第901話 琉球レッドと青い空・キャロットアイランド編☆『帰ってきたよ!ホートゥーガー1949』ホートゥーガー・トゥマイ浜・人参展望台ほか [廃村さーくる2(島旅)]
『この津堅島には陣地壕群跡とかあるのですが、どうします?』
『うむう・・・普通の観光しちゃ・・・ダメ?』
私はそういう戦跡遺構も見ておいた方が良いとは思ったのだけれども、
だけれどもーーー
やっぱり普通に島を観光とかしてみたいと思ったのでパスって言ってしまった。
すると菅原君は
『わかりました坊勢さん^^ 小難しいのは抜きでのんびり津堅島を見てみましょうか。
もちろん売店でお酒買ってね☆』
うはーん(*´д`*)
これは嬉しい申し出だぞいw
と言うことで菅原君とのラブラブ津堅島ツアースタートだぞい(*´д`*)
さてどうしようぞ菅原君よ。船が出るまで1時間半くらいあるぞい^^
そうですね~。ぐるっと一周するのもありですが、ちょっと時間足りないかな?
え?この津堅島ってけっこう大きいの???
船から見た感じじゃそんなに大きくなかったと思うぞい^^;
じゃあ~せっかくなのでこの津堅島のスペックをさらりと紹介しますか^^
『津堅島』と書いて『つけんじま』と呼びます。
沖縄県うるま市の沖合に浮かぶ小規模離島。
とは言っても全周約7キロなので、徒歩で1時間半で一周してくるのは無理がある感じですw
意外とあるのね^^;
人参の生産が盛んで別名『キャロットアイランド』とも言われています^^
ちなみに標高が高いところでもせいぜい38メートル。
地図で見るとーーー
こんな感じで胸がぺったんこです^^
私は意外と大きいぞい^^;
知ってます。
知ってんのかよ!いやらしいね君はw
・・・と言う、誰に向かって説明してるのか分からないけれど津堅島の大体の大きさを知った私。
この後は『行ける範囲で観光しよう』ってことになったぞい^^
再びターミナル付近に戻り、今度は逆方向を目指した私たち。
すると如何にも名勝名跡っぽい立て看板に出くわした。
ホートゥーガー?
なんでも『かつて日照り続きで水不足の際に、羽を濡らした鳩がいるのっておかしくね?』ってことになり、
島民が『鳩が集まってるとこ掘れば水があるんじゃね?マジで!』と、掘ってみたら水が出ちゃったことから、
ここはホートゥーガーと呼ばれるようになったとか^^
もしかして・・・『ハトが』→『はとぅーがー』→『ハートゥーガー』って感じ?
かもしれませんねw
とは言え随分と長いこと島民の飲料水として使われていたようです^^
アクアウェイター(生命の水)は信仰の最もたるものです(特に離島は飲料水確保がとっても重要)
名前の由来は置いておいてかつての島民の命の源を見てみるのもいいですね^^
私的には看板に書いてある男女が抱き合ってるような石の方が気になるのだが。子孫繁栄の神って書いてあるし(*´д`*)
ここは急な階段なので坊勢さん気を付けてくださいね^^
私の話スルーかーい^^;
・・・階段をゆっくり降りていくと目の前は海。
そしてその階段の途中にはーーー
小さな祠があったぞい^^
ん~でも男女がくんずほぐれつしてるような石には見えないぞい。
地質がすごいな~!
(私の言ってること全然聞いてねーなー^^;)
階段の終着点に見えてきたのは、如何にもソレっぽいとこ。
だが、彼は相変わらず地層の方ばかり気にしていたのだ^^;
おお~、ここは丁度『固い地層と柔らかい地層の境目』なんですね(*´д`*)
見てくださいよ坊勢さん!下に転がってる石は脆そうな泥岩とか砂岩っぽいです。
鳩も水が湧き出そうな地質の境目を知ってたんですね☆
ブラタモリっぽくなってきたぞい・・・
と言うか、地質学なんかで見ると生命の泉とか神秘性なくなっちゃうぞい(ロマンもへったくれもないね!w)
まあ・・・むしろ鳩ポッポはよく頑張りましたって褒めたいぞい☆
銘板っぽいのあるぞい。
『HōTO.GĀ.1949.12.8.改悛』
この改悛ってのはどんな意味なのかい?
改悛って言うのは悔い改めることとかそういう意味合いです。
そして1949年かあ・・・
1949年がどうかしたのかい?
実は、津堅島の島民たちは沖縄戦が始まるとともに沖縄本島へと強制移住させられるんです。
そして帰島を許されたのが戦後の1949年・・・なんです。
・・・え?
じゃあ・・・改悛ってのは、この場合どういうことなのだい?
戦争・・・に対して悔い改めよと言うことなのか、占領した米軍に対して・・・のことなのか、
日本軍に対しての感情なのか・・・わかりかねますが
一つ言えるのは、元々島民がお世話になっていた泉に、ようやく帰島を許されてここへ刻んだこの1949ってのは大変重みのある数字・・・だと言えるんだと思います。
私は彼の言葉を聞いて胸の奥がギュッと締め付けられた。
故郷を追われ、やっと帰ってこれた我が島を目にした島民は何を思ったのか。
島民の拠り所に刻まれた数字。
てっきり今の建築物に当たり前にある『定礎』のプレートみたいなものかなって軽く思ってしまった自分に恥じてしまった。反省である・・・。
ちなみにホートゥーガーの中はこんな感じだぞい^^
今は水が湧き出ているのかよく分からなかったね。
さて時間もあと1時間弱残ってるということで北上してみたぞい^^
途中・・・沖縄諸島特有の巨大な墓地へと迷い込んだりもしたし、
わんわんお(犬)に吠えられたりもしたけれど、
ターミナルで得た簡易な手書きのパンフレットを見るに、どうやら次の観光的な物件へとたどり着いたようだぞい。
えっと・・・何あれ^^;
あからさまに怪しい物件ですねw
もしかして・・・津堅島名物『津堅人参』を模した展望台的なもの?
その名も『人参展望台☆』せっかくだし登ってみましょうよw
ベタだねえーw
あらやだ、ベンチも人参風なのね^^
わざわざなぜここに悪戯書きするのか意味不だねえ・・・
深キョンもびっくりですw
そしてそこまで高くないキャロットタワーの頂上まで到着。
辺りをぐるりと一望するとーーー
ホントに真っ平な島なんだね^^;
なんせ最大標高38メートルですからね^^
さてもう1時間を切った頃合い。
最後にどうせなら海が見たいとお願いすると快く受けてくれたのだ^^
なんか人参が屋根にのっかってるんだがw
意地でも人参押しなんですねw
ここはビーチの管理棟かな? 今は冬場だからやってなさそうですが、
夏は結構にぎわうそうですよ^^
へえ~^^ それならますますどんなビーチなのか行ってみたくなったぞい☆
と言うことで防風林的垣根を越えて海へと繰り出した私たち。
その目の前に広がるはーーー
------
おおお~!結構素敵なビーチじゃないかあ(*´д`*)
ここは『トゥマイ浜(津堅島ビーチ)』って言うんですが、沖縄屈指の裏スポットビーチとも言われています。
のんびりとプライベートな感じでマリンレジャーを楽しむならおすすめですよ(*´д`*)
くうー!夏に来れなかったのが残念だぞい(*´д`*)
ひょっとしたら私の水着を拝めたかもよ?ウヒヒ(*´д`*)
ああ・・・誰だこんな綺麗な砂浜に悪戯書きするやつは・・・
私の水着姿はスルーかーい^^;
まあでも砂浜見ると何か書きたくなっちゃうね^^
さてこの後は出来る限りトゥマイ浜を歩いてみることにしたのだぞい^^
ビーチの奥にはこんな岩も^^
曇りがちだが歩ってきた砂浜を振り返ると素敵な光景だった。
ただし菅原君はと言えば・・・
なんだろこれ? フジツボ・・・じゃないよなあ。食べれるのかな???
・・・ってな感じでロマンも情緒もないことばかり興味を持つのだ^^;
この子は普通に口説き攻め落とすのは無理そうね^^;
今回一番のお気に入りスポットは、この岩礁と岩礁の間の波打ち際☆
そこの砂浜はのぞき込めば顔が映ってしまうかのような鏡の砂浜だったの(*´д`*)
さあ、後はターミナルまで戻るだけなのだが・・・
KSKってどこの耐火煉瓦メーカーだろ?
・・・とまあ、植え込みに見つけた耐火煉瓦の考察に没頭する彼を引っ張っていくの大変だったぞい^^;
一応、ホテルにも遅れるむねを連絡。
そしてようやくターミナルへ^^
かんぱーい(*´д`*)(*´д`*)
船を待つ間にプチ酒宴(*´д`*)
高速艇は貸し切り状態だったぞいw
---バスで約2時間・・・
中々時間通りに来ないバスにやきもきし、
乗れたところで夕方の大渋滞・・・。
結果、那覇に舞い戻った時間は夜の9時だった^^;
津堅島に行くならば・・・島で一泊するか、一日丸々津堅島に費やすかだねこりゃ^^;
さて遅めのディナーへと繰り出した私たち。
カウンター席にある魚ちゃんと一緒に乾杯だぞい(*´д`*)
馬刺しに刺し盛りにグルクンのから揚げ☆ もちろんビールの後には泡盛を嗜んだぞい(*´д`*)
坊勢さん!イカ墨の雑炊があるみたいです!
ちょっと冒険してみましょうよ最後の〆に(*´д`*)
お、いいねえ~☆
と言うことで最後はガーリックの効いたイカ墨雑炊を注文したぞい(*´д`*)
うはー!マジで真っ黒w
ん?
あれ?
どうした?菅原君よ^^
お米が入ってないんですけど^^;
なんとビックリ。お店の人の手違いでスープのみで来ちゃったのだ^^;
(そんな間違いあるんかね?^^;)
色々あったけれどこれは実にうまいねえ^^
イカ墨って面白いですよね。コクが増すって言うか^^
見た目に騙されがちだが、アミノ酸やグルタミン酸などの旨味成分が入ってるんだぞい^^
行きつけのパスタやさんのイケメンに聞いた受け売りだけどね(*´д`*)
でも歯が真っ黒ですw
まあ・・・それはね^^;
そんなこんなで丸一日を費やした津堅島旅行もおしまい。
マイナーな島とは言え色々考えさせられることばかりだった気がする。
さて彼が言うには明日もフライト時間ギリギリまでコアな観光をするらしいのだが・・・
ホテルに帰ってからの二次会が足を引っ張ることになるとはーーー
と言うことで気になる方はぜひどうぞだぞい^^