2023年08月 : 山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2023年08月

「MAHOLLOBAR」で秩父のクラフトビールを呑んだあと、武蔵野線との乗換駅についても19時過ぎだった(馴染みのケーキ屋「ロートンヌ」は既に閉店していた)ので、ちょっと寄っていくことにした。でも丁度、賑わい時でもあるので、秋津駅から新秋津駅へ歩きながら居酒屋を覗いても何処もいっぱいだ。
オヤジ達が群がる立ち呑みの「やきとり野島」はそれこそ立錐の余地なし。この頃入ることが多い「筑前屋」も残念ながら今日はいっぱい。この調子だと、中通りの方へ行っても同じかなと思っていると、新秋津駅の隣にある雑居ビルの1階に、寿司屋のような居酒屋が出来ていた。店名は「杉玉」とある。ここもそれなりに客が入っているが、とりあえず覗いてみると、入れるという。よかった。
移動してまたのどが渇いたので、先ずは角ハイボール(439円)を注文。料理メニューを開くと、確かに握り寿司とかがある。でもやはり寿司も出す居酒屋という感じだ。アジの骨せんべい(395円)、炙りあん肝ポン酢(527円)、〆さばと沢庵の新たなる出逢い(395円)を注文。
アジの骨せんべいはしっかり炙ってあってポリポリ。しかも味が程よく付いているので美味い。これは立派に酒の肴だ。ということでハイボールの後は九頭龍純米(1合1,055円)を頼む。炙りあん肝ポン酢は、ポン酢がジュレになっている。場末の居酒屋ではこういう洒落た肴は出ない。この店、なかなかやる。
〆さばと沢庵の新たなる出逢いという、変わったネーミングの一品も有りそうで無い。〆さばに刻み沢庵の組み合わせは、酒呑みならずともアリだと思う。その後頼んだ、鬼おろしシュウマイ(395円)だって斬新だけど美味い。つい酒が進むので、一白水成(1合1,055円)や紀土(1合791円)も頼んだ。
締めに頼んだ、飲める三貫セット(923円)と炙り三貫セット(923円)も、かなり捻った握りだけど美味かった。この店はまた是非来たい。

56 ところ変わって新秋津駅前の「杉玉」なる居酒屋。
57 アジの骨せんべい。
58 あん肝にポン酢のジュレ。
59 しめ鯖に乗っているのは刻み沢庵。
60 鬼おろしが乗ったしゅうまい。
61 醤油ひかえめでお願いします。
62 何れもちょっと趣向を凝らしたにぎり寿司。
63 なかなかイイ店でした。
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図らずも「クラブ湯」で46℃の湯を体験した後は、秩父神社の参道にあるクラフトビールの店、「MAHOLLOBAR(まほろバル)」に入ることにした。この界隈も、午後5時を過ぎればそれなりに店もあるけれど、まだ3時過ぎでは流石に限られているのだ。
「MAHOLLOBAR」に初めて入った前回は2年前のこと、とうとう秩父にクラフトビールの店が出来たか!と感慨深く思ったものだった。日本酒は勿論のこと、ワイン、ウィスキーに続き、クラフトビールも秩父産が生まれた訳で、酒文化という点では人口僅か6万人の秩父が埼玉県内でトップランナーであることは間違いない(2番手は川越かな)。
でもその割に昼間から吞める店は、西武秩父駅前の「祭の湯」のフードコートや「駅前」、ここ「MAHOLLOBAR」、先日入った「ハイランダー イン」ぐらいで、ちょっと残念な状況。せめて午後3時ぐらいから何とか開店してもらえないものか。
2年前に入った時と、注文の仕方が変わっている感じで、料理メニューにも変化があるようだった。テーブル席に着いてから。注文の仕方を懇切丁寧に教えてくれた(初めてではない客にもいちいち説明していたら大変だろう)。クラフトビールだけで10種類ぐらいあって、それ以外にワインやウィスキーも吞めるので結構楽しめる。
今回、ぎっくり腰を発症してから1ヶ月、初めて7kmほど歩いて感じたことは、全快には未だ時間が掛かる印象。歩くことそのものには支障ないけれど(下りよりも登りの方が更に楽)、一番大変なのは、実は靴紐を結んだり緩めたりする際に、腰を屈めること。それもどちらかと云えば痛いというよりも曲げるのが「怖い」感じ、肉体的だけでなく精神的にもダメージがあるのだ。

45 ここに入った。DSC09558
46 ウコン茶のようですがビールです。
47 茶色いのもビールです。
48 お疲れさんでした。
49 切り刻んでしまったが一応ウィンナ三種盛り合わせ。
50 ローストポーク。
51 砂肝素揚げと粒マスタード入りポテトサラダ。
52 ピザマルゲリータ。
53 生ニョッキのもっちり揚げ。
54 燻製三種盛り合わせ。
55 早い時間帯には頼りになる店です。

大むら本店」でめでたくビールを呑みながら、つまみでつくね串を喰っていたときのこと。もう閉店時間間近だったせいもあり、店内には他にもう一組だけで、とても静かなひと時。叩き出されるまでのんびりするだけだ~と思っていたら、秩父神社に参拝していたはずのアニ~とのりちゃんが店の前を通過していった。
ということはもう「クラブ湯」は開店したらしい。ということで、慌てて残っていたつくね串を齧り付き、会計を頼む。結局、追い出されることなく「大むら本店」を出て、ほんの1分後に「クラブ湯」入店。まだ番台には女将さんがいないのに、既に男湯には何人も入っている。みんな、地元の方々だ。
硬貨を握って女将がやってくるのを待っていると、後からやってきた地元の方が「金は後だっていいんですよ」と教えてくれる。でもこちらは石鹸を買いたいので、やはり女将さんがやってくるまで待つしかない。そのうち女湯側から女将さんがやってきて、漸く石鹸を買うことができた。石鹸ぐらい、いつもリュックサックの奥に入れておけばいいんじゃないか、と思っていても実際に必要になるのは年1回か2回ぐらい、だから結局入れっぱなしにはしない、なので必ずいつも忘れるのだ。
汗を流してから湯船に足を突っ込むとやけに熱い。いつもだって熱いがそんなもんじゃない。ふと、湯船に突っ込まれた温度計を見れば、なんと46℃! こんな温度は那須湯本・鹿の湯ぐらいでしか見たことが無い(熱かった下諏訪温泉・菅野温泉でも、考えてみれば43℃ぐらいだった)。
たぶんここの普段の温度は42℃。でも常連さんたちは騒ぎもせず、ちょっと熱いかな、程度のノリで入っていた。すご過ぎる。まったく参るな~と思ってみても、女将さんがニッコリ笑顔で「ごめんなさいね~」と云うとつい「大丈夫ですよ~」と応えてしまうのである。

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44 男湯は46℃でしたよ。

ぎっくり腰発症から辿ること凡そ1ヶ月、漸く何とか山に登れそうな具合になったので、リハビリを兼ねて秩父の低山を登ることにした。天候にも恵まれ、やはり秩父はこの時期に限る、と改めて感じる山旅となった(山行記録はこちら)。
登山口に選んだのは、秩父三十四ヶ所観音霊場のうち三十二番札所の、般若山法性寺。行基が開山し、弘法大師が大般若経を奉納したという、由緒正しいお寺である。それにしても、行基と弘法大師は、まるでスーパーマンの如く何処にでも現れる(でも恐らくは、たいてい追慕による伝承に過ぎないだろうと想像する)。どうしても釈迦如来の手の上から出られなかった孫悟空の気持ちが判る気がする。
奇岩が連なる境内を抜けると、いつもの長閑な秩父の風景。眺めが良いところに出ると、目立つのはやはり両神山である。それでも今回辿った尾根は殆どが植林に覆われていて、次々と現れる小さなピークを淡々と越えていくだけだ。
下り立ったところは小鹿野の街外れ。車道を進み小鹿野警察署BSに到着する直前、目の前を西武バスが横切っていった。仕方が無い、タクシーを呼ぶしかないかと思っていたら、直ぐに小鹿野町営バスがやってきた。わずか数分の時間差で、続けてバスが走っているとは思わなかった。
旭町BSで下車し、銭湯「クラブ湯」へ。しかし時間はまだ午後2時。「クラブ湯」開店は午後2時半なので、さてどうするかと思ったら、隣にある「大むら本店」は営業中で、しかも午後2時半閉店ということに気付く。つまり午後2時半まで「大むら本店」でビールを呑み、店を追い出されたら「クラブ湯」へ行けばいいという、絵にかいたような無駄の無さ、都合の良さ。而して「大むら本店」は、めでたく3年半ぶりの入店となった。

01 法性寺の鐘楼門。
03 寺の境内も急こう配。
04 本堂。
07 この観音堂も随分と立派。
08 鎖があったので・・・
11 この祠以外には何もありませんでした。
12 で、また戻る。
13 岩窟にも石仏。
16 あれが奥の院。
17 大日如来が鎮座していた。
19 まだまだ先がある。
23 送電線鉄塔跡地から見る両神山。
25 反対側に武甲山。
26 布沢峠を通過。
27 この辺りだけ穏やかな径。
29 彼方に和名倉山も見えた。
31 両神山が近くなってきた。
32 中央は父不見山か。右端には西御荷鉾山と東御荷鉾山。
38 そろそろ登りにも飽きてきた。
42 古い径を下る。
43 「クラブ湯」の2時半開店を、2時半閉店の「大むら」で待ちました。
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アユラシを含め同じ研究室の卒業生と新橋で3人呑み会。店はアユラシが予約を入れてくれた「俺のイタリアン」。2時間呑み放題+料理で5,000円のコース。実はイタリアンに限らず「俺の」シリーズの店に入ったことは、これが初めてである。
「俺の」シリーズとなるとつい立ち喰い立ち呑みをイメージしてしまう(いったいいつの情報だ?)。でもそんなことはなく、ごく普通に椅子とテーブルが並んだ店内である。入店した17時30分時点ではガラガラだったが、2時間経って我々が帰る頃には立錐の余地なし、完全満席状態となった。さすが、人気店のようである。
しかも女性比率がとても高い。何故か、女性はイタリアンとか、フレンチとか、ベトナムとか(そう云えば、新橋にベトナム料理店ってあったっけ?)、タイに弱いようである。でもホントにそれらの料理が好みなのかは疑いが残る(単に、お喋りがし易ければOKなのではないか?と想像)。それはともかく、我々のようにオヤジ3人でイタリアンは結構目立つ。
呑み放題だから色々呑めるのに結局、口当たりがよいハウス・スパークリング・ワイン(白)の「俺の泡」ばかり吞んだ。出てきた料理は、
1品目:前菜の盛り合わせ
2品目:しらすのアヒージョと自家製フォカッチャ
3品目:サラダ
4品目:マルゲリータなどのピッツァ
5品目:大山鶏のグリル ディアボラ風
6品目:本日のパスタいかすみ
と、6種類もあった。さすがは「俺の」シリーズ、コスパは良い。でも、コースのボリュームあり過ぎて半分ぐらい残してしまった。勿体ない。もうコース料理は自分には無理なようである。

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今日のランチは新橋駅を越えて、新橋駅前ビルの方へ行ってみる。社会人になってすぐの頃から、ニュー新橋ビルよりもこちらの方が馴染みがある。その頃から現在まで営業を続けている店は結構あるが、いつの間にか無くなってしまった店もそれなりにある。
一番残念だったのは、1号館の地下1階にあった小さな天ぷら屋(店名は忘れた)。その店の昼の天丼はとにかく絶品だった(値段は30年以上前でも1,000円したから安い店ではない)。店主一人だけ、カウンターだけの狭い店、目の前でキスやメゴチ、アナゴなどの江戸前ネタを揚げるのだが、その衣の作り方が印象的。てんぷらの衣というと水に卵と小麦粉をとくと思いきや、卵を見たことが無い(元々、水の中に溶けていたのかも知れないが)。
水(+卵?)が入った寸胴に、徐に小麦粉をどさっと入れ、太い菜箸で部分的にちゃちゃっと混ぜるだけで、半分以上の小麦粉は粉のまま山になった状態。その交じり合ったと思しき部分にさっとネタを潜らせてさっと油鍋に入れてしまう。粉末状の小麦粉が足りなくなったら、またどさっと継ぎ足すだけ。ちゃんと衣が出来ているのか、目の前で見てて甚だ怪しい。でもそれで驚くほど美味いのだからまるで手品だ。いまだ、あんな天ぷら見たことが無い。閑話休題。
新橋駅前ビルの手前にある地下街「ウイング新橋」にある「麺屋 五常」へ入って見た。店の仕切りが無いので、地下通路を頻繁に行きかう人が良く見える。何処のラーメン屋もふつう混んでいるが、ここは随分空いている。グルメサイトの評価が芳しくないせいかも知れない。
濃厚つけ麵チャーシュー(並盛1,150円)にしてみる。スープは濃厚魚介系だが恐らく鰹節だけではなく、鯖節や豚骨も入っているような味。とろみはもしかするとコラーゲンではなく澱粉系かなどと邪推してみる。太麺はちょっと硬め、チャーシューは恐らく自家製ではないので、余計な感じだ。1,150円はやや高過ぎ、つけ麺のみの900円だったらまあまあだと思う。それでもちっとも客が入らない理由は不明である。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

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先週末の本社ヶ丸山行も涙を呑んで欠席。腰の回復がいまいちなのは、単なる筋肉の炎症ではなく、椎間板とか脊椎に損傷があるせいか、と疑って整形外科に行っても、見立ては筋肉らしい。整形外科医の誤診でないことを祈るだけである。ということで番外編ばかりまだ続く。
都心に10店舗あるという、西安料理がウリの「西安」(XI’AN)に行ってみた。以前、確か新宿西口店には入ったことがある(その時はパッとしない料理だったという印象)。正直、西安料理と四川料理との違いが判らず、似たようなものだろうと思ってしまうが、西安は陝西省の省都なので明らかに地理的には違う(陝西省と四川省は隣り合っているけれど)。
西安(長安)はいわゆるかつて皇帝がいた都、日本で云えば京都なのでそんな激辛料理がメインとは思えないけど、店のメニューを見る限り、四川と同様、唐辛子や花椒等を使った料理が目立つので、結局、西安料理らしさが判らなくなる。メインの刀削麺だって、元々は山西省発祥だそうだから更に混乱する。結局、余り追求しない方が良さそうである。
店が烏森通りに面しているせいか、入れ代わり立ち代わりどんどん客が入ってくる。店員に案内されたのは、8人掛けテーブル(6人掛けと2人掛けがくっついた状態)に相席6人目という詰め込み具合。しかもうち女性OL2人はとっくに喰い終わっていても、マスク無しでのお喋りがいつまでも止まらない(心の中で2人の首を絞めてやった)。
担々刀削麵(880円)をチョイス。全体的に麺は十分なコシ、先日入った「翠園」よりもずっとある。刀削麺って1本ずつ削って鍋に落とすため、最初と最後では茹で具合が随分違ってくると思うのだが、そのバラツキは不思議と分からない。メニューでは、唐辛子マーク2つだったが全然大したことはなかった。
今日もPayPayで176ポイント(2割引!)ゲット。いったいこの3か月間、港区全体でどれほどの人間が利用するのか、合計ポイント数がどれほどになるのか、どうでもいいけど少し気になる。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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ぎっくり腰の回復が儘ならず、予定していた週末の北八ヶ岳スノーシューツアーは残念ながら断念。而して番外編は続く。
GEMS新橋ビルの1階にある肉バル。ほぼ毎日にようにこの店の前を通るし、外に行列が出来ているのを見たことは無いのに、何となくいつも素通りしてしまう。美味そうな店に見えないのか、女子たちがお喋りばかりして煩そうだから退くのか、いつでも入れそうな店だから取り敢えずとっておこうと思っているのか、自分でもよく分からない(多分、皆違う)。
強いて云えば、コーヒーを飲もうか、それとも紅茶を飲もうか、決めているのは、それまでに宇宙線をどれだけ浴びたかに左右されるという寺田寅彦の珍説に従い、この店に入りたいと思う程の宇宙線は浴びていない日々が続いている、ということだろうと思う。
この頃漸く宇宙線被ばく量が、この店に入りたいモードの閾値を超えたようなので、入ってみることにした。やはり行列は出来ておらず、店に入っても空いているテーブルがいくつかあった。店員に勧められたテーブル席に着き、メニューを見る。
ランチメニューは下は850円(ポークジンジャー)から、上は1,500円(トリプルステーキ 牛・豚・鶏)まで5種類ある。やはり被ばく量(≒気分)に従い、1,000円の黒毛和牛ハンバーグにしてみた。ライスとスープが付いていて、コーヒーはセルフとのことだ。
サラダが付いていないのか?という心配はいらない。鉄板に乗った黒毛和牛ハンバーグには、付け合わせの野菜がたっぷり出てくる。でもその並べ方は何となく雑に見える。ハンバーグそのものは至って普通、特に黒毛和牛らしさは感じられない。
支払いはPayPay、OK。なんと200ポイント付いた。つまり2割引。この2割引きが偶々なのかと思ったら、よく見れば12月1日から2月28日まで、港区全体で20%分のポイント、最大で3,000ポイント還元キャンペーン中だった。ラッキーだ。でも考えるに、このポイント分はいったい誰が負担しているのだろう。まさか加盟店にそのまま無理強いをしているとは思えないが。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

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まだ年始早々であるため、新橋駅前界隈でも閉まっている店が目立つ。でも逆に、そのせいで開いている店(大抵は大手チェーン店)は何処も混んでいる状況である。それならばと、ニュー新橋ビルの地下階へ下りてみて、通路をぐるりと一周してみることにした。
すると一番北東の端、「家庭料理 翠園」の斜向かいに「家庭料理 やなぎ」という店があって、やっているようだった。ちなみに前者は中国料理だけど、後者は和食の店で紛らわしい。覗いてみると、店内はカウンター6席(でも実質的には4席ぐらい)とテーブル1卓だけで、詰めればなんとか10名入れる(でも一般的にはせいぜい6席ぐらい)のホントに小さな店である。
そこに、先客は1名だけだったので入ることにした(あとから2名やってきた)。中高年ご夫婦がやっている店。ランチタイムは日替わり弁当800円一択で、今日はイカメンチ+イワシ煮付け+おでん+黒豆の煮豆+漬物に、ご飯と味噌汁が付いている。
殆ど待つことなく、日替わり弁当が出てきた。さっそくいただくと、イカメンチ、イワシとも、とてもあっさりした味付け。味噌汁も出汁が利いていて塩分控えめ、総じてどれも美味い。まさしくこの店は家庭料理の店だと思う。
先客と後からやってきた2名とも常連のようで、店のご夫婦に対してだけでなく、常連同士で、年末年始はどうしてましたか?などと年始の挨拶が始まる。後からの2人は挨拶が終わるなり、酒を呑み出した。近所の旦那衆のようでもないし、勿論、仕事中のランチということでもなさそう。
何れにしてもこの店は、常連には居心地が良いのだろうと思った。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★★

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年越しそばの由来は、蕎麦が切れやすいことから一年間の苦労や借金を断って翌年に持ち越さないよう願ったとか、蕎麦は細く長いことから延命・長寿を願ったとか諸説あるらしいが、それに肖って食べているつもりはないし、世の中でもそれを信じている人は流石に少ないだろう。
考えてみると、檀家や氏子になっている訳でもなく、何気なく神社仏閣を参拝するだけでも、世界的な常識に照らして見ればそれは立派な「信仰」の行為の一部であり、もはや決して無神論者とは看做されない、という見地に立てば、年越しそばを手繰る輩は、海外から見れば最早それは蕎麦を「信仰」している、と勘違いされても仕方がないかも知れない。
ということで、自宅で手繰るか、店で手繰るかは別にして、ほぼ毎年、大晦日に蕎麦は手繰っている。今年はごく近所の、歩いても行ける蕎麦屋「たく庵」にしてみた(前回のレポはこちら)。アクティブなここの店主は、日本百高山を達成した後、どうやら目標を深田百名山に切り替えたらしい。多分、直ぐに達成するだろう。
毎度感じることながら、大晦日は1年の365分の1に過ぎないのに、何となく特別で、何となく気忙しい。でもこの気忙しさが何となくイイ感じである。外の嵐を(今どき、借金取りに追われながら年を越すような輩は居ないと思うけどそれに準えて)、災害的に全く安心できる建物の窓から眺めているような感じに近いかも知れない。
とりあえず生ビールを呑んだ後は日本酒、神亀・ひこ孫に切り替え、天ぷら盛り合わせと鴨焼きをつつきながらちびちびやる。店のテレビでは、恒例の年末の風景。やっぱりというか、「神田まつや」に年越しそばを手繰りにやってきた人々の風景を流していた。

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今宵の宿は「東京ステーションホテル」。鉄っちゃんならずともクラシックホテル好きであれば、一度は泊まってみたいホテルだと思う。そもそも都心にクラシックホテルは少ない(クラシックホテルの定義は明確ではないみたいだが、個人的には戦前からある建築を使用して営業中のホテルという理解)。
神田駿河台の「山の上ホテル」もそのひとつで、道を隔てた別館に泊まったことがある。その別館は、今は明治大学が買収?して建物は無くなってしまい、本館のみの営業となっている。千鳥ヶ淵に在った「フェヤーモントホテル」は、残念ながら一度も泊まることなく閉業してしまった。たった一度だけ、その2階にあったカフェテラスから満開の桜を愛でた記憶がある。ルノアールの絵を彷彿させる眺めだった。
「東京ステーションホテル」は丸の内駅舎の中に在るので、当然のように南北に長い。フロントから我々の部屋である3095号室まで、たっぷり200mぐらい横移動させられる。白を基調とした廊下は人とは全く出会わないので、S.キューブリックの「シャイニング」を連想させる。
フロントを出て3階へ上がると、南口の吹き抜けドームをぐるりと半周するところがある。1階を見下ろすことができ、多くの駅利用客が行きかっているのを眺められる。改札口を出入りする人々は、吹き抜けの上がホテルになっていると気付く人は少ないかも知れない。
3095号室の窓の外は、目の前が「KITTE」。ということはこの部屋のすぐ下が「カメリア」ということだろう。部屋に入ったら寛ぐ間もなく、忽ち寝落ちした。
朝食は、4階にある「アトリウム」が会場。昔はアメリカンブレックファストだったのかも知れないが、今はビュッフェスタイル。それほどではないが、まあまあの品数である。ただ窓が無いので、外を見られないのが少々残念だった。

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居酒屋「御影蔵」でそこそこ呑んで喰ってそれなりにイイ気持。でも未だ宵のうちなので、もうちょっと呑むことにした。これまで何度か入ったことがある東京ステーションホテル内のオーセンティックバー「OAK」へ入ろうとしたが、生憎休業中(改装中?)とのことだったので、もう一軒ある少しカジュアルなバー「カメリア」に入ってみた。こちらは初入店。
カウンター、テーブル合わせて20席ほどの南北に長い店で、思ったよりもゆったり、狭さは全く感じない(狭い云えば、お茶の水・山の上ホテルの「ノンノン」はホントに狭い)。通常、シティホテルにしろリゾートホテルにしろ、バーというと高層階でない限り窓が無いのが普通だけど、この「カメリア」は2階なのに窓がある。
そのお蔭で街行く人や、目の前の「KITTE」に入る客が良く見えるという、かなり風変わりなバーである。だからといって、街行く人たちの目線と交差する(パリ辺りの)カフェのような至近さはないので、まさに窓から覗き見するような「裏窓」気分になれるのだ。
まだ時間が早いせいもあって、店内に客は殆どいない。窓があるせいで、店内はバーにしてはやはり明るい印象である。我々は誰もいないカウンター席に着く。目の前の棚には、様々なボトルが並んでいて、間接照明によく映えている。
何にいたしましょうか?というバーテンダーの言葉を待ってから、やはりいつものようにボウモア、12年があったのでダブルをロックでオーダー、カミさんはここのオリジナルカクテルを所望した(名前は忘れた。水色が印象的だった)。

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18日にぎっくり腰になってからまだ2週間足らず。軽いぎっくり腰だったらもう普通に歩けるぐらいになっている筈だが、今回はかなり重症というか、発症した日に無理を承知で「田沢温泉ますや旅館」から自宅まで移動したせいで悪化したのか、なかなか回復しない。
この2週間ほど、山は勿論休み、仕事も全てテレワークにしてもらったので、整体院以外には一歩も家から出ない状況が続いていたが、何とか年末になって多少は動けるようになったので、カミさんの運転する車で東京・丸の内へ行くことにした。
大晦日近くになると首都高はガラガラなので、自宅から丸の内には30分で到着。全く以って楽ちんだ。車をホテルの駐車場に停めたあと、黄昏時の丸の内をぶらつく。思った以上に人が多いのは恐らく観光客。赤煉瓦の東京駅をスマホで撮る輩(含、小生)ばかりが目立つ。
今日の夕食は、丸ビルの6階にある「御影蔵」という居酒屋にした。12月30日ともなると、流石に開いている店は少ない。生ビールを呑みながらメニューを眺めると、どうやら年末年始特別メニューのようである。つまり品数は限定的で、料金も特別料金ということらしい(通常時に入ったことが無いので確かなことは云えないけど、たぶんそうだ)。
何故か日本酒は菊正宗銘柄ばかりである。だからといって、ここが直営店という訳ではないようだ。生酛造りだけでも3種類あったので、それぞれ試してみた。菊正宗の生酛を呑むなんてたぶん初めて。つまみはどれも日本酒に合うものばかりで美味かった。メニューの品数が少なめで、選択の幅が小さかったのがやや残念だ。

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「ますや旅館」でぎっくり腰を発症したため、当然、2日目の山は取り止めてひとりで帰ることにしたが、リュックサックを背負って帰るのは流石に無理だろうと、見るに見かねた女子二人が上田駅前にあるコンビニまで付き合って呉れ、宅急便で送ることが出来た。全く感謝しかない。
駅で上りの新幹線、9時14分発「はくたか554号」の切符を購入。流石に日曜日の朝は空いている。リュックサックを預けたらお蔭で身軽になったものの、座ったら立ち上がるのがかなりしんどい(不退転の決意が無いと立ち上がる気にならない)ので、待合室には入らずあっちこっちぶらぶら。
そうこうするうちに疼痛を少しでも緩和するにはエチルアルコールが必要だと思い至り、コンビニでビールを買うことにした。手に入れたのは「6HOP IPA」というやけにアメリカンポップなビール。見ればやっぱり麗人酒造の「諏訪浪漫ビール 信州浪漫」だ。
流石にこんな時間帯の、しかも上りの新幹線車内でビールをグビグビやっている奴はいない。ってか、そもそも客がいないので遠慮なくやった。しかし缶ビール1本では結局、神経が麻痺するほどではなく、疼痛はほぼそのままの状態で大宮に10時12分到着。
そのまま座っていては帰れないので何とか立ち上がり、武蔵野線に乗り換え、最寄りの駅からまたタクシーに乗ったが、やはりシートから立ち上がるのがひと苦労(タクシーのシートは新幹線よりもずっと深いので、これが本日最大の難関)。
何とか自宅に戻ることが出来、長い移動が終わった。その後、宅急便で届いたリュックサックは暫くの間玄関に置かれたままとなった。

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「有乳湯」で温まった後、「ますや旅館」に戻ると既に玄関の扉は開いていた。我々の部屋は本館2階。聞けば、本館に泊まる客は我々だけだという(他の客は別館とか離れとか)。明治40年頃に建てられた木造3階の建物は文化財に指定されているだけあって重厚だが、その反面かなり古びている。廊下には暖房が入っていないので外気並みに寒々しい。
共同浴場の「有乳湯」では湯上りビールを呑めなかった(牛乳とかコーヒー牛乳とかはあった)ので、部屋に入ったら多少寒くてもとりあえず呑みたい。襖や障子の建付けがかなり狂っていて(当然だがアルミサッシュなどは使われていない)、隙間風で寒い。温風ヒータが無いと凍えそうである。それはともかく、ぎしぎし鳴る階段を降り、若女将にビールを所望すると「部屋へお持ちします」と。
やがてビールが「おまちどうさま」と到着。漸く人心地ついた。その後、乾きものをつまみ、日本酒をちびちびやりながら、今日の山行について回想。この夕食までの、頭の中がほぼ空っぽ状態なモラトリアムが至福の時間である。
そうするうちに夕食。食事処は別室。行くと、既に料理がずらりと並んでいる(毎度の事乍ら、旅館の夕食って不思議と記憶に残らない。別に何処でも同じということはないものの、特徴が無いせいか、似たり寄ったりな料理のせいか、それとも品数が多過ぎて覚えられないせいか、分からない)。でもそれぞれ美味かったし、やはりご飯に辿り着けないほど量もたっぷりだった。
腹の皮が突っ張ると瞼の皮が緩むので、忽ち眠くなる。部屋は余りに寒いので温風ヒーターは点けっぱなしにしようか迷ったが、やはり点けずに就寝。翌朝、さっそく温風ヒーターを付けて、朝食の時間までに荷物のパッキングをしているうちに、腰がバキバキっときて動けなくなった。・・・重症かも知れない。

49 田沢温泉に戻ってきた。14時36分
50 この角部屋が島崎藤村が泊まった部屋。
52 15時がチェックイン開始。
53 木造の階段。DSC_3177
54 本館2階は我々が独占。
55 本館2階の廊下。寒い。
58 夕食。DSC_3182
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59 いただきます。
60 大女将が注いでくれた。
61 【第2日目】朝起きたら薄っすら雪が積もっていた。
62 朝食。

忘年山行第2弾は、信州青木村にある十観山(じっかんやま)。標高は1,284.6mあって、奥多摩で云えば大岳山並み。でもそんな山はこの辺りにごまんとある。地元の人はともかく、東京からわざわざこの山を目指して登りに来る輩は少ないだろう。
何でそんな渋い山にしたのか、と問われれば昨今、この時期の山行は、低山だけどそれなりに雪が積もって、しかも眺めが良い山を志向しているせいだ、と答える。去年は直ぐ北側にある冠着山に登った。そのために時々、ヤマレコの記録等を漫然と検索し、候補に挙がった山の傍に気になる温泉宿でもないか、と物色することが間々ある。
今回は、鄙びた田沢温泉に食指が動き、その宿にお誂えな山が十観山だった。麓の田沢温泉が標高700m弱あるので、適当な山旅が期待できると踏んだ(山行記録はこちら)。
田沢温泉にある今宵の宿「ますや旅館」に余計な荷物を置かせてもらってから、そのまま湯入沢沿いの林道を遡ると道標がある。そこから1時間の登りで山頂。高曇りだったものの期待通りに塩田平を見下ろす景色が得られた。遠くに浅間連峰も見える。そのまま下るにはやや消化不良となりそうなので、尾根沿いに滝山(標高1,568m)まで登って引き返した。数日前に降ったと思われる雪が残っていて、ちょっとだけ雪山気分を味わった。
「ますや旅館」に戻ると、まだチェックインまで20分程あるとのこと(玄関に鍵が掛かっていて入れない!)なので、直ぐ傍にある共同浴場「有乳湯」に浸かることにした(女子連はそのまま玄関前で待つとのこと)。入浴料は僅か200円。アルカリ性単純硫黄泉の優しい肌触り。意外と人が入っていて、恐らくはこの界隈の爺婆が挙ってやってきていると思われた。

01 【第1日目】田沢温泉ますや旅館からスタート。8時42分
03 共同浴場「有乳湯」。
05 最初は普通の道。
07 まだ林道。ちゃんと道標有。
08 この橋を渡ると山径。9時16分
12 ちゃんと九十九折りになっているので登り易い。
13 日向は暖かい。
14 向こうの山(三ツ頭)には霧氷。
15 あと10分の標識。
16 松葉に着いていたと思われる霧氷が落ちていた。
17 目の前に霧氷の森。
20 十観山に到着。10時15分
21 高曇りだが素晴らしい景色。DSC_3175

23 眼下は塩田平。
24 これだけの景色が見られたら、もう戻ってもいい感じ。
26 何日か前に降った雪が残っている。
28 年末の山っぽくなってきた。
29 ここが山頂かと思ったが・・・
30 こっちだった。三ッ頭山頂に到着。11時42分
31 もう少し先へ進むことにした。すっかり雪山気分。
32 ノーアイゼンで登る。
33 祠が3つ。
35 チェーンスパイクで下山開始。同じ径を戻る。
37 また十観山へ。さっきの霧氷は幻の如く消えた。
38 また眺めが良い十観山に到着。13時11分
41 下りは別のルートにしよう。
43 もう林道。
44 目の前は、4年前に登った子檀嶺岳。
45 信州昆虫資料館の展望台。
46 立派な建物。
51 まだチェックイン時間前だったので有乳湯に浸かった。

ニュー新橋ビル地下1階の北東の角にある店。看板に「家庭料理 翠園」とあるので和食店と感違いしていたが、全くの中華料理店である。客の入りが半分ぐらいだったので(通路からよく見える)、入ってみることにした。それなりの大きさの店だ。
メニューを見れば、普通の町中華とは違う品揃えである。それが証拠に、ウリは刀削麺のようだ。そこで、牛肉刀削麵(750円、半炒飯、サラダ、スープ、搾菜、杏仁豆腐付)を注文。どうやらこの店は、店員が一人しかいない、と気付いた。
一人で注文を取り、お茶(烏龍茶)も出してくれ、料理を作り、食べ終わった食器類を片付け、皿洗いまでしている(ただし、流石に食器の片付け以降はやや滞りがちのようである)。客の入りが半分にしても、やっぱりというか料理はなかなか出てこない。ランチタイムが始まる時間帯では、かなり待たされるのを覚悟する必要がありそうだ。
メインの牛肉刀削麺は、ベトナムのフォーを連想させるようなすっきりしたスープ味。麵はちゃんとコシがある。これまで入った新橋界隈では唐辛子で惑わせる刀削麺店が多い中、はっきり云ってかなり美味い(必ずしも日本人の舌に迎合している訳でもなく、結構本格派)。炒飯もスープもフツーに美味い(いわゆる化学調味料的な味ではない)。
玉にきずは出てくるのが遅いことと、電波が弱くPayPayになかなか繋がらないこと(結局諦めた)、牛肉が(中高年にとって)やや筋っぽくて歯の間に挟まることだ。それはともかく、これまでのところ「キッチン岡田」に次ぐコスパの良さ、偶々かも知れないがここも全部一人でこなす、という共通点だ。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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今日は家に帰っても夕飯が無いので、家に帰って一人分の飯を作ってもいいが、やはり平日はちょっと面倒だから外食。しかもとりあえず休肝日なので、一杯やっていくわけにもいかない。だったら何処かでラーメンでも手繰って帰るか、と思い秋葉原駅で途中下車。
さて何処へ行こうかと思い悩みつつ、でもその前にヨドバシカメラに入って、スマホとかカメラとかを眺めることにした。考えてみれば、コロナ禍以降初めてのヨドバシカメラだ。相変わらず中国人客がいないせいで、店内もゆったり。店員の数と客の数がいい勝負である。コロナ禍前に石井スポーツを買収したせいか、3階にアウトドア用品というかキャンプ用品コーナーが出来ていた。でも客は一人もいない。こんなんで大丈夫かー?
7階に上がり書店「有隣堂」でぶらぶら立ち読み(この直後、「有隣堂」は閉店してしまった。ショック!この頃、書店がどんどん減っているのは、小生が電子書籍ばっかり買って読んでいることと無関係ではあるまい。何れにせよ、立ち読みという風習(?)が近いうちに世の中から姿を消すのは間違いない)。
8階がレストランフロアなので、ここでラーメン屋を探すと「麺家いろは」があった。頼んだのは、富山ブラックラーメン(920円、チャーシュー2枚+メンマ+海苔+ネギ)。以前、通販で買ったインスタントを食べたことがあったが、本物は今回初めてである。いったい、富山ではポピュラーなのだろうか。
麵は中太縮れ麵、醤油でも無し、焦がし葱でも無し、まして胡椒でも無し、この黒さはいったい何?(もしかして炭?)見た目のインパクトはあるが、スープの味は至って普通、脂っこさは全くない、これならば全部飲めそうだが、塩味がやや強めなので少しだけで止めた。
応対してくれた店員はネパール系のようだ。コロナ禍がなけりゃ、オーレン小屋のような山小屋で働くつもりだったのかも知れない。慣れないラーメン店でたどたどしくレジを打っている。がんばれネパリ!

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昨日、「石居」で親子丼を喰っている最中に、鶏つながりで「鳥ぎん」のことを思い出した。たしか、毎度通勤する際に通り過ぎるところに「鳥ぎん新橋店」があったっけ、と。すると、かつて入ったことがある銀座の「鳥ぎん本店」に繋がり、そこの店に入る銀座五丁目にある狭い路地の情景が蘇った。
みゆき通りから、並木通りと西五番街通りとの間にある細い路地を入ると、(たぶん今でも)「ルパン」というオーセンティック・バーがある。一時期、このバーによく通っていたことがあって、バーテンダーにも顔馴染みになっていた(そのバーテンダーは既に鬼籍に入ってしまった)。
或る時、その「ルパン」で2杯ぐらい呑んだあと、その路地を更に奥へ進み、ビルとビルの隙間の、人が擦れ違えないほど狭い通路を辿った先にある「鳥ぎん本店」に入ったことがあった。何を食べたか良く覚えていないが、何となくその雰囲気がとても良かった。
ということで懐かしい、だけど本店ではない新橋店の「鳥ぎん」へ行ってみることにした。階段を下りて引き戸を開けると、店内は何故だかオヤジ客100%である。鶏肉はヘルシーなイメージではなかったのか。店の雰囲気がオヤジ好みだというイメージがあって、引いてるのだろうか。それとも女子は階段を嫌うのだろうか。まったく女心がわからんよ。
店に入るまで、親子丼を喰おうかと思っていたが、メニューを見て気が変わり、三色重(1,000円)を注文した。客が少ないので、すぐに出てくる。何が三色かといえば、焼き鳥、そぼろ玉子、鶏そぼろが乗っているからだ。焼き鳥のタレの味が(ちょっと塩辛めだけど)なかなか美味い。三色重以外に、きゅうりの浅漬けと何故かスパサラダ、鶏ガラスープが付いてくるが、スープ以外は特にいらない。三色重だけで十分だ。それで100円ぐらい安くしてくれたら完璧だ。でもまた喰いに来ると思う。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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今日のランチは「新橋本陣房」の斜向かいにある「活魚地鶏 石居」という居酒屋にしてみる。「活魚」と「地鶏」という良いとこ取りなネーミングの通り、外の看板に掲げられたランチメニューも魚か鶏である。さてどっちにしようかと悩みながら入店。
それほど大きな店ではないけど、客の入りは半分程度。2人掛けテーブル席に着く。この期に及んでもまだ決められず、何となく今日は魚は止めておこうという気分になったので鶏をチョイス。鶏といっても、地鶏親子丼(1,100円)の一択である。客は次々と現れるが、皆常連のよう(ぼそぼそ云っただけで注文が通じる客、来週店が休みなのを知っていてそれを愚痴る客、など)である。
中年女性店員に告げた後は、スマホで読書。最近はまたSFを読むようになっていて、今はスタニスラフ・レム(Stanislaw Lem)の「インヴィンシブル」。以前「砂漠の惑星」というタイトルで出版されたものを、たぶん学生の頃に読んだが、それはポーランド語からロシア語を経由して和訳されたものだった。
それが最近、ポーランド語から直接和訳された版が出たので、久しぶりに読み直しているところ。ちなみにポーランド語タイトルを直訳すると「無敵」、「インヴィンシブル」はこの点でも忠実である(わざわざ英語にしなくても良さそうだが)。原著は1964年なので流石にテクノロジーの描写は古式ゆかしい部分もあるが(記憶媒体は磁気テープ!)、全体的にはちっとも色あせていない。
間もなく地鶏親子丼が登場。白菜浅漬け(塩味控えめ)とひじき煮物(塩味濃いめ)、魚のあらが入った味噌汁(塩味丁度いい)が付いてくる。親子丼はとろとろ半熟玉子で、もも肉はとっても柔らかい。味も丁度良い。これならば常連になってもいいだろう。次は活魚をチョイスしてみたい。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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