アルコール依存症（否認からの脱却）

昨夜も総会だった。
こちらは同業者で構成された組合で、総会の内容も簡単だ。
総会と言うより毎年5月に集まる飲み会って感じ。
総会の会場も飲み屋だ。皆さん飲む気満々。
委任状で済ませて出席したくなかったのだが、役員をしているため逃げられない。
俺は今年度監事なので総会直前役員会の時に監査会も済ませている。
監査も簡単な足し算だけなので30分で終わった。
昨夜の総会での俺の役目は監査報告、ただそれだけだ。

総会のためには俺が3人をピックアップしていかなければならない。
俺が主として乗っている車はトラックばかりなので何人も人を乗せることが出来ない。
そこで今回も娘の車を借りることにした。
娘からは「乗った後はお酒の匂いを抜いておいてね」と釘を刺された。

そして懇親会終了後、帰りも酔っぱらいたちを自宅まで送り届ける係だ。
俺のほかにもう一人、酒を1滴も飲めない下戸の人が居る。
俺とその人の車で、送り届ける方面別に2台に分乗するのがなぜか決まりとなっている。
1軒目で帰ってくれるのならまだ良いのだが、当然2軒目も付き合わされる。
俺とその人の2人はタクシー運転手なので2軒目の会費は無料だ。
無料のウーロン茶をいただくより、早く帰りたかった。
断酒8年目ともなれば飲酒欲求など湧かないし、皆さんが楽しく飲めたのだからそれで良い。

総会後の2軒目の店で、ネットで買う公営競技の話になった。
現在はレース場に行かなくても、競馬も競輪も競艇も、
ギャンブルもスマホやPCで、アルコールと同様に家に居ながらできてしまう。
スマホデビューしたギャンブル好きの中高年にはたまらないシステムだ。
スマホがあれば、いつでもどこでもギャンブルが手軽にできてしまう。
重症化してギャンブル依存から抜け出しても、身近にあるから再び手を出してしまう。
それに、近年オンラインギャンブルによる依存症が急増しているそうだ。
海外では合法でも日本では違法なものにまで手を出している。
それも若年齢化して高校生にまで広がっているらしい。

アルコールも24時間いつでもどこでも酒にアクセスできてしまう。
近年はコンビニも24時間ではない店も増えたが、夜中に開いているスーパーもある。
酒販も規制すべきだと思うが大手酒造メーカーや財務省の抵抗があるので無理だ。
酒の安売りや24時間販売は 、いつでも酒が飲みたいときに飲める環境になる。
低所得者も酒を買いやすくなりアルコール依存症者が増える。
断酒の身である俺からすれば、酒販の時間規制と酒税の増税が望まれる。
酒をこよなく愛していた以前の俺からは絶対に出ないセリフだ。

ギャンブルもアルコールも便利になり過ぎると、思いもよらない病気になることもある。


つづく。



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