診察ができる vol.2 鑑別診断
試験前に必見!Post-CC OSCE対策まとめノート(2024)
皆さんこんにちは.7月に差し掛かり,6年生のみなさんはPost-CC OSCEが近づいているのではないでしょうか.
そんなみなさんに
OSCE試験に役立つ
+今後の実習や研修でも活かせる
Post-CC OSCE対策まとめノートを作成いたしましたのでぜひみていただけると幸いです.
OSCE対策だけでなく実習でも役立つよう意識して作成しましたので,6年生以外の学生もぜひ読んでいただけますとありがたいです.
こちらの症候対策ノートは別リンクでダウンロードできるようになっております.
(β版のため,厳選15症候の公開となります.本記事ではサンプルとしていくつかの症候を公開いたします)
頑張って作成したので,
「役に立った!とても参考になった!」
という方はぜひ,「診察ができる 」もよろしくお願いします!
診察ができるについてはこちらから.より鑑別診断,臨床推論について学ぶことができると思います.
この対策ノートは「診察ができる vol.2 鑑別診断」の内容をもとに作成しております.
そして,
OSCE試験に役立つ
+今後の実習や研修でも活かせる
内容を意識して作成しています.
書籍『診察ができる』とセットで学習することでPost-CC OSCE以降も使える,臨床知識の定着ができると思います.
このまとめノートが皆様のお役に立つものになりましたら本望です.
Post-CC OSCE について
試験の概要
[受験生必見!]Post-CC OSCEの対策について:概要と実践法
詳しくはこちらの記事を確認すると大まかな流れがつかめると思います.
Post-CC OSCEでは
4年時のPre-CC OSCEとは異なり,
ある症状に対して診察を行い,
その上に上級医に鑑別疾患を報告する
という能力が求められます.
【プレゼンフォーマット例】
このような定型フォーマットを用いてプレゼンテーションをするのも一つです.
本試験で
「限られた時間内に」
「抜け漏れなく」
「理路整然と」
プレゼンすることはとても難しいです.
定型化できるところは型にはめて,
鑑別など考えるべき内容に集中できれば
プレゼンテーションもよりスムーズにできると思います.
試験範囲
基本的にこの2つの資料に載っている症候,疾患をもとに出題されます.
②CATO
の2つです.
発熱を例にとってみると,
これらの疾患と,それに対する問診,診察という形で試験が行われます.
また,「CATOの学修・評価項目」にある表を埋めながら,対策していた先輩方をよく目にしました.
しかしこの表で勉強しても
「各疾患が勉強しにくい並び方になっている」
「疾患が並んでいるだけで重要度まで書いていない」
などこの表だけで整理しようとするのが困難と思います.
今回の「OSCE対策まとめノート」では
問診→診察→上級医への報告
までの流れに沿いつつ
禁忌落ちにも対応した勉強
ができるようになります.
*禁忌落ちに対応・・・必ず鑑別に挙げるべき緊急疾患を見逃している場合など,大幅減点となりうるポイントをカバーしています.
テキストの構成について
本ノートは
「表紙」
「これだけは覚える」
「問診」
「診察」
「プレゼン時のポイント」
の順に記載しています.
『プレゼンテーションで報告していない情報は最初から診ていなかったものと同等』
と言え減点対象になりうります.
そのため『ここをしっかりみてこの疾患を除外した』とアピールする必要があるでしょう.
『プレゼン時のポイント』では
まず重要/緊急疾患を想起・鑑別し
それを報告できるように意識すること
が大切です.
そこから逆算して
「問診・診察」ができる
ような記載を意識しています.
漏れなく時間内に全ての問診・診察ができることが理想ですが,
問診に時間をかけすぎて身体診察ができず,
プレゼンで述べたい所見を取れなかった
となると悲惨です.
それを避けるため,
プレゼンに必要な情報を適切に聴取し,
余裕があれば追加でさらに的を絞った診察を行う順番が良いでしょう.
【本まとめ資料の基本フォーマット】
機構の表の横軸にある疾患は全部網羅して鑑別できるようになっており,
縦軸にある問診内容や診察内容に関しても網羅して記載できている(はず)です.
つまりこのテキスト通りにできていたら
試験に落ちることはないといえるでしょう!!
(共感の姿勢など,態度は良くしないと落ちますが)
共通の問診事項の質問例
「OPQRST」「かきくけこさしすせそ」
以下の頭文字を取っているものです.それぞれの質問例を書いておきます.
O:onset(発症様式)
→「その症状はいつからですか」
P:provocative/palliative(増悪・寛解因子)
→「どんなときに良く/悪くなりますか」
Q:quality/quantity(症状の性質・ひどさ)
→「(痛みなら)どんな/どれくらいの痛みですか」
R:region/radiation(部位,放散痛)
→「具体的にはどこらへんが痛みますか」
S:associated symptoms(随伴症状)
→「その他にはどの様な症状がありますか」
T:time course(時間経過)
→「時間が経つと痛みはどうなりますか」
か:家族歴
き:既往歴
く:薬,アレルギー
け:健康診断
こ:海外渡航歴
さ:酒タバコ
し:職業,食事・水分
す:睡眠
せ:性活動
そ:その他(排便・排尿など)
症候ごとの具体的な問診例・フレーズについては
「診察ができる vol.2 購入者特典」の
Dr.山中・鎌田の問診☆攻めNIGHTの配布プリント
を活用すると良いでしょう(Q-assist prime会員でも閲覧可能です)
※こちらは機構課題対策になります.大学課題は各々の大学での対策を行ってください.
※機構の症候リストに沿って対策ノートを作成していますが,『このなかの症候からじゃない出題があった』などのお話も度々伺います.こちらをベースに本番は臨機応変に挑んでください.
――症候対策――
●部位別の痛み
腹痛
重要度:★★★★★
◯重要な疾患も多く,関わる疾患の分野も多い
◯診察をやり切る時間も無い可能性があるけどそれはみんな一緒なので,ある程度は諦める
◯産婦,循環器の順に除外していく,最後に消化器疾患
◯「心窩部痛(上部)」か「下腹部痛(下部)」かで鑑別をざっくり絞る
◯上部なら心臓・胃の疾患,下部なら婦人科・腸疾患を中心に考える
胸痛
重要度:★★★★★
◯兎にも角にも5killer chest pain
◯血圧は絶対左右両方ともはかる(やろうとしないと左右差教えてくれない)
◯忘れがちな帯状疱疹は「デルマトームに一致した皮疹」
頭痛
重要度:★★★★★
◯くも膜下出血,脳出血,髄膜炎,緑内障発作を緊急疾患として必ず鑑別する
◯緊急疾患を除外したら,キーワードから鑑別を絞る
◯痛みの増悪寛解因子,部位,性状といった問診である程度想定できそう
腰背部痛
重要度:★★★★★
◯とにかく「体動で変わるか」➔体動で悪化しない場合は血管系の可能性
◯見逃したらいけない疾患:大動脈解離,急性膵炎,膵癌
◯筋骨格系なら,「腰痛症,変形性脊椎症,圧迫骨折」はもれなく鑑別に挙げられそう
◯膀胱直腸障害のある場合はヘルニア,狭窄症であっても緊急性が高い
関節痛・関節腫脹
重要度:★★★★
◯見逃してはいけない疾患:化膿性関節炎➔悪寒戦慄のある急性単関節痛は注意!
◯膠原病は随伴症状が多岐にわたるので,可能な範囲で聴取したい
●全身症状
発熱
重要度:★★★★★
◯不明熱といえば「感染症,悪性腫瘍,膠原病」
◯見逃したら危ない疾患:髄膜炎,感染性心内膜炎,化膿性関節炎
◯痛みを訴える部位があればかなり鑑別を絞れる➔その部位を優先的に診察
◯頭からつま先まで診察(top-to-bottom approach)をマスターして形に沿って診察したい
◯問診,診察事項が多く,時間配分を意識する
全身倦怠感
重要度:★★★★
◯問診でしか情報を得られない疾患に注意(特に精神疾患と薬剤性)
◯「目の診察」と「浮腫の確認」で鑑別を絞れるか
◯女性なら妊娠と更年期障害を忘れない
最後までご覧いただきありがとうございます.
こちらでは抜粋版として「痛みに関する症候」と「全身症状」の症候を紹介いたしました.
また,こちらのサイトでは見開き表紙つきのPDFを配布しています.
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のフォローと該当ツイートのリツイートでなんと無料でPDFが閲覧可能です.
(第一弾として厳選15症候の公開となります)
また,ノートがよかったら「診察ができる vol.2 鑑別診断」もおすすめです.こちらの対策教材は「診察ができる vol.2 鑑別診断」をベースに作成しております.Post-CC OSCE以降も使える臨床で活用できる知識がたくさん記載されています.
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(サイト最下部にPDFが置かれています.)
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