2024年01月 : 山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2024年01月

2日目も蔵王山と同様、山形県と宮城県の境にある面白山に登ってみた。壮年期の地形らしく稜線は鋭利、谷筋は深く切れ込んでいるので、とても標高が1,264.3mしかない山とは思えない程の風格がある。今日もピーカンのいい天気で、気温も高めだ。
登山口は天童高原キャンプ場。標高は凡そ680m。既に9時過ぎのせいか、結構人が多い。ボーイスカウトのような大集団が山に向かって進んでいった。このキャンプ場は眺めがよく、目の前にまだ真っ白な月山が望める。
最初はほぼ平坦のような径、でも次第に勾配がきつくなっていき、面白山直下は胸を突くようになる。2時間弱で面白山到着。しっかりひと汗かいた。春霞で遠くはよく分からないものの、ほぼ360度の大展望。昨日登った蔵王山は微かに見えている。
あとはまっすぐ下るだけ。仙山線の面白山高原駅まで、休む場所もない程の急降下が続く。面白山高原駅はその名に反して谷底にあった。やってきた電車に乗り、終点の山形駅で下車。時間は既に昼時を過ぎているので、風呂は後回しにして遅めのランチにする。
行った先は、「庄司屋」という人気蕎麦屋。GWのせいもあり、しっかり行列ができていたので覚悟して待つ。我々以外は皆、普通の観光客。凡そ30分後、ようやく順番が回って来て座敷へ案内される。我々はリュックサックを背負っているのでしばしば置き場所が問題になるが、店員が上手く対応してくれた。
座ったら先ずビール(アサヒスーパードライ中瓶、700円)で乾杯。今日は随分待たされた。料理は、天ぷら盛り合わせ(こちらでは天皿と呼ぶ、1,400円)、鴨焼き(990円)、厚焼き玉子(720円)、板わさ(720円)。ビールの後は、男山・つららぎ吟醸生酒(1,050円)、米鶴・純米(1,230円)と、やはり山形の酒をいただく。締めはもり(800円)。機械打ちのようだが、香りもコシもあってなかなか良かった。人気店だけのことはあった。

077 タクシーが帰っていく。
080 初めは緩い登り。
081 フデリンドウ。
082 チゴユリにはちゃんと標識あり。
083 気持ちが良い径。
084 タチツボスミレ。
087 少しだけムラサキヤシオ。
088 オオカメノキ。
089 タムシバ。
092 イワウチワ。
090 眺望の利かない尾根を黙々と登る。
094 あっちは南面白山かな。
095 三沢山に到着。
097 あれが面白山。
101 カタクリ。
103 微かに鳥海山も。
106 東斜面には雪が残っている。
107 ひっそりキクザキイチゲ。
108 最後の登り。
112 山頂標識は面白山大権現。
113 船形山はどれだろう?
117 ということで今日はここでおしまい。
115 道祖神一対。
119 やはり月山が一番目立つ。
123 腰が引けるカモシカ尾根の下り。
128 だいぶ下ってきたが・・・
129 まだまだ下る。
131 新緑にピンク色が映える。
132 急降下は続く。
137 人気の店だししかもGWだし、結構待たされた。
138 喉が渇きました~。
139 板わさ。
140 鴨焼き。
141 天ぷら盛り合わせ。
142 男山のつららぎ。
143 米鶴のまほろば。
144 喉越し良し!DSC00240
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145 ごちそうさまでした。

「伝七」ではそれなりに呑んで喰ったけど、何となく呑み足りない気分だったので、このちゃんが同調してくれたのでもう一軒行くことにした。腹は十分なので酒さえあれば良い。となるとバーとかスナックか。山形のような地方都市に限らず、スナックは何となく入り辛い。そもそも、スナックとかクラブとか、女性が付く店は昔からどうも落ち着かないし、その価値が見出せない。普通、その女性が呑んだ酒代は客がもつことになるが、そんな金を払うなんてまっぴらなのである。
ということでバー。山形にもそれなりに店はあるのだろうが、生憎調べていないので手っ取り早く、ホテルだったらあるだろうと、西口駅前にあるワシントンホテルへ行ってみた。どうやら最上階(24階)にあるらしいので上がってみると、あったのはリッツスイート(Ritz(suite))という店。何故かワシントンホテル直営ではないらしい。でもそんなの関係ない。
入ると、カウンター席とテーブル&ソファー席なのでカウンター席にした。窓越しに、山形の夜景がなかなかきれいである。24階は山形で一番高いビルかも知れないから、ここは山形で一番高いところにあるバーだということだろう。
さて何にしようかとちょっと考えてみるけど、思い付くのはやはりスコッチ。メニューをパラパラとめくれば、アードベッグ10年(1,400円)があった。アードベッグといえば北千住の寿司屋を連想する。つい思い出に浸ったところで、ではそれにしようと注文。丸く削った氷に注がれて出てきた。目の前に置いただけでスモーキーさが伝わってくる。このちゃんはバーテンダーがお勧めのいちごのカクテル(1,200円)。聞いているだけで甘そうである。ベースはなんと山形の酒、米鶴。この店のオリジナルカクテルのようだった。

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073 呑み足りなかったので22階にあるバーで一杯やりました。

山形での逗留はいつもの「東横INN」。山形駅周辺で唯一の「東横INN山形駅西口」は東側の繁華街からはちょっと離れたところにある。別に「東横INN」に義理は無いので、最寄りの何れかのホテルにすれば良かったのかも知れない。ともあれ、チェックインし荷物を置いたら夕食。
以前、アユラシに連れられて入った、山形駅から直ぐの場所にある「伝七」が今宵のディナー場所である。あれからもう7年になる(前回は2016年11月3日のこと)。その時の酒と料理の美味さに魂消たので、もう一度味わってみたいとまたやってきた。
ほぼ開店時間にやって来たのに、既に半分ぐらいは埋まっている。やはりここは一人二人はともかく、それ以上では予約無しには入れないと思われる。我々が料理に箸をつける頃にはもう満席状態だ。ここの料理は、セット料理3,300円一択。足りなければ追加を頼めるらしいが、出てきた料理だけで全然十分、とてもこれ以上は喰えない。
7年前とは季節が違うので、素材が違うし料理も違うはずだが、変わらぬ味。どれも実に美味い(最後に出てきたスープがまたまた美味い)。何故美味いのか、よく分からない。素材の美味さも勿論あるだろうけど、恐らくは味付けが絶妙なのだ、としか云いようがない。
酒は、山形の酒ばかりを注文。福島や新潟、秋田、長野の酒も美味いけど、山形の酒も美味い。個人的には「朝日鷹」が気に入っている。9年前、月山に登る前、天童の蕎麦屋で初めて呑んで虜になった。「山川光男」もお気に入りの酒である。他にも色々呑んだが記憶が飛んで覚えていない。
何から何まで良い居酒屋だけど、玉に瑕なのは、カウンター席を除きここは全て座敷。足首が硬い者にとっては2時間は限界。できれば掘炬燵形式にしてくれると満点である。

065 今宵は来店2回目のここ。DSC00164
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066 いただきます。
067 ピンク色の短冊が山形の酒。
068 料理は3,300円のコース。
069 鯨ベーコンも出てきた。
070 鍋は旬の筍。
071 これがまた美味かった。
072 大満足でした。

積雪期の蔵王山に通い出して、かれこれ7年経っても登頂を果たせず、冬季に天気に恵まれるのは10回に1回ぐらいということは十分認識しているものの、とりあえず天気が安定してくる頃にいっぺん登頂しておくか、と思いGWに登ることにした(山行記録はこちら)。
ところが行ってみると、今年は暖冬で降雪量が少なかったのか、それとも急に気温が上がって雪が早く融けてしまったか分からないが、雪が殆ど残っていない。ロープウェイ山頂駅の目の前にいる地蔵像はすっかり姿を現している。今日は天気も申し分無い。
地蔵岳を経て熊野岳までは1時間弱であっという間だ。登山道脇に建てられたポールは、いっぺんに全部見えている。3年前に視界不良でやむを得ず引き返した場所は、山頂のほんの200mぐらい手前だと分かった。余りに簡単に着いてしまったので、刈田岳まで往復することにした。風だけはそれなりに吹いている。ここは年中、風が止むことはないのだろう。
御釜が見えるようになると、途端にハイカーが増えてくる。普通の観光客姿もうじゃうじゃいる。刈田岳は完全に観光地だ。しかし、天気が良いせいだろうが、曲がりなりにもここは標高1,700m以上ある東北の脊梁山脈。GWだって雪が降る可能性は十分あるから、我々からすれば気が緩み過ぎじゃないの?と映ってしまう。
ともあれ、そんな人の群れからは早く離れたいので、また熊野岳に向かって引き返す。避難小屋まで登り返した後は、熊野岳山頂や地蔵岳山頂はパスして、ロープウェイ駅まで斜面を下る。ここには残雪がたっぷりあるので、初めてアイゼンを取り出して下降した。
避難小屋から1時間ほどでロープウェイ山頂駅に到着。アイゼンを外したらレストハウスへ。入ると、店はやっているのに客は誰もいない。すっかりお茶を引いていた店員はうれしそう。有難く生ビールで登頂を祝した。

005 雪はグズグズ。
006 ちょっと登ればもう山頂。
007 ひと際白い月山の右は葉山、その右遥か奥に鳥海山。
008 朝日連峰。
009 彼方は飯豊連峰。
015 もうハッキリ言って散策気分。
019 冬に見たときはもっと細く見えたけど。
022 微かに仙台市街が見えている。
023 左端は去年登った後烏帽子岳だ。
024 3年前は確かここまで来たはず。
026 あと残り200mぐらいだったか~。
029 いったん下り。
027 月山をバックに記念撮影。
031 御釜。右端手前が刈田岳。
033 観光客で賑わっている。
034 この列は御朱印待ちの人々。
039 復路は山頂はパスして避難小屋へ。
044 月山をバックに。
049 あとは下るだけ。
052 地蔵岳の巻き径はかなり雪が残っていた。
057 ロープウェイ駅に戻る。
058 山頂駅のレストランで。
059 なんと客は我々だけ。
060 喉が渇いたので美味い。

今日はメーデーのせいか、やはり新橋の街は空いている。営業中の店だけでなく、道をウロウロしているさらりーまんも少なめだ。自分も、5月1日に出社して新橋に居ること自体、生まれて初めての体験である。以前は、一般企業であれば皆休みだと信じていたし、而してさらりーまんの街、新橋は土日並みだろうと思い込んでいた。
これだけ人通りが少ないのも滅多にない機会なので、この状況を生かすべく、いつも混んでいそうな店を探す。でもなかなか見つからず。漸く見つかったのは、ちょっと路地裏にある「暫亭 いろり」という居酒屋というか小料理屋というか、大衆食堂のような店である。
この店の前にはたいてい、今まさに入ろうとしている輩がいて、そのせいで「またにするか」と呟きながら通過することがしばしばあったが、流石に今日は誰もいない。店の中を覗くと、テーブル3つ、掘り炬燵式小上がりに4人掛けが2つ、6人掛け1つ、つまり定員26人(他にカウンター席もある?)に先客2名のみ。
ならばと入ることにした。おばさん店員は「どこでもどうぞ」と、今日は商売あがったりだわ、的な顔をしながら投げやりにいう。別に商売あがったりは小生のせいではないのに何となく「すみません」と云ってしまいそうになり、4人掛けテーブルにつく。
ランチメニューは5種類。基本的に魚料理の店らしい。選んだのは、マグロ丼(1,050円)。どんぶり以外にカボチャ煮付、らっきょ酢漬け、みかん、それと何故かカレーが付いてくる、、ご飯は五穀米とは珍しいい。マグロ切身は冷凍赤身なので普通。かぼちゃの煮付は1個だけなのでしぶしぶ喰う。カレーは何気に美味い。現金で払った後、PayPayが使えることに気付いた。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

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最近は新型コロナに対する忌避意識もすっかり薄れ(でも自分は基本的なスタンスは変えていないつもり)、何かと人が多い立川で一杯やることに抵抗感は無くなってきたようである。ということで、今回は奥多摩駅周辺でつれなくされたので、立川で仕上げることになった。
立川での寄り道となると、つい先々月に高ボッチ山の帰りに「異骨相はなれ」に寄って以来だが、その時は2人だけだったので、今回(6人)のように大人数となると、昨年の「弁慶」以来ということになる。でも今回は、これだけいれば中華の丸テーブルの方が良いかなと思い直す。
而して、久しぶりに「五十番」に寄ってみることになった。ここもコロナ禍以前だ。入ると、1階が混んでいたせいで2階へ案内される。これまで何度か通ったが2階は初めてである。初めてと云えば、給仕していた若い女の子はなんと店長の娘だった。初対面。こんな可愛い娘がいるとは思わなかった。店長は相変わらず饒舌だった。
口開けにビールを呑んだら、あとはひたすら紹興酒にした。中華料理に確かに合わないわけではないが、焼酎の炭酸割系だって合いそうだ。少なくとも日本酒以外は何でも大丈夫そうな気はするけど、やはり中華料理店以外では呑むことが無い紹興酒を何となく呑んでしまうのだ。
料理の注文は女子連にお任せ。勿論、餃子は外せない。個人的には、あとは皮蛋とか叉焼、クラゲの冷菜、立川うどの料理、とかがあれば十分ご機嫌になれる。出てきたのは餃子以外に、かに玉、酢豚、春巻、季節野菜のクリーム煮、豚肉・玉子・キクラゲの炒め、豚肉とピーマンの炒め、えびのチリソース、鶏肉とカシューナッツの炒め、福建あんかけチャーハン。忽ち、全てきれいになくなった。

50 仕上げは立川のここ。
51 お疲れさまでした!
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52 マスターの可愛い娘と記念写真。

「麻葉の湯」に浸かったあとはB班と同様に、階段を上がった1階にある冷蔵庫の缶ビールをゲットする選択肢もあったが、取り敢えず予定通り、奥多摩駅舎2階の「オクタマ・エキウエ・ショップ」内にある「ビア・カフェ・バテレ」集合とした。
最近は、「ビア・カフェ・バテレ」(もう5年もご無沙汰だ)や「天益」などを含め、奥多摩駅周辺の店はたいてい、コロナ禍が明けたせいで、客が押し掛けるような状況になっている。「天益」は予約無しにはとても入れない状況だし、「バテレ」は予約を受け付けないようだから並ぶしかない。それもかなり早い時間からのようだ。山に登っている我々はどうすりゃいいのさ。
都心の人気店じゃあるまいし。近くてお手頃な奥多摩、という認識が広まったというのか。山に登ることなく、わざわざ飲み食いだけを目的に奥多摩くんだりに来る輩もかなりいるのだろう。正直云って、はた迷惑な話である。
ともあれ、奥多摩駅界隈では身の置き所がだんだん無くなってきた。そのうちに、山から下りても何処にも寄らず帰る(とりあえず奥多摩を離れる)のが無難、ということになりかねない。只でさえ奥多摩で登っていない山は殆ど無くなった状況に加え、今はまだそこまでではないにしても「奥多摩は何かと厄介だ」という認識が、小生の頭の中で膨らんできているのは間違いない。
そんな状況の中で、「オクタマ・エキウエ・ショップ」内にある「バテレ」はたとえ混んでいたにしても、ちょっとだけ待てば何とか入れるという貴重な店となっている。ここも頼みの綱。ここで見放されるともう奥多摩は見限るかも知れない。今回は、行ってみれば拍子抜けするほどガラガラだった。湯上りビールはアネモネ(700円)にした。

49 奥多摩駅2階で時間調整。

水と緑のふれあい館のレストラン「かたくりの花」で20分も待たされたので、ビールを呑まないことには納まりが付かないが、呑めたらもう長居は無用。路線バスの定刻にはまだ早かったが、奥多摩湖BSへ向かうと、それを待っていたかの如く、バスがやって来た。
どうやら臨時バスだ。西東京バスは割と頻繁に臨時バスを走らせてくれるので、まだ発車時刻まで時間がある、と気を抜いていると恩恵に与れない。慌てて3人とも何とかバスに乗れた。「麻葉の湯」がある南三丁目BSまではほんの10分ほどである。
ちなみに、我々A班が「かたくりの花」でもたもたしているうちに、B班は先に「麻葉の湯」へ向かったようだ。でもそのB班は湯上りビールを待ちきれずに、入浴前にビールを呑んだとのこと、いぃDay!新人メンバーとしての資質は十分である。
結局、A班、B班はほぼ相前後して「麻葉の湯」に入湯となった。前回はつい半年前、タワ尾根に登った帰り道のことだった。奥多摩で汗を流すとなると、とかく混んでいる「もえぎの湯」は敬遠しがちにならざるを得ないので、ここ「麻葉の湯」が頼みの綱となっている。「麻葉の湯」に見放されたら奥多摩は諦め、電車に乗って青梅の「亀の井ホテル 青梅」(かつて「かんぽの宿青梅」だった)か、河辺の「梅の湯」へ向かうことになるだろう。
フロントで1,100円を支払って、冷蔵庫に入って冷えていそうな缶ビールを横目に見つつ階下へ。男湯は丁度一人(欧米系外国人だった)と入れ替わりとなり、独りだけでゆったり入浴。ここの湯は離れにあるせいか、窓の外の緑がとてもキレイなので、癒された気分に浸れる。

48 麻葉の湯の男湯。

「山笑う」から「山滴る」に移り変わる頃の奥多摩は、一年のうちで一番輝いている時期だ。しかしながら、GW前後になると何かと気忙しく、折角だからもっと遠くの山へ足を延ばして、残雪を踏んだり春の花園を見たくなるせいで、結局余り奥多摩に訪れる機会が無い。而して今回の奥多摩行きは、この時期としてはコロナ禍第1波が過ぎ去った2020年6月の梅雨のさ中、ズマド山&三ノ戸山に登ってずぶ濡れになって以来、3年ぶりということになった。
倉戸山という小さな山が、奥多摩湖北岸の、榧ノ木尾根の末端にある。眺望は利かないが、なかなか良い風情の山頂である。結構広いし、ヤマザクラの木もいくつかあるので花見も出来そうである。その倉戸山の東尾根は、2017年に登ろうとしたが鹿柵に阻まれて(ゲートが見つからず)果たせていない。今回のターゲットはその東尾根、こちらは6年ぶりのリベンジとなる(今回の山行記録はこちら)。
今回は上手い具合にゲートを見つけることが出来、その後も更に2つのゲートを潜り抜けた。この界隈の鹿柵の配置、ゲートの配置がどうなっているのか、例えば東京都水道局に行けば明記された地図とか見られるのだろうか。あるとしても、一般住民に閲覧させて貰えないものか。鹿に知られると厄介かも知れないが、鹿は紐を解けないだろうから問題は無さそうだ(笑)。
目出度く東尾根をトレースした後は、一般道に出ても山頂まではもうひと登りある。山頂のヤマザクラは既にすっかり葉桜となっていた。下山はいつもの一般道を駆け下り(途中でB班とエール交換)、倉戸口から「水と緑のふれあい館」までは水平移動。着いたら早速、2階にあるレストラン「かたくりの花」(前回は2020年11月、イソツネ山の帰り)を覗くと、何と5組待ちという状況。結局、20分近く待たされた。ビールだけのために待つ客は我々ぐらいだろう。でもこんなに待たされるのであれば、わざわざここに寄る価値はどうだったか自問したくなる。「麻場の湯」へ直行すべきだったかも、と。

04 ずっと九十九折りの径。
06 御前山へと続く大ブナ尾根。
07 あっちが三頭山。
08 ヤマツツジ満開。
09 オオモミジ。
10 あそこから鹿柵を越える。
11 気持ちが良い尾根。
12 また鹿柵を越える。
13 両側が鹿柵。
17 若葉が眩しい。
18 幅広尾根。
21 歩き易い径。
25 ここに三角点。
30 標高1,050m付近でA班とB班が遭遇。
32 若葉とヤマツツジのコントラストがきれい。
35 フタリシズカ。
37 チゴユリ。
38 小河内温泉神社。
42 倉戸山東尾根のバリエーションはあのベンチからです。
41 往路はあの尾根を登った。
43 レストランはまさかの満員!
44 ようやく乾杯。
45 おなじみのビールのおまけ。
46 鶏唐揚げ。

会社の元同僚を含めた4人での新橋呑み会。今宵集まった店は、外堀通り沿いにある「日本酒原価酒蔵 新橋二号店」という居酒屋。二号店というからには、新橋にはもう一軒あるのかと思ったが、探しても見つからない。もう閉業してしまったのかも知れない。
同じ地域に、同じコンセプトで、同じ宣伝をして、同じ品揃えしても、かたや存続、かたや閉業という結果。店が存続できるか否かは様々な理由が
(立地の優劣も)あるだろうが、その成り行きを決めるのは、客の立場から云えば、きっとホスピタリティだろうと思う。
と想像を膨らませたところで、期待しながら行ってみることにした。場所は外堀通りの新橋二丁目交差点のすぐ傍。ビルの1階なので直ぐに判るだろうと思っていたら、看板は分かり難いし、店は随分奥にあるし、入口の脇には色々とモノが置いてあるので店らしくないので、少々戸惑った。入口にいた店員に、開いてますか?と思わず聞いてしまうくらいだ。集合時刻の17時ちょっと前に到着。
店の中まで入れば今風の普通の居酒屋。先客はいないのでやや殺風景である。この店は15時開店なのだから、もっと居ても良さそうだ。何となく不安にさせる。でもそれはそれ。ここは日本酒の種類がとても豊富(でも吟醸系が多いので、最近の小生の嗜好とはちょっと違う)で、しかもホントに原価かどうかは分からないけど確かに安い。
時間無制限吞み放題プラン2,340円にした。そんなに呑めるのか余り自信がない。例えば「醸し人九平次・純米大吟醸」は一杯380円だから、それを7杯呑まないと元が取れない計算。会計すると料理も色々頼んだせいか、ひとりあたま4,363円。結局安かったのかどうか、良く分からなかった。結局、何故二号店が生き残ったのかも良く分からなかった。

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区画整理に伴い、木造二階建ての建物を丸ごと水平移動した「虎ノ門大坂屋砂場」には再開後まだ入っていないなと思い、何度か行ってみたものの、入口の外に何人も待っているのを見てこれまで二の足を踏み続けてきたが、ダメもとで今日も行ってみたら遠くから見る限り入口に誰もいない。
今はチャンスだと思い交差点で信号を待っていると、後ろの若者さらりーまん2人連れが「砂場」を見て大声で「今度一度入ってみよっか~、でも砂場なんて名前変だよな~、何だかじゃりじゃりして不味そうじゃない?笑笑」などと無邪気に喋っていた。
モノを知らないのはある意味悲劇であり、喜劇でもある。何れにせよ、可哀そうな人だと少し不憫に思った。さて、暖簾を潜って中を覗くと、待っていたのは4人。ちょっと躊躇したが折角なので待つことにした。外観は以前と全く変わらないが、中はそれなりにきれいになっている。
ほんの数分で「一名様どうぞ」と一階の奥に案内される。以前、この建物に入ったのは夜、皆で一杯やりに来たので二階の座敷だった。而して一階の記憶は無いので、以前と同じなのかどうかは分からない。二人掛けテーブル席に着いたらメニューを見て、桜えびかき揚げせいろ(2,000円)を注文してみた。
本を読みながら待つと、なんと20分ぐらい経ってから漸く出てきた。早速手繰ると、蕎麦はちゃんとコシがしなやか。以前と変わりない感じ。次にかき揚げ。こちらはいただけない。周りはぱさぱさ、パラパラなのに真ん中は硬くて、思い切ってかじったら上顎の皮がぺろりと剥けた。まだ熱い油が残っている状態だったらしい。火傷したからいう訳じゃないけど、このかき揚げは生まれてこの方最低である。
代替わりしたのか、移転してから厨房に慣れていない駆け出し店員をランチに使うようになったのか分からないが、今思えばなかなか出てこなかったのは、それまでかき揚げを失敗し続けたせいかも知れない(これも失敗作だけど)。こちらも迂闊と云えば迂闊。まずはもりそばぐらいで様子を見るべきだった。それにしても「虎ノ門大坂屋砂場」の看板が泣いているぜ。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★

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本降りの雨の日。でも腹は減るので外へ出る。安直にコンビニ弁当で終わらせるのも癪なので、やっぱり雨に濡れながら新橋駅方面へ向かって店を物色する。そういえば、ひつまぶしの店があったなと思い出し、行ってみた。
細い路地裏の、呑み屋街の真ん中に「名代 宇奈とと 二代目 宇奈まろ」という長い名前の店があった。単に「宇奈まろ」でいいんじゃないか、と思うが拘りがあるのだろう。狭い店だが角にあるので、入り口が2か所ある。「こちらへどうぞ」と云われてカウンター席に座った。
よく見れば、店員は何故かトルコ系のような中年男子。でも普通に日本語を話すので顔を見なければ、きっと気がつかなかった。厨房にはその人独りしかいないので、このトルコ人がひつまぶしを作るようだ。何となく不思議感覚。
先客ゼロ、せっかくの雨なのでもっと普段混んでいる店にすればよかった、と思ったがもう遅い。竹(1,000円)を注文する。ちなみに松で1,220円、梅で880円である。独りしか客がいないのに結構時間が掛かって出てきた。
木鉢にたっぷり入っていて、ご飯茶碗によそるとたっぷり3膳分ある。1杯目は山椒を振ってそのまま王道の味、2杯目は柚子胡椒(うな重だったらぶち壊しになりそうで怖くて使えないがひつまぶしだったら気兼ねが要らない、でもこれがバカ美味)と出汁、3杯目はわさび(白焼き以外に使ったことが無いが、やはり、かば焼きにもそれなりに合う)と出汁で喰ってみた。味も量も申し分なし。これで1,000円はかなりお得な気分になる。松(もうこれ以上の量は不要)とか梅(そんなに安くなくても結構)は頼む気にならない。
でももう既に、敢え無く閉店してしまったのは何故だろう。単純に客の入りが悪かったとすれば、明らかに宣伝上の問題があったはずだ。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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「有楽町産直横丁/北海道食市」で北海道の味を楽しんだ後、そのままぶらぶらと線路に沿って東京方面へ移動する。ガード下であれば、この時間でもやっている店があるはずだ、という目論見だ。この界隈は新橋ほどではないが、結構良く来た。
一時期、「日の基」、「新日の基」とかには良く入ったことがあった。如何にもガード下の場末の居酒屋感があって、コロナ禍前であれば欧米系の外国人観光客がかなり居たイメージがある。もしBBCとか、欧米のテレビ局が「世界入りにくい居酒屋」を企画したならば、有楽町ガード下は何れの店もディープなので、取り上げられそうな感じである。
でも「日の基」、「新日の基」とかは開店が17時で、今の我々のニーズには応えてくれない。そんな状況下で見つかったのが、「もつやき登運とん」だった。ここは午前11時半からやっているという、とても有難い存在。ぱっと見も正真正銘、ガード下の居酒屋という風情で、とてもいい雰囲気。これぞ「有楽町のガード下」そのものである。
天井はガード下のレンガアーチに沿って、緩くカーブを描いている。入口に扉は無く、店の幅全体が開け放たれていて歩道に面している。誰が来ているか、一目瞭然である。この時期ならば丁度いいが、真夏とか真冬は我々には耐えられそうにない。
結構客は入っているが、我々が収まるテーブルぐらいは空いていた。早速、ビールと共にもつ焼き(テッポウ、ハツ、レバ等)を注文。他に、らっきょ、そら豆なども頼んでみた。それにしても、こういうところで喰うもつ焼きは、何故ひと味違う気がするのだろうか。

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今月の「月いちオヤジばっかり居酒屋ツアー」(ホントの名を「一水会」)は、有楽町で一杯やることにした。午後0時に集まったのは3人。まず目指したのは日比谷シャンテのすぐ隣にある「魚〇本店/一軒まるごと!日比谷産直飲食街店」という店。
でも普通に(アルコール抜きで)ランチを食べている客もそれなりにいるせいで何となく入り難い雰囲気だったので、ならばこっちはどうかとガード下にある「有楽町産直横丁」へ行ってみることに。
こちらは似たような店がいくつか並んでいて、それぞれ開店しているようなのに全然客が入っていない状況で、逆に入り難い。でもせっかくだからここに入るか、と決めたのが「北海道食市」。その名の通り、ここは北海道の食材をウリにしているようである。
生ビール(599円)で乾杯。安普請の割に結構高いのは、賃貸料が高いせいなのか、でもガード下だからそんなことも無さそうだな、だったら改装費が思ったよりも掛かったせいなのか、それとも全然客が入らないせいなのか、などと呑みながら色々考えてみるが、結局よく分からない。
生ビールの後は、日本酒。「来福」(699円)にしてみた。これは茨城の酒。北海道とは関係ないな、コンセプトに一貫性が無いな、などとぶつぶつ独り言。その後は、静岡の酒「開運」(873円)にした。
つまみは、やっぱり刺身にしようと、北海道漁船盛(3,999円)をどーんと注文。さすがに豪華。雰囲気が出てきた。そのあと、蟹味噌あんかけの出汁巻き玉子(999円)、烏賊と雲丹の松前漬け(899円)、帆立グラタン(899円)と、北海道らしい料理ばかり注文。それぞれなかなか美味くていい気分。
でも締めてみたら1人当たり約6,000円、やはりちょっと高かった。日本の相場をよく知らない、インバウンド需要が目当ての店かも知れない。

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新橋1丁目の、外堀通りの北側にある有名カレー店。創業は1943年だということで、立派な老舗である。看板に「カレーの店スマトラ」とくっきりはっきり書かれているので、とても分かり易い。それに、外から中がまる見えなので、混んでいればそのまま素通りが出来る。今回は客の入りが殆ど無いことがよく分かったので、すんなりと入店となった。
見渡してみても券売機は無い。店員曰く「ご来店は初めてですか?カレーは1種類のみで、普通盛(650円)にするか、大盛(900円)にするか云ってください」と。これまたとてもシンプル。カウンター席のみでざっと10数席がコの字に並んでいる。先客3人。そのコの字の開いた部分に厨房。
でも店員は1人だけ。カレーだけだから、仕込んでしまえば後はご飯を炊くぐらいしか厨房を使うことは無いのだろう。カウンター席には福神漬とか紅しょうが山盛りになった小鉢がいっぱい並んでいて、食べ放題のようである。
先ほどの店員から、何故か「スマホは禁止になっております」とやんわり告げられる。「ここもか!」とこころの中で叫んだが、カレーはたちまち出てきたので手持無沙汰になることは無かった。さっそくいただくと、スパイスの利かせ方や旨味はごくごく普通、云わば学食的である。これが有名店の味なのか?と自分の舌を疑った。
この店と似たようなカレーは、富士そばとか小諸そば辺りでは出しそうな気がする。それらの店ではたぶん、カレーの値段は500円ぐらいだからそれと比べてどうか、ちょっと確かめてみたくなった。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★

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丹沢湖に浮かぶような「落合館」に泊まった翌日は皆さん、もう登る気は無い。ということで後は帰るだけだが、何処かで昼飯でも喰おうか、そうしよう、ということになる。さて何処へ行こうかと、働きが鈍い頭を働かせる。せっかくこんな機会なのに、松田界隈とか新宿界隈じゃ在り来り過ぎるな、と。
思い付いたのが小田原か、横浜とか川崎だが、余り同意を得られなかったので、いっそ浅草はどうだろう、泥鰌を喰ったことが無ければ「駒形どぜう」はどうだろう、と聞けば、かなり寄り道になる方もいるがとりあえず皆の同意を得た。
ということで、浅草ならば品川に出て、都営浅草線が良いだろうということになり、先ずは松田駅から御殿場線に乗り、国府津駅に出る。ここからは東海道線または上野東京ラインに乗れば良いのに、ついうっかりと(というか乗り慣れていないせいで)湘南新宿ラインに乗ってしまい、大崎駅から山手線で品川駅へ戻るという逆モーション。品川駅でもJRから京浜急行の上り線ホームへの乗り換えがスムーズにいかず、まるで地方出身者の東京初体験のようなドタバタだった。
漸く浅草駅に着き、蔵前方面にちょっと戻ったらそこが「駒形どぜう」。店の入口に外国人観光客が群がっていたが、どうやら写真を撮っていただけで入るつもりはないらしい。するりと抜けて、店に入る。いつものように下足番がお出迎え。前回は2014年12月だからもう8年半ぶりである。
1階の大広間は座敷で足が痛いし、リュックサックを置くスペースも無いので、地下階のテーブル席へ案内してもらう。ビールと共に、どぜうなべと柳川を頼む。初体験の女性陣は恐る恐るだったが、臭みも骨っぽさも無いので、直ぐに箸が進むようになった。日本酒も注文。酒にどぜうは良く合う。やはり時々はどぜうなべを喰うべきだと改めて思うが、大抵の人は腰が引けるので誘う相手が難しい。

114 ところ変わって駒形どぜう。DSC00047
115 これを喰いに来た。
116 ではいただきます。
117 Woodyさんはこれだったら何とか食える、と。
118 酒は伏見。
119 たっぷりゴボウささがき。DSC_3665
120 偶にはこんなのもイイ。
121 ちょっと浅草へ行ってみる。
122 雷門前はご覧の人だかり。
123 仲見世も。
124 インバウンドが目立つ。
126 ホッピー通りは昼間から飲んだくればかり。
125 伝法院は閉まってました。
127 ヨシカミも相変わらず人気。

「大滝キャンプ場」でまったりした後、大滝橋BSで西丹沢BC発のバスを待つ。いつの間にか、我々以外にも何人かが行列に並んでいた。やって来たバスは既に立っている人も大分いて、我々も何とか乗り切れたくらいの満員状態。
そのせいか、自分で気が付かないうちにリュックサックか何かが当たって、何度も降車釦を押してしまう輩がいて、その度に停車するバスの運転手もちょっとイラっとしてきている様子。何度もバスに乗っていると稀に遭遇する状況だが、確かめようともせず、まさか自分のことじゃないだろうと、高を括る輩もそれなりにいるものだ、と毎度思う。
運転手のすぐそばにいた我々(一泊組)が丹沢湖BSで降りようと降車釦を押すと、ホントに降りるのか念を押され、でも我々が「落合館」に行くのを分かってもらったら、バス停はまだ100mぐらい先なのに、「落合館」の目の前で降ろしてくれてありがたかった。
こんな時期に「落合館」に泊まる客は少ないだろうと思っていたが、2階の部屋が一杯になるほど、テニスサークルの集団が泊まっていた。この辺りにテニスコートなんてあったのか。ということで、残念ながら我々は1階の窓が無い部屋だった。ともあれ、荷物を置いたら風呂だ。山から下りてもう風呂に入れるのは贅沢だ(日帰り組はまだバスの中だと思うと申し訳ない限りです)。
さっぱりして浴衣に着替えたら、厨房に声を掛けてビールを貰う。部屋に戻ってテレビを見ながらグビグビとやると、直ぐにもう夕食の時間。締めにここのウリの蕎麦まで出て、喰い切るのがやっとだった。
次回、機会があれば眺めの良い2階の部屋に泊まりたい。

105 落合館で湯上りに一杯。
106 落合館の夕食。
107 今日は良く歩きましたね。
108 揚げたて、美味い。
109 手打ちそば、なかなかのものです。
112 朝の丹沢湖その3。
113 朝食。
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5年前の5月に、加入道山から畦ヶ丸まで歩くつもりだったが、その時は色々(顛末はこちら)あって時間が押したので、加入道山に登った後は畦ヶ丸を諦めて白石峠から下りてしまったことがあった。今回はそのリベンジということで計画。当初はやはり西沢を下りるつもりだったが、折角の機会なので大滝沢まで足を伸ばすことにした(山行記録はこちら)。
今週は丁度、「山笑う」季節。様々な色合いの葉の緑や、春の花を楽しめる。加入道山から畦ヶ丸まではコースタイムで2時間半の距離。地味な西丹沢の中でもひときわ地味なエリアで、行き交う人も疎らだ。そもそも加入道山や畦ヶ丸を各々個別にピストンする輩はそれなりにいるが、その間を縦走するとなると途端に少ないのだ。でも、それなりに趣があって味わい深い。
畦ヶ丸山頂で出会った(Woodyさんが何だかモテていた)、大きなリュックサックを背負っていた連中は、山中湖方面に行くと云っていたが、この辺りでそんな輩は珍しい。我々も一度、冬に菰釣山から山伏峠まで行ったことがあった。
畦ヶ丸を登った後、大滝峠上から大滝沢沿いに下る。一応ここは「東海自然歩道」なので整備は行き届いている。ちなみにこの辺りの「東海自然歩道」は東西をつなぐ単なる一本道ではなく、複雑に絡み合っていて判り難い。
大滝沢の大滝は、落差は大したことはないが水量が豊富なので結構、立派である。その後、間も無く大滝橋BSに到着。バスの時間まで1時間ほど時間があったので、狙い通り大滝キャンプ場に寄り道して缶ビール(400円)をグビッとやった。このキャンプ場は若者に人気のようで、受付もキャピキャピな女の子だった。

001 【第1日目】ここが登山口。8時59分
002 もうすっかり若葉。
005 ちょっとピンボケ、チゴユリ。
008 マムシグサ。
010 若葉に溢れている。
011 ギンラン。
012 ミツバツチグリかな。
013 ちょっと登り。
014 クロモジ。
018 タチツボスミレ。
019 着実に高度を稼ぐ。
021 マルバスミレ。
022 崩れて歩き難いところ。
024 サワグルミ。
028 ヤマウツボ?
029 縦走路に出た。10時59分
033 丁度見頃でした。
030 エイザンスミレ。
034 加入道山に到着。芽吹きはまだ。11時9分
039 ミツバツツジの色は映える。
042 ネコノメソウ。
049 逆光のミツバツツジ。
053 とても小っちゃいので一輪だけだったら間違いなく見逃す。
047 根っ子が剝き出し。
057 若葉が増えてきた。
058 アセビだらけ。
062 何処が見えているのか?
063 登り返しが凄そうだが、意外と見かけ倒し。
066 畦ヶ丸避難小屋。
068 ハイ、パチリ。
075 ドンドン下る。
078 大滝峠上に到着。14時31分
081 若葉はたいていブナ。
084 ここにも群落があった。
085 これも色鮮やか。
086 イワネコノメソウ?
087 これ、なんすかね?
089 これも。
090 沢沿いの径。
091 キケマン。
092 一軒屋避難小屋に到着。15時5分
095 キランソウ。
097 階段は役立たず。
098 一気に沢床。
099 毎年流されるような橋。
100 これが大滝。
103 大滝キャンプ場に到着。16時10分
104 ビールがあった。

先日、高校時代の旧友と一杯やった「椿」に、今日は昼どきに入ってみた。これまで、夜は時々入ったことがあったが、ランチをやっているとはごく最近まで気が付かなかった。きっとランチも美味いに違いないと、半ば確信を以って入店した。
混み具合は夜と同程度か、カウンター席は半分埋まっている状態だった。なんと奥の小上がりは全て埋まっているようで、どうやら年金生活者達が集まって旧交を温めている様子である。かなり賑やかで楽しそうだ。この店で、この時間から一杯やれるとは知らなかった。今度使ってみるか?
なにせここは新橋、昼間から一杯やれる店はそれなりにあるはずだが、一つのフロアで普通にランチを喰っているさらりーまんばかりいる中で、堂々と一杯やりながら気勢を上げるのは聊か憚れる。周りの殆どが呑んでいる、大宮の「いづみや」とか浅草の「カミヤバー」とかであれば気にならない。
だが、そういう類の店は新橋には殆どないように思う。差し障りが無いのはせいぜいビヤホール(例えば「BIER REISE 98」)ぐらいか。他には個室がある中華料理店ぐらいしか思い浮かばなかったのだが(といっても料理はランチメニューしかない場合があるので注意が必要)、こういう店があったのか、と新たな地平が開けた気がした。やはり最後は、足で情報を稼ぐしかないのだ。
ランチは3種類あったがその中から、めぬけだい西京焼き定食(900円)を、厨房に居るご主人に頼んだ。出てきたのは、めぬけだい以外に切り干し大根煮もの、白菜浅漬け、しじみ汁、オレンジ1/8個、ご飯軽く一膳、というラインナップ。めぬけだいは勿論、美味いがそれ以外も、思った通り何を喰っても美味い。しじみ汁も味噌の加減が絶妙。ご飯も良い炊き具合。安定の美味さだった。何れにせよ、次回は小上がりで昼呑みにしたい。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★★

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カレー店がそれなりにある新橋の中でも、かなり人気が高い店の一つ、らしい。でもここはスープカレーの店ということなので、ちょっと二の足を踏んでいた。個人的にはどちらかと云えば、シャバシャバなインド風やタイ風カレーよりも、ドロッとした日本風(欧州風)カレーの方を好むからだ。
とは云ってもモノは試し、そんなに人気なのであればその理由を確かめてみようという気になって、ちょっと遠いけど行ってみることにした。外に行列は出来ていない。中に入ってみると、それなりに客が入っていてほぼ一杯かと思ったら、片付けられていない席が6つほどあったので混んでいる訳ではない。
厨房内ではご主人と思しき男性がせっせと料理を仕上げていて、厨房とフロアを忙しそうに行き来する女の子("あのちゃん"のようなしゃべり方をする)の2人体制なので、片付けまで手が回らない様子だ。唯一空いていたカウンター席があったので、じっとしていない”あのちゃん”を捉まえて、なんとか座らせてもらう。周りを見渡す限り、女子率が高い。男性はご主人と小生と、もう一人の客ぐらいである。
そして漸く注文を許可され、野菜カリー(1,350円)を頼んだ。待つこと約20分。確かに店内を見回しても食べている輩よりも料理を待つ輩の方が多い、ということは料理を作る時間が長いということ、カレーなのに何故だろう。
ともあれ、やっと出てきたのでいただく。見ただけでも本格的スープカレー、これ程シャバシャバはお目にかかったことが無い。入っている野菜はニンジン、ジャガイモ、ブロッコリー、キャベツ、カボチャ(残すわけにもいかないから、真っ先に喰って目の前から消す)がゴロっと入っている。いくら野菜カレーだといっても、これだけ見た目に分かるのも珍しい。
肝心のルーは、スパイシーさは確かにあるが混然一体となったハーモニーというよりは、個々のスパイスがソロで個性を主張している感じがする。ご飯(ターメリックライス?)の量は女子供向けな感じで、育ち盛り男子には大盛じゃないと物足りないだろう。
この店に来るまで片道10分歩く脚力と、入ってから料理が出てくるまで20分待つだけの胆力は最低限必要だが、更に1,350円かけてまで食べに来るべきかと問われたら、悩む客もそれなりには居そうな、何かと個人差が出そうな店である。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

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