雨天、降雪でもバックしやすいメルセデス・ベンツ後退時車両直後確認装置とは?

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今回は、私KenUの愛車の後退時車両直後確認装置と法令のお話です。


最近、宮城県では雨降りの日が多くて、ふと回想されました。

「前の車(TOYOTAマークX Zio)に乗ってたときは、雨降りの日の車庫入れで、わりと頻繁に車から降りてバックビューカメラを拭取ってたなぁ~」ということを。

泥汚れや雨滴・雪の付着で、バックモニターで後方を明瞭に確認できないことが、しょっちゅうだったから。

今の車(Mercedes-Benz GLA 220(X156))では、そういうことが全くなくなり、ストレスから解放されました。
飛び出す絵本ならぬ、汚れ知らずのバックするときだけ ” 飛び出すバックカメラ ” だから。

画像のバーを左右にスライドするとカメラのオンオフ時が比較できます


動作は ↓ こんな感じ。(※動画にBGMを挿入しているので、音量にご注意ください)

〇〇砲発射ぁ~!! みたいな感じですよね。

また、雨天時には、バックするときにリアウインドウの雨滴を感知して、自動的にリアワイパーが作動します。
さらに、後方に障害物が近づくと、レーダーが感知してインジケーターと音で知らせてくれます。
なので、バックするときに安心感があります。
とはいえ、降雪時はレーダーセンサー部に雪が付着して機能しないことがあるので注意が必要ですけど。


さて、話変わって・・・

後退時車両直後確認装置(バックカメラ、検知システム又はミラー)の装着が法令(道路運送車両の保安基準)によって2022年から義務付けられています。

(後退時車両直後確認装置)
第四十四条の二 自動車(二輪自動車、側車付二輪自動車、三輪自動車、カタピラ及びそりを有する軽自動車、大型特殊自動車、小型特殊自動車、被牽けん引自動車並びに後退時車両直後確認装置を備えることができないものとして告示で定める自動車を除く。)には、後退時に運転者が運転者席において当該自動車の直後の状況を確認できるものとして、運転者の視野に係る性能等に関し告示で定める基準に適合する後退時車両直後確認装置を備えなければならない。ただし、後退時に運転者が運転者席において当該自動車の直後の状況を直接確認できる構造を有するものとして告示で定める自動車にあつては、この限りでない。

出典:道路運送車両の保安基準(昭和二十六年運輸省令第六十七号)

国連の車両等の型式認定相互承認協定(1958 年協定)の附属書UN Regulation No. 158「Uniform provisions concerning the approval of devices for reversing motion and motor vehicles with regard to the driver’s awareness of vulnerable road users behind vehicles」(発効日: 2021 年 6 月 10 日)が国際連合欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)において新たに採択されたこと等を踏まえて、上記の法令が改正されました。

適用対象は、令和4年(2022年)5月以降に製造・販売される未登録の新型モデル。
継続生産モデルは、令和6年(2024年)5月以降から適用対象になります。
これは、自動車メーカーで対応しなければなりません。

米国においては、2018年5月以降から新車への後方カメラの搭載が義務付けられていることもあり、日本でも、事実上バックカメラを後退時車両直後確認装置として標準装備した新車が販売されることになるでしょう。

参考資料リンク ⇒ 2-1. 後退時車両直後確認装置に係る基準(UN-R158)

ちなみに、1958年協定は、自動車の装置ごとの安全・環境に関する基準の国際調和及び認証の相互承認を推進することにより、安全で環境性能の高い自動車を普及するとともに、自動車の国際流通の円滑化を図ることを目的としています。


でもまあ、バックカメラの装着が義務化されたとしても、カメラレンズが泥汚れしたままで、きちんと後ろがモニターに写っていない状態で後退運転していたら意味ないですよね。

HONDA車には、リアカメラについた水滴をエア噴射で除去する、” リアカメラ no 水滴クリーナ ”(←リンク)というのがあります。
でも、乾いた泥汚れはエアでは除去できないんじゃないかなぁ?


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