Sofa Sound Journal 2013 12月度 「別世界」 |
Sofasound Peter Hammill's Journal
"Otherworld"
Posted: December 31, 2013 | Author: sofasound | Filed under: Uncategorized | Comments
一年もほとんど終わり、2014年を迎えるまで、あとほんの数時間の問題に過ぎない。
もちろん、これは、また、私のゲイリー・ルーカスとのコラボレーション「アザーワールド」のリリースまで、1か月ちょっとになったことをも意味している。それは(エソテリックから)2月三日に出るのだ。
ゲイリーが私のスタジオを1月に訪ねてきたときには、私たちは、自分たちがやろうとしていることについての概略の計画など必ずしも持ってはいなかった。私たちは単純に、いくつかの作業に突入していってみて、何が出てくるのか見てみたのだ。ゲイリーは、即興演奏の中からダークなギターのサウンドスケープを作り出してみると約束した。そしてまた、彼の言葉を借りるならば、実際に歌物になるかもしれないインストでの骨組みをもだ。
そのプロジェクトのために - 私にできたもっともオープンなやり方で - 私が準備した自分のパートは、いくつかのループとロング・ディ例を用いたセミ・アンビエントな楽曲を録音しておいたのと、私も、また、2,3のざっくりとした歌物のアイディアを持って行ったというものだ。(これら後者は、必然的に、“現行の”ソロ・アルバムから、スタイルにおいて、いくらかかけ離れていたものだった。)私には二つ、三つほどのベーシックなビートもあった。それは、ほかのアイディアに対しての立脚点として作用するかもしれないと私が考えたものだった。
明らかに私たちは物事に対して少しばかり異なった角度から近づいて行った。ゲイリーはギターの名人であり、私は - 私独特のやり方であれば、自分の一角を守ることはできると思うが - 絶対的にそうではないからだ!
通常の技術的なセットアップ作業の後で、私たちはすぐには、ゲイリーによる、霊妙なものから気のふれたようなものまである、いくつかの壮大なインプロビゼイションの最初のものに取り掛かることからは離れていた。素晴らしいものだ。それから彼は“インストの枠組み”に取り掛かり始めた - それらは、それぞれ数回にわたって申し分なく演奏され、きわめて完全に実現されたバッキング・トラックになった。
“私の”楽曲に進むと、ゲイリーは十分に繊細な即興のやり方でオーバーダビングを行った
私たちは2,3日の間の作業に取り組み、広く変化にとんだ性格の、まったく大量のマテリアルを仕上げた。明らかだったのは、私たちがプロジェクトに際して同じ波長にあったことのみならず、アルバム作りが上手くいくことを確信していたことだ。
私のパートは、まだやらなければならないことがたくさんあった。メインの作業は、“実際の歌もの”楽曲のためのトップラインと、もちろん、歌詞だった。また、より余白のあるマテリアルについてはよく考えられた編集を行わなければならないし、もちろん、ゲイリーのパートの上に、私自身のオーバーダビングをしなければならないのでもあった。
徐々に、そこに全体の輪郭が表れだし、ゲイリーがダビングの最後の数日の間戻ってきて、今回はさらに幾分考えた。
思うに、私たちは、きわめて奇妙だが、不思議なほどパワフルな何かをともなって終わった。音楽は、ある種のルーツ(音楽)の領域からワイルドなサウンド・コラージュまで向きを変える。そのすべてが - 2,3の見つかった音の楽曲を除いて - 私たちのギターと私の声(その目的を提供し、ミックスからは取り除かれた、あれらのビート!)によって生み出されたのだ。
それは、察するところ、ワープしたフォーク・ミュージック、...もう一つの世界からワープしたフォーク・ミュージックの性格をいくらか持っている
次は、さらなる挑戦として、私たちはその作品をライブで演奏する、ロンドンのユニオン・チャペルで2月21日に、一度限りのショーにおいて。とてもエキサイティングかつ身震いしている!
いくつかのリンクをここに...。
その音楽のちょっとしたプレビューはここで:ユーチューブ
"Peter Hammill and Gary Lucas 'Other World' Album Preview"
先行注文:ソファ・サウンド注文ページ
ロンドン公演のチケット予約:See Ticketsのサイト
そして、それを以て、ハッピー・ニュー・イヤーをあなた方すべてに述べよう。より多くの、異なったものが2014年に訪れる!
sofasound | December 31, 2013 at 5:36 pm | Categories: Uncategorized |
URL: http://wp.me/p1jToz-2a
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みなさん、新しい年が始まりました。ピーターのジャーナル12月度が例のごとく最終日に投稿されましたのでご紹介いたします。
今回は、2月3日に出るゲイリー・ルーカスとのコラボ作品についての文章です。この文章を読む限り、ピーターは、歌だけでなくギターも弾いていることが窺えます。ギターの名人では「断固として違う」みたいなことも書いてありますが、時としてファンの想像を超えるギターをしばしば聞かせてくれたことのあるピーターですから、今回、どんな演奏をしてくれているのか楽しみです。
また、2月21日のロンドン公演についても紹介していますが、「一回限り」と言わず、二人で世界を回ってほしいものです。
今年もピーターの音楽は、様々な驚きと喜びをファンにもたらしてくれることでしょう。
by BLOG Master 宮崎