episode three; from 24th Sep. dinner time |
今回は、出てきた料理の中に餃子があったのだが、これがうまかった。そして、この餃子のために九州のたまり醤油が出されたのだが、九州の醤油の特徴は「甘い」ことだと説明したところから、食材や味の好み、だしの違いなどが東日本と西日本で大きく二つに分かれているという話になった。そのことを適当な日本地図を書いて説明をしていると、会話の流れから、この大きな嗜好の違いの境目とほぼ似たようなあたりで、日本の電気の周波数が東と西とでわかれているという話になった。これはピーターは知らなかったようで、さすがに驚いていた。日本は最初の導入をしたときにドイツ系の発電機とアメリカ製の発電機の二種類を購入したため、今に至るまで2種類の電気が一つの国の中に存在しているのだというのはとても奇妙に思えたようだ。昔はお互いの電気製品がもう一方では使えなかったのだ、という話を懐かしそうにする我々を面白そうに見ていた。
発電機の伝来と九州、九州といえば、鎖国時代の日本の唯一の開かれた港であった長崎の出島の話に飛び、そこから、ポルトガル人がライフル(鉄砲)を伝えた話になったり、鉄砲が伝わったことで戦国時代の戦い方が大きく変わったに違いないとか、鉄砲を使った武将と使わなかった武将の差はもちろん、信長のような使い方自体を工夫した武将がいたなどと話はどんどん広がっていった。残っている地図には、中国大陸や朝鮮半島、ロシアや北方四島などが描かれており、そこに人や文化の伝来ルートやアイヌ民族や沖縄の民族などの記載がある。
北朝鮮と韓国の話では、昔は一つの国だったのか、とか、そのもっと昔はいくつかの国に分かれていたのかなどの話も飛び出してきて、よくもまぁ東洋の歴史についてこんなに知っているものだとひとしきり感心させられた。
by BLOG Master 宮崎