情報処理学会 latexテンプレート、情報処理学会論文誌ジャーナル論文の準備方法、に記載の論文内容に関する指針「べからず集」を引用。
5.1 書き方の基本
- 研究の新規性、有用性、信頼性を明確に記述し、読者に伝わるようにする。
- 読み手にとって読みやすい文章を心がける。
- 解決すべき問題が一般化されておらず、局所的な問題に終始している場合や、問題そのものが不明確な場合は再考を要する。
- 結論が明確でない、範囲や限界、問題点の指摘が不適切、または内容に沿っていない場合は再考を要する。
- 科学技術論文として不適切な表現や、分かりにくい表現がある場合は再考を要する。
- 口語体や長文の連続、章や節の立て方、全体の構成が不適切な文章は再考を要する。
- 文中の文脈から内容の把握が困難な論文は避ける。
- 説明に飛躍がある、仮説等の説明が不十分、説明が冗長または簡単すぎる場合は再考を要する。
- 未定義語を減らす。
5.2 新規性と有効性を明確に示す
- 従来研究との関連、研究の動機、目的が不明確な場合は再考を要する。
- 既知の技術と提案している新しいアイデアが明確でない場合は再考を要する。
- 提案内容の説明が概念的、抽象的で、読者が理解できない場合は再考を要する。
- 提案した方法の有効性の主張が不十分な場合は再考を要する。
- 十分な参考文献は新規性の主張に欠かせない。
5.3 書き方に関する具体的な注意
- 和文標題や英文標題が内容を適切に表現していない、または英語が適切でない場合は再考を要する。
- アブストラクトが主旨を適切に表現していない、または英文が適切でない場合は再考を要する。
- 記号・略号、用語が適切でない、図・表の説明が不適当な場合は再考を要する。
- 小さなグループや企業内でのみ通用する用語を多用している場合は再考を要する。
5.4 参考文献
- 図表が明確でない、誤りがある、鮮明でない、大きさや縮尺が適切でない場合は再考を要する。
- 十分な参考文献がない、適切な文献が引用されていない、または日本人研究者による論文を引用することが日本人研究コミュニティの発展につながるとされている。
- 参考文献は自分のものだけでなく、10件以上必要(分野によっては20件以上、30件以上という意見もある)。