鮎料理・簗 : 山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

鮎料理・簗

本日のメインディッシュ「越乃Shu★Kura」は越後川口駅に到着してとりあえずは大団円。でもまだ「デザート」が残っていて、それがここ越後川口にある簗場「男山漁場」である。魚野川流域には簗場がいくつかあるが、昔はもっとあったらしい。
タクシー運転手曰く、魚野川流域で一番にぎわっていた簗場が「男山漁場」だと。ネット記事を見ても、日本最古で日本一の規模を誇っていたらしく、今回もこの情報を基にやって来た。でも、10年ぐらい前に大水で流された後、国土交通省がやな場を元通りに復活することは認めなかったらしい。面倒なことはイヤという心根が透けて見える。
行ってみると、越後川口駅からほんの2km上流なので、シラフだったら歩いても行ける距離(でも我々はもういい調子になっているので無理)だ。信濃川との合流点からもほぼ2kmぐらい上流である。道路からは堤防があって川面は見えない。川と反対側には結構立派な「男山漁場」の建物がある。
行ってみると、こちらへどうぞと、おばさん店員に大広間へ案内される。先客はひと組だけ。でも間も無く帰ってしまったので、その後は我々3人だけだった。皆さん、ここの簗場は忘れてしまったのか、と思ってしまう。これでは営業が続けられるのか心配だ。
でも聞けば、6月に入ってもまだシーズンではないようで、今日出す鮎の塩焼きは昨年獲ったやつだという。魚野川は落ち鮎の方がメインなのかしらん、と思った。でも鮎が喰えるのであれば文句は云わない。先ずは塩焼きと田楽、稚鮎天ぷらをいただく。稚鮎は今年の鮎のようだ。
塩焼きと田楽は、驚くほど大ぶりの鮎が出てきた。これを2匹喰えばもうだいぶ腹が膨れてしまう。稚鮎天ぷら美味しくいただいたが、最後に頼んだ鮎飯は喰い切れず残してしまった。断腸の思いだった。

135 川口やな。P6110378-2
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136 付き出しはこごみ。
137 巨大鮎塩焼き。
138 稚鮎の天ぷら。
139 日本酒は朝日山。
140 巨大鮎の田楽。P6110382-2
141 鮎飯、色が濃い。DSC_3825
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2日目は前日よりも良い天気のはずだが、朝はあまり変わらない感じ。山の中だと、平地を対象にした天気予報と合わないことは良くある。
今日も、特に何処かへ登るとか大それたことは考えず、女夫淵BSまで戻るだけ。「日光澤温泉」の朝食は7時半からとのこと。それだと、予定しているバス(女夫淵BSを9時50分発)に間に合いそうにないので、朝食は持参したパンで済ませ、6時半に出発。朝食開始をもう30分ぐらい早めてくれるといいのだが・・・。
昨日歩いた感じだと、復路は緩やかな下りになるため2時間ぐらいで行けるはずだが、途中、何が起こるか分からないし、万一逃すと次の便は3時間後。それまで火の気のないバス停の待合室で、震えていないといけないので、どうしても余裕を考えがちになる。いずれにしても、流石にこんなに早い時間に帰る客はいないので、女夫淵BSまでは全く我々だけの世界となる。途中、「八丁の湯」の番犬が我々を見守って(じゃなくって余所者を監視か?)くれた。
雪道は、昨日以上に締まっていて歩き易い。十分余裕を以って女夫淵BSに到着。その後、また1時間40分ほどバスに揺られて、鬼怒川温泉駅に戻る。丁度駅前には転車台に乗ったSLがいて、観光客が皆、スマホを向けているところだった。
鬼怒川温泉駅から各駅停車に乗って、新高徳駅で下車。ここから予約してあったタクシーに乗り、ランチに向かう。店は鬼怒川沿いにある「船場亭」である。ここは年中やっている便利な店。冬の奥鬼怒温泉旅の締めくくりに、鮎の塩焼きと猪鍋を喰おうという魂胆。個人的には、4年半前に来たことがある。
席の予約はできないが、かなり広いので全く問題なかった。先ずは生ビールと共に、鮎塩焼き(1尾450円、安い!)、馬刺し(1,650円)、鮎フライ(3尾1,000円、安い!)、まいたけ天ぷら(900円)、猪鍋(2人前4,800円)を注文(レジで女将に支払うと注文が通るしくみ)。鮎塩焼きは冬でも(養殖でもそれなりに)美味い。猪鍋で身体がポカポカしてきた。その後、清開生酒(300ml、950円)やら泥鰌から揚げ(1,100円)、鮎南蛮漬け(2尾800円)も頼んで、大いに舌鼓を打った。

26 足取り軽い。
31 八丁の湯の番犬が我々の通過を監視中。
32 進みが速過ぎるね。
35 風が無いので寒くはない。
39 階段は雪で埋まっている。
42 いかにも遊歩道らしいところ。
43 また氷柱。
46 鬼怒の中将乙女橋まで戻ってきた。
48 最後の難関。
49 ここを下りれば終わり。
50 女夫淵BS直前でアイゼンを外す。8時29分
51 鬼怒川温泉駅前で、SLの転車ショー。
53 今日のランチは「船場亭」で。
54 お疲れ様でした!
55 馬刺しはレイベ状態。
56 鮎のフライが先に来た。
57 来ました、鮎の塩焼き。
58 やっぱり焼きたて、美味い。
59 まいたけ天ぷら。
60 猪鍋!
61 日光の地酒。
62 どぜうの唐揚げ。
63 鮎の南蛮漬け。
64 こんにゃく田楽。DSC_3266

剱岳に登る予定だったが、既に秋霖に入ってしまい、急きょ予定を変更して棒ノ折山に登ってみることにした(山行記録はこちら)。秋霖とは云え気温はまだ高いので、多少の涼しさは期待したい。もう15年も前の冬に、今回と同じように上成木から黒山を経て棒ノ折山に登ったことがあり(その時の記録はこちら)、その時が殊の外寒かったので、その時の印象が強くてうっかりここにしてみたのかも知れない。
結局のところ、改めて2月と8月の気温差を確かめただけで、涼しさは期待外れ。それでも源次入峠までは全く我々だけの世界で、静かな山だった。ところが思った通り、名栗から源次入峠を越えてやってくる輩のなんと多いことか。山のハイカー密度は非常に偏っている。
もう一つ驚いたのは、いつの間にか棒ノ折山山頂の眺めが悪くなっていたこと。目の前の木々が育ってしまい、眼下の関東平野が良く見えなくなっていた。元々、その気宇壮大な眺めがこの山の魅力だったはず。こんな眺めでは有難がって登ってくる価値は無いと思うのだが、お構いなしにワラワラとハイカーが現れる。こんなとこに長居は無用、我々はさっさと下山する。
山から下りたら「ちわき」へ。ここも5年ぶり。予約はしていなかったものの何とか入れた。入れ代わり立ち代わり客がやってくる人気店である。でも山から下りてきた客は我々だけ。今日は、富山の天然鮎がありますとのこと、うれしい。早速、生ビールと共に注文。天然鮎は塩焼きだけでなく、天ぷら、田楽、それに勿論、釜飯も美味かった。
そろそろ帰ろうとすると、女将曰く、店の送迎は止めています、タクシーはここ10年ぐらい来たことが無いと。えー!川井駅まで1時間歩かなくてはならないのか~、と慌てたが、なおちゃんがすかさず1台しかない奥多摩タクシー(奥多摩唯一の公認タクシー)に電話を入れてくれ、事なきを得た。

01 東青梅駅前から。
02 上成木までバス。当然乗客は我々だけ。8時22分
03 ここからは旧道の右へ。
05 今日は思いの外、いい天気。
06 空気がどよーんとしていて暑い。
08 小沢峠に到着。もうここは埼玉県と東京都の都県境。8時41分
09 左側は鹿柵。
12 植林は続く。
15 長久保山に到着。ここにも立派なトレイルラン標識。9時47分
17 手入れが行き届いている植林。
18 もう標高は750mを越えた。
21 東京チェーンソーズ?
22 右側は林道を造成中。
23 「まのりばんば」と読む。こういうところだった。10時30分
24 また岩っぽくなってきた。
25 辺りは広葉樹林に変わる。
26 黒山に到着。10時47分
27 ここも静かな山頂。
29 東京都は植林、埼玉県は雑木林。
30 この辺りの植林もちゃんと枝打ちがされている。
31 権次入峠に到着。途端に人が増えてくる。11時19分
32 ハイカー過多のせいで、根っ子がむき出し。
33 棒ノ折山到着。11時32分
棒ノ折山 019
39 登山口。12時34分
40 「ちわき」に到着。12時53分
41 予約は出来なかったがすんなり入れた。
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42 汗が引かないうちの生ビール。
43 鮎の田楽。
44 澤乃井に切り替え。
45 鮎の天ぷら。
46 鮎のかまどご飯。
47 天然鮎の塩焼き。美味い!
48 いい感じに炊けました。
49 いただきます。
50 だんご汁も。
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かねてより気になっていた飯豊山に登るチャンスが巡ってきた。今回山行プランを練るに当たってはあれこれ悩んだ。公共交通機関利用の場合、何方側から登って、何処に泊まるかが知恵の出しどころ。しかし、東京を朝一番の新幹線に乗ったとしても、何れかの山小屋に入ることはどうも出来そうにない。
ということで初日は麓に近い宿に泊まるとすれば、そんなに早い新幹線で移動する必要もなくなる。しかし折角だから何処かで地元の美味いモノを喰いたい、宿にはせいぜい16時頃には入りたい、などと消去法と帰納法により計画を突き詰めると、普段よりも2時間遅い、東京8時8分発の山形新幹線つばさ121号に乗るのが妥当、という結論に至った。
米沢駅で米坂線に乗り換え、更に今泉駅で山形鉄道フラワー長井線に乗り換えて、終点荒砥駅に降り立ち、最後はタクシーで道の駅白鷹ヤナ公園にある「あゆ茶屋」に着いたのが丁度12時。今日のランチは鮎なのである。
この店の裏には最上川が滔々と流れており、そこに簗場がある。ここは日本一、と自称しているので見に行ってみると、確かに巨大。川の真ん中にこんなコンクリート造りの簗の設置を、国土交通省はよくぞ許可したものだと感心した。
先ずは生ビール(693円)で喉を潤し(今日は米沢も酷暑なのである)、料理は鮎塩焼き(560円、安!)、鮎田楽(591円、安!)、天ぷら(900円、安!)、鮎飯(400円、安!)を注文。ついでに日本酒(693円)も注文。鮎塩焼きは大体、1,000円近く取られるのが普通だが、ここはやけに安い。それに美味い。わざわざやって来た甲斐があった。
最後に漬物(690円)を注文。アケビの漬物も十分珍しいが、サクランボの漬物はもっと珍しい。さすがは山形だ。

001 【第1日目】JR米坂線と山形鉄道フラワー長井線が交わる今泉駅。
002 反対側はこんな景色。左奥は朝日連峰だと思う。
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005 我々が乗る列車はダリアのラッピング。
003 これから山ではなく、川に行くのである。
006 これで終点の荒砥駅まで行く。
007 荒砥駅からはタクシー。
008 白鷹ヤナ公園に到着。
009 これから鮎をいただくのである。
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010 との~には申し訳なく・・・
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011 さすが日本一の簗。
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012 見るからに美味そうな鮎。
013 では、いただきます。
014 美味そうな漬物。サクランボもある。
015 アケビの漬物。
016 鮎めし、美味い。
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今山行の打ち上げは鮎料理。今回は日帰りの山なので、遠方の千曲川とか利根川ではなく、近くで鮎を喰わせてくれる店が無いものか、相模川沿いだったらきっとある筈だと探した挙句に見つかった店が「桂川亭・別館 鮎や」だった。ちょっと山から遠いけど、高尾駅からタクシーを飛ばせば20分ぐらいなのでここへ行くことにした。あとは、時間を逆算して何処か登れる山をいくつか挙げ、その中から大谷ヶ丸をチョイスした次第である。
ところで、多摩川だって鮎は遡上するので、流域に鮎料理を出す店の一つや二つ有りそうなものだが、意外と見つからず、それでもなんとか見つかったのは、秋川沿いの武蔵五日市に「石びき」という店。2年前に入ろうとしたのだが、なんと営業時間は16時までとのことで、入り損なったことがあった(その代わりに居酒屋「美松」に入ったのだった)。「石びき」へ行くには、日がカンカンに照っている頃、山から下りる必要があると知った。
「鮎や」は、細い車道と相模川の間に挟まるように建っている、目立たない店である。普通の民家の様に、玄関から靴を脱いで上がる。客間には我々以外にも座卓が並んでいたが、我々が帰るまで他の客は来なかった。店に入ると、外の車の音は聞こえなくなり、実に静かである。
甲斐大和駅から移動する間にまた喉が渇いたので、ビールで乾杯。既に鮎以外の小鉢は並んでいるのでそれを肴にやる。やがて鮎が登場。塩焼きに、田楽、稚鮎天ぷら、最後に鮎飯。塩焼きは1時間も遠火で焼いたとのことで、とても香ばしかった。勿論、頭からしっぽまできれいにいただいた。これで締めて3,850円は、かなりリーズナブルだと思う(これにタクシー代も加算する必要があるが)。また機会を見てやって来たい。

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51 桂川亭別館「鮎や」にて。
52 鮎の塩焼き。
53 田楽。
54 稚鮎の天ぷら。
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今回のプランの締めくくりは、千曲川のつけば小屋で喰うウグイ。やって来たのはもう馴染みとなった「鯉西つけば小屋」で、ガラガラ声の主人も相変わらずだった。ウグイは、坂東育ちの者にとってはハヤとして知られている。
此処に来たのは昨年の夏以来だから丁度一年ぶり。しかしその時は鮎が目当てだったので、ウグイをいただくのは今回が初めてとなる。
先ずは生ビールで渇きを癒した後、目当てのウグイ塩焼きを注文。そしてやはり折角なので鮎の塩焼きも頼むことにした。鮎は小ぶりとのことで、同じ料金で2尾出て来た。ご主人のこのサービスがいつもながらうれしい。
食べ比べてみると明らかなのは、ウグイの方がずっと背骨がしっかりしているということ。基本的にこの手の川魚は、頭からしっぽまでいただくことにしているので、その違いが良く分かる。身の美味さは夫々好みが分かれるところかも知れないが、個人的には鮎の方が良いかも知れない。
塩焼き以外にも、田楽や天ぷらも頼んだ。新鮮なウグイや鮎はどうやっても美味い。海の魚と較べると脂の乗りの違いは仕方の無いところ。でも川魚には川魚の良さがあると思うのは小生だけでは無いと思う。
締めはウグイの天重を頼んだ。これがなかなかの美味さ。川魚の天重自体、余り馴染みがないので他に例えようがない。今回はウグイだけでなく、鮎もいただいて川魚三昧。これを毎年喰いに来たいと思うのは贅沢過ぎか。

139 ところ変わって「鯉西つけば小屋」。
140 暑いので何杯でもビールが呑める感じ。
141 待ってました!ウグイ塩焼き。
142 今が旬です。
143 こちらが田楽。
144 天ぷらもいただきました。
145 ウグイ天丼。
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昨日に引き続き「しなの木温泉・ひな詩の湯」でさっぱりしたら、今回のメインイベント、待ちに待った鮎尽くしランチとなる。場所は「鯉西」のつけば小屋。「鯉西」の本店は以前、山の帰りに寄ったが、「つけば小屋」は山の会では初めてとなる(個人的には3年ぶり)。
つけば小屋は本来、千曲川の初夏の風物詩、つけば猟でハヤ(ウグイ)を獲って供するための小屋だから鮎とは別の筈だが、ここ「鯉西」だけは年中営業していて、ハヤ以外に鮎やカジカ等を含めた川魚料理を食すことが出来る有名な店だ。尤も有名なのは川魚料理だけでなく、(タクシー運転手曰く)店の大将も地元では有名人らしい。
「しなの木温泉・ひな詩の湯」から10分ほどの河川敷にある(河川敷といえばつい、今は無き「たぬきや」を思い出す)。造りはごく簡易的なブリキ屋根なので、さぞかし暑いだろうと思ったが、河原の風が通り抜けるせいか、意外とそうでもない(とはいっても決して涼しくはない)。
さっき吞んだばかりだが、やっぱりビール。ビールがいくらでも呑める感じだ。先ずは鮎の塩焼き(1,100円)、刺身(1,320円)、稚鮎の素揚げ(1,100円)を頼む。ちょっと小ぶりな塩焼きだったが味は申し分ない。ハヤも天ぷら(???円)だったら出せるというのでそれもいただく。
流石にビールばかりだと腹が膨れるので、日本酒に切り替える。冷酒は「鯉西」とラベルが貼られた地元信州銘醸の酒だった。キンキンに冷えていて美味い。仕上げはやはり鮎飯(1,100円)と、もうちょっと食べられそうなので鮎の田楽(1,320円)もついでに頼んだ。
勿論、鮎飯は堪らなく美味いが、田楽もまた美味し。全て期待通りで大満足。次回はもうちょっと早い時期に来て、是非一度、つけば猟で獲った、赤く染まったハヤを食してみたい。

209 つけば小屋にやってきた。
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210 意外に涼しい。
211 待ってました!
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212 やっぱり、塩焼きだな!
213 もちろん、刺身も。
214 これはつけば小屋名物、ハヤの素揚げ。
215 鮎のあらの素揚げはサービス。
216 鮎飯、美味い!
217 鮎こくもサービス。
218 田楽もいただいた。
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また今年も鮎のシーズンがやってきた。昨年は9月に群馬県の北東の外れにある山山(奥白根山、笠ヶ岳、燕巣山及び四郎岳)を登った帰りに「鮎茶屋 巴」へ寄ったのだったが、今年は7月早々にやって来た。つい先ほど、月夜野びーどろパークから沼田駅へ「ペンションてんとう虫」のご主人運転の車で向かう際に、すぐ傍を通ったのだったが、ご主人曰く「この簗は知らなかった」と。
多分、ここは簗ではないとは思うが、それでも何かともの知りなご主人でも、沼田で知らない店があったのかとちょっと驚く。でも色々もの知りというカテゴリーには、(ディナーの際、赤ワインを敢えて冷やそうとするので)呑み喰いは入っていない可能性もあるかなと思った。話が逸れた。
沼田駅前からタクシーで「鮎茶屋 巴」へやってきた。11時半開店のちょっと前に着いたので、店の前で少々待つ。今日一番の客のようだ。間も無く案内してもらい、前回と同じ一番奥の座卓に着く。着いたら早速メニューを開き注文だ。前回は入店がやや遅かったせいもあるが、なかなか料理も酒も出て来なかったので、同じ轍を踏みたくない。
いつものようにコースにはせず、単品で色々注文することにして、生ビール(600円)と生酒(水芭蕉300ml、800円?)、塩焼き(650円)、刺身(1,200円)、稚鮎フライ(600円)を矢継ぎ早に頼む。流石に一番客だったせいか、塩焼きが思いの外早く出てきた。少々小ぶりだが、申し分ない美味さ。今年の初鮎だ。これで水芭蕉の生酒を呑む。これぞ今回登頂できてこそのご褒美。これがあるからやめられない。東京近郊にこの手の店が少ないのは誠に残念(とは云ってもウィズコロナ時代ならばこれも仕方がない)。
締めは鮎飯と押し寿司を頼んだ。両方ご飯ものだったので、ちょっと頼み過ぎで食べ過ぎ。でも大満足だった。

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128 ランチはここ。
129 鮎が躍っている。
130 開店早々だが、次々と客がやって来た。
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131 改めてお疲れさまでした。
132 日本酒はこれ。
133 先ず出てきたのは刺身。
134 意外に塩焼きが早く出てきた。
135 インスタ映えする塩焼き。
136 いただきます。
137 稚鮎のフライ。
138 二本目はこれ。
139 鮎釜めし。
140 締めは押し寿司。
141 ご満足頂けたでしょうか?
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沼田駅前の喫茶店で時間を潰した後、そろそろ時間になったので予約を入れていた「鮎茶屋 巴」へ向かおうと、駅前のタクシー乗り場に行くと、全くタクシーが出払った状態で一台もいない。タクシー会社に電話を入れてみてもなかなかやって来ず。そもそも台数が少ないようなので、前以てタクシーも予約しておくのが無難と知る。
「巴」は薄根川の河川敷にあるが、簗まであるのかどうかは判らない。鮎茶屋らしく、周りに葦簀をめぐらせた造りになっていて、如何にも夏季限定な風情である。今日は陽気が良いので日差しが遮られるのは丁度いいが、風が無いのでやや暑い。
靴を脱いで上がってみると、なかはそれなりに広いが、既に先客でほぼテーブルは埋まっている状態。予約していなかったら入れそうにない。まだ皆さん、料理を待っている様子。我々と違ってマイカーで来ているせいで、アルコールは頼めないので手持無沙汰な感じだ。我々は遠慮なく生ビールを頼むが、それでもなかなか出て来なかった。厨房は忙しそうだ。
やっとこさ出てきた生ビール(600円税別、以下同様)で乾杯。でも直ぐに無くなってしまったので日本酒を注文。最初に水芭蕉・純米吟醸(300ml、1,000円)。その後は誉国光・山廃純米(1,000円)。つまみ無しで呑んでいるので酔いが早い。そうこうするうちに他のテーブルへ料理が出始めたので、もうすぐ我々の番だろう。
待ち焦がれて最初にやって来た料理は、稚鮎のフライ(600円)。骨も尾鰭も感じない程柔らかで、クセも無くビールに良く合う。押し寿司(1,200円)には鮎こくが付いてくる。次は鮎の田楽(700円)。何故かまだ塩焼きが出て来ない。
今度は釜飯(1,200円、鮎こく付)がやってきた。わたも入っているのだろうけれど、期待よりもあっさりした味と香りだった。でも美味い。それにしても塩焼きは忘れ去られたのだろうかと気を揉んでいると、ようやく串に刺さったままの塩焼きが登場した。ちょっとインスタ映えするデコレーション。頭からしっぽまで美味しくいただく。
そして最後に出てきたのは何故か鮎刺(1,200円)。注文時に、背越しにしようか迷ったが、ちょいと食べ易さを優先。何れにしても、鮎尽くしをすっかり堪能出来た。これで何とか今年の夏は終わったような気になった。

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256 今日のランチはここ。

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257 かなり客が入っている。

258 お疲れさまでした。

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260 稚鮎のフライ。

261 鮎の押し寿司。

262 鮎の田楽。

263 鮎の釜飯。

264 鮎の塩焼き。

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265 鮎の刺身。

266 鮎こく。

267 今シーズン最後の鮎を堪能しました。

もう8月も半ばだというのに、今シーズンは山ばかりにうつつを抜かしていたせいか、まだ一度(その時のレポはこちら)しか鮎を喰っていないとふと気が付く。不味い、不味い、シーズンが終わってしまうと、慌ててカミさんの都合と調整して日取りを決めた後、暫し行先を考える。
手っ取り早いのは都内の店(例えば門前仲町の「山幸」)だが、それは緊急避難的な場合にしたい。日帰りの範囲内で、出来たらもうちょっとだけ足を伸ばしたい、しかも未だ入ったことが無い店がいいと、Webを眺めながらあれこれ思い悩む。
そこで浮かび上がったのは伊豆、狩野川か相模川上流の桂川(ちなみに、多摩川だったら支流の秋川にありそう)。何れも鮎釣りで有名なので、界隈に鮎料理を喰わせる店ぐらいあるだろうと調べたら、果たしてどちらにも見つかった。結局は、折角なので東海道新幹線が使える三島にしようと、狩野川の「鮎茶屋」に決めた。
場所は、駿豆線修善寺駅の一つ手前の大仁駅からすぐ。残暑が厳しいが、殆ど外を歩くことなく店に着いた。外観は駅前ビジネス旅館風(実際に「みかどや旅館」に併設された店だった)、しかし大きく「鮎」の文字が壁に書かれているので直ぐそれと判る。入ってみると先客は2組だけで、予約は不要だったようだ。後からゴルフ帰りのような中年呑んだ呉れ4人組がやってきて、鮎だけでなく鰻重も頼んだりしてずいぶん豪勢だ。
我々はとにかく先ずビール(大瓶600円)で喉を冷却。その後はアラカルトで、うるか(550円)、洗い(1,100円)、フライ(1,100円)、塩焼き(800円)と頼み、締めは鮎雑炊(1,300円)。雑炊といっても汁は殆ど無くなっているので、鮎飯と呼んでもいいくらい。味と香りはと云えば、思ったよりもあっさり、苔臭さも苦味も少ない感じ。やはりワタは抜かれているようで(まさか養殖?ってことはないだろうが)、ちょっとだけ残念。でも堪能できた。

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今年も鮎の季節がやってきた。北関東に簗場はいくつかあるが、我々のような公共交通機関利用派にとっては、渋川駅に近い「落合簗」は比較的使い勝手が良い。他に同じような位置関係にあるのは「磯部簗」ぐらいだが、生憎こちらは近くに適当な山が無い。ということで、3年ぶりに「落合簗」へ行ってみることにした(前回はこちら)。
ただし3年前は、茹だるように暑くて少々懲りたので、梅雨明けではなく梅雨の最中に早めることにして、もちろん、簗へ直行するような真似は出来ないので、行き掛けの駄賃で水沢山に登って、伊香保温泉でさっぱりしたあと「落合簗」へ向かうことにしたのだった。
狙い通り今日は、3年前とは打って変わって肌寒さすら感じる陽気。さっき登った、目の前に見えるはずの水沢山は雲の中、やや残念であるが、利根川の流れはそのままで良い風情。先客は2組と随分少ないのは、この天気であれば仕方が無いところか。
先ずは生ビール(600円税別、以下同様)で乾杯。その後は冷酒の大盃(300ml、1,000円)をちびちびやる。料理はさっそく塩焼き(800円)を人数分焼いてもらうよう頼んでから、土佐煮(500円)と南蛮漬(500円)、うるか(500円)、刺身(1,000円)を注文。
土佐煮の鮎とは初めて。普通の煮物に鰹節を加えたシロモノのようだ。これは日本酒にぴったりな肴だ。出てきた鮎刺身は、プリプリな食感が堪らない。うるかもたぶん、日本酒しか合わない。やがて塩焼き到来。遠火でじっくり焼かれているので、頭からしっぽまで残さずいただいた。これだけで幸せになれる。
そのあとは鮎飯(1,000円)と鮎田楽(800円)、鮎フライ(800円)を注文。気のせいか、今回出てきた鮎飯はあっさりしていて、なんだかワタは除いてあるような感じだったが、やはり鮎飯は美味い。鮎尽くしを堪能した約2時間、お代は締めて6人前で2万円と、懐にも優しい「落合簗」だった。

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子檀嶺岳から下りた後、青木村の田沢温泉「くつろぎの湯」で温まることが出来たものの、湯あがりの一杯を逃したままタクシーに乗車。上田駅へ向かいながら、満たされない気持ちで暫し、悶々とする。とっくに12時も過ぎているので、喉の渇きだけでなく腹も空いた。駅に着いたら、とりあえず帰りの新幹線の指定を取り、次はメシだ。
上田といえば真っ先に蕎麦屋を思いつくが(久しぶりに「刀屋」の蕎麦を手繰ってみたいし、まだ「おお西本店」に入ったことも無いが)、どちらもちょっと駅から離れているのでやや面倒。駅に至近の店を思い浮かべると、以前、つけば小屋に入ったことがある「鯉西」の本店に入ってみようか、と気が付いた。
しかし、果たしてこんな時期に鮎があるのかとも思ったが、それ以外でも何かの魚がある筈と信じて店へ向かう。もう時間は午後1時、そのせいか2階には客は殆ど居らず、我々の貸切状態。好きなところに座らせてもらう。ともかく皆が揃ったところで、漸く生ビール(550円税別、以下同様)で乾杯。
付き出しは鮎の甘露煮、それに、うるか(1,200円)も貰う。しかしこれはビール向きではない、やっぱり日本酒(福無量、1合800円)も注文。次にメニューを見れば、鮎は普通にある。ならば、先ずは塩焼き(1,000円)。それとせっかくなので田楽(1,000円)と柳川(1,000円)も貰う。
塩焼きも田楽も、かなり大ぶり。訊けば案の定、養殖だった。ま、この時期では当然だ。しかし、食べでがあるし、焼きたてなので文句はまったく無い。これを日本酒をやりながら喰うのは格別だ。忽ち日本酒が無くなったので、今度はいわな骨酒(2合1,500円)を貰う。生臭さが気になる向きの方もおいでだが、小生はまったく問題ない。女性陣にも意外に好評だった。
締めは鮎雑炊(1,200円)。この店のつけば小屋も含め、これまでに何度か鮎飯は喰ったものの、鮎雑炊は初めて。意外に鮎雑炊を出す店は少ないようだが、これはこれで、なかなかイケる。今度は是非、天然ものが喰える時期に来てみたい。

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今回、軽井沢に寄っても泊らなかったのは、その先の上田が目的だったため。上田あたりの千曲川沿いには「つけば小屋」という簗場が何軒かあってが、5月から6月頃に賑わうらしい。そこで供される魚は伝統的にアユではなく、ウグイ。残念ながら、そのタイミングは逸した。
しかし、この「つけば小屋」のうち、「鯉西」は4月から10月まで営業していて、季節にはアユを喰わせてくれるという情報を得たので今回、行ってみた次第。以前、上田駅ナカで鮎弁当を販売しているのを目撃したことがあるが(看板だけで、モノは売り切れていた)、この「鯉西」はその店。
上田駅の北側にあるホテルにチェックインした後、徒歩で移動。駅を越えて千曲川の堤防沿いの道に出ると、目的の「つけば小屋・鯉西」が見える。河川敷にあるという点では、かの「たぬきや」と同じだが、河川敷は千曲川の方が広いのか、「鯉西」の方が川の流れそのものからはやや離れている。
建物は、まさに川の家そのもの。店内に設えられた巨大液晶テレビでは、この「つけば小屋」がどこかのテレビ局で取材を受けたときのビデオを複数、入れ替わり流し続けている。そのビデオによると、さっき店先にいた男性が「鯉西」の社長だ。「本店」じゃなくて「つけば小屋」に来ていていいのかね。ほかに客はひと組のみ。それにしても、客が少ないなあ。
生ビール(600円税別、以下同様)を頼むと、付き出しはなんと鮎の甘露煮、豪勢だ。生ビールのあとは日本酒。熱燗の竹酒にした(650円)。他に料理は、鮎塩焼き(2尾2,000円)、鮎天ぷら(1,200円)を注文。塩焼きも天ぷらも、頭から尾鰭までぜんぶいただく。まことに塩焼きは香ばしい。酢の物が欲しくなったので、バスのマリネ(350円)を頼んだ。厄介な外来種であるバスの駆除を目的に、先月からメニューに入れたようだ。淡白でまったくクセがない。
締めは鮎飯(1,000円)と鮎こく(800円)。ここは鮎飯が1人前から注文できる。実に良心的である。やっぱり鮎は、鮎飯にとどめをさす。これを喰わずには帰れない。「京亭」の味には一歩及ばないかも知れないが、それでも十分美味い。メニューにあった(ビデオでも宣伝していた)、鮎ラーメン(1,200円)が気になったが、やはり次回、つけば小屋に来るときは、ウグイを喰いに来なくてはならないと思っている。

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つけば小屋・鯉西のHP: こちら

七夕は通常、梅雨のさなかだが、今年はもう梅雨明け後の盛夏。しかし、生憎天気はいまいちで、朝からシトシト雨が落ちていた。今日は、桐生の裏山に登って、その足で桐生簗にいってみよう(というよりも桐生簗への行き掛けの駄賃で、桐生の裏山に登っておこう)という趣向。
桐生の裏山とは鳴神山のこと。カッコウソウの群生地として有名であるが、今はもうすっかり季節外れ。この時期、山の中で花といえば、せいぜいリョウブぐらいだろう。でもそんなのはどうでもいい。
鳴神山には、西側に駒形登山口と、東側に大滝登山口があるが、我々は駒形登山口から登る予定。新桐生駅からタクシーに乗った際に、運転手に登山口の説明をしようとするが、運転手はわざわざ説明する必要は無い、地元の人間に任せておけ、的な訳知り顔で「大丈夫です」と云うので「ほんとかよ」と思いつつも任せてみたが、案の定、連れて行かれたのは大滝登山口だった。運転手は、鳴神山に登山口が二つあることを知らなかったようだ。
蒸し暑いが合羽を着て出発。沢沿いの道は意外にも悪路で、歩き難い。下の方は台風のせいだろうか、倒木が多かった。上部は岩ゴロゴロが峠直下まで続く。峠にリュックをデポして山頂を往復。ここも岩っぽい。山頂は予想通り眺めはなく、誰も居なかった。この先、桐生簗に下るまでの間、出遭ったのはトレイルランナーただひとり。それほど人気がない山なのか。
鳴神山から柄杓山(城山)までの間、眺めがいいところは一ヶ所だけだが、濃い緑に包まれてなかなかいい尾根歩きである。大形山の登り以外は、さして扱かれるところもない。主尾根から柄杓山までの間は少々踏み跡が薄いが、迷うほどではない。
柄杓山から下りて車道に出れば、桐生簗はもう指呼の距離。嬉々として勇んで行ってみると、先客はゼロ。いちおう桐生川の河川敷に設えているが、川面はちょっと遠い。我々が予約を入れなければ今日は休みだったのかも知れぬ。
でもそれはそれ。ここまでたっぷり汗を掻いた。汗が引かぬうちにさっそく生ビール(750円税込、以下同様)で乾杯。鮎料理は、背ごし(1,097円)、フライ(2尾1,097円)、塩焼き(1,097円)、田楽(1,097円)、押し寿司(3貫1,501円)にした。やっぱり塩焼き、最高。頭から尾鰭まで余さずいただく。田楽も美味い。押し寿司は簗で見かけるのは初めて。3貫分を4つに切って持ってきてくれた。これも美味い。やっぱり日本の夏は簗だ。何故皆さん、簗に来ないんだろうか。(山の記録はこちら)

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東照宮を出た後、そろそろ昼飯の時間。今日の昼食は、予てより狙いをつけていた「船場亭」で鮎を喰おうというもの。場所は下今市駅からちょっと鬼怒川温泉方面に行ったところ(というか、鬼怒川のすぐ脇)、路線バスは無いのでタクシーを乗る必要がある。
ところが東武日光駅に行ってみると、この時間、発車するのは「特急けごん」か「AIZUマウントエクスプレス」ばかりで、各駅停車は1時間以上も先。困ったので仕方なく東武日光駅前からタクシーを奮発する(約20分、約5,000円)。でも後から考えれば、「AIZUマウントエクスプレス」はエクスプレスとは名ばかりで特急券は不要、乗車券だけでOK。下今市駅だけでなく大桑駅だって停まるのだった。
タクシー運転手も行ったことがなかったようだが、小生がGoogle Mapでナビして首尾よく到着。ここは簗とはいいながら、四季を通じて営業している有り難い店。もちろん、この季節は鮎が主役である。店はかなり大きく、いっぺんに100名ぐらい入っても全然問題ない。今日は月曜日でしかも雨、先客は3組だけ。我々の後からもそのくらい入っただけなので、全部合わせても窓際の隅っこだけに固まっている感じだ。
窓の外に川面が見える。今日は鬼怒川の水量が多いようだ。簗が何処にあるのかよく判らない。席に着いたら、生ビール(650円)。つまみには先ず日光らしくゆば刺(850円)とあゆ刺(1,000円)をいただく。あゆ刺は生きがいいので暫く口パクが続く。
あゆ飯を喰いたかったが、残念ながらここは3人前からの注文とのこと、ガックリorz。気を取り直して、あゆ塩焼き(2尾800円)とフライ(2尾900円)、それにまいたけ天ぷら(800円)を注文する。ここは塩焼きとフライが安価である。もちろん味は申し分なし。塩焼きとフライは、頭もしっぽも残さずいただく。ついでにうるか(500円)も注文するが、随分たっぷり出てくる。うるか好きには堪らない。それならばと日本酒(生酒900円)を注文。出てきたのは清開だった。

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今回の一時帰国は、ヴィザ取得の関係もあって2週間強の滞在。山には2回行ける。しかも1回はぎりぎり9月。9月30日まではまだ鮎の季節。そこで、なんとかして鮎を喰いにいくためのプランを立てることにした。1回だけだと予想外のトラブルに遭って夢破れる可能性があるため、念には念を入れて2つのプランを立てた。ひとつは既に報告したように都内の料理店「山幸」。もうひとつが今回の狙いの店だ。
願わくば、群馬や栃木の山に行って、その帰りに簗に寄ることが理想的だが、流石にちょっと慌しい。代替案として、都心に近いところであれば、多摩川の支流の秋川や、相模川の上流である桂川沿いに、鮎を喰わせてくれる店があるのは知っている。しかし、その場合には超低山ばかりで手頃の山が見当たらない。帯に短し、襷に長し・・・。そう考えているうちに、多摩川の支流、大丹波川沿いにも確か、そんな店があった筈と、思い至り、ググって見れば、記憶の通り「ちわき」が見つかった。これまで入ったことは無かったが、せっかくだから行ってみるか、となった。
山から「ちわき」へ下りて来るには、川苔山か、棒ノ折山のどちらからかしかない。どちらも人ごみを覚悟しなくてはならない超人気の山で、登るだけが目的ならばまったく食指は動かないが、その先にニンジンがぶら下がっているとしたら、背に腹は変えられず、この際、目を瞑って耳を塞いで登るしかない。
山としては棒ノ折山の方がお手軽。百軒茶屋から往復ではあまりに能がないので、往路はさわらびの湯を基点とし白谷沢から登ることにした。実際、棒ノ折山そのものはともかくとして、白谷沢は変化があって面白かった。それにしても後から後から登山客はやってくる、こんなに人気のルートだったか、と驚いた。
山頂に着いたら脇目も振らずに下山。百軒茶屋までは1時間強。あとは「ちわき」まで車道を辿るだけ。そして程なく「ちわき」到着。店は思っていた以上になかなか大きな建物だし、止まっている車の数も半端ではない。シーズンの土日では予約なしに入るのは難しそうだ。
我々は2階へ通される。窓からの大丹波川の流れが涼しげだ。残念ながらここで扱われる鮎は天然ではないが、それでも辺りの雰囲気が醸す味付けがあれば、問題は無し。生ビールで喉を潤した後、塩焼き(720円)や稚鮎の田楽(670円)、そしてメインディッシュの鮎飯(だんご汁付1,620円)も美味かった。そして、意外と云っては失礼ながら、脇役だった「きのこのバター焼」(670円)や「きのこの七輪焼」(560円)が望外に美味かった。今度は、真名井北陵を下って来るのも良いかも知れない。

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木曜日は適当に効率よく仕事を切り上げて、定時前に逃げるように早退(とは云っても、ちゃんと午後半日年休を取得済)。門前仲町でカミさんと待ち合わせ。今宵の目当ては鮎、である。幸いにも鮎のシーズンが終わる今月末に何とか間に合って帰国することができたが、残念ながら寄居の京亭や何処ぞの簗まで足を延ばすまでの暇がない。そこで都内で鮎料理に舌鼓を打とうと、門前仲町の「山幸」にやってきた次第。他にも鮎をウリにする店はいくつかあるが、ここが最もリーズナブルでかつ交通の利便性も申し分ない。
生憎の本降りの雨だったが、門前仲町は雨でも似合う。17時開店よりも少々早めに到着。それでも既に暖簾は出ていたので早速入店。入って直ぐ左に囲炉裏が切ってあって、椅子が並んでいる。その奥がカウンター席、さらに奥がテーブル席で、詰めれば6人ぐらい座れそうだが、我々二人でそこへ通される。二階には座敷もあるらしい。先客は居なかったが、あとから独り客がカウンター、3人グループが囲炉裏席にやってきただけ。実に静かである。
既に5,400円(税込)の鮎尽しコース料理を予約済み。呑みものは先ず生ビールからだが、そのあと直ぐ日本酒へ移る。ここは日本酒の種類が豊富。折角なので、上越の「鮎正宗」にする。この酒は、基本的に鮎料理店以外でお目にかかることはない。
先付けは甘露煮とうるか。甘露煮は頭まで柔らかい。このうるかは白子がベース。確か、高山の京やでも食べた。これさえあれば、何杯でも酒が進む。次はお作り。美味いのは間違いないが、刺身は鮎らしさが余り感じられずにやや物足りない。その点、やっぱり塩焼きは苦味が利いたワタも一緒に喰えるので、鮎を存分に味わえる。お作りで残った骨は、素揚にしてくれた。心遣いが嬉しいし、香ばしさも格別。天ぷらもほっこり美味い。そして最後は鮎飯とつみれ汁。多少お腹が一杯であっても鮎飯を喰わない選択肢は無い。
この店の鮎尽くしには大満足。何故これほど空いているのか理解できないが、恐らく雨のせいだろう。是非また来たい。

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今シーズンは、例年になく鮎を喰う機会が多かった(先日の「那須観光やな」は想定外)が、締めくくりの鮎は、寄居の「京亭」でいただくことになった。勿論、随分前から予約は入れておいた。家から電車を乗り継ぎ2時間掛かるが、それだけのことは十分ある。
建物はいわゆる数寄屋造り。大正から昭和にかけて活躍した作曲家、佐々紅華の別宅だったとのこと。その後、料理旅館を始めたようである。これまで3回ほど鮎を食べにやってきたが(前回の訪問はこちら)、何れも洋室だった。今回は、庭の正面に位置する和室。庭に出ないと荒川の川面は見えないが、対岸の鉢形城跡の、こんもりとした森が望める。今日は生憎の天気だが、むしろそのおかげで緑が瑞々しい。
先ずビール。料理の始めは鮎の甘露煮でスタート。上手に煮てあって、頭も骨もきれいに食べられる。その後、様々な仲居さんが代わる代わる、料理を出していく。結局5人、いただろうか。一番の年功者がここの大女将(ということは、佐々紅華の奥方か娘か)、次が若女将のようだが、他は良く判らない。もしかしたら全て親類かも知れぬ。客が来ている部屋は4つくらいしかなさそうだから、仲居が5人もいたら持て余しそう。ひょっとすると、料理人も女性なのか、などと想像してしまう。
最後に、大女将と思しき女性が、鉄鍋に入った鮎飯をもってくる。蓋を開けると、炊いたご飯の上に鮎が3尾。分葱と大葉が入った小皿。「入れない方がいいですか?」と訊かれるが、全部入れて下さいと答える。それにしても、やはり天然鮎の苦味は、養殖ものとはちょっと違う。それを最も顕著に感じるのは鮎飯だと思う。鮎飯はたっぷり出て来るので、とても2人では食べ切れない。残りは持ち帰らせてもらった。
大女将に訊いたところによると、ここで出される天然鮎は、予め契約した釣師(と云ってもプロという訳ではなさそうで、想像するに、仕事をリタイアした熟年が小遣い稼ぎでやっているようだ)から入手するとのことで、釣る川は荒川に限らないらしい。荒川が大水で濁ったときは、わざわざ富山とか岐阜の鮎も取って来たとか。
前回はひとり6.5尾を喰ったのだが、何故か今回は4.5尾(除、うるか)しか喰えなかった。天然鮎が手に入れにくくなっているせいかどうかは判らない。とは云え、十分堪能することが出来た。また来年も、来る機会が得られることを祈りたい。

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京亭のFB: こちら 

三斗小屋温泉泊まりの帰り路。そもそも「那須観光やな」に寄ろうという話になったのは、1日目の往路のバス車中から「『那須観光やな』まで600m」と書かれた看板を見たから。そんな距離だったら雨でも行けそうだ、今年最後の鮎を喰うチャンスだから行くか、ということになった。
那須湯本10時40分発に乗ったのだが、メインストリートである「那須街道」の上り線(黒磯駅方面)は思いの外、大渋滞。今日は3連休の中日、日曜日なので、帰る車がいるのは判るが、やってくる車よりもはるかに多いのは良く判らない。結局、その渋滞の先頭は高速入口ではなく、「お菓子の城」だった。
「那須観光やな」最寄りの上松子BSまで、定刻通りであれば20分のところを、1時間以上もかかって到着。バス停から少々戻ったところに立派な看板があり、ここを左折。途中から周りには何も無くなる。簗(とクレー射撃場)への取り付け道路を進んでいるうちに、車が2台ほど追い越して行った。昼時の割には、客はそれ程多くは無さそうである。
道が緩やかな下りとなり、右へカーブすると、左下に建物が見えて来るが、パッと見は工事現場の飯場のようである。到着したら、先ず受付で料理を注文するよう、云われる。右手には生け簀があって、鮎がうじゃうじゃ泳いでいる。
テーブルは屋内と屋外があるが、暑くも寒くも無いので、屋根付きの屋外テーブルをチョイス。川面(那珂川)は見えないので、簗場感はいまいちだが、まずまずの雰囲気。屋内に先客が3組ほどいる以外、ほかには誰もいない。先ず、生ビールでスタート。真っ先にやって来た料理は、鮎コロッケ。鮎が入ったコロッケなんて初体験。齧ってみると、確かに魚肉が入っているとは判るが、鮎だかどうかは全く判らない。店を信じるしかない。何事も経験だが、個人的には、別にコロッケにしなくてもいいかな、と思う。
次に出て来たのは、刺身と背越し。刺身も勿論美味いが、鮎は骨はそれほど硬くないので、これだけ薄く切れば背越しもイケる。あとは好みの問題か。女性店員が、サービスと称して、あらの唐揚げを持ってきた。これは予想以上に美味、ビールに持ってこいだ。
ビールの後は、日本酒にしよう。冷酒を頼んだら、旭興・生酒が出て来た。これは近所の、栃木県大田原市の酒。一昨年の大丸温泉旅館でも呑んだ。栃木にもなかなか旨い酒がある。
そしてやってきたのは塩焼き、フライ、そして鮎飯。やはり王道は塩焼きと鮎飯。塩焼きは丸齧りでいける。フライは、珍しく「開き」になっていた。鮎飯はおこげも入っていてかなり美味いが、やや苦味が物足りない感じ。だいぶ腹が膨らんできたが、まだ終わらない。この後、鮎餃子と天ぷらが出て来た。餃子はよく判んなかったけど、天ぷら、美味し。何れにしても、こんなに鮎料理の種類が豊富な簗は初めて。今日の夕食(甲子温泉大黒屋が待っている)に差支えそうなほど、呑んで喰って大満足だった。

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那須観光やなのHP: こちら
 

かねてより、山から下りたら簗に寄ってみたい、と思っていた。簗と云えば、もちろん鮎。鮎と云えば、シーズンは6月から9月。簗場の場合は釣りシーズンとはちょっとずれて、だいたい6月半ば以降オープンという処が多い。つまり、基本的に暑い頃となる。その頃の日帰りの山選びとなると、いつも云うけどこれがなかなか難儀だ。
もうひとつ、場所の問題がある。関東で、簗場はだいたい群馬県の利根川水系、栃木県の鬼怒川水系、茨城県の那珂川界隈と決まっている。那珂川は山と結び付けるのは少々難しいのでとりあえず除外すれば、残りは利根川か鬼怒川界隈。どの山と組み合わせるか、あれこれ考えた結果、山は十二ヶ岳&小野子山、簗は渋川にある「落合簗」にしてみた。どちらも標高がいまいちだが、やむを得ずそこは犠牲にした。
根古屋乃湯でさっぱりした後、タクシーでそのまま「落合簗」に向かう。所々街中で祭りの準備作業を見掛ける。タクシーの運転手曰く、お盆の頃に山車を引く祭りがあるらしい。普段はひっそりとした渋川だが、この時だけは盛り上がるようだ。
細い路地のどん詰まりに「落合簗」があった。渋川の市街地から見れば、利根川を挟んだ向かい側。「落合簗」から見ると、目の前を流れる利根川の先に聳える榛名山が望めると云う、絶好のシチュエーションにある。時折、鉄橋を渡る上越線の電車も見える。建物は簗らしく、板張りに茣蓙を敷いただけ、屋根もトタン板を被せ、その下の葦簀が剥き出しとなったままの安普請だが、それがいかにも簗場の雰囲気。屋根には水を流して、暑さを和らげる工夫もされている。
今日は膝のリハビリ中のくまちゃんが、わざわざ簗だけを目指してやってきた。既に先着していて、手際よく塩焼きは注文済みとのこと。流石である。まず揃ったところで、生ビール乾杯。料理はとにかく鮎尽し。付き出しの酢のものと、いきなりメインの塩焼きから始まり、生き造り、うるか、フライ、一夜干し、鮎の土佐煮、鮎飯をいただき、ちからいっぱい、鮎を堪能する。
ビールの後は日本酒。落合簗のラベルが貼られた冷酒は、高崎市倉渕(榛名山の西麓)にある牧野酒造の「大盃」という銘柄。創業は元禄三年、現在の蔵元は十七代目だそうである。口に含むと、すっきり辛口。鮎料理を喰うには、このような淡麗系の方が相応しいと思う。生酒をちびちびやりながら、鮎を齧っていると、「快速SLみなかみ号」が、汽笛と共に利根川鉄橋を渡っていった。

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