30日の読売新聞に財政再建・消費税に関するインタビュー記事が掲載されました。
皆さんの関心が高い消費税については,短いスペースでは意を尽くせないので,こちらで補足説明しておきたい。
19日のブログ記事「明細なき請求書」で,「消費税率を10%に引き上げることは,私には異論はない」と書いた。予算の無駄を削ってもいずれは消費税を10%以上に上げなければいけないだろうから,消費税10%の是非はもはや議論の対象ではなく,いつ引き上げるのかというタイミングの問題だ。
増税を遅らせれば将来へのつけ回しが増える,景気が悪いなかで早まれば経済に悪影響が出る。この間の難しいバランスをとって決めていかなければならない。また,一気に5%引き上げは,経済がよほど好調でないと実行できないだろう。2段階で引き上げる,または一気に上げるときは一時的な減税と組み合わせて負担増をならす,という工夫が必要だ。
増税にともない,低所得者への配慮策,捕捉の問題等はいまから時間をかけて議論していいが,実際の引き上げは,景気の動向を見極めるために,直前に決めればいい。
タイミングが問題だ,という考えなので,「消費税増税についてどう思うか」という質問には答えづらい。具体的な案に対して,賛否をのべた方がいいだろう(ブログ記事「明細なき請求書」で議論したように,増税分の使途が明確になっていることが前提である)。
2011年度に消費税率引き上げ 反対
2012年度に消費税率5%引き上げ 反対
現状で私が望ましいと考えるのは,
2012年秋に消費税率2~3%引き上げを計画,2011年度末に景気の動向を見極めて最終決断。残りの2~3%は,最初の引き上げ後に時期を判断。
である。今後の経済情勢次第では,望ましい案も変化するかもしれない。
(関係する過去記事)
「明細なき請求書」
皆さんの関心が高い消費税については,短いスペースでは意を尽くせないので,こちらで補足説明しておきたい。
19日のブログ記事「明細なき請求書」で,「消費税率を10%に引き上げることは,私には異論はない」と書いた。予算の無駄を削ってもいずれは消費税を10%以上に上げなければいけないだろうから,消費税10%の是非はもはや議論の対象ではなく,いつ引き上げるのかというタイミングの問題だ。
増税を遅らせれば将来へのつけ回しが増える,景気が悪いなかで早まれば経済に悪影響が出る。この間の難しいバランスをとって決めていかなければならない。また,一気に5%引き上げは,経済がよほど好調でないと実行できないだろう。2段階で引き上げる,または一気に上げるときは一時的な減税と組み合わせて負担増をならす,という工夫が必要だ。
増税にともない,低所得者への配慮策,捕捉の問題等はいまから時間をかけて議論していいが,実際の引き上げは,景気の動向を見極めるために,直前に決めればいい。
タイミングが問題だ,という考えなので,「消費税増税についてどう思うか」という質問には答えづらい。具体的な案に対して,賛否をのべた方がいいだろう(ブログ記事「明細なき請求書」で議論したように,増税分の使途が明確になっていることが前提である)。
2011年度に消費税率引き上げ 反対
2012年度に消費税率5%引き上げ 反対
現状で私が望ましいと考えるのは,
2012年秋に消費税率2~3%引き上げを計画,2011年度末に景気の動向を見極めて最終決断。残りの2~3%は,最初の引き上げ後に時期を判断。
である。今後の経済情勢次第では,望ましい案も変化するかもしれない。
(関係する過去記事)
「明細なき請求書」