Project HB #1 update: Seventh Wave "PSI-FI" リマスター+ボーナス・トラック |
以前ご紹介したセヴンス・ウェイヴの2作品がリマスターされて、最近のVdGGのアルバムを出しているエソテリックから再発されました。それぞれシングル・バージョンなどがボーナス・トラックとして追加収録されています。6月25日には輸入盤に解説がついた形で日本でもBELL ANTIQUEレーベルから発売されたはず。
●以前のご紹介記事
Project HB #1:
ヒュー・バントンが参加しているのは、2ndアルバム「psi-fi」の方で、以前紹介したようにその中の1曲「Manifestations」のみで、オルガン、メロトロン、ARPシンセサイザーを演奏しています。また、最終曲の「
ボーナス・トラックには、そのヒュー参加曲のシングル・バージョンが収録されている訳だが、イントロ部分をざっくり取っ払っているので、随分と印象が違っています。
"psi-fi" remastered 2018
(originally released 1975)
1. Return to Foreverland
2. Roads to Rome
3. Manifestations
4. Loved by You
5. Only the Beginning
6. Aether Anthem
7. Astral Animal
8. El Tooto
9. Camera Obscura
10. Star Palace of the SombreWarrior
<BONUS TRACK>
11. Manifestations (single version)
12. Only the Beginning (Part 1)
さて、今回の再発の目玉は、何と言ってもヒューのインタビューが掲載されていることでしょう。実際にはヒューが参加していない1枚目のアルバム「Things to Come」に前半が、「psi-fi」には後半が掲載されています。とは言え、中心はメンバーのケン・エリオットのインタビューなので、ヒューのコメントもそれほど長いものではないのが残念。以下に、その全文をざっくりと訳してみましたので参考にしてみて下さい。
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「VdGG
さて、私たちはこれらの録音でニール・リッチモンドというエンジニアと仕事をしたんだが、彼は、もちろん、セヴンス・ウェイブのデビュー・アルバムにも関わっていたんだ:ついでに言えば、当時そのスタジオでテープ・オペレーターをしていたのは、スーという若い女性だった。彼女は、後に私の妻になったんだよ! たまたま、ケン・エリオットが、そのアルバムを巡ってライブ・バンドをまとめようとしていて、偶然、私がデモの中でやっていたことを聴いて、それを気に入ってしまい、私をバンドのメンバーにしたいと熱心に誘ってきたんだ。覚えてるのは、ツアーに出る前に、ロンドンとケントでたくさんのリハーサルをやったことだな。でも、たくさんのライブ・ショーをやったとは思えない - たぶん、結局は、片手で足りるくらいだったと思うよ。
最終的には、私は「マニフェステイションズ」という曲に貢献しただけに終わったんだ。このことの理由は、私がセヴンス・ウェイブと一緒にスタジオにいた時に、私にVDGGが再結成するという電話があったんだ。それで、私はケンとキーランに、VdGGに戻るので、彼らと一緒に録音を続けていけなくなったと告げなければならなかったんだよ。残念だったけど、私は自分の選択をしたんだ。
ケンとの仕事から得られたことの一つが、彼がそうできない時に、セッション・ミュージシャンとして彼の代わりを務める機会が時々あったということがとても嬉しかった。それはとても私にとって助けになったし、そして、バンドとツアーをしていたかに関わらず - 私は「Things to Come」リリースのすぐ後に、ライブ・サウンドを増強するために加わったんだよ - あるいは、彼らと一緒にスタジオにいても、私は、彼らがやったことに対して、沢山の賞賛の念を持っていた=そして、今も持っているんだよ。」
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基本的には、以前、私が直接ヒューに聞いた話と同じですが、VdGG再結成の電話の話は初登場かもしれません。また、今回の再発に付けられているブックレットに使用されている写真にも、残念ながらヒューが写っているものはありません。
日本盤は、輸入盤に解説を付けたものとなっていますが、どんな解説がついているのでしょうか。そちらも気になります。どなたか、輸入盤のブックレット以上の情報があれば、お知らせいただけると嬉しいです。
By BLOG Master 宮崎