15日に,韓国・釜山で開催された「Korea-Japan Seminar on The Fiscal Policies of Korea and Japan to Meet Ongoing Global Economic Crisis」に参加して,同題のパネルディスカッションの討論者を務めました。会議は,韓国財政学会と日本の財政学者研究グループの主催です。
私の報告では,クルーグマン教授がかつての日本にインフレ・ターゲットの導入を提唱したが,現在の米国に対しては財政刺激を主張しているため,日本で戸惑いが見られることを紹介したところ,参加者にうけていました。
整合的な説明はきちんとクルーグマン教授にしてもらいたいところです。私の受け止め方は,米国では政府債務は小さく,デフレも現実のものではない状況なので,状況が違うとアドバイスも違うのだろうというものです。
新型インフルエンザが騒動になる前に会議への参加を決めていたのですが,勤務先では4月30日に,患者発生国への渡航は自粛,他の国への渡航も再検討,真にやむを得ず渡航する場合は十分な対応をとるよう通知が出ました。韓国は,7日に3人目の感染者が報告されて以来,新規の感染者は出ていません。韓国側の主催者からは,日常生活に影響はないので,予定通り開催するとの連絡が会議前にありました。
自粛要請にもかかわらず渡航して,万が一感染して勤務先を休業に追い込む原因を作ってしまったら大変です。しかし,日韓の財政学者で現状の経済危機と財政政策について意見交換できる貴重な機会ですし,猛毒性ウイルスを前提にした日本の対処マニュアルを今回の弱毒性新型ウイルスに杓子定規に適用することには疑問も感じていたので,リスクをとって渡航することにしました。ただし,手洗い,うがいに勤め,感染を防ぐ努力はきちんとしないといけません。
14日。韓国入国の際は検疫質問書に記入して,耳穴に体温計を挿され,体温の測定です。一方,セミナーの会場となった海雲台では,マスクを着用する人はもちろん誰もいません。
滞在中は用心していましたが,16日の帰路でふと気づいたことですが,新型インフルエンザに感染すること自体を恐れているのではなく,それによって社会的制裁を受けることを恐れて行動していたようです。
4月30日の通知では,帰国後10日間は,体温を記録し,勤務先ではマスクを着用するように要請されています。人ごみを避けるようにという指示もありますが,人ごみを避けると通勤することもできないので,これは難しい。国内の状況も変わって,通知の意味にも現状ではいろいろと疑問もありますが,リスクをとったことで行動の責任が問われる立場にありますので,通知にしたがって行動せざるを得ません。
今日の体温 35.9度。
(2009年5月19日追記)
昨日,15日付けの通知が回ってきて,帰国後の体温記録・マスク着用の期間が7日間に短縮されました。
関西方面への出張の自粛,出張後の体温記録・マスク着用は求められていません。
今日の体温 35.8度。
(2009年5月19日追記・2)
今日,18日付けの通知が回ってきて,内容がだいぶ変わりました。
教職員すべてに出勤前に体温の測定が要請されています。
患者発生国からの帰国者は検疫や保健所の指示に従うことになりました。妥当な内容に変わったと思います。
私の報告では,クルーグマン教授がかつての日本にインフレ・ターゲットの導入を提唱したが,現在の米国に対しては財政刺激を主張しているため,日本で戸惑いが見られることを紹介したところ,参加者にうけていました。
整合的な説明はきちんとクルーグマン教授にしてもらいたいところです。私の受け止め方は,米国では政府債務は小さく,デフレも現実のものではない状況なので,状況が違うとアドバイスも違うのだろうというものです。
新型インフルエンザが騒動になる前に会議への参加を決めていたのですが,勤務先では4月30日に,患者発生国への渡航は自粛,他の国への渡航も再検討,真にやむを得ず渡航する場合は十分な対応をとるよう通知が出ました。韓国は,7日に3人目の感染者が報告されて以来,新規の感染者は出ていません。韓国側の主催者からは,日常生活に影響はないので,予定通り開催するとの連絡が会議前にありました。
自粛要請にもかかわらず渡航して,万が一感染して勤務先を休業に追い込む原因を作ってしまったら大変です。しかし,日韓の財政学者で現状の経済危機と財政政策について意見交換できる貴重な機会ですし,猛毒性ウイルスを前提にした日本の対処マニュアルを今回の弱毒性新型ウイルスに杓子定規に適用することには疑問も感じていたので,リスクをとって渡航することにしました。ただし,手洗い,うがいに勤め,感染を防ぐ努力はきちんとしないといけません。
14日。韓国入国の際は検疫質問書に記入して,耳穴に体温計を挿され,体温の測定です。一方,セミナーの会場となった海雲台では,マスクを着用する人はもちろん誰もいません。
滞在中は用心していましたが,16日の帰路でふと気づいたことですが,新型インフルエンザに感染すること自体を恐れているのではなく,それによって社会的制裁を受けることを恐れて行動していたようです。
4月30日の通知では,帰国後10日間は,体温を記録し,勤務先ではマスクを着用するように要請されています。人ごみを避けるようにという指示もありますが,人ごみを避けると通勤することもできないので,これは難しい。国内の状況も変わって,通知の意味にも現状ではいろいろと疑問もありますが,リスクをとったことで行動の責任が問われる立場にありますので,通知にしたがって行動せざるを得ません。
今日の体温 35.9度。
(2009年5月19日追記)
昨日,15日付けの通知が回ってきて,帰国後の体温記録・マスク着用の期間が7日間に短縮されました。
関西方面への出張の自粛,出張後の体温記録・マスク着用は求められていません。
今日の体温 35.8度。
(2009年5月19日追記・2)
今日,18日付けの通知が回ってきて,内容がだいぶ変わりました。
教職員すべてに出勤前に体温の測定が要請されています。
患者発生国からの帰国者は検疫や保健所の指示に従うことになりました。妥当な内容に変わったと思います。