昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。
by isohaetori
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ナミビア旅行記(8) 旅の終わり


ナミビア旅行記(7) 事件発生
ナミビア旅行記(6)からの続きです。
2月10日(日)
2月11日(月)
今日は虫のことは忘れ、エトーシャ国立公園へ行くことにした。せっかくアフリカに来たのだから、サバンナの動物を見ない手はないという判断である。
ここはエトーシャ・パンという湿地が有名で、乾季にはアフリカらしい野生動物がたくさん集まる場所である。今は雨季のため分散してしまっていたが、それでも車を走らせているとさまざまな動物が現れる。






車内から見る動物たちに大興奮する我々だったが、その後がたいへんよろしくなかった。帰り際にゲートで荷物チェックがあり、後部座席にドローンがあるのを見咎められたのである。ゲートのおばちゃんの表情が、一瞬にして険しくなった。
「ここはドローン禁止なのよ! 他の荷物も見せなさい」
やってしまった。壊れたドローンを積みっぱなしにしていたのを、すっかり忘れていたのである。国立公園内ではドローンの使用は禁止なのだが、所持すらダメだったとは。
職員が続々と集まってきて、かなり険しい雰囲気が漂いだした。ただでさえ強いおばちゃんの目ヂカラが五割くらいアップしている。怖い。そして主犯格とみなされたのか、丸山さんは問題のドローンとともに事務所に連れて行かれてしまった。
車に残された私と白川さんも追及されることになった。我々の人相は悪くないと思うのだが、完全に密猟者扱いをされてしまったようだ。積んでいた荷物も全部開けられ、レンジャーにあれこれと問いただされた。どうも本格的にまずいことになってきた。
追い込まれた私は、我々は虫や動物の写真を撮っていただけで、この公園内では何も悪いことはしていない、絶対してないと拙い英語で力説した。もう必死である。白川さんの場を和ませる巧いトークもあり、車の荷物に関しては何とか切り抜けることができた。
解放された我々が事務所に行くと、丸山さんはいかつい男たちに囲まれ、まだ厳しい取り調べにあっていた。やはりドローンを所持していたことが問題になってしまったのだ。
とはいえ、前の宿で墜落して壊れてしまったドローンである。当然それ以来使ってもいない。これは壊れていて飛ばせないのだと丸山さんが必死に説明し、職員の目の前で実際に操作してみせることでなんとか収まった。とてつもなく長く感じられた時間であった。筒井さんには申し訳ないが、ドローンが壊れた状態で本当に助かった。もし使える状態だったら疑いは晴れなかったかもしれない。そうなるとどんな罰則が待っていたことか。
ここでは結局罰金を払うということで決着し、最寄りの警察署へ支払いに行った。この時ばかりは緊張していて、さすがに写真を撮っていない。
憂鬱な気持ちでロッジに戻り、気をとりなおして夜の探索に移る。昨夜より条件が良く、産卵しているマンティコラをいくつも見つけた。お尻をときどき動かしている様子を動画に撮った。
オスは一頭だけ見つかった。脚先などがあちこち欠けていて、やはり時期が遅かったようだ。

ライオンゴロシの花が咲いていた! トゲトゲした実をつけることで有名なやつである。憧れの植物だったのでたいへん嬉しい。

社会性のクモ、Stegodyphus sp.(イワガネグモ科)の巣を見つけて感激した。血縁関係にある数十頭からなるコロニーである。住居部分と狩り用の網部分がある。素晴らしい! 良いものを見た。

次第に雨が強くなってきたので、夜回りは切り上げることにした。私のカメラは防水でないので、こういう時に弱い。
ロッジに戻って、お疲れさまのビール。本格的な虫探しは今夜で最後だ。長かった旅行も終わりに近づいている。当初のお目当てだった虫たちは一通り見ることができた。最後に違反キップを切られて意気消沈したが、虫についてやれることはやり、大きな成果が上がったという達成感がある。旅行に出て、虫はもう満足かな、と思ったのは初めてのことだ。
ナミビア旅行記(8)へと続く。次が最終回です。