Project Brain (Guy Evans) #7 - "Battle of the Birds"(Anthony Phillips And Harry Williamson) |
- Anthony Phillips And Harry Williamson with Didier Malherbe Narrated By Gilli Smyth
(Blueprint/Voiceprint BP359CD 2004)
1. The Wren And The Raven (2:52)
2. Raven Flight (3:08)
3. The Magic Bundle (4:51)
4. The Promise (3:06)
5. The First Test (3:33)
6. The Second Test (4:26)
7. Wed The Giants Daughter (2:34)
8. The First Spell (3:54)
9. The Last Spell (2:22)
10. From Rags To Riches (6:26)
11. Auburn Mary (3:08)
12. The Choice (2:14)
13. Sombre (1:19)
14. Flight (3:09)
15. Twilight (3:48)
Anthony Phillips : Six-string/Twelve-string Guitars
Harry Williamson : Six-string/Twelve-string Guitars,
Voice Actor(The Raven, The First King's Son)
Gilli Smyth : Narrator, Voice Actor(Auburn Mary)
Didier Malherbe : Flute, Piccolo Flute, Saxophone
Jan Emeric : Acoustic Guitar
Hugh Hopper : Bass
Guy Evans : Drums (Paper)
John Hackett : Flute (Solo For The Crystal Tree)
Claire Jones : Vocals(11)
Simon Phillips : Oboe
Violin, Cello Carl, Dorothy
Voice Actor
- Bee Williamson : The Cook's Son, Mice & The Hoodies
- Tasmin Smyth : The First Queen
- Dave The Wave : The Giant & Guest
- Everyone Around : The Guests At The Party
- Orlando Allen : The Mouse & The Hoodies
- Taliesin Allen : The Second Young Son & The Hoodies
- Helen : The Shoemaker's Wife
- Aardvark : The Shoemaker
Recorded 1976-1978, Send Barnes, Surrey (recordings on 4 track masters).
1981, Ox's Cross, Devon (4 track masters onto 8 track and additional recordings).
このアルバムもまた、ハリー・ウィリアムソンが中心となって、アンソニー・フィリップスと録音したカセット・アルバムが元になっている。それは1976年から1978年にかけて録音されたもので、1981年にGAS/Ottersongsから発表されている。その時点では、ギター2本にジョン・ハケットのフルート、ディディエ・マレエブのフルートとサックスしか入っておらず、後は声優としてのジリ・スマイス一家などであった。しかし、どうやら実際には、1981年のマザー・ゴングのフランス・ツアーの際にハリーはこの4トラックから8トラックに移植したテープを帯同し、ディディエの他にも当時のマザー・ゴングのメンバーであったヒュー・ホッパーにはベースを、ヤン・エメリックにはギターを、そしてガイ・エヴァンスにはペーパー・ドラムをオーバー・ダビングしてもらっていたと、後に2004年にブルー・プリント・レーベルからCD化された際の裏ジャケにハリーは書いている。ペーパー・ドラムというのがどういうものかよく分からないが、「特に巨人の足音のために」と書いてある。
基本的には、古いケルトの民話である巨大な魔法の鳥と巨人とを巡るストーリーを、ジリ・スマイスを中心とした声優たちに演じてもらっているものであり、ある意味ソング・ストーリーだと言える。いや、むしろジリ・スマイスをナレーションとした劇仕立てのラジオ・ドラマみたいなものか? 英語がすっと耳に入ってくる人であれば、楽しめると思うが、そうでない私のような人間のためには、文字としてストーリーがブックレットに入っているので、それを見ながら聴くとよい。サンプルを試聴できるサイトもあるので、興味を持たれた方はどうぞ。
"Battle Of The Birds: A Celtic Tale" at ALL MUSIC
ブックレットのハリーの文章によれば、1981年のカセットはラフ・ミックスだったそうで、2004年の時点で、きちんとミックスダウンしなおして、いくつかはほんの少しアレンジもやり直しているそうだ。また、13~15にはオリジナルのカセットでは使われなかったバッキング・トラックが、声を重ねずにそのまま収録されている。
これもまた、マザー・ゴングでのガイの関わった作品の一つとして、ヒュー・ホッパーとの共演が聴ける貴重な一枚と言えるだろう。これで、このアルバムがオーバーダビングされたヒュー在籍時のフランスでのマザー・ゴングのライブが発売されてくれると、こんなに嬉しいことはないのだが。望み薄だろうか?
by BLOG Master 宮崎