦の観客席の得票数をカチカチ数えてた人たちですか!?
菅原君アイコン小.jpgそうだね^^ まあ紅白の得票数数えてたのは数年だけどw
琴音アイコン小.jpgお兄ちゃんってば、日本野鳥の会の事務所のショップまで行って、店頭のお姉さまに女の子にも合いそうなブーツを選んできてくれたんだよ?
(東京都品川区西五反田。最寄り駅は東急目黒線不動前駅。丸和ビル3階。
 居もしない彼女にプレゼントするんですよ~って嘘こいてお店のお姉さまに選んでいただきましたw
菅原君アイコン小.jpg雨の日の都会歩きにも違和感なさげで、更に膝丈まで深みがあるから少々の山の沢越えにもいいかと思ったんだけど・・・どうかな?
夕実ちゃんアイコン小.jpgちょっと憂鬱な雨でもはしゃいでしまいそうな素敵なプレゼントだと思いますです(*´д`*)
 わあ・・・わあ・・・ただただ嬉しいですう☆
2琴音アイコン小.jpg水たまりにも進んで突貫したくなるデザイン性っすよね(*´д`*)
 っつーことでーーー
菅原君アイコン小.jpg2琴音アイコン小.jpg煉瓦の洞の未開の地へとレッツゴー!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgううう・・・街で履きたい^^;
 
 と言うことで後半戦は新アイテムを駆って野山を駆けずり回りますですですよ^^;
 
 次回もご期待くださいw
 
ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgお久しぶりですちょいのりですw
 とうとう二十日も更新しませんでしたねオイラw
ちょいのり・サザエさんver1.jpgまあ・・・新店舗が出来て生活環境もけっこう変わったのもありますし、
 間に料理人人生最大のトラブルもあったし、
 ゲームで気分発散してたってのもあったからですかね^^
 
 ブログの更新頻度は現状、これからもあまり多くないと思いますごめんなさい^^;
 
 さて、今回は自分の地元と言うか、ちょいのり家本家の隣町の河津町にある日本の煉瓦工場跡最古の『煉瓦の洞リベンジ編』です^^
 前回は晩秋ってこともあってカメラでも追えないくらい真っ暗で、その姿をほとんどお見せ出来ませんでした。
ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg世界文化遺産を造った煉瓦の洞って『こういうとこなんだぜ?』って言うのを改めて見てもらうためにリベンジした物語です^^
 次回は日本野鳥の会の素敵アイテムを履き、その全貌を見てもらおうかな~なんて思っちゃったりなんかして。てへへw
 
ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて久しぶりの更新をして皆様のブログ巡りでもしようかなーと思ったのだけれども、
 
 実は今から遅めの夏休み4連休の旅へと行ってまいりやすw
 
 目指すは北海道道東エリア『帯広~釧路』へ!
 
 煉瓦は当然。更に『ばんえい競馬』
 そして『タウシュベツ川橋梁』へ!
 
ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg月刊誌並みの更新になっちゃったけど、気になる方はいつの日かの更新を心待ちにしてくださいw
 ではではレッツフライハイ!
 

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第912話 会津喜多方リベンジ編ファイナル☆『煉瓦の記憶(メモリー)』会津若松第29連隊の兵舎跡地ほか [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]

『わきゃ・・・土砂降りですう・・・』
 
 会津旅行最終日の朝、前日の深酒でずっしりと重くなってる半開きの私の瞼の視界の先に、
 同室の夕実っちがカーテンの向こうを見てガッカリ顔をしているのが見えた。
 
 エエエ…
 
 今日も昨日に引き続き、Kさんとの会津煉瓦探検!って思ってたのに超絶最悪のコンディションじゃないかー^^;
 
 そこにお兄ちゃんがやって来たのだが、その表情はとってもしぶーい顔^^;
 色々と協議の結果、
『Kさんとの煉瓦探訪』は丁寧にお断りすることに相成ったのでありやす(残念無念)
 
『早めに会津地方を立つとするか・・・。ん~・・・でもそれまでは2時間半くらいは余裕があるし、雨天だけれど会津若松市内でも散歩してから帰ることにしようぜ^^』とお兄ちゃん。
 
 ---と言うことで最終日は会津若松市のぶらり旅っす。
 
 第911話、会津喜多方リベンジ編ファイナル!
 そこには思いがけない発見も!
第912話・会津喜多方リベンジ編ファイナル!琴音・第29連隊兵舎跡地2.jpg 
 
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 ホテルのラウンジで朝食をとった後早々、若松市内へと飛び出した私たち。
 かなりの雨勢がアスファルトを叩きつけていたんだけど、
 そこは旅慣れたお兄ちゃんと夕実っち。しっかり雨具を用意してたのであるっす(関心関心)
 
『さてですよ~、この後はどこへ行くですか?先輩』と夕実っちがお兄ちゃんに尋ねる。
 私もそう思ってた。
 
『う~んそうだね^^ 前回、琴音と夕実ちゃんが行けなかったお城に行ってみようか^^
 
 それと先ほどKさんに御免なさいの電話をした際に、幾つか若松市内の煉瓦なんかも教わったんだ。
 
 それはお城の周辺にあるそうだし、どう?夕実ちゃん^^』
『わきゃー!賛成ですう^^』
 
 お城と煉瓦かあ。私的に願ったり叶ったりっす(*´д`*)
 断る理由もなくそのプランに乗ることにしたっすよ^^
 と言うかKさん本当にありがとうございました☆
 
 さて、お兄ちゃんを先頭に歩いて行くとーーー
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夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃー!ちょっと素敵なお店発見ですう^^
 
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菅原君アイコン小.jpg鈴善? 一体どんなお店なんだろ?
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpg入り口の煉瓦アーチがとっても素敵ですう(*´д`*)しかも赤瓦付き☆
 
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琴音アイコン小.jpg古い建物なのかな?見た感じ釉煉瓦っぽいけど。
菅原君アイコン小.jpgどうだろうな。確かにこうやって下から平面を見ると焼過煉瓦っぽくない色むらがあるな。
 
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琴音アイコン小.jpg結局この時は分からずじまい。
 
 後々調べてみたら・・・
『鈴善煉瓦蔵』と言う鈴善漆器店の建物らしいっす
(天保3年創業の会津漆器の老舗。会社としては昭和20年設立。職工機械製造や軍需木工品製造なども手掛けた凄いとこ。
 この煉瓦蔵自体の詳細年代は分からないけれど大正~昭和の間のようです。
 資料館やギャラリーとして建物を保存。
 私たちが今見ている煉瓦の建物はその中の一部『たい夢会津総本店』って言う飲食店として使われている???)
 
 さて会津若松駅から歩くこと20分くらいでKさんに助言された場所にやってきたんです^^
 
 お兄ちゃんは意気揚々と『この小学校を取り囲む煉瓦塀は歴史も古くてネット検索でもヒットする有名所だよな^^』とわたし達に振り返ったんだけどーーー
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菅原君アイコン小・汗.jpgん?あれ? ・・・なんか・・・古い感じしないなあ^^;
琴音アイコン小.jpg一部分だけ古めかしい感じの煉瓦塀はあるっすけど、その殆どは比較的イマドキ煉瓦ちゃんじゃね?
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgこれはどういうことなんでしょうかですう^^;
 
 
琴音アイコン小.jpgこれも後々分かったことなんすが・・・
 
 まずはこの小学校から説明いたしやす。
 この小学校は『会津若松市立鶴城小学校』
 
 明治6年創設と言う日本屈指の歴史ある学校っす^^
 大正期にはこの小学校のシンボルとも言える煉瓦塀が周りを囲いました。
 
 ですが平成28年、校舎ならびに他施設の老朽化の全面改築により煉瓦塀も改修されたようっす^^;
菅原君アイコン小・汗2.jpgくそ・・・もっと早くここへと来たかった・・・
琴音アイコン小・感涙.jpg夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgそれを言うなら私たちもですよ。
 だって、前回、会津に来た時にここに来たならば古きゆかしき鶴城小学校の煉瓦塀を見れたはずですからね^^;^^;
琴音アイコン小.jpgさて、お兄ちゃん曰く『この近くにも有名煉瓦物件あるから・・・あるはず^^;』と、なんとも頼りげの無い声で私たちをもう一つの物件へと案内してくれた。
 
 けどお・・・ 
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夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgもしかして・・・この煉瓦の門柱だけ?
菅原君アイコン小・汗.jpgお、おう・・・^^;
2琴音アイコン小.jpgこれだけかよ!
菅原君アイコン小.jpgここは会津若松第二中学校の煉瓦の門柱って言うとこだ。
 これしか無い・・・これだけだけど、結構歴史のあるものだったりする。
夕実ちゃんアイコン小.jpg古い学校とかなんですね!ここも。
菅原君アイコン小.jpgいや、ここが開校したのは1947年だ。
2琴音アイコン小.jpg昭和じゃねーか!
菅原君アイコン小.jpgまあーそうなんだが、この門柱はもっと以前のものなんだ。
 かつてこの会津若松には歩兵第29連隊と言う陸軍が駐屯してたんだよ。
 この門柱は29連隊の名残とも、65連隊の名残では?とも言われている。
 
 65連隊は29連隊と共に明治40年に仙台市中心に発足した歩兵部隊。
 特に第29連隊が大正14年からこの会津若松市へと駐屯するんだ。
 この地から兵隊さんは出兵・帰還を何度も繰り返しそしてーーー
 1945年、終戦。軍旗奉焼をし解散することになった。
 
 これは学校の沿革なんだがーーー
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夕実ちゃんアイコン小.jpg29連隊の兵舎を改装してって書いてあるですね。
菅原君アイコン小.jpgそうなんだよ夕実ちゃん。第29連隊の兵営地であったこの辺りは終戦間もなく学校や別の物へと使われたんだ^^
琴音アイコン小.jpg1947年に学校開校って、終戦からほんとちょっとしか経ってないじゃん。しかも最初は他の学校を間借りしてたんすね。
 
菅原君アイコン小.jpgんで、こっちが終戦翌年の航空写真をカラー化したやつだ。 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgすごく広いですね。
菅原君アイコン小.jpg練兵場とかもあったしね。兵舎とか戦後のお金ない時代には仮校舎としてもうってつけだったわけだよ^^
 
 でもそれも時代を経て名残を失っていくわけ。
 そして残ったのがこの『煉瓦の門柱』ってことなんだ。
夕実ちゃんアイコン小.jpgなんかちょっと切ない・・・
菅原君アイコン小.jpg残ってるだけマシと思うしかないかな^^
 
琴音アイコン小.jpg・・・
菅原君アイコン小.jpgん?どうした琴音。
琴音アイコン小.jpgいや~探せばまだまだ痕跡って残ってるんじゃないか思ってさ。
菅原君アイコン小.jpg残念ながら建物として現存するのはこれだけらしいぞ?
琴音アイコン小.jpgそれでもちょっと探してみたいっす。お願いっす!
菅原君アイコン小・汗.jpgそこまで言うなら・・・
夕実ちゃんアイコン小.jpgかくして私たちは琴音っちのわがままを容認。これ以外の第29連隊の名残を探してみることにしたのですう^^
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菅原君アイコン小・汗2.jpgやっぱり何もないなあ。そもそも跡地は学校と、この古めかしい集合住宅がほとんどだし^^;
夕実ちゃんアイコン小.jpgこの学校裏手にある団地も跡地なんですか?
菅原君アイコン小.jpg地図で見る限りじゃ兵舎があった場所と被ってるね^^
 とは言え・・・何もないんじゃねーか?琴音^^;
琴音アイコン小.jpgん? ちょ、ちょっと待ってよお兄ちゃん!
 この団地の庭先に煉瓦が結構散見するよ!!??
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菅原君アイコン小.jpgお、マジか。しかもモルタルついてたりして、昔、煉瓦の何かの建物があったんじゃないかって臭わせるな!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg住宅の煉瓦塀とかじゃなくて?
菅原君アイコン小.jpgこの団地もかなり古い。年代別航空写真を見た感じだと戦後~現在まで団地以外が建ってた形跡は無さそうだし・・・もしかしたら!?
2琴音アイコン小.jpgそんなことはいいのだ!早速煉瓦の調査を開始するっす!
夕実ちゃんアイコン小.jpgと言うことで私たちは団地の側溝周りや庭先にある煉瓦を見て回ることになったとですう。
 
 するとーーー
 
 
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菅原君アイコン小・汗.jpgげ! これは・・・見えにくいけど『品川耐火煉瓦』の白煉瓦じゃねーか!
夕実ちゃんアイコン小.jpg古そうな感じですけど、品川耐火煉瓦ってこんなとこにもあったりするのですか??
菅原君アイコン小.jpg実はね夕実ちゃん。 福島県ってのは『耐火煉瓦製造が盛んだった』場所でもあるんだよ^^
 品川白煉瓦㈱ってのは大手も大手で、全国にいくつか工場を建てたんだ。
 明治26年の福島県小名浜支工場を母体に、明治38年に福島県に湯本工場って大きな工場を建ててるんだよ。
 
 この型は旧時代の品川さんの煉瓦。もしかしたら兵営地の建物に使われていた物の残骸を庭先に拝借したとかじゃないかなあ^^
 
琴音アイコン小.jpgえ!? ええっ!!!???
菅原君アイコン小.jpgどうした!?どうした!?
2琴音アイコン小.jpgこれヤバくね?
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夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ!? あ~刻印ですう(*´д`*)
 ひし形にSSってことは同じく品川耐火煉瓦さんですよね?
 今まで割と見てきましたけどどうしたですか? 琴音っち^^
2琴音アイコン小.jpgいや・・・だって!赤煉瓦の『ひし形SSの刻印』って初めて見たもん!
菅原君アイコン小.jpgそれがほんとだったら超レアだな!(※品川耐火煉瓦では赤煉瓦も作っていたデータもあるのだけど、現存したものはほとんど見かけないのである)
 でも琴音? こっちのを見るとーーー
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琴音アイコン小.jpgあれ?『ひし形にTS?』もしかしてさっきのも擦れてただけでこれと一緒なのかな???
夕実ちゃんアイコン小.jpgこのTSって刻印は?
菅原君アイコン小.jpgうーん・・・分からないね^^; とは言えこのTSの刻印の『T』の部分と琴音の見つけた『SSの擦れたS』の部分は若干違うようにも見れるな(Sのように丸みを帯びたフォントだし)
 
夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ!?こっちにも発見ですう(*´д`*)
 これは馴染みのあるあれですね!
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菅原君アイコン小・汗.jpg琴音アイコン小・感涙.jpgじょ!上敷免製!!!
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgえ?なんでそんなに驚いてるですか???
 日本煉瓦製造㈱って言う明治期からあった日本の巨大煉瓦製造メーカーさんのよく見かける刻印じゃないですか^^;
2琴音アイコン小.jpgいや、だって!
菅原君アイコン小・汗.jpgこんな明治期にしか打たれなかった刻印がここに散乱してるってことは・・・
 しかも福島県にってことは・・・
 
 かつてここに『古い煉瓦の構造物があった証明』ってことなんだよ夕実ちゃん。
 時代とか考えても『かつて第29連隊の兵舎とかに使用されていた煉瓦』の可能性が大きく広がったわけだよ。
 
 その上ーーー
琴音アイコン小.jpg昔、日本煉瓦製造㈱で働いていたオジ様とお話させてもらったんだけど、上敷免製の刻印煉瓦の北限(つまりは流通限界)ってよくわかってないって聞いてたんすよ。
 でもこれで少なくとも福島県までは流通してたってことが見えてきたわけっす。ま、軍需としてだけど。
夕実ちゃんアイコン小.jpgもしかして・・・結構な発見?
菅原君アイコン小.jpgそうだね^^
 これだけ古い年代の煉瓦が戦後に趣味や悪戯でここに持ち運ばれたって考えるには無理があるし、かつての軍部がどこの煉瓦製品を使っていたか仕入れていたかって分かる貴重なことだと思うよ^^
夕実ちゃんアイコン小.jpg探せばあるんですね。痕跡。
琴音アイコン小.jpgしかも煉瓦の刻印からっすもんね。
菅原君アイコン小.jpg煉瓦ひとつとってもそこから歴史が紐解ける可能性あるんだから面白いよな(*´д`*)
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夕実ちゃんアイコン小.jpg他にはもう少し見やすい品川耐火煉瓦さんの煉瓦さんなんかもありましたです^^
 思わぬ貴重な発見に菅原兄妹も至極ご満悦ですう。
 
 雨も止み、この後はお城見学へと行きましたです(ってゆーか、すぐ横ですもんお城w)
 
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菅原君アイコン小.jpgよし、帰ろうか。
琴音アイコン小.jpgそうっすね。
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg何でよ!もっと鶴ヶ城を語ろうですよお!
菅原君アイコン小・汗.jpgだってよくよく考えたらさあ・・・
 ボクたち、高校の修学旅行でここに一度来てるじゃん。
2琴音アイコン小.jpgすっかり忘れてましたテヘ(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpg確かに学生時代はまるで興味もなくここに来てましたですね(バスで延々と白虎隊の映画を見せられた記憶が蘇る・・・)
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琴音アイコン大・ふわ~お顔・小.jpgとりあえず位置ゲー『レキシトコネクト』のお城コンプっす(*´д`*)
夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgもしかして・・・それだけの為にここへ来たんじゃ・・・^^;
 
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夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgちなみにここ鶴ヶ城(会津若松城)にも石垣刻印があるらしいので探してみたけれど見つからなかった模様。
 皆で缶チューハイで祝勝を上げて帰途に就くことにしましたです(何の祝杯なんだか・・・)
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpg西若松駅まで歩いて乗り継ぎの電車のチケットを購入(何か1の付く日だったようで割引になってたよ♪)
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夕実ちゃんアイコン小.jpg会津田島からは再び新型特急リバティで帰ることに(*´д`*)
2琴音アイコン小.jpgリバティで帰る前に田島でお酒のおつまみ買ってこうっす!
 
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夕実ちゃんアイコン小・困惑アハハ.jpgと言うことで帰りの酒宴の為に駅売店で購入してきたのがこちら^^;
 
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夕実ちゃんアイコン小.jpgこれが大当たり☆ この、おふくろ弁当お薦めですう(*´д`*)
 南会津の郷土料理詰め合わせなんですがとっても美味しかったですよ☆
 
 ソースかつも喜多方ラーメンも食べれませんでしたが、最後の最後に美味しいものに出逢えました♪(数量限定)
 
2琴音アイコン小.jpgさて次回はこのメンバーで引き続き『伊豆への里帰り』の物語っす!
菅原君アイコン小.jpg天城の山中に煉瓦求めてリベンジだよな^^
夕実ちゃんアイコン小.jpgそれは日本にある世界文化遺産の一つを造った『構造物』
 旅のお供の新アイテムなんかも登場!
 山登りに沢の清水と盛りだくさん!
 
 気になる方はぜひお待ちくださいね^^
 ではではまた今度お会いできることを楽しみにしていますですう(*´д`*)
 

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