神社仏閣が好きだ。
見て、その雰囲気を肌で感じれるし……被写体としても、とても魅力的。
そして、ここにある数々の仏像。
当時の人々は、どのような思いで作ったんだろうか……
この仏像……
法隆寺の本尊であり、金堂に安置されている門外不出の国宝『釈迦三尊像』………………の、『複製品』であります。
これは、富山県の高岡市・南砺市、そして東京藝術大学が協同した
釈迦三尊像の再現プロジェクトより製作されました。
釈迦三尊像の再現プロジェクトとは、
『東京藝術大学が法隆寺と文化庁から特別に許可を得て、釈迦三尊像の計測や金属分析などを行い、
そこで得られた高精細な3Dデータを基に3Dプリンターで原型を作成した。
これを用いて、伝統工芸高岡銅器振興協同組合の職人たちが鋳型を作り、三尊像と大光背を鋳造。
井波彫刻協同組合の彫刻師たちが、1tの重みに耐えられる木製の台座を制作した。
同大学では、鋳造した御像の造形を仕上げ、漆を塗り、傷なども再現。
1300年の経年変化による古色風に表面処理を施した。
門外不出の国宝 法隆寺釈迦三尊像。最新研究成果と、職人の経験と感性が相互に補い合い、
より高いレベルでの歴史的資産の再現につながった。』
「トヤマジャストナウ」ページより抜粋
まぁでも、本物そっくりとはいえ複製品……ですが、今回のこれは一つ良い点がありまして……
本物を法隆寺に見に行っても、正面からだけの拝観となり、決して裏は見れないんですが、
これは、本物と同じ仕上げの裏面を見ることが出来るんです!
では、背後に回ってみましょう。 ドキドキ……(*^_^*)
じゃ~~ん!
ん?……真ん中に、色が違う四角い部分がある。
よく見てみると……
あ、小さい字がたくさん並んでる!
読んでみると……
ん~~ふむふむ……ほぅ……なるほど…………………………さっぱりわからんわ(爆)
意味をググってみた……(笑)
この銘文……『光背銘』といいまして、造像の由来が書いてあるらしいです。
文字面33.9cm四方に、196字を14行、各行14字で鏨彫りしてあります。
内容は……
『推古天皇29年(621年)12月、聖徳太子の生母・穴穂部間人皇女が亡くなった。
翌年正月、太子と太子の妃・膳部菩岐々美郎女(膳夫人)がともに病気になったため、
膳夫人・王子・諸臣は、太子等身の釈迦像の造像を発願し、病気平癒を願った。
しかし、同年2月21日に膳夫人が、翌22日には太子が亡くなり、
推古天皇31年(623年)に釈迦三尊像を仏師の鞍作止利に造らせた。』
Wikipediaより抜粋
こういった歴史的背景を知った上で拝観するのも、大事なことですよね (*^_^*) ←普段、あまり調べない人(笑)
ありがとうございました。