毎年この時期は新潟の残雪の山に登ることにしていて、今回は二王子岳。公共交通機関利用派としては上越新幹線を駆使して漸くその日のうちに登ることが出来る、下越の山だ(山行記録はこちら)。
結果だけ云えば、二王子神社から山頂まで休憩時間を含め7時間15分で往復、首尾よく登頂が出来たのだったが、下っている最中に、様々な条件が揃っていたからこそ登れたのだと気が付いた。その登頂成功の要因は少なくとも5つあって、①数日前に二王子神社まで除雪され車が入れるようになっていたこと、②前日に少々天気が悪かったにもかかわらず、雪が殆ど積もらなかったこと(山頂直下だけ僅かに冠雪)、③当日、全員の体調が良かったこと、④当日の天気が良かったこと、⑤当日の気温がそれ程上がらず、雪が腐らなかったこと、だ。
②から④まではいつでも通用する条件だが、①の除雪が未だだったら往復でプラス2時間掛かった筈で、途中で時間切れとなった可能性が高いし、⑤の天気が良すぎて気温が高かったら、がぼりまくって体力を消耗し、やはり時間切れになった可能性が高い。何れにせよ残雪期登山は微妙な条件で成り立っている。それだけに条件が整ったときの幸福度はひとしお、まして今回の山からは飯豊連峰も、新潟平野も日本海も良く見えたので、今年の運気は使い果たしてしまったのか心配だ。
ベースとなった宿は、新発田駅から数分のところにある、升潟という池の畔に建つ「ますがた荘」。華美ではないが、素朴で明るくて清潔な内装で居心地が良い。料理もなかなか凝っていて、以前泊まったことがある上下浜の「わすけ」と同じ匂いがする。個人的に新潟の宿って何となくこんな感じだ(多少妄想)。山から戻った時間が遅かったので、余りのんびり出来なかったのは少々残念だった。

001 【第1日目】二王子神社奥宮まで宿の車で送ってもらう。
006 やっと一合目。10時15分
011 沢沿いの径。
018 立派な避難小屋もある。
022 ちょっとなだらかなところ。
025 ブナの根開き地帯。
027 振り返るとこんな眺め。
029 越後の山の春。
031 ここが五合目。12時14分
035 シリセードができそうな傾斜。
037 はい、ちょっとストップ。
044 この辺りで標高1,200m。13時01分
047 亀裂の右を通過。
050 風が出てきた。
058 阿賀野川の河口が見えている。
062 バーンと飯豊連峰が見える。
063 山頂付近は平ら。
066 かまぼこ型避難小屋。
069 鐘は無い。
071 はいOK。
086 段々雲が無くなってきた。
087 新潟平野は広い。
088 壁でシリセード。
089 標高1,200m付近で小休止。
094 3本目は長いので気持ちイイ。
095 再びブナの根開け。
100 木の上にニホンザル。
103 車の中から二王子岳を振り返る。
104 今宵の宿「ますがた荘」の窓からの眺め。
105 男部屋。
106 湯上りビール。
107 夕食。
108 登頂を祝して。
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109 【第2日目】朝の升潟。
110 新発田駅まで送ってもらう。