アメリカ料理 : 山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

アメリカ料理

大学同級生同士のプチ忘年会。東京の呑み屋事情に詳しいアユラシが幹事。小生は、この頃、東京以外の呑み屋にはやけに詳しくなってきたが(例えば、所沢や、立川、高尾、大月、大宮、松田等々は我ながら地元民並みに詳しい)、代わりに都心はすっかり疎くなってきた。今はせいぜい浅草や北千住ぐらいか。そんなアユラシが選んだ店は、なんと「フーターズ」だった。そんな店で忘年会とは、型破りだなー、と感心。
入ったことは勿論無かったが、その名前とそこがどんな店かぐらいはよーく知っている。小生がテキサス・ベイタウンにいた頃、話の種にフーターズに行こうと若者中心に盛り上がったが(小生も末席に加えてもらえそうだったが)、皆忙しくて都合が合わず、結局実現はしなかった(連れて行ってもらえなかっただけかも知れない)。
日本にフーターズは7店舗もあるらしい(つい最近、民事再生法の適用を申請したので、それでどうなるのかは不明)。いずれにせよ、銀座ナインにも店が出来ていたとは知らなかった。銀座の雰囲気とはやや相容れない感じもあるが、まあ良かろう。ここで接客する女性は全てタンクトップにホットパンツのチアリーディング・スタイル(男性従業員はごく普通の格好)で、いかにもアメリカナイズされた雰囲気を盛り上げる。
アユラシがチョイスしたのは、5,000円で呑み放題のコース。料理はサラダ、カナッペ、フライドチキン、タコスチップス、ムール貝のワイン蒸し、リブステーキ、ジャンバラヤなど、これもいわゆるアメリカン。量は、我々には十分過ぎるほどである。
そのうち、女性従業員が皆通路に出てきて、音楽に合わせ我々を盛り上げる。最後は客の我々と記念撮影。徹頭徹尾、如何にもアメリカンな文化を体現している店である。

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「いせ源」で満ち足りた気分になったあと、カミさんが葛飾応為の「吉原格子先之図」を見たいというので、太田記念美術館へ足を運んでみた。原宿なんて、久しぶりだ。勇んでいってみると、くだんの応為作品は見当たらず(当然ながら、館内は写真撮影禁止である)。
考えてみるに、ここの美術館は所蔵作品が1万4千点もあるのに、展示スペースの広さから見て、実際に展示されている作品はその十分の一にも満たないのではと思われる。展示作品は毎月のように入れ替えがあるらしく、更には何処かの展覧会に貸し出されている可能性も含めれば、無作為に出かけて応為作品に出会うのは至難の業だろう。何れにしても次回は、電話で確認してからやってくるとしよう。
ともかくせっかく表参道までやってきたので、何処かの店に入ってみようと、表参道の裏道へ入ってみる。
なにやら若者が群がっている店があった。看板には、THE ALLEY LUJIAOXIANG(ジ・アレイ・ルージャオシャン)と書かれている。「ルージャオシャン」なんて中国語っぽいな、と思ってググッて見ると、果たして台湾発祥で、アジアや北米などでもグローバルに展開しているという、話題のティースタンドらしい。
渋谷や新宿にもあるとのこと。アルコールは置いてないようなので、小生には全く無用の存在だが(だいいち、並んで待つほどのシロモノなのか)、それにしても台湾発の店が今のファッションとは、時代は変わったものだ。
とりあえずその「ルージャオシャン」はスルーした先に、Zip Zap(ジップザップ)という小洒落たカフェ・レストランがあった。ここならビールが呑めそうだと、入ってみる。メニューを開けば、ここのビールはハートランドだ。ちょっとうれしい。さっそく注文。カミさんは、嬉々としてコーヒーとケーキを注文した。

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「パラゴン」の地下にある「ハイパーマート」でコピ・ルアク(Kopi Luwak)探していたときのこと、同行者はかつてバカンスでインドネシアにやってきたとき、まさにジャコウネコを飼っている農園に連れて行ってもらったことがあると話し出した。コーヒー豆さえあれば、別にジャコウネコは農園でなくても(インドネシア国内であれば)何処でも飼えるはず、スマランにもあるかも知れない、と呟きつつ「スターバックス」でスマホを検索し始めた同行者。
やがて、ここが可能性がありそうだと云い出し、行ってみようということになる。場所は昨日、ワインを呑みに行った高台の一角らしい。「パラゴン」を出て、待たせておいたタクシーに乗り込み、また、青空市の中をトロトロ進む。
急坂を上がり、高台の高級住宅街をうろうろ。なかなか見つからず、辺りにいた人にタクシー運転手に聞いて貰いながら進むと「ここがそうだ」とタクシーが止まった。看板も無いし、門も閉まっている。建物は民家と違いが判らない。同行者が、ホームページにあった電話番号にかけてみると、今は営業していないとの返事。残念だが、そんなこともある。他にも候補があるようなので、また次回にしようとなった。店を探す旅も、また楽しからず哉。
そうこうしているうちにいつのまにか昼時。もう店に入るのも面倒なので、来るときに見た「KFC」で済ますことにした。こういうときにはファストフード店は便利である。Google Mapで見る限り、「KFC」はスマランだけでも、10店舗以上はある。チキン好きなインドネシア人にとっては、マクドナルドやキング・バーガーよりも遥かに人気である。チキンチーズハンバーガーIDR20,000(≒160円)を車内で喰って、また3時間掛けてプカロンガンへ戻る。すっかりリフレッシュできた。

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また今週の夕食も、ケンタッキーフライドチキンで始まった。こんなことは、もちろん日本でも無いことだが、偶には変わった境遇に身を置くのも悪くない。タクシーの同乗パートナーが変われば、また自ずから行き先も変わるもの。これで、KFCのチキンチーズバーガーが病みつきになってしまい、日本に戻ってもひたすら食べ続ける、なんてことに果してなるだろうか。我が家の近所で云えば、イトーヨーカドーや、ららぽーとにKFCはあるらしいが、さてどうなるか。映画を観るときに、買って持っていくぐらいか(当然ながら、持ち込みは禁止だが)。閑話休題。
今宵のテイクアウトは、チキンチーズバーガー(IDR20,000≒160円)だけにした。これにフライドチキンを付けると、食べられなくはないけれど、やっぱりこの頃ちょっと重い感じがしてきた。こちらにいると全く動かないので(歩くのはトイレに行くときだけ)、摂取した脂肪分はそのまま腰に沈積していくのみだ。
いつも感じることだけど、テイクアウトだと、買ったときにはふっくらしていたバンズが、食べる頃には冷えてやや萎びた状態になる。味は悪くは無いが、見た目はちょっといただけないな、と。やっぱりハンバーガーも出来立てが見た目にも美味い。
朝、昼しっかり喰っているので、夕食はこんなものでもいい筈だが、今日はちょっと物足りなかったのか、買っておいた食パンを一枚喰う気になった。食パンは、その辺のスーパーでも割とちゃんとしたものが買える(しかし、香りがちょっと日本のものと違う。酵母の種類が違うのか?)。さすがにパンだけでは味気ないので、やはり買っておいたスライスチーズとハムを挟む。
ハムは、もちろんポークではなく、ビーフ。何故かスーパーには、チキンハムが見当たらない(たしかマレーシアでは、チキンハムが主流だった)。ビーフハムは色々試したが、どれも何となく香りや味がいまいちだし(余り美味そうな香りがしない)、それに安い部位を使っているのか、ときどきスジっぽいのに当たることがある。そういえば昔、日本でもそんなハムがあったような気がして、ちょっとだけトリップした。

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仕事帰りに今宵も再び、若者達とKFC詣で。基本的にチキンが大好きで、かつ欧米の食文化にも興味があるインドネシア人にとって、KFCはピッタリくる店なのだろう、それが証拠に既にインドネシア国内では600店を超えているらしい。しかしインドネシアは広い。島の数からして1万以上もあるらしいから、まだまだ成長の余地はたっぷりある(ちなみに、日本は1,000店ちょっと)。
かたやマクドナルドとなると、日本では3,000店を軽く超えているのに、インドネシアでは100店ほどしかない。たぶん、ここプカロンガンには店舗が無い。人口が30万人を超えるような都市で、マクドナルドが1軒も無いのは、日本人的にはちょっとびっくりだ。もちろん、インドネシア人だってビーフを食う。しかし、マクドナルドの営業努力が足りないというよりは、やはりインドネシア人はビーフよりはチキンの方を好む性向のせいかと感じる。
そもそも、店で出てくる牛肉はたいていの場合、筋っぽくって硬い。顎が疲れるし、歯の隙間に挟まる。街中を移動するトラックに乗せられた牛を見ても、皆、痩せてして栄養状態が良い様には思えない(≒美味そうに見えない)。そのイメージがインドネシア人に刷り込まれていて、ビーフ、しいてはハンバーガーに人気が集らないのではなかろうか。
先週も似たようなものだったが、今週のおやじタクシードライバーに「KFCへ行ってくれ」と云っても、「へ、KFC?って何?」という感じで、まったく話が通じなかった(而して日本人若者がナビゲート)。タクシードライバーのくせに、KFCそのものを知らなくていいのか、と心配してしまう。少なくともまだ、KFCがあらゆる世代に受け入れられている訳ではなさそうだ。今回は、チキンウィング(IDR8,500≒68円)を2本買った。これで136円とは、かなりお得である。

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また日本人若者連に連れられて、今宵も仮設店舗のKFCへ行くことになった。前回から3日しか経っていないが、それもまた佳し。今週のタクシー運転手は、KFCが仮店舗で営業していることを知らなかったようだ。我々が普段使っているタクシー会社はスマランが拠点なので、プカロンガンの店に余り詳しくないのは不思議ではないが、それでも偶々やってきた日本人の方が、インドネシア人よりも店を知っているというのは、やはりちょっと不思議な気はする。
今日は、チキンチーズバーガーと、チキンウィングにしてみた。チキンウィングは既に出来上がったものがあるが、チキンチーズバーガーはこれから作るので、5分お待ち下さいとのこと。
そこそこ客が来ているが、火事に遭う前の店舗では、大変人気で大行列ができたらしく、並ぶのが大変だったと、日本男子は云う。並んでいると、ちゃんと並んでいない者や割り込んで来る者などが居たりするのはまあ許せるとして(それはそれで許せないと思うけど)、店員が仕事をほったらかして、店に来た友達とべちゃべちゃしゃべっているのが腹が立つ、とのこと。その気持ちは判る。しかしこれは国民性と云うよりも、単に教育の問題だろう。日本のKFCの教育はどんなものか知らないが、あまりそのような話は聞いたことがない。
いずれにしても旧店舗は、そんなこんなで結構待たされて、一向に行列が減らなかったそうだ。それに較べれば、今は楽。店側としては売り上げは下がっているかも知れないが、少なくとも我々としては、このままここで仮店舗のままの方が良い。
仮店舗の今日のレジ係は、何故かおじさんである。インドネシアでも一般に、レジ係は若い女の子が多いと思うが、何故だろう。エアコンが無くて、蚊がぶんぶん飛んでいるところは、若い女の子に嫌われるのか。同行の若者は、女の子の方が良かったかも知れないが、小生はおじさんで全く問題ない。インドネシアでKFCのチキンバーガーをテイクアウトするんだったら、てきぱき働くおじさんがレジ係の、テント店舗が良いと思う。

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プカロンガンにも、ケンタッキー・フライドチキン(KFC)があることを知った。今週のタクシーで同乗した日本人若者に「寄っていいですか?」と聞かれ、一も二もなく同意。行ってみると、何故か仮設テントだ。訊くところによると、入っていたショッピングモールが火事に罹災したためらしい。でもこんな状態でも営業ができるんだ、とちょっとびっくり。
いっそのこと、(暑くて蚊に刺されるかも知れないことはさておき)ずっとこのまま営業を続ければ、テナント料もかからないだろうし(土地の場所代は取られているかも知れない)、一層、儲かるんじゃなかろうか、と思う。我々も、テイクアウトだけならば、この暑さや蚊はあまり問題ではない(このテントの中で喰う気は起こらないなあ)。もしかすると、テントではメニューの種類に制約があるのかな。
小生は、チキンフィレクリスピーIDR18,000(≒144円)と、チキンチーズバーガーIDR19,000(≒152円)をチョイス、テイクアウトチャージ(つまり持ち帰り用の箱代)IDR1,000(≒8円)で、しめてIDR38,000(≒304円)だった。日本で久しくKFCなんて入っていないので、相場が判らないが、日本の半値ぐらいだろうか。
チキンフィレクリスピーもチキンチーズバーガーも、普通に美味い。ということは、この味にはインドネシアらしさは感じられない。ケチャップだけでなく、チリソース(サンバルソース)も付いてくるところが唯一、らしいところだろうか(まあ、使いませんけど)。まだ20代の、今日同行した若者は、プカロンガンで「KFCが一番美味い」と断言した。アメリカナイズした味覚には、きっとそう感じるだろうと思う。小生には、週一ぐらいだったらKFCでもぜんぜん悪くない。でも、喰ったのは恐らく20年ぶりぐらいだと思う。

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いよいよベイタウン滞在は最終日、最後の晩餐となった。今宵は、同居人からかねてより一度、一緒に行こうと云われていた店"Gilhooley's Restaurant and Oyster Bar"へ、満を持して食べに行くことにした。ベイタウンからは南へ40分ぐらいかかるから、気軽に行ける場所ではないが、それでも結構、皆さん行っているらしく、少なくとも我々の中では人気の店のようである。
外観は、疎らな木々に囲まれた、ちょっと草臥れた掘立小屋か海の家を連想させるくらい、カジュアルな店。入口の手前には、オープンエアのテーブル席も結構あるが、だれも座っていない。夜だしやや肌寒いせいもあるが、たぶん混んでいないということだろう。
中へ入ると、楕円形のカウンター席の周りに、テーブル席がずらり。ざっと100人ぐらいは入れそうな広さだが、先客はテーブル席に3、4組と、カウンターに10人ぐらいが座っているだけ。カウンター内にいた女性店員が、「何処でもお好きな席へどうぞ」と仰るので、窓際のテーブル席へ着く。店内の感じは、カントリー調と云って良いのだろうか。何故か、店内には数多くの車のナンバープレートが飾られている。
この店のイチオシは、"Captain Tom's Seafood & Oyster"と同様、牡蠣だそうだ。
さっそくいただこう。焼き牡蠣も2種類注文。他にseafoodではないが、珍しく鶏モツのディープフライもあったので注文。牡蠣ももちろん美味かったが、鶏モツが柔らかく処理してあってとってもジューシー。モツ煮にしてもきっと美味いだろうと思う。
料理にはとても満足したが、それにしても室内照明がややブルーがかった怪しい色なので、料理があまり美味そうに見えなくて、なんとなく残念と云うか、損をしていると思うのは小生だけだろうか。それともアメリカ人にとって、これでかえって美味く感じるのだろうか。

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Gilhooley's Restaurant and Oyster BarのFB: こちら

またヒューストンでの買い物帰りにランチをすることになった。同行者(兼ドライバー)が、「中華が良いか、シーフードが良いか」と聞くので、「シーフード」と答える。「シーフード」のカテゴリーには、中華料理も入りそうな気もするがと素朴な疑問を呈すれば、実は中華料理にシーフードというのは余り一般的ではない、と聞いて、なるほどそうかと気が付く。たしかに中華料理で使う魚介類は、たいてい淡水系だ。何かの本か、ネットで見たのか定かではないが、中国人と日本人では、魚の匂いに対する嗅覚が違うそうだ。中国人は、海の魚の生臭さが気になるらしい。そのため、中国で普及する寿司ネタも限定的、ウニやイクラは全く不人気だそうだ(ウニが中国漁船に乱獲されることはない。なんだか、ちょっとうれしい)。一方、我々日本人は淡水魚の泥臭さが気になる。話がちょっと逸れた。
同行者が目指したのは、ヒューストンとベイタウンの中間、クローバーリーフにある"Captain Tom's Seafood & Oyster"という店。ウリは生牡蠣だそうだ。メキシコ湾産の牡蠣かどうかは判らないが、たぶんそうなのだろう。ベイタウンとかニューオーリンズ界隈で採れたものだったら、ちょっと遠慮したい感じもするが、メキシコ湾も広いから、きれいなところもあるのだろう、と自分に云い聞かせる。
外観は白壁で、如何にもシーサイドにありそうな雰囲気。入ってみると、Uの字カウンター席にずらりと大柄な客が並んでいる。窓際もカウンター席。ここにはテーブル席が無い。もうひとつ、気が付いたが、この店には白人系の客が殆どいない。もっと云えば、我々以外、ほぼヒスパニック系。飛び交う言語も、おそらくはスペイン語ばかりではないかと思う。
満員か~と思ったが、窓際のカウンター席ふたつが丁度空いた。一見客には注文の仕方が判らないものだが、どうやらカウンターの中に居るオヤジに云えば良さそう。とりあえず、コロナ($4.25)と生牡蠣($7.95/1ダース)を注文。小ぶりだがなかなか美味い。いわゆる日本系のマガキではないようで、6個なんかあっという間だ。ひとり1ダースだってまったく問題ないだろう。一緒に頼んだガンボも美味かった。続いてスタッフド・クラブ($9.45/2個)を注文して、これもシェアする。いわゆる蟹の甲羅焼き。これがまた日本人に合う味で美味かった。付け合せのフライドポテトすら、美味かった。人気がある理由がわかる。
となりでは、逞しいヒスパニックオヤジが、山盛りのボイルド・シュリンプを黙々と喰っていた。きっと白人系だったら、いちいち殻を剥きながらちまちま小さいエビを喰うなんて真似は出来ず、分厚いビーフステーキをばくばく喰いたいはず。而してこのような店は、ヒスパニック系に占拠されるのだろうと、スタッフド・クラブをちまちま喰いながら考えた。

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「マーケット・カフェ」でまったりしたあと、午前11時過ぎにセントルイス大聖堂前の広場まで戻ると、大道芸を眺めているアラフォー同行者と出会う。だいたい、観光客の行動パターンは決まっているのだ。まだ時間は早いが、待ち合わせのレストランに行ってみようということで合意。
「ガンボ・ショップ(Gumbo Shop)」という、ずいぶんストレートな名前のレストランは、既に開いていてかなりの混雑ぶりだ。道に面した入り口を抜け、狭くて暗い通路を抜けた先に中庭があり、店はそこに面している。なんとなくパリやローマでもありそうな店構え。たしかにフレンチ・クォーターは、こういったヨーロッパの古い都市の雰囲気が感じられて、アメリカの中では異質な空間のように思われる。
この店のランチは、基本的に予約を受け付けず、しかも全員が揃わないと入れてくれないシステム。アラサー同行者もやってきて3人は揃ったのだが、時間になってもアラフィー同行者は現れない。その後、暫し気を揉んだが、ようやく4人が揃い、入店を許される。
さっそく注文だが、今日はこれからヒューストンまで運転があるのでアルコールは自粛。小生も、つきあう。料理はというと、昼になっても、アラフィー同行者とアラサー同行者は絶不調の様子。何も注文したくない、という。アラフォー同行者も、ガンボ以外、特にいらないという。まじですか。結局、ガンボを人数分頼んだだけ。おやおや。それじゃあと小生が頼んだのは、「クレオール・コンビネーション・プラッター」(CREOLE COMBINATION PLATTER、$14.99)という盛り合わせ。
どうやらクレオールというのは、フランス由来の地方料理文化の総称であると共に、料理名でもあるようだ。小生の注文した「クレオール」は、「煮込み」という意味。つまり「エビの煮込み」を中心に、「ジャンバラヤ」と「ベイクドビーンズ」を組み合わせたもの。人が喰っているのを見ていると、喰いたくなるのは人の常、アラサー同行者、アラフォー同行者だけでなく、何も喰いたくないと云っていたアラフィー同行者も、スプーンを伸ばして小生が注文のプレートを喰う。美味い、美味い、などと云う。結局、ワンプレートを4人でシェアしたことになった。このプラッターはひとりで喰うには重いが、4等分するとさすがに物足りない。結局、Po Boyも喰えず、何だか最後まで食事的には不完全燃焼。
しかし、ニューオーリンズはヒューストンや、ましてやベイタウンと違い、街の佇まいが良い。居るだけで良い気分に浸れる。半分は嫌々来た感じだったが、連れてきて貰って佳かったと、アラフィー同行者にはひそかに感謝している。

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Gumbo ShopのHP: こちら

陽が沈み、街に明かりがともるようになると、フレンチ・クォーターの雰囲気がひと味変わる。所々ライトアップされているバルコニー付の建物が、どこもちょっとした絵になる。欧米人がそういうところへ通りかかるとそのまま絵に収まるが、我々のような東洋系が現れると、とたんに魔法が破られ現実に戻る。
今回、我々は4人でニューオーリンズへやってきた訳だが、実はゴルフを主目的に同じくニューオーリンズへやってきている別口4人組もいて、夕食は8人で一緒に喰うことにしていた。別口隊には用意周到な方がいて、サンクス・ギヴィング・デーだからきっと何処も店が混んでいて、喰いっぱぐれるリスクがあると考え、ちゃんと予約を入れておいてくれたのだった。
その店は「セント・ローレンス(Saint Lawrence)」という店。8人揃って入店すると、店は奥に長い長方形で、すべてを見渡せる。右際がカウンター席、正面がテーブル席。我々の席はすぐ右手の窓際。この店の名前は、キリスト教の聖人の名前と同じらしく、店内には実際にその聖人の絵が飾られている。何故、聖人の名前を店名にしたのかは判らない。そんな名前だと、イタリア料理の店かと思ってしまうが、ここもケイジャン料理のようなクレオール料理のようなジャンルの店。我々にはその区別がよく判らない。
もうビールはいいので、最初からワイン。白だったらつまみはこれにしてちょうだいと、Artichoke Dip($10)を頼んだ。他の者からは、Buffalo Oyster($12)、Onion Ring($8)などを注文。ディップは美味いが、アーティーチョークらしさがいまいち。オイスターは、やはりこちららしく、しっかり味がついた(つまりソースを必要としない)フライ。あとはパスタで、Pasta Pontchartrain($25)も注文。あれっ、また誰もPo Boyを頼まないまま、腹一杯になってしまった、と後で気がついた。皆、Po Boyには関心が薄いと見える。

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Saint LawrenceのHP: こちら

まだ昼食にありつけていないが、もう2時なので先にホテルへチェックイン。われわれが泊まるホテルは「ホリデー・イン・エクスプレス・ダウンタウン」。とりあえず車と荷物を置いたら、いざフレンチ・クォーターへ。3ブロック先、趣きのある路面電車が走るカナル・ストリートを渡れば、もうフレンチ・クォーター。ここは、ニューオーリンズ、つまりルイジアナが、フランスからアメリカ合衆国へ売却される前の建物が並んだ地区。そもそも、「ルイジアナ」という地名はルイ14世に、「ニューオーリンズ」はオルレアン公に因んでいるとのことだ。しかし、実際にはスペイン統治時代の建物が多いらしい。
フレンチ・クォーターに入ったら、有名なバーボン・ストリートを進む。さすがにこの界隈の店は開いているところが多い。偶々工事中で歩道が狭く、ちょっと歩き辛い。アラフィー同行者が、アラサー同行者とアラフォー同行者を引き連れ、脇目も振らずどんどん先へ進んでいく。どうやら食事のことはすっかり忘れて、観光モードになっているようなので呼び止め、今、肝心なのは昼食であることを再認識してもらい、丁度目の前にあった店へ入ることにした。
そこは、レムラード(Remoulade)という名前の店。中へ入るとさして広くはないが、既にかなりの客が入っていて結構な賑わいだ。観光地に来た気がしてきた。メニューを見ると、クレオール風とか書いてある。クレオール料理というものがあるらしい。ググって見ると、ケイジャン料理とはまた違うようだが、ガンボやジャンバラヤなどはどちらにも属しているようなので、その境目はかなり曖昧のようでもある。
先ずはビール。Abita Amber($4.50)を注文。料理は、小生はOysters Arnaud($12.95)にした。5つのカキにそれぞれ種類の異なるソースが掛かってオーブンで焼いたもの。日本人好みの味付けで美味。他に各人が頼んだものは、Fried Seafood Basket Combo($19.00)、Jambalaya($12.50)、Shrimp Bisque($6.00)。それぞれ美味かったが、あれっ、結局、誰もPo Boy、注文しなかったぞ、と食べ終わる頃気がついた。

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RemouladeのHP: こちら

"Domilise's Po-Boy and Bar"という店の前で遭遇した、地元ルイジアナのおばさんの話はまだ続く。なかなか我々を解放してくれない。良い店があるよ、というので聞いているとどうも衣料品店らしい。それはまた明日にするとして、とりあえず今日の昼食をどうにかしたい。しゃべくり絶好調のルイジアナママの話を何とか遮って、俺たちはメシが喰いたいんだが何処かにいい店はないですか?と訊いてみると、やっぱりたいした店はないのよ、日本は良かったわなどと、また話が振り出しに戻ってしまった。
それでもどうにかこうにか聞き出したのは、ここから5分ぐらいのところに、行きつけの地元料理店があるらしい。5分はまさか歩きじゃない、車でだろうと、ようやくルイジアナママの話を振り切って元の駐車場まで戻り、Googleでナビ検索。
その滑舌ママが紹介してくれた"Mahony's Po-Boy Shop"は、たしかに東へ1.6マイルほど行ったところの住宅街。行く途中にもチラホラ店があるが、どれも閉まっている様子。住宅街の店じゃやっぱり無理だろうと諦め半分で着いてみると、怖れたとおり閉まっていた。
しかし、その"Mahony's Po-Boy Shop"だけでなく、並木通りに整然と並んだ辺りの建物は古き佳き時代の雰囲気を醸し出していて、何とも良い感じの場所だった。サンクス・ギヴィング・デーに来たのは不運だったが、もし機会があるならば、一度このようなところの店に入って、(あのルイジアナママは全然ダメと云っていた)アメリカの家庭料理をぜひ堪能してみたいという気になった。

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Mahony's Po-Boy ShopのHP: こちら

バーケリーから更に小1時間ほどで、目的地、ニューオーリンズに到着。途中の寄り道も含め、ベイタウンから約350マイル。キロに直すと約560キロメートル。東京からだったら、神戸を過ぎてしまうほどの距離。単に隣の州と云っても、やっぱりアメリカは広いと実感する。
もう午後1時過ぎなので、ともかく昼飯だ。アラフォー同行者が念入りに口コミサイト等を調べて見つけた店は、いわゆるケイジャン料理の有名店らしい。ヒューストンでも喰ったが、こっちが本場。やはり本場のPo Boyを喰ってみないと如何だろうということで、皆はふたつ返事で同意。
目的の「Domilise's Po-Boy and Bar」はアップタウンのウェストリバーサイドにあって、いわゆるフレンチクオーターなどがあるダウンタウンとはだいぶ離れている。今日泊まるホテルからでも、とても歩ける距離ではない。
辺りは全くの住宅街だ。店には駐車場がないとの情報なので、近所のショッピングモールに置かせて貰う。そのショッピングモールは、一番端っこにあるスーパーマーケット以外、閉まっている状態。駐車場はスッカラカンだ。悪い予感がする。目指す「Domilise's Po-Boy and Bar」も閉まっている恐れが高そうだが、取りあえず行ってみようと徒歩で数分。
やはり店は閉まっていた。こっちに住んでいる者には当たり前かも知れないが、ここは観光地ではないので、閉まっていて当然なのだろう。4人でちょっとしょげていると、何処からともなく地元のおばさんが現れ、如才なく「あんたたち、ジャパニーズ?それともコリアン?」と突然訊いてきた。ジャパニーズですよ、と答えると、なつかしいわ、日本橋室町で8年間働いていたから、だの(その割りには全然日本語を解せない)、日本料理は何を食べても美味しいわ、その点、ルイジアナの料理は全然ダメよ、だの、矢継ぎばやにまくし立てて、将にこれからそのルイジアナの料理を喰おうとしている我々の出鼻を挫いた。

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Domilise's Po-Boy and BarのHP: こちら

今日は休日、偶々、4人の意見がまとまって遠出をすることになった。アラサーとアラフォーとアラフィーとアラカンという、珍しい組み合わせ。出発は朝6時で普段と変らないが、仕事でないと、朝6時は全く憂鬱ではない。
朝食は摂らずに出発して、何処かで喰おうということになった。もう小生は「ワタバーガー」は体験済みだが、まだ喰ったことが無いひとや、このハンバーガーが好みになってしまったひとが偶々いたおかげで、再び「ワタバーガー」へ入ることになった。
これも偶々だが、23日は「サンクス・ギヴィング・デー」ということで、たいていの店は休むという日。日本で云えば元旦ぐらいに店がやっていない感じ。でも昨今の日本は、コンビニやファミレスなどのチェーン店は大抵開いているし、スーパーだってやっているところが増えたから、正月料理を買い溜めしなくても喰うのに困ることはなくなった。それと同じように、「ワタバーガー」も開いているのに違いない、と踏んでやってきたが、やっぱりその狙い通りだった。
ここはテキサス州の東の外れ、オレンジ郡という場所。カリフォルニア州にもオレンジ市があるが、たぶんテキサスの方を知っているものは、アメリカ人でも少ないのではないだろうか。見渡す限りまったく真っ平らで何もない。かつてオレンジの栽培をしていたのがその名の由来らしいが、今は果樹園なんて見当たらない。インターステートハイウェイNo.10(通称:アイ・テン)が通っているだけで、単に通過するか、我々のように喰い物を補給する場所という感じ。Wikipediaによれば、「オレンジ郡最大の建物は、2010年に建設されたウェストオレンジ・スターク小学校」というから、それだけでどんなところか想像が付きそうだ。
「アイ・テン」沿いの「ワタバーガー」に入ると、小生はワタバーガー(単品)とドリンクを注文。$3.59(+tax$0.30)。前回のチャンネルビューの店より$0.49も安い。ここは更に田舎ということだろうか。バンズの大きさも、味もたぶん、同じだったと思う。いずれにせよ、朝からこの大きさのハンバーガーを平らげるのは骨が折れる。
アラフィーはフレンチフライポテト付き、アラフォーはハンバーガーではなくソーセージサンド、アラサーはパンケーキ。何故か、パンケーキの間にもハンバーグが挟まっていた。ハンバーガーにシロップを掛けて喰う気が知れぬ。
我々が、ハンバーガーに格闘していると、身長2メートルぐらいありそうなアラカン・アメリカンが「余ったので、よければ食わないか?」と巨大ビスケットを2個くれた。これにジャムをつけて喰うのが美味いぞ、という。有り難く、アラサーとアラフォーがいただいた。日本の田舎を思い出した。

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今日もベイタウンからヒューストンの日本食材店まで、買い物に付いていくことになった。この頃は、「Hマート」という韓国資本の食材店にも、日本食材がそれなりに置いてあることが判り、こちらへ行く機会が増えた。「Hマート」は野菜や肉類、魚介類の売り場がかなり広く、種類も豊富。もちろん調味料のたぐいも同様。
いわゆる韓国風のものは当然ながら、中華風、和風、洋風、東南アジア風のものまで揃っているので、どなたでもどうぞ、という感じ。冷凍ものも、うなぎやあさり、牡蠣など、こちらではなかなか手に入らないものも大量に並んでいる。これら冷凍魚介類の生産国表示を見たら、どれもこれも中国産だった。途端に、購買意欲が減少した。閑話休題。
昼食は、何も云わないと日本料理店ということになりそうだったので、あえて今まで入ったことがないような店に行きたいと申し出、それではケイジャン料理店の店へ行こう、ということになった。ケイジャン料理はこれまで、ガンボしかお目にかかったことが無かったし、それもレッドロブスターだったので、ケイジャン料理専門店となると本格的、興味津々である。
目当ての店は、ヒューストンのダウンタウンにある。ちょっとすさんだ空気が漂う地区。その名も"The Cajun Stop"という店は、雰囲気がいかにもダウンタウン的だし、ある意味、ケイジャン的にも感じられ、かなり敷居が高かったが、入ってみると普通の田舎レストランという内装だ。テーブルは8つほど。先客は3組で何れも男女カップル。皆さん、ガンボとサンドウィッチを喰っている。我々だけオヤジ二人だが、別に不思議に見られることも無く、ひょろっとやけに背が高くて若い男性店員が軽い感じで、"ようこそ"と云う。
席に着いたら、まずビール(ドセキ、$???)を注文して、ラッパ呑みしながらメニューを拝見。"Po Boy"と書いてある欄があり、何種類もある。Sm 8", Reg 11", Lg 16", X-Lg 32"と、大きさによって値段が違うようになっている。さっきのあんちゃんに、”Po Boyって何?”と訊くと、”サンドウィッチだよ!”との回答。何故、"Po Boy"というのかはWikipediaをご覧頂くとして、さてどれを選ぼうかと暫しメニューを睨む。
それにしても、最低サイズでも長さ8インチ(≒20cm)もあるので、他に選択の余地はない。具材はありとあらゆるものがあって目移りするが、さんざん悩んだ挙句にソフトシェルクラブ(11.95$、フレンチフライポテト付)にした。そして勿論、ガンボ(ニューオーリンズ・シーフード・ガンボ、4.89$)も注文。
出てきたのはいわゆるバケットのサンドイッチ。あまり見掛けないが、そもそもケイジャン人はフランス系移民なので、さもありなん。これで20cmもあると、到底食べきれない。挟まっているソフトシェルクラブは唐揚げになっていて、しっかり味が付いている。美味い。ガンボもやさしい味で美味い。それに、フレンチフライドポテトも唐揚げ風で美味い。こりゃ、あとを引きそうだ。それでもやっぱりサンドウィッチは半分しか喰えず、残りは持ち帰る。支払いはチップも入れて25$となったが、大満足だった。

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HPはこちら

最近、日本からベイタウンへやってきたひとたちがいるので、歓迎会として食事に行くことになった。そのようなひとのためには、やはりアメリカらしい料理ということで(それは小生が初めて来たときと同様に)、ステーキを喰える店に行かなくてはならない、というのが暗黙の了解事項となっている。それで選んだのは、ソルトグラス(SALTGRASS)という店。2度目の入店である(前回はこちら)。たしかにここのステーキはまずまず美味かった。
今夜は図らずも、ドジャーズがダルビッシュ予告先発のワールドシリーズ第3戦、ヒューストン・アストロズのホームゲームなので、テキサス人達は気もそぞろ。そのせいか、店はずいぶんと空いている。待ち時間ゼロで直ぐにテーブルへ案内される。
きっとアストロズファンならずとも、今頃、地元民は皆、さっさと家に帰って、巨大ポテトチップスの袋を抱え、コーラをがぶ飲みしながらテレビに齧り付いていることと思われる。おかげでアストロズファンではない我々は、ゆっくりと料理を楽しむことが出来る。
先ずはやはりビールを注文。Silver Star Bockという、ソルトグラスのオリジナルビール。いわゆる黒ビール系の味がする。なかなかだ。ビールのつまみには、これは前回も喰ったSeafood Fondeaux($10.49)。いわゆる、アルフレードソース(≒バター+生クリーム+パルメザンチーズ+チェダーチーズ+卵黄+ナツメグ)味。料理名だけでなく、メニューにもそんなことは書いていない。書いてあったのは、使われている具材(Creamy crawfish, shrimp, spinach, mushrooms, Jack cheese and garlic bread)のみ。これじゃメニューを見ただけでは、出来上がりの姿が想像出来ないはずだ。
メインディッシュはビーフではなくチキンにした。Chicken Laredo($17.49)という料理名。具材は、Jack cheese, avocado, grilled onions, tomatoes, poblano peppers, cilantro, feta cheeseと書いてある。これで出来上がりの姿が想像出来ますかね? 味は普通だったが、ちゃんと食べ切れた。久々の達成感。

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仕事の節目には、何かと皆でランチを喰う機会がある。この4ヶ月ほどで3回目だ。毎回、飽きないようにしているのか、それとも管理チームの人間の趣味なのか、手を変え品を変えている。今回は、PIPELINE GRILLという、以前にもあったアメリカン料理レストランのケイタリングサービス。
ランチボックスは3種類ほどあって、ひとつは定番ハンバーガー、そしてチキンバーガー、もうひとつはチキンパスタだった。どれにもデザートは付いてくるが、それは先ず排除。数秒考えた挙げ句、チキンパスタにした。ハンバーガーの味は判っているし、何度も喰いたい訳では無い。この先も、不本意ながらもハンバーガーを喰うこともあるだろう。その時のためにとっておこう。
その点、パスタは御し易いというか、それ程ヘヴィーではないはず。クリーム系のパスタは大抵の店の定番というか、何を頼んでもだいたいこれになってしまう。飲みものは、コーラかドクターペッパー。日本では廃れたドクターペッパーだが、こちらでは普通なのか。久しぶりに飲んでみると、やはり変らぬ味。こんなのを飲みながら飯なんか喰えるか、って感じだが仕方が無い。
肝心なパスタはどうか。残念ながら味がボケていていまいち。アメリカ人が大好きなアルフレッドソースは濃厚で、たっぷりバターを使っている感じ。しかも、量はたっぷり。半分ぐらい喰ったところで飽きた。さすがにパスタの持ち帰りは困難なので、ゴメンナサイと思いつつ残した。やっぱり、今がハンバーガーを喰うべきタイミングだったのかも知れない。

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ベイタウンに住むようになってからかれこれ5ヶ月近く経つが、実はハンバーガーを喰ったことがなかった。先日のミニッツ・メイド・パークでは喰う機会があったものの、店のショーケースに並んだバンズのあまりの大きさに慄き、やめにした。基本的にファーストフードを喰わざるを得ない場合以外は、あえて食べる気は起こらない。
しかし今回、幸か不幸かまたチャンスが巡ってきた。再びミニッツ・メイド・パークへ行くことになったのだが、同行者の「スタジアム内のハンバーガーショップは高いし、美味くない」とのアドバイスに従い、行く途中のハイウェイ沿いにあった「ワタバーガー(WHATABURGER)」という店に入ることになった。テキサス発祥のハンバーガーショップで、人気のチェーン店であるらしい。
入ったらさっそく注文だ。Whataburger($3.09)と、Soft Drinks & Tea($1.29/16 oz.)にした。店名と同じWhataburgerは、最もシンプルなもの。日本で喰うハンバーガーと、こちらで喰うハンバーガーとの違いは、兎にも角にも大きさ。確実に、2倍以上ある。勢いで喰わないと、途中で息切れするのは間違いない。ハンバーガーに造詣は無いので、味の違いは良く判らない。ただ、美味いかどうかは腹の減り具合に相関があるだろうから、どんなに美味いハンバーグでも、美味いと感じるのはせいぜい半分までで、残りは惰性と意地で喰うので、必然的に美味しいものではなくなる。頼むから、日本サイズのハンバーガーを作って欲しい。
ちなみに、我々が入った店の周囲は、我々が住む、ベイタウンの新興住宅街と較べると、少々物騒な雰囲気。勝手な推測だが、収入レベルがちょっと低い人たちが住む地区なのだろう。他の客の、よそ者に対する目線が気になるが、何となく、目線を避けたくなる感じがする。ひとくちに、ヒューストン郊外と云っても様々な地域がある。

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今週末の金曜日も「弁当は不要」とのお達しが出ていたが、当日の朝になるとそんな事はすっかり忘れ、能なしロボットの如くテキパキ、ランチボックスを作り上げたものの、出勤後に「お忘れですか」と指摘を受けた。仕方が無い、手製ランチは夕食に回すことした。
会議室へ行くと、ランチボックスが積み上げられてあると思いきや、揃いの帽子を被った数人が並んでいて、給食スタイル。現地会社の社員がBBQをサービスするという話だったが、これはなかなか本格的。副業なのかも知れない。それともこっちが本業か。メニューは、牛肉ステーキとサラミ状のソーセージ、ポークビーンズ、ポテトサラダという構成。何処かで見たような気がするが、結局、これはテキサス定番の組み合わせということなのだろう。良い香りだ。さらに、ケーキとクッキーが付いていたが、そっちは丁重にお断りした。
まず肉に齧り付くと、あれっと思うほど随分柔らかい。BBQと聞いていたが、どうやらローストビーフ的にじっくりと焼かれているようだ。サラミソーセージのようなものも、ソーセージではあるけれどこれも思った以上に柔らかい。なかなかやる。
煮豆もポテトサラダもそこそこ美味い。それにしても、やっぱりテキサス人は、パンなど喰わないということが良く判った。

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